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【弥生賞2022予想】2歳王者ドウデュース参戦!無傷の4連勝でここも通過点?待ったをかけるのはどの馬だ?



弥生賞2022予想
毎日3分読むだけで分かる!

  • ・週の始めは有力馬の特徴や戦績をチェック
  • ・中盤~週末は具体的な推奨馬を公開!

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北野シズカ

皆さん、こんにちは!WORLD競馬WEBで社台グループの情報を専門にしている北野シズカです。

皐月賞と同じ舞台で行われる最重要トライアルの弥生賞が行われます。このレースがやってくるといよいよ本格的なトライアルシーズンの開幕するのを感じます。近年はトレンドが変わって間隔をとってぶっつけ参戦が皐月賞の主流になりつつありますが、それでも同じ舞台を経験できるという点から王道であることには変わりありません。このレースからどの馬が優先切符を獲得するか、その結果に注目が集まります。




弥生賞2022予想
出走馬/枠順確定
<3/4(金)更新>


弥生賞(GⅢ)
3/3(日) 東京芝2000m


馬番 馬名 性齢 斤量 騎手
1ジャスティンロック牡356川田将雅
2メイショウゲキリン牡356横山武史
3リューベック牡356池添謙一
4アケルナルスター牡356菅原明良
5マテンロウレオ牡356横山典弘
6ボーンディスウェイ牡356石橋脩
7ドウデュース牡356武豊
8ラーグルフ牡356丸田恭介
9インダストリア牡356戸崎圭太
10アスクビクターモア牡356田辺裕信
11ロジハービン牡356Mデムーロ





弥生賞2022予想
有力馬紹介&WORLD事前チェック
<2/27(日)更新>


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北野シズカ

まず最初に、弥生賞2022に出走予定の馬の中から、上位人気に支持されそうな馬について詳しく見ていきましょう。

前走時に「イイ状態で出走して勝ったのか」「実は、良くない状態だったのか」「関係者は自信があったのか・なかったのか」など。スポーツ紙・専門紙ではあまり取り上げられませんが、大事なポイントになりますよ!


前走:朝日杯FS1着

ドウデュース


友道厩舎(栗東)
武豊騎手予定
戦績:3-0-0-0

2歳王者が満を持して登場。この馬がここに出走するのはだいぶ前から固定されていたことで、ノーザンFの采配も他のクラシック級と呼ばれる大物はすべて避ける動きがあったようだ。「弥生賞はドウデュースがいるから…」がお決まり文句で、ほぼ1議席は確定のムード。

相手関係を友道師に聞いても「他はマテンロウレオとかジャスティンロックが人気なのかな?それらはウチの他の馬で2~3着に負けたけど、その比較からもだいたい相手のレベルは把握できてる。コーナー4つの中山コースについても小倉で走ってるから問題ないんじゃないかな。馬場が渋っても大丈夫だし、さすがにここまでは負けられい気持ち」とキッパリ言い切っている。4戦4勝の成績引っ提げ、堂々とクラシックの主役に突き進む構えだ。

【WORLD分析班チェック】
1週前時点で武豊も「ほぼ万全」仕上がりは順調そのもの

武豊が1週前の追い切りに乗って「いいね。順調に来てる」と満面の笑み。確かな成長力も感じたようで、このクラシックは特に楽しみにしているとか。馬体も2歳暮れからだいぶボリュームアップしてて当日も10キロくらい増えて出れそうとのこと。成長力あるハーツクライ産駒だけにどこまでパワーアップした走りが見られるか注目だ。




前走:きさらぎ賞1着

マテンロウレオ


昆厩舎(栗東)
横山典騎手予定
戦績:2-0-0-1

ハーツクライ産駒ならこちらも同じ。今年は『マテンロウ』軍団が好調で、マテンロウオリオン(シンザン記念)→マテンロウレオ(きさらぎ賞)が年明けから立て続けに3歳重賞を連勝。どちらも非社台の急先鋒で知られる昆厩舎×横山典騎手のコンビである。「ウチの厩舎が春の牡馬クラシックを使うのは久々かな。2017年のマイスタイル以来だね。近年はなかなかクラシック路線に乗る馬がいなかったから今年は楽しみなんだよ」と厩舎関係者は言う。

マテンロウオリオンはマイル路線、マテンロウレオはクラシック路線で使い分けを予定しており、それぞれの路線で悲願のGⅠ制覇を最大目標にしている。厩舎にとっても最大の支援者である寺田オーナーに初GⅠ勝ちをもたらすことができるかどうか、この春は大いに注目したい。

【WORLD分析班チェック】
使って鍛える方針の昆厩舎、ローテや考えは社台勢とは真逆

同馬は賞金的には皐月賞ボーダーはほぼクリアだが、今はレース経験を積むことを優先してこのレースにも使ってくるとのこと。ノーザンFは近年、極力省エネの使い方を目指しているが、非社台の同馬は“使って鍛える方針”というのが如何にも対照的。なお、きさらぎ賞→弥生賞を連勝した馬と言えば、過去にスペシャルウィークとナリタトップロードがいて、2000年以前はこのローテが主流だった。




前走:京成杯2着

ロジハービン


国枝厩舎(美浦)
Mデムーロ騎手予定
戦績:1-2-0-0

如何にもパワー型のハービンジャー産駒で、中山芝2000mがベストというキャラ。未勝利勝ち直後に臨んだ京成杯でも2着に好走して重賞でも通用することを証明して見せた。『ロジ』の勝負服で弥生賞と言えば、2009年のロジユニヴァースが思い出されるが、あの馬は単勝オッズ1.3倍という圧倒的人気で4連勝を決めた。その時以来のクラシックを意識できる馬ということで、オーナーサイドもかなり期待を寄せているとのこと。

国枝厩舎は弥生賞でロジハービン、スプリンツSでコマンドラインを予定して権利獲りを狙っているが、コマンドラインは重賞勝ちがあって2000万円を獲得しているが、より勝負気配なのはロジハービンのほう。皐月賞優先権(3着以内)は絶対に欲しいところ。

【WORLD分析班チェック】
中山芝2000mにこだわった使い方はアノ馬を思い出させる

皐月賞を狙うために中山芝2000mを5戦使い続けて1冠を勝った馬と言えば、我らが大西直宏氏が主戦を務めたサニーブライアンがいる。当時は若竹賞②→ジュニアC①→弥生賞③→若葉S④→皐月賞①という執念のような使い方で馬にコースを教え込んで栄冠を掴むことに成功。ロジハービンもこの条件を連続3戦目。ここで権利を獲れれば4戦続けて同じ条件で本番に挑むことになる。


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北野シズカ

まずは1週前段階での注目馬3頭を紹介しました。ココで紹介した以外にも京都2歳S勝ちのジャスティンロック、若駒Sを制しているリューベック、同じ中山2000mで勝利をあげているアスクビクターモア、ボーンディスウェイ、ラーグルフなど魅力的な馬も多く、楽しみなメンバー構成になりそうです。水曜日以降は過去のデータや、週中の情報に基づいた注目馬をピックアップしていきましょう!




弥生賞2022予想
WORLD流!重賞的中テクニック
<3/2(水)更新>


分析班
水谷

こんにちは!データ分析担当の水谷です。

弥生賞は過去7年で3度の道悪、あまり速い決着になることが少ないレースですが、今年は週末も晴れ予報で近年では最も速い馬場で行われそうです。2016年以来の2分を切るかどうかというレースになるでしょう。当時も朝日杯FSを勝ったリオンディーズが人気を集めましたが、今年も朝日杯FS馬ドウデュースが人気の中心になりそうで、雰囲気は良く似ていますね。


弥生賞2022データ
最初に押さえておきたい3つのポイント!

  • ①トライアルをパスしてぶっつけが最近のトレンド

  • ②3歳牡馬の賞金の状況を確認しておこう

  • ③ディープインパクト産駒が圧倒的に強いレース

①トライアルをパスしてぶっつけが最近のトレンド



最近のクラシック1冠目はぶっつけ参戦がトレンドになっている。

■皐月賞
19年サートゥルナーリア
20年コントレイル
21年エフフォーリア

■桜花賞
18年アーモンドアイ
19年グランアレグリア
20年デアリングタクト
21年ソダシ


これらはいずれも『トライアル指定レース』を経由せずに間隔をあけて直行ローテで優勝。外厩技術の向上で休み明けでもキッチリ仕上げられるようになっていることや、2冠目に余力を持って向かいたいという意識が強く働いている。かつては「王道」と呼ばれたトライアル(牡馬なら弥生賞、牝馬ならチューリップ賞)を叩いて1冠目に向かうことが主流でなくなってきている点を認識しておきたい。

今年も大物呼び声高いイクイノックスやホープルフルSの勝ち馬キラーアビリティはどこのレースも経由せずに直行プランを表明している。例年、弥生賞が頭数が10頭前後に落ち着きやすいのも背景にそういう理由がある。



②3歳牡馬の賞金の状況を確認しておこう



【3歳牡馬・賞金状況】
5300 セリフォス
4700 ドウデュース ←★
3900 キラーアビリティ
2900 オニャンコポン
2800 ジオグリフ
2400 マテンロウレオ ←★
2400 ダノンベルーガ
2300 ジャスティンパレス
2300 イクイノックス
2000 ジャスティンロック ←★
2000 コマンドライン
1600 ポッドボレット
1600 インダストリア ←★
1600 リューベック ←★
1200 ダノンスコーピオン
1200 ダンテスヴュー
1200 ロジハービン ←★
(短距離馬やダート馬は除く)


クラシックとは切っても切り離せないのが賞金面と優先出走権。いくら能力が高くても出走資格がなければ出走できないのだから、まずはその状況をチェックしておく必要がある。

例年、皐月賞の賞金ボーダーは2000万円前後になることが多い。

よって皐月賞出走を目指す2000万以下の馬たちにとっては、賞金加算(2着以内)か権利獲り(3着以内)が必要不可欠になる。時期的に皐月賞前にもう1戦使えることを考えればそのチャンスを生かすこともできるが、そうなると本番ではもう余力がなくなってしまうため、出来ればこのレースで何とかしておきたいもの。

逆に言えば、今の時点で2400万以上あれば皐月賞はもうほぼ安泰なだけに、前哨戦のここは色んなことを試すことができる。例えば乗り方で言えば控える競馬を試みたり、調整面で言えばどれくらいの負荷を与えると輸送でどれくらい減ったりするかなどが測れる。

“本気”な陣営あれば“余裕”の陣営アリ。このように賞金状況によって随分と立場が変わってくるのがトライアルというレースになる。各陣営の思惑をシッカリと読み取っておきたい。



③ディープインパクト産駒が圧倒的に強いレース



ディープインパクト自身は『弥生賞→皐月賞』を連勝した馬だが、産駒もこのレースに高い適性を示している。

16年マカヒキ
17年カデナ
18年ダノンプレミアム
19年メイショウテンゲン
20年サトノフラッグ


16年から20年まで同産駒が5連勝。昨年は産駒が出走しなかったため連勝は途切れてしまったが、今年はアスクビクターモアが出走する。(同産駒ももう残り少ない)

この馬は中山芝1800mの未勝利を勝ち、中山芝2000mの1勝クラスを勝って中山コース2戦2勝の相性の良さ。アイビーSで先着されたドウデュースとはコンマ1秒差で負けているが、その程度の着差ならばまだ勝負付けは済んだとは言い難い。好位で立ち回れて安定した末脚を発揮できる馬で、人気を考えても面白い1頭と言えるだろう。

なお田村厩舎が皐月賞に出走したのは04年マイネルブルックの1度だけ。ここで権利を獲ってそれ以来の出走を果たすことができるかどうか。この馬を伏兵馬としてチェックしておきたい。



弥生賞2022予想
『調教マル特ホース』
<3/3(木)更新>



●この時期だからこそ試行錯誤で調教にも変化を加えている

この中間に外厩に出ていたのが7頭で、在厩調整しているのが5頭。この時期らしく在厩組は色んな調教に変化を加えているようで、例えば池添兼厩舎のメイショウゲキリンは1日坂路3本を何日か取り入れている。栗東で“坂路3本”追いをするのはあのキタサンブラックがやっていた時以来で、最近ではほとんど見ることがない。来年2月で定年を迎える指揮官にとっても最後の弥生賞だけに、権利獲りを本気で狙っているのかもしれない。(池添兼厩舎は2019年メイショウテンゲンで弥生賞勝ちがある)

また、昆厩舎のマテンロウレオはこの中間は坂路のみに切り替えているし、須貝厩舎のリューベックは鞍上とのコンタクトを強化するために、池添が5週続けて付きっ切りで追い切りに騎乗している。このように調教の中身を見ても各陣営が色々と試行錯誤しているのが良く分かり、クラシックのトライアルらしさが見て取れる。


調教マル特ホース①

ドウデュース

友道厩舎(栗東)
武豊騎手予定
戦績:3-0-0-0

・「すべてが予定通り」とここまで順調な調整

12月19日の朝日杯FSを勝ったすぐ後に、関係者で協議して「来年は弥生賞から始動」することが決定された。GⅠを制したことで賞金面の不安はなくなり、あとはダービーまでの3戦をどう組むかだが、武豊騎手主導でかつての王道ローテである【弥生賞→皐月賞→ダービー】はすぐに決まったらしい。

武豊騎手の弥生賞と言えば、2度の3連覇(ダンスインザダーク・ランニングゲイル・スペシャルウィーク、ディープインパクト・アドマイヤムーン・アドマイヤオーラ)を含めて過去にこのレースで8勝を挙げ、弥生賞には絶対の自信を持っている。皐月賞を狙うにはここから始動するのが最良のステップという意識があるに違いない。

そして、NFしがらきでの放牧を挟んだあとに帰厩してからは、ウッド・坂路・プールを併用して春二冠をこなすだけの体力とスピードを強化してきた。1週前には武豊騎手が跨って「こんなに順調に来ている馬も珍しい」と絶賛。動きや馬体を見ても不安らしい不安は見当たらず、ジョッキーの言葉をそのまま受け止めて良さそうだ。



調教マル特ホース②

アスクビクターモア

田村厩舎(美浦)
田辺騎手予定
戦績:2-0-2-0

・感覚以上に速いラップが出るのは走る馬の証拠

休み明けで正月競馬(=1月5日)を使って勝ち上がり、その後は放牧に出して弥生賞へ参戦する馬はかなり珍しいケース。というのも、正月競馬はただでさえ年末年始を挟むことで調整が難しいと言われるが、その1週前のホープフルSは目もくれず、そして京成杯への参戦も考えていなかった。1勝クラスの勝ち上がりを優先して手薄なレースを選び、首尾よくそこを勝ってその後は十分に充電してここは向かうということは権利獲りへの強い意気込みが感じられる。

この中間は普段の日は坂路で毎日のように2本乗って、追い日はウッドで終い重点。運動量も豊富で仕上がりの良さを感じさせる。「とてつもなく切れるというタイプではないんだけど、自分が乗って頭の中で数えている感覚よりも、実際のラップを見ると時計が出ている。明らかに速いなっていう感じではないんですけどね」と助手が言うように、乗り手の感覚以上に速いタイプが出る馬のようだ。こういう馬には走る馬が多いと言われるが、この馬もその1頭かもしれない。田村師も「計算通りの稽古ができた。能力は足りる。出来は完璧に近いよ」とキッパリ。




弥生賞2022予想
『下馬評は低いが妙味倍増!』
ラストワン・注目穴馬

<3/4(金)更新>


分析班
水谷

年明けからずっと重賞では「1番人気が勝てない」と言われてきましたが、フェブラリーS週から流れが大きく変わってきた感じ。小倉大賞典で1番人気馬がようやく勝ったあとは、フェブラリーS2番人気、中山記念2番人気、阪急杯1番人気が勝利。人気サイドが結果が出す流れに変わってきたようにも感じられます。弥生賞も1番人気確実のドウデュースが盤石の情報が伝わっていますし、今週も人気馬が強い競馬をするのでしょうか。

さて、最後の『注目穴馬』では、厩舎に注目して伏兵馬を取り上げます。このレースで最も結果を残しているアノ厩舎の馬に注目です。


下馬評低めの盲点注目馬

ロジハービン

国枝厩舎(美浦)
Mデムーロ騎手
戦績:1-2-0-0

【前走成績】
京成杯(2着/5番人気)

○走り慣れたこの舞台で地の利を生かす!

ジョッキーでは武豊騎手が8勝と得意にしているレースだが、厩舎で言えば複数優勝は少なく、2勝したのは現役では国枝厩舎(13年カミノタサハラ、20年サトノフラッグ)だけ。弥生賞は王道ど真ん中のトライアルであり、そうそうクラシック有力候補は何度も送り出せるものではないということを表している。

その国枝厩舎が3勝目を目指してロジハービンを送り出す。この馬は中山芝2000mにこだわった使い方をされており、未勝利→京成杯で連対して3戦続けてこの条件を使ってきた。ここで権利を獲れれば「4戦目が皐月賞」ということになるが、当然陣営はそれを意識しているのは言うまでもない。「ハービンジャー産駒らしい持続力が武器のこの馬は東京の長い直線で瞬発力勝負は不向き。そういう意味では春は皐月賞が最大目標だし、何とか権利を獲りたい」と厩舎も力が入る。前走で外枠の競馬も克服しており、8枠11番も不利にはならないはずだ。



週末は、
コレさえ読めば新聞要らず!

WORLDでは3/4(金)夜から
『重賞出走馬・直前情報』をサイト内で公開!

今週末は
『弥生賞(GⅡ)』
『オーシャンS(GⅢ)』
『チューリップ賞(GⅡ)』


過去の傾向や好走データを分析した後は、今年の出走馬が『どのような過程で出走して』『関係者がどのような感触・本音を抱いているのか』が大事。スポーツ紙・専門紙とは一線を画する情報力を有するWORLDの真骨頂はココからです!

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