
札幌・芝1500m
コース図・コース高低断面図


元JRA騎手 ダービージョッキー 大西直宏の解説
札幌芝1500mは『JRA全10場で唯一施行』されている特殊距離。詳しい原理は知らなくても「札幌芝1500mは外枠不利」ということは耳にしたことのあるメンバー様も多いのではないでしょうか。
なぜ“外枠不利”なのかを説明しますと、分かり易いところでは中山芝マイル戦に近い感じですね。
最初のコーナーまで170mしかなく、しかも1コーナーのポケットから斜めに入ることで、スタート直後の先行争いがコーナー部分で行われるため、外枠の馬は自然と外々を回されてしまうことが多く好走が難しいのです。
(僕が札幌で乗せてもらっていた時は外枠を引いてしまう馬が多かったので非常に頭を悩ませていたのを今でも覚えています……)
もちろん、外枠に入った馬でも最初のコーナーまでに先頭を取り切れるだけの先行力があれば問題はありませんが、中途半端に出していくと消耗も大きいですし、それだけロスになってしまうこともあるので「外枠に入ったらジックリ我慢する」と決め打っている騎手もいるようです。
馬券作戦としては、やはり『内枠に入った先行馬』が狙い目と言えますが、先々へ向けてもこのコースにおいてよく見ておきたいのは“外枠に入った馬の頑張り”。
これまで述べさせていただいたように外枠不利なこのコースにおいて、外枠から好走したらそれだけ“地力上位”であることは明白。
次走以降の馬券作戦に役立つと思いますし、レース後のジョッキーから「強い競馬はしていますよ」みたいなコメントが出ていたらなお注目だと思います。このポイントはぜひ実践していただきたいですね。
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