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《意外とアッサリ?モレイラ騎手のコメント》


来日2週目の先週も土日で5勝2着2回と大活躍だったモレイラ騎手。

その中でも、ひときわインパクトのある勝ち方だったのが日曜札幌4Rのイーグルバローズだろう。

ペースの違いがあるとは言え、同日に行われた古馬1000万の10R・WASJ第3戦を1秒以上も上回る、未勝利戦としては破格の好時計で、これでは後続が2秒以上離されてしまったのも仕方のない所。

しかし、レース後のモレイラ騎手のコメントは「能力も高く、集中して走ってくれました。最後は素晴らしい脚でした」という物で、意外とアッサリした内容とも思える。

あれだけの勝ち方で時計も破格となれば、普通なら能力を絶賛したり、将来性について触れても良さそうな所だが…。

それについて、モレイラ騎手の事をよく知る情報筋は、『通訳を挟んでいますので、取材者も細かく質問できず、結果的にアッサリしたものになっています。また、通訳者の個性も大きい。モレイラ担当はアダム・ハリガンさんというオーストラリア人なのですが、マスコミ対応以外で手一杯ですし、サービスして大げさに表現するタイプではない』と語る。

続けて『さらに、付け加えれば、海外のトップは、自分の意見を積極的にマスコミに述べることを好まない傾向にあります。馬はオーナーのもの、トレーナーの意向を尊重して乗るの役割だという姿勢を貫きます。
まして、イーグルバローズは事前の研究で能力や特長など、十分につかんでいましたので、レースに乗って驚いた部分は少なかったはず。あれほど離すとは想像以上だったでしょうが。それでも最後まで突き放したのは、この先に向け、レースを教え込む意図があってのことです。
トップほど目先の1勝より、馬の将来を見据えているものです』と、日本人ジョッキーとの違いについて言及。


そういった海外のトップジョッキーならではの事情は、一般のスポーツ紙やネットなどにはほとんど載らない話。

そのため、上記のイーグルバローズのようにレース後のコメントだけ見ると意外な印象を持つかもしれないが、裏にはそういった背景がある事は覚えておきたい。

また、イーグルバローズの他にも同じ堀厩舎のルーカスやサトノヴィクトリー、他にも先週日曜に新馬勝ちしたベルーガなど、今回の来日でモレイラ騎手が勝たせた若駒がこの後、どんな活躍を見せるのかにも大いに注目だろう。


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