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コース徹底攻略とは?
元JRA騎手にしてダービージョッキー【大西直宏】が、過去の傾向だけでは分からない、実際にレースで乗っていたからこそ分かる『騎手の視点』で、JRAの競馬場をコース別に徹底攻略。アナタの馬券ライフをより充実させます!


1980年にJRA騎手としてデビュー。サニーブライアンでの日本ダービー・皐月賞制覇を始め通算500勝以上をマーク。

余談であるものの、日本ダービーを制している大西氏だが、初めてダービーに挑戦した時の2着サニースワローの複勝4680円は、今もなお破られていない日本ダービーの複勝配当レコードである。人気の有無に関係なく勝負を賭ける騎乗、まさに勝負師だった。

2000年のジャパンダートダービーでは大井競馬場初騎乗で初地方GⅠ勝利(マイネルコンバット)、1997年にはソウル競馬場における、日韓交流騎手競走にて完全優勝を果たすなどテン乗りのコースでも結果を出す柔軟性はまさにプロフェッショナル。

因みに、このマイネルコンバットで第1回ジャパンカップダートに参戦したが、芝の第1回ジャパンカップの両方に騎乗した貴重な存在。その第1回ジャパンカップは、ゴールドスペンサーに騎乗し5着、日本馬最先着を果たしている。


また、2001年に日本初となる新潟競馬場の直線競馬の初勝利騎手としても名を残し、以降はカルストンライトオとのコンビでアイビスサマーダッシュを2度制覇。当時マークした53.7秒という時計は20年経った現在でも、未だ破られることのないレコード記録となっている。

このアイビスサマーダッシュには、第2回から引退する2006年の第6回まで5回騎乗し2勝2着1回4着1回と好成績を残しているが、千直独特の展開による脚の使い処を把握していること、そして何よりほかのレースと違う独自の千直仕様のスタート方法、これが結果に結びついていた。まさに千直マイスター。現役を引退してからも、その特異で得意なコースゆえに、馬券を買うのも千直の舞台は好んでいる。

容姿端麗でファンも多いが、それ以上に『頭が切れる人』としてサークル内では有名。レース以外でも『勝負事に強い』と騎手仲間の間でも一目置かれていた存在である。

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