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【地方競馬】船橋・平和賞 地元のスマトラフレイバーが重賞初制覇 野畑凌「根性を見せてくれました」
「平和賞・S2」(5日、船橋)
粘りに粘った6番人気の地元スマトラフレイバーが首差で振り切って重賞初制覇。「第76回全日本2歳優駿・Jpn1」(12月17日・川崎)への優先出走権を獲得した。2着に外から猛追した8番人気のモエレサワンミヤギが入り、さらに首差の3着に3番人気のロードレイジング。1番人気のミリオンクラウンは7着に沈んだ。
行き詰まる直線の叩き合いを制したのはスマトラフレイバーだった。直線は3角過ぎでまくり気味に上がってきたロードレイジングとのマッチレース。並ばれかけたこところで鞍上の右ステッキ。最後まで先頭を譲ることなく、変わって外から猛追のモエレサワンミヤギを首差封じた。
デビュー4年目。船橋では初の重賞Vとなった21歳の野畑凌は「前回がうまく行かなかったのでしっかり勝つことができて良かった。最後は併せ馬になってヒヤヒヤしたけど、根性を見せてくれましたね」としてやったりだ。「デビューから乗せてもらっている馬で重賞を勝つことができました。これからもいっぱい勝ちます!」と元気な声を響かせた。
重賞は区切りの10勝目となった稲益貴師の瞳にはうっすら光るモノが。「(一昨年2番人気の)バハマフレイバーでしんがり負けした悔しさを思い出して」と感慨深げ。同馬主のスマトラはデビューから3連勝。期待通りの快進撃だったが、前走の鎌倉記念で6着と急停止。「休み明けで正直、調整の難しさがありました」と振り返った。その雪辱にも成功。「もう一度、川崎(全日本2歳優駿)へ行きます。強い馬とやらないと強くなりませんからね」。すっかり笑顔を取り戻し、さらなる高みへ瞳を向けた。
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