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元JRA騎手 ダービージョッキー 大西直宏の解説

福島コースの中でも特殊な舞台ですね。

馬場が荒れてくると外差しが決まりやすくなるのは他の距離と同じですが、フラットな馬場状態であれば、コーナーを６回回る長丁場なので、やはり距離ロスなく走れる内枠が基本的には有利です。

あとは馬との呼吸の合わせ方、仕掛けるタイミングなど、やはり長丁場は騎手の手綱捌きが大事になってきますが、その他では特殊な舞台ゆえに馬自体のコース相性ですね。

僕は現役時代にラブイズドリームという馬でこの条件(信夫山特別)を勝たせてもらいましたが、この馬は未勝利も500万条件(現１勝クラス)も福島で勝ち星を挙げてたように福島巧者でした。厩舎サイドが相手関係も考慮して福島に持っていったのもありますが、立ち回りが上手く福島にコースに上手くフィットしていた印象です。

実際に僕が勝たせてもらった時には、状況的に外を回っては厳しいと思ったので４角で内に入れましたがスムーズに反応してくれましたしね。

以上の経験則からも、馬券的な狙い目としては『福島巧者』を狙うべしというところでしょうか。長丁場の実績があるにこしたことはありませんが、仮になかったとしても、ないことが逆に“盲点”になって高配当を演出してくれるシーンもあると思いますよ。


ちなみに余談ですが、そのラブイズドリームのオーナー【江口雄一郎】氏は、現在ラヴィングアンサーを所有している馬主さんです。

そしてそのラヴィングアンサーと言えば、僕が協力している【WORLD競馬WEB】で、石坂正厩舎の“引退ヤリ”として本命公開され７万馬券的中に繋がっているんですよね。僕がラブイズドリームに騎乗してから２０年以上も経つのですが『競馬の紡ぐ縁』を改めて感じた次第です。

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