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【皐月賞】ヴィンセンシオ タフな馬場もこなせる 名馬生み出してきた祖母・シーザリオの魅力

ヴィンセンシオの5代血統表
「皐月賞・G1」(20日、中山)
桜花賞ではマキャヴェリアン×クードジェニーという“きょうだいクロス”を内包しているナムラクララを紹介したが、皐月賞にも非常に興味深い馬を発見。弥生賞ディープ記念2着から参戦するヴィンセンシオだ。
血統表でまず目を引くのが祖母のシーザリオ。05年に日米オークスを制した名牝であり、繁殖としてもエピファネイア、サートゥルナーリアといった名馬を輩出。キングカメハメハ産駒の母シーリアはリオンディーズの全妹に当たり、同馬はその初子となる。
次に目を引くのが、サンデーサイレンス3×4クロスだが、よく目を凝らすと、父方に宿るラヴズオンリーミーの母モネヴァシアと、母方に宿る大種牡馬キングマンボは名牝ミエスクの血を受け継いだきょうだい。この連立方程式のような複雑なクロスから、クラシックを狙える逸材が誕生したのは非常に興味深い。
現段階で、父リアルスティールの産駒は“芝のレーベンスティール&ダートのフォーエバーヤング”の極端な2頭が突出しているが、自身が15年牡馬3冠競走でドゥラメンテやキタサンブラックなどと好勝負を演じた実力を思えば、クラシックホースが誕生する可能性は十分あるだろう。
葉牡丹賞のような高速馬場も、弥生賞のようなタフな馬場もこなせるのは強み。大舞台に強い母系の底力は魅力的だ。
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