新潟
芝1800m
コース図・コース高低断面図
元JRA騎手 ダービージョッキー 大西直宏の解説
スタートしてから最初のコーナーまでが748mとかなり長いため、小回りコースとは異なり、先行勢は慌ててロスのないインコースを取りに行く必要がなく、ジワジワと馬群が縦長になっていくのが特徴。
この時に気を付けなければいけないのが、内枠の馬のポジション取り。特に白帽(1枠)の場合は、ある程度好位(5番手以内)を確保できれば問題ないですが、それより後ろになってしまうと、いくら直線が長くて横に捌きやすいと言っても、包まれて抜け出すのに苦労してしまうシーンも出てくるからです。
他馬の動きも大事になってきますが、各陣営の出方(作戦)なども知ることができれば馬券作戦として組み立てやすくなるのは間違いないですね。
脚質としてはやはり『差し・追い込み』タイプが狙い目。芝1600m同様、序盤でどれだけ脚を溜められるかがカギになってきます。また、他コースであと一歩足りなかった馬が当舞台で差し届くケースも多いですので覚えておきたいところです。
一方で、このコースで前々から押し切った馬には一目置く必要があります。
僕は現役時代パールピアスという馬で当舞台で5番手の好位から押し切り勝ちを収めたあと、続く500万クラス(現1勝クラス)も連勝を決めました。つまり当コースで前々で勝ち切った馬には相応の価値があるということなのです。このあたりも覚えておくと他の競馬ファンよりも一歩先を行くことができると思いますよ。