阪神・芝1600m
コース図・コース高低断面図
元JRA騎手 ダービージョッキー 大西直宏の解説
桜花賞、阪神JF、朝日杯FSなどのGⅠ競走が行われる舞台ですね。
最初のコーナーまでは444mあるものの、外回りコースで直線が473mと長いため、そこをジョッキーサイドも意識して体力の温存も頭にあるため、1400mほど熾烈な先行争いにはなりません。
レースとしては全体的にユッタリ流れるので、基本は平均~後傾ラップの瞬発力勝負となることが多く、ゴール前には高低差1.8mの急坂があるので、差しが届きやすい条件と言えるでしょう。
3角に入るところは4角に比べるとややきつめの角度になっているので『3角はできるだけ小さく周り、コーナーで外をマクり気味に上がって、ゴチャつかない大外から一気に加速する』というのがスタンダートな攻略法と言えます。ですので、この乗り方をシッカリと実現できる騎手、いわゆる“阪神競馬を良く知っている騎手”を押さえるのもポイントのひとつと言えるのではないでしょうか。
参考までに過去3年(騎乗数80鞍以上)の阪神芝1600mの勝率トップ3をご紹介しますと、川田騎手・福永騎手・武豊騎手となります。まぁ、ある意味納得ですね(笑)
ちなみに、僕が協力している【WORLD競馬WEB】は、この条件で行われている桜花賞を高確率(2013年以降・過去9年で7勝)で当てているようですが、歴代の本命馬を見ても、4角18番手から差し切った2014年のハープスターを筆頭に、ジュエラーやサトノレイナスなどなど、先に触れたような“ザ・瞬発力”といった馬たちの名前が並んでいます。
【WORLD競馬web】は、メンバー様の間で“牝馬のWORLD”とも言われているみたいですが、まさしくそういった実績を残せるのも、関係者の本音も踏まえ競走馬の本質とコースへの適性をシッカリとジャッジできているからなんでしょうね。