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《ディアドラ、当日12キロ増の秘密》
春の実績馬を押さえて、牝馬三冠最終戦の秋華賞を制したディアドラ。
レースの流れが速くなった事や、当日タフな馬場状態になった事も味方したが、当社情報網の間では『ここに来て本当に実が入って馬が良くなっていた』と、馬自身の成長を挙げる声も多い。
1歳時のセレクトセールでは2268万円(税込)という、決して高額の部類ではない額で取り引きされていたが、当初から橋田師は『スペシャルウィークの肌ですごく軟らかくバランスもいい馬』と評価していて、距離適性も長めと見ていたそうだ。
また、牝馬にしては激しさも見せず、非常に従順な気性で、そのためトレセンでも常に落ち着きがあって食欲も落ちず、むしろ放牧に出ているよりもトレセンにいる時の方が良い筋肉がついて馬体が良化するようなタイプだという。
放牧明けの夏の札幌(HTB賞)では前走のオークスから12キロと馬体を減らしていたのが、その後の紫苑Sと秋華賞では12キロずつ増加。
その背景には、あまり他の牝馬には見られない、馬の個性も大きく関係していたようだ。
この後はエリザベス女王杯で一線級の古馬と対戦の予定。
秋華賞で乗ったルメールは先約(ヴィブロス)がいるが、『クセもなく折り合いを欠く事がないので乗りやすい』という操縦性の良さで、これまでにも様々なジョッキーを背に好走しており、再度乗り替わりでも大きなマイナスになる事はないはず。
今のところは脚元を含めて『弱点やトラブルが一切ない』という体質の強さもあり、この先もいっそうの活躍が期待できそうだ。
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