
阪神・芝1400m
コース図・コース高低断面図


元JRA騎手 ダービージョッキー 大西直宏の解説
芝1200mのスタート地点よりも200m後ろからスタート。最初のコーナーまで458mと十分な長さがあり、且つ、平坦~下り坂となるため、熾烈な先行争いが繰り広げられるケースが多くテンが速くなる傾向にあります。
ですので、一言でコースの特徴を言うなら『差し馬の台頭も目立つ』ですね。
その傾向は、強力な先行馬が集う上級クラスに行けば行くほど大きくはなりますが、高松宮記念の重要ステップレース≪阪急杯GⅢ)≫ともなると話は少し変わってきます。
近年の傾向を見ても、4角15番手から差し切ったスマートオーディンや、4角10番手から差し切ったベストアクターなど、やはり差し馬の存在感も目立っていますが、2021年はレシステンシアがスタートからゴールまでそのまま押し切り逃げ切り勝ち。
何が言いたいのかというと、GⅠで活躍できるだけの『絶対的なスピード能力』があれば、やはりそれは“正義”だということ。僕が現役時代に乗っていたカルストンライトオもそうでしたが、馬のキャラとしてハイペースで行かせることで持ち味を発揮するタイプもいますからね。そのあたりは馬のキャラもシッカリと見つつのジャッジが必要です。
なお、2つのコーナーではそれぞれ膨らむため、馬群が横に広がることがあるので、外を通った馬の距離ロスは無視できないところはありますが、最初の長い直線でそれぞれポジションを確保できるため枠順自体にはそれほどこだわる必要はないでしょう。
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