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阪神競馬場

阪神・芝1800m

コース図・コース高低断面図

コース図・コース高低断面図
元JRA騎手 ダービージョッキー 大西直宏の解説

元JRA騎手 ダービージョッキー 大西直宏の解説

スタートして最初のコーナーまで600m以上もあるため枠順の有利不利はナシ。一方で、外回りコースのため、芝1600m同様、比較的ユッタリしたペースになりやすい(OPクラスでも前半1000m通過が1分超になることも)。

直線に入る手前から再加速する形となるので、残り600mからの決め手が勝負のポイント。そこで緩急に対応できるかがカギとなり、最終的なレース結果にも影響を及ぼすことになるので、脚質に関しては、先行も差しも五分五分といったところですね。

馬によってはそのポイント部分で“奇襲”が見受けられるケースもあるので、馬券を買う上では、厩舎サイドの作戦やジョッキーサイドのイメージも知っておければ有利に運べるのは間違いないでしょうね。


ちなみに、この阪神芝1800mで行われる重賞競走≪毎日杯(GⅢ)≫≪ローズS(GⅡ)≫は、2021年までの過去10年、逃げ切り勝ちは19年の毎日杯ランスオブプラーナ1頭のみ。

これはコース形態に加えて“クラシック出走へ向けて賞金を加算させなくてはいけないレース”だからこその、騎手サイドの『勝気になり過ぎること』が展開面に影響を及ぼしているからと考えられます。

僕も現役時代「大事なレースこそ冷静に」を心掛けて乗ってきたつもりではありますが、どうしても“人が掛かり気味”になってしまう気持ちも分かります(笑)

このあたりは経験を積むことが全てですが、2022年の京都牝馬S(GⅢ)で重賞初制覇を果たした岩田望来騎手は実に98戦目での勝利。それまでに結果を出し切れなかったのも、まさしくそんな感じだったと僕は見ています。逆に言えば、この経験を一度したことで、これから先、楽しみになりましたね。



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