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小倉競馬場

小倉・芝1200m

コース図・コース高低断面図

コース図・コース高低断面図
元JRA騎手 ダービージョッキー 大西直宏の解説

元JRA騎手 ダービージョッキー 大西直宏の解説

小倉開催と言えば、昔から『地元九州出身の関係者の関連馬』の活躍が目立ちます。僕も地元の東京競馬場で騎乗する時に意識はしていましたが「九州出身者は地元意識がより強い」ようで、早くから小倉開催を目標に調整している方も多いのです。そのあたりひとつ馬券作戦のポイントとして意識しておきたいですね。

また、これは“夏場”に限定した話になりますが、猛暑による競走馬の体調も著しく変化します。断然人気の馬が“実は夏負け”で馬券圏外に飛ぶケースもありますし、一方で、夏場に調子を上げてくる馬もいます。そのあたりの見極めが馬券に及ぼす影響は大きいですので、事前に知る事ができれば馬券作戦を優位に運べるのは間違いないですね。


さて、この小倉芝1200mの最大の特徴は、断面図を見れば一目瞭然となっているコースの起伏ですね。スタート地点が最も高い場所になっており、向正面、そして3,4コーナーは下り坂。とにかくゴールまで下り続ける個性的なコースになっています。

中央競馬では中山の芝1200mも序盤・中盤は同じようなレイアウトとなっていますが、最後の直線には急坂があります。よりスピードを活かしやすい形態となっているのが小倉コースです。


実際に2021年のCBC賞(G3)では1分6秒0というコースレコードが出ましたね。当時は前半の3ハロンが32秒3と非常に速いラップが刻まれましたが、それでも逃げ馬がそのまま先頭を守り切る形。ペースが速くなったとしても、平坦な直線ではなかなかスピードが落ちません。『強気に乗れる騎手がその持ち味を発揮しやすい舞台』と言えるでしょうね。

ただ、開催の前半こそある程度飛ばして先行しても問題のないコースですが、馬場に傷みの出てきた開催後半は見方を変える必要があるでしょう。前半部分が下り坂となっているのは、時としてオーバーペースを演出する部分でもあります。

特に馬場の内側にダメージが蓄積されてくると、直線だけで外から一気に差し込みというパターンも増加。各馬の個性はもちろんのこと、馬場状態についても随時シッカリと把握しておかなければいけない条件です。


ちなみに、僕が協力している【WORLD競馬WEB】では、2022年の冬に小倉芝1200mで38万馬券という殿堂級の超特大配当を仕留めていますが、それが開催5日目のこと。馬場状態に少なからず変化が出始めるタイミングでもそういった的中を出せるのは、シッカリと当日の馬場状態も把握している証でしょうね。



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