新潟
芝2000m外回り
コース図・コース高低断面図
元JRA騎手 ダービージョッキー 大西直宏の解説
外回りコースで直線は659mあるので、やはり騎手心理としては「ジックリ構えたい」ところ。道中の流れは1800mと似ていて最初の1ハロンをユックリ入ってその後ペースが上がり、中盤でペースが緩んで最後の直線は瞬発力勝負という感じなので、馬券的な部分では基本的には『瞬発力に秀でた差し・追い込み馬』ですね。
ただ、ひとつ注意したいのが“裏付けのある”ジョッキーの強気な騎乗。
僕は現役時代にマイネルアムンゼンとのコンビで当舞台で行われた新潟大賞典を勝たせてもらっているのですが、この時はレース前から3~4番手くらいにつけようと思っていました。何故なら懇意にしていた田中清隆センセイからイイ話を聞いていたし、僕自身「強気な姿勢で勝ちに行こう」と決めていたからです。
正直、最後は脚が無くなって本当に直線が長く感じられましたけど、何とか我慢してくれてよかったという想いがありました。もちろん、コース形態を考えると必ずしも完璧な騎乗だったとは言い切れないですが、結果を出すには最善の策だったとは感じています。
ジョッキーの中には“結果を出すべく”人一倍考える者もいます。“関係者の想いに応えるべく”人一倍気合の入る者もいます。時として過去の傾向や常識に捉われない積極的な競馬をするのも大切だと僕は思っているので、この舞台では積極性のある騎手を狙うのも一つの手だと感じます。他騎手が“ジックリ構えている”だけにね。
もちろんこのあたりは、騎手の名前だけで攻め続けるのはリスクがあるので、事前に騎手の作戦や想い(本音)など探ることができれば、それが一番簡単な狙いにはなります。