中京・芝1400m
コース図・コース高低断面図
元JRA騎手 ダービージョッキー 大西直宏の解説
芝1200mとは異なりスタートしてから最初のコーナーまで十分な距離(515.5m)があるため、先行争いはそれほど激しくならず、また、外枠の先行馬が内枠の馬の出方を見ながら運べるため枠の有利不利はあまり感じません。
基本的に良好な馬場状態であればこのコースも先行有利。ただ、スタート直後からの上り坂の部分は多くなっており序盤のタフさはあるため、非力なタイプよりはパワータイプの方が向いている舞台と言えるでしょう。
また、このコースはファルコンSや葵Sなどの重賞競走で使われているコースですが、基本的には平場の条件戦が組まれることが多いコース。そのため、若手の減量騎手が騎乗する機会が多く、減量を活かしての積極的な競馬が穴馬券に繋がるシーンも多いことは馬券作戦として頭の片隅に置いておきたいところです。
特に2022年デビューの新人騎手は僕の目から見ても、積極的な競馬で自分をアピールできる有望な人材ばかり。関西圏のジョッキーに関しては殆どがエージェントをつけていることも影響はしていますが、デビュー週、しかも2場開催でも騎乗馬を多数確保していたのですから、3場開催で騎乗馬が増えてくればそれだけ馬券に絡む機会は自然と多くなってくるでしょうね。気に留めておきたいところです。