東京・芝2500m
コース図・コース高低断面図
元JRA騎手 ダービージョッキー 大西直宏の解説
目黒記念(GⅡ)とアルゼンチン共和国杯(GⅡ)が行われるコースですね。
ダービーが行われる芝2400mと同じ競馬場で100m違うだけではありますが『求められる資質が異なる』ことは前提として念頭において置きたいところ。
芝2400mよりもテンは落ち着く印象ですが、直線の坂を2度のぼることもあり、ゴール前は瞬発力に加え、スタミナも必要となり、持久力勝負になりやすい傾向にあります。
僕はダービー2着のサニースワローでアルゼンチン共和国杯に挑戦し6着という結果でしたが、このあたりコース適性の差も影響したと思っています。
馬券戦略としては、中山芝2500mでも触れていますが、特殊条件ゆえに『リピーターの存在はひとつのポイント』になります。実際に20年・21年のアルゼンチン共和国杯をオーソリティが連覇していますね。
また、馬券に絡んでいなくても、過去に当該コースにトライしている陣営は管理馬に少なからず東京芝2500mへの適性を感じている部分もあると思いますので、字面上は好走していなかったとしても、そのあたりを探ることが的中へ繋がる側面も多分にあると思います。
もちろん、陣営の感触を知ることができれば、それが最も手っ取り早くて確率も高い方法であるのは間違いないとは思いますけどね。