京都
芝3200m
コース図・コース高低断面図
元JRA騎手 ダービージョッキー 大西直宏の解説
『京都芝3200m』は、年に1度、天皇賞(春)のためだけに使用されるコースです。
向正面半ばからスタートして最初のコーナーまでは417m。1周目の丘はゆっくり上り下りし、2回目の坂の上りあたりからペースが速くなり、一気に下ってゴールまで流れ込むというのがおおよその流れ。
芝3000m同様に、騎手心理としては「距離ロス無く」を心がけるため、やはりスタート直後のポジション取りがポイントにはなりますね。
レース展開としては、道中のペース次第で、レースの上がりが34秒台前半になることもあれば、36秒台に突入することもあります。なので『どの馬がレースを引っ張るのか』を見極めた上で、流れを判断することが馬券を仕留める上で重要と言えるでしょう。
基本的に逃げ切りは厳しく、2周目の坂から徐々にポジションを上げてロングスパートで押し切るというのが勝ちパターンとなりますので、自ら位置取りを押し上げることができる機動力がある馬を僕は狙いたいですね。
そしてその機動力を実現するためには、やはり馬と騎手のコミュニケーションが大事になってくるのは言うまでもありません。