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【金鯱賞】ラヴェル ジンクス打ち破り30年ぶり牝馬Vへ 馬体増加に漂う充実感

 30年ぶりの金鯱賞牝馬Vを目指すラヴェル(撮影・石湯恒介)

 「金鯱賞・G2」(16日、中京)

 充実期を迎えた5歳牝馬がジンクスを打ち破る。チャレンジCで重賞2勝目を挙げたラヴェルが5歳の始動戦に選んだのは、G2に昇格した96年以降、牝馬の勝利がない金鯱賞。厩舎の先輩リスグラシューをはじめ、デアリングタクト、レイパパレといった一線級の牝馬ですら2着に敗れているが、担当の福岡助手は「そんな小さいジンクスは破らないと」と笑顔で自信をにじませる。

 手応えの根拠は目下の充実ぶりだ。デビュー当初は食の細さが課題だったが、昨秋から飼い葉食いが良化し、デビュー時に444キロだった馬体は20キロ以上増加。「食べる量が増えるとここまで良くなるのか」と驚くように、馬体細化に悩まされなくなった結果、調教量が増え、軌道に乗った。

 今回は3カ月半ぶりの一戦だが「飼い葉食いが去年の秋以上に良く、フラットワークからしっかり乗り込めています」と順調ぶりを説明。その上で「もっと上はあると思いますが、先週しっかり追ったことで想像以上にぐっと上がってきました。今週もいいフォームで走れていましたし、好感触です」と目を細める。

 牝馬が勝てば、95年サマニベッピン以来30年ぶりとなる。「今が充実期だと思いますし、ここでいいパフォーマンスを出して、もっと上を目指していきたいです」。ジンクスを打ち破り、良血牝馬がさらなる上昇気流に乗る。


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