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【きさらぎ賞】ウォーターガーベラ 3月引退河内師へきょうだいで重賞V届ける 師の思い入れ強い血統「頑張ってくれるかな」

 初タイトルを狙うウォーターガーベラ(撮影・石湯恒介)

 「きさらぎ賞・G3」(9日、京都)

 3月4日に定年引退を迎える河内洋調教師(69)=栗東=が、今週の東西両重賞に2頭の管理馬を送り出す。リヒトとガーベラの「ウォーターきょうだい」の東西ジャックなるか。その走りに注目だ。

 3月4日に定年引退を迎える河内師。調教師、そして騎手時代を含め約50年に渡るホースマン人生の終わりが近づくなか、今週は東西の両重賞に2頭の管理馬を送り出す。

 きさらぎ賞にスタンバイするウォーターガーベラは、前走のシンザン記念を3着。14番人気の低評価を覆しての好走だったが、河内師は「あれぐらいはやれると思っていた。大外枠からの発走で直線では内に入って出られなかったんだけどね。その中でも伸びていた」と力を信頼していたことを明かしつつ、着順以上に内容も評価する。

 トレーナーにとっては思い入れのある血統だ。祖母のマチカネハヤテ、母ウォーターピオニーも管理し、半兄のウォーターリヒトは今週の東京新聞杯に送り出す。兄は昨年のシンザン記念で妹と同じく3着となり、当レースでは2着と好走している。

 舞台となるのが京都の外回り千八。「広いコースはいいし、頭数も手頃だからね。千四だとチグハグな競馬になっていた。今回はスムーズで競馬はしやすくなると思う」と歓迎する。

 残りわずかな調教師生活。「どの馬も無事にいってほしい」と願いつつ、「ウォーターきょうだいが頑張ってくれるかな」と照れくさそうに笑う。名ホースマンの花道を彩る勝利を孝行きょうだいがささげてくれるはずだ。


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