新潟
芝1200m
コース図・コース高低断面図
元JRA騎手 ダービージョッキー 大西直宏の解説
スタート地点から最初のコーナーまでの距離が440m以上あるため、一般的には枠順による有利不利は無さそうに思われがちですが、乗っていた者からすると、開催トータルで考えると外枠の方が有利に運びやすかった印象はあります。
やはり新潟も福島と同様に馬場傾向がレースに及ぼす影響が大きく、開催が進むにつれて内側から馬場が痛んでくるので、その影響が少ない外枠の方が乗りやすいですね。
馬のキャラにもよりますが、外枠の馬が先行を試みた場合、内枠の馬が抵抗してくるようなら無理をせず外目の4,5番手あたりにつければいいですし、内枠の馬がスンナリとポジションを譲ってくれるようならそれはそれでいいですからね。馬場の影響を抜きにしてもレース運びとして有利に運べるでしょう。
コース自体は平坦ですし、3~4コーナーはスパイラルカーブで緩やかな下り坂のため、スピードが落ちないので、馬券作戦としては『外枠のスピードタイプ』がひとつの狙い目になると思います。施行条件が3歳未勝利戦や古馬1勝クラスと下級条件が多く、実力馬が押し切るシーンが多いですね。
ただ、上級条件になると差し馬が台頭してくるシーンも。これは上級クラスになるとペースが極端に速くなりやすいというよりは、長く良い脚を使える実力馬が多く揃うという側面が大きいです。最後の直線距離はローカル場の芝1200mでは最長の359mありますからね。