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【安田記念2021予想】連覇を狙うグランアレグリアに待ったをかけるのはどの馬?



安田記念2021予想
毎日3分読むだけで分かる!

  • ・週の始めは有力馬の特徴や戦績をチェック
  • ・中盤~週末は具体的な推奨馬を公開!

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北野シズカ

皆さん、こんにちは。5週連続の東京GⅠもいよいよ最後ですね。

ダービージョッキー・大西直宏さんも所属するWORLD競馬WEBで、社台グループの情報を専門にしている北野シズカと申します。

今週の注目レースはマイルの頂上決戦、安田記念(GⅠ)です。

春秋古馬マイルGⅠ勝ちのグランアレグリア、インディチャンプに加え、NHKマイルCの覇者シュネルマイスターなどGⅠ馬は6頭。
上がり馬のケイデンスコールや復活を期すダノンキングリーなどフルゲート割れでも粒揃いのメンバーが揃いましたね!
近2年は極めて本命サイドの決着となりましたが、もともとは波乱もありうるレース。今年も本命戦か、それとも波乱か?今週も1週間通して予習していきましょう!!




安田記念2021予想
出走予定馬/枠順確定
<6/4(金)更新>


安田記念(GⅠ)
6/6(日) 東京芝1600m


馬番 馬名 性齢 斤量 騎手
1サリオス牡458松山弘平
2ギベオン牡658西村淳也
3ダイワキャグニーセ758石橋脩
4カラテ牡558菅原明良
5グランアレグリア牝556ルメール
6ダノンプレミアム牡658池添謙一
7ラウダシオン牡458M.デム
8インディチャンプ牡658福永祐一
9トーラスジェミニ牡558戸崎圭太
10カデナ牡758武豊
11ダノンキングリー牡558川田将雅
12ケイデンスコール牡558岩田康誠
13シュネルマイスター牡354横山武史
14カテドラル牡558田辺裕信





安田記念2021予想
有力馬紹介&WORLD事前チェック
<5/30(日)更新>


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北野シズカ

まず最初に、安田記念2021に出走予定の馬の中から、上位人気に支持されそうな馬について詳しく見ていきましょう。

前走時に「イイ状態で出走して勝ったのか」「実は、良くない状態だったのか」「関係者は自信があったのか・なかったのか」など。スポーツ紙・専門紙ではあまり取り上げられませんが、大事なポイントになりますよ!


前走:ヴィクトリアM1着

グランアレグリア


藤沢和厩舎(美浦)
C.ルメール騎手予定
戦績:8-1-1-2

前走を圧勝してマイルGⅠは4勝目。ヴィクトリアマイル当時からも「内容次第で安田記念へ」というプランも挙がっており、予定通りのローテーションといえる。昨年の安田記念でもアーモンドアイを負かすなどマイルのカテゴリーでの高パフォーマンスは誰もが知るところ。管理する藤沢和雄調教師は来年2月をもって引退。自身もクラブの規定で6歳春までの現役とラストランまで、あと何走かに迫りつつある立場。少しでもタイトルを重ねたいはずだ。

【WORLD分析班チェック】
1週前にアクシデント発生

実力・コース実績はもはやくどくど説明するまでもない。これまでとの違いで言えば1シーズンに3走することが課題になる。ただし、状態をしっかり見極めてから次走を決める傾向にあるオーナーサイドが、早々と予定を表明したことから前走のダメージは軽かったことが推測できる。

しかし、少々アクシデントが発生。2週前の金曜に左前脚の蹄球部を気にする素振りをみせたという。1週前から15ー15を始めており、日曜は珍しく坂路を2本乗りという調教をこなしているが、少しばかりミソがついたことは事実だ。不安があれば大事をとるのが藤沢和厩舎でもあり、出てくれば問題はないだろうが……。




前走:NHKマイルC1着

シュネルマイスター


手塚厩舎(美浦)
○○騎手
戦績:3-1-0-0

前走は弥生賞からの転戦と異例のローテーションで勝利。2戦目のひいらぎ賞でマイルは経験していたとはいえ、皐月賞に目もくれずの挑戦は陣営の選択がさすがの一言である。しかも戦前から騎手、調教師もマイル適性を見込んでいたとはいえ、母がドイツオークス勝ちという日本では少数派の血統で、高速決着にも対応したのは恐れ入るものだ。

その後は一旦、秋まで休養という報道もあったものの、関係者の間では「秋まで適当な番組がないため使う可能性もある」とも聞いていた通りの参戦に。同じ勝負服ではグランアレグリア、ケイデンスコールもいるだけにクラブとして勝つためには十分過ぎるほどの布陣ではあるが、裏を返せばそれだけシビアに勝負に来ているともいえる。デビューから一年も経っていない中での異例の挑戦。2011年以来の3歳馬Vとなるか。

【WORLD分析班チェック】
一度しか負けていないことが課題に?

ここまで4戦3勝とスキのない成績を誇るが、古馬との対戦が初めてであること以外にも、これまでで最も短いレース間隔であったり、多頭数でモマれる競馬の経験も浅い。斤量面は有利で未知の魅力もある一方、3歳馬としても経験の浅さは否めない。比較的、管理馬のジャッジが的確な厩舎サイドがどう判断を降すのかも含め、直前の情報もお楽しみにいただきたい。

なお、騎手は早い段階で内定しているが、まだ公式には発表されていない。




前走:大阪杯5着

サリオス


堀厩舎(美浦)
松山騎手
戦績:4-2-0-2

2歳時は世代のトップクラスを牽引。春のクラシックではいずれもコントレイルに屈したが、走る度に囁かれてきた距離不安を払拭し続けてきた。ここ2戦は年長馬とのGⅠで連続5着と敗れているが、マイルCSは大外枠、大阪杯は道悪というそれなりの敗因があったもの。

ただ、朝日杯FSを制しているとはいえ、どこか超一線級に混じるとワンパンチ足りないことも事実。先の敗因が本当に外的要因なのか、この馬自身の能力が足りないのか、改めて見極めるべきレースになりそうだ。なお、クラブも発表しているが、体調面が整わなかったこともあり、大事をとって1週前追い切りを水曜から木曜に切り替えた経緯はある。その影響がないかどうかも直前まで見極めが必要だ。

【WORLD分析班チェック】
本当の適性はどこに

2歳時はマイル、3歳春はクラシックを歩んだが、どこで走ってもそれなりに結果を残す辺りはポテンシャルとレースセンスの巧さだろう。前走については陣営としては「距離はギリギリ保つ」と思っていたそうで、それよりも道悪を懸念しており、悪い予感があたってしまう不運に見舞われたもの。短距離馬のような体つきになっているとも語る情報筋もおり、理想とする舞台がマイルだった場合、どこまでこの相手にやれるか。適性の見極めと陣営の本音も鍵になるだろう。


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北野シズカ

まずは1週前段階での注目馬3頭を紹介しました。ココで紹介した以外にも、GⅠ勝ちのある実績組に、前哨戦を制して勢いに乗る有力馬など、多彩なメンバー構成になりそうです。水曜日以降は過去のデータや、週中の情報に基づいた注目馬をピックアップしていきましょう!




安田記念2021予想
WORLD流!重賞的中テクニック
<6/2(水)更新>


分析班
水谷

こんにちは!データ分析担当の水谷です。水曜は過去の傾向から安田記念のイメージを固めていきましょう。


安田記念2021データ
最初に押さえておきたい4つのポイント!

  • ①前走・ヴィクトリアマイルは鬼門?

  • ②リピーターが出やすい

  • ③波乱から人気サイドに変化してきた理由

  • ④10年ぶり勝利となるか?3歳馬の参戦

①前走・ヴィクトリアマイルは鬼門?



今年に関しては、昨年の覇者でありマイルの距離に限れば3連勝中、グランアレグリアの参戦が一番の注目であることは言わずもがなでしょう。グランアレグリア自身の距離やコース適性は疑いようがないのですが、大阪杯からの月一走ローテがどう出るかは焦点でしょう。

過去のヴィクトリアマイル組を見ると(2-3-1-19)とマズマズといったところですが、同年のヴィクトリアM勝ちが(1-1-0-3)、同2着が(1-0-0-4)という結果からはピンかパーという感もあります。ちなみに、前走ヴィクトリアM組で勝利したのはいずれもウオッカ。しかも2年続けて3月末のドバイ遠征からヴィクトリアMで連対→安田記念勝利という並大抵ではないことをやってのけるタフさがあり、要はレアケースともいえます。1シーズンに3戦することは初めてのグランアレグリアはどうなるか。データ的には気になるポイントでしょう。


②リピーターの出やすいレース



一方、グランアレグリアにとっては好データも。安田記念といえばとにかくリピーターの出やすいレースで、過去10年でも8頭もリピーターを輩出している。海外遠征のハードルが下がった現代でも4~6月に実力馬にとって適切なレースがないのは変わらずで(香港GⅠもあるが)、自ずと強い馬が集い易くなる番組編成といえる。今年はグランアレグリア、インディチャンプが対象になる。



③波乱から人気サイドに変化してきた理由



安田記念といえばかつては波乱の歴史。2001~2010年の1~3番人気は(4-3-1-22)で連対率が23.3%だったところ、近10年での1~3番人気は(5-5-5-15)で同33.3%と上昇。特にここ2年は4番人気以内で上位3頭の馬券圏が決着している。

昨年はコロナ禍により、ドバイミーティングが中止になるなどレース選択がより国内にならざるを得なかった背景はあったとはいえ、近年はノーザンファーム生産馬の台頭が目立ってきたことも少なからず影響していそうだ。

近3年の3着以内馬9頭中8頭がノーザンF生産馬である。しかもサンデーレーシング(グランアレグリア・アエロリット)、シルクレーシング(インディチャンプ・アーモンドアイ)といった一線級の名が目立つ。



④10年ぶり勝利となるか?3歳馬の参戦



今年の大きなトピックといえば、3歳馬シュネルマイスターの出走だろう。2011年にリアルインパクトが制しているとはいえ決して一般的ではない挑戦といえる。

2001年以降で見ても以下の4例しかなく、データ・傾向で良し悪しを判断するのは困難だろう。ここは陣営の本音も踏まえ、直前の情報を確認してほしい。

【安田記念に出走した3歳馬】(※2001年以降~)

2014年 ミッキーアイル 2人気16着
【前走】NHKマイルC1着 年明け4戦目

2013年 エーシントップ 9人気17着
【前走】NHKマイルC7着 年明け4戦目

2011年 リアルインパクト 9人気1着
【前走】NHKマイルC2着 年明け3戦目

2004年 メイショウボーラー 8人気11着
【前走】NHKマイルC3着 年明け4戦目




【 まとめ 】
あくまでデータ的な側面でいえばこうした仮定は成り立つ。

・グランアレグリア→ローテーションに疑問

・リピーター→今年は高松宮記念からの臨戦でもインディチャンプはチャンスあり?

。ノーザンファーム関連馬→サンデーレーシングが3頭(シュネルマイスターは海外生産)、シルクレーシングが3頭(ラウダシオンは社台生産)と今年も実力馬揃い

・シュネルマイスター→データ的には未知の存在


過去の好走馬は一定の評価が必要でも、付け入るスキがないこともなさそうなもの。データや傾向だけで攻略できることがあっても、同じレースはまたとないのが競馬でもあり、やはり過去と現在の差異を埋め合わせるものといえば直前の関係者情報といえる。追い切り&陣営の本音を踏まえつつ、日曜へ向けてより分析を高めていきたいところだ。






安田記念2021予想
『調教マル特ホース』
<6/3(木)更新>



●安田記念は東西による差異のある調教パターン

東京マイルでのGⅠもこの春3度目。やはりコースと調教は密接する関係にあるのか、ヴィクトリアマイルとも近い調教パターンが見られる。今回も過去の好走馬の調教パターンをまずはまとめたい。


○関東馬はウッド追いが主流
まず、過去10年の3着以内馬30頭の調教をみると、コースによる差異は東西では異なり、関東馬の好走馬は大半がウッドでの追い切り。中間に坂路を使っていたとしても、最終追い切りが坂路だった馬は1頭も見受けられない。これはこのレースによったものではないかもしれないが、1週前追いを含めても(東京滞在のモーリスとダート追いが主流のレッドファルクスを除き)12頭が最終追い+1週前がウッド追いだった。グランアレグリアが坂路追いだったのは気になるところ。


○関西馬は坂路追いが若干優勢
ヴィクトリアマイルにもいえるが関西馬の場合、坂路・コースの差はほぼないものの、若干ながら坂路追いが優勢で過去10年の3着以内馬30頭10頭、CWコースは6頭になる。坂路追いの馬が中間にコースを併用していることも少ない。

また、全体的にいえることだが、流石に直前は強めの追い切りが目立つ。ただ、キャリアのある古馬でもあり、シンプルなコース形態のためか、調教パターンに大きな特徴がないのも、ある意味特徴ともいえるかもしれない。




調教マル特ホース①

ケイデンスコール

安田隆厩舎(栗東)
岩田康騎手
戦績:4-3-0-10

・坂路でラスト1F11秒台を連発

関西馬の中で取り上げるならこの馬か。レース間隔は適度にあるものの、年明け4戦目ということもあり、全体時計は控え目ではあるが、1週前・当週と坂路ではラスト1F11秒台をマークしている。父のロードカナロアが安田記念に挑戦した時はCWコース追いではあったが、このところ坂路追いで結果を残しているためか、こちらは一貫して坂路。これは過去の好走馬の坂路組と同じか。動きそのものは機敏で目下の充実ぶりを窺わせる。



調教マル特ホース②

サリオス

堀厩舎(美浦)
松山騎手
戦績:4-2-0-2

・1週前の好状態をキープ

今週の追い切りの様子と調教師のコメントを目にすると、決して良い追い切りとはいえないかもしれない。直線を向いてから手前を替えるにも手こずっており、GⅠクラスではあまりそれほどの不器用さは目に掛かれないからだ。ただし、1週前は今週同様、ウッドコースで併せ馬の内目を回って素晴らしい伸びをみせている。その後、歩様の硬さも出たため、日曜は時計を出さなかったそうだが、動きをみている分には問題ないだろう。堀師のコメント故に慎重に映るが、大丈夫ではないか。手前変換の拙さもワンターンになる分、無駄なリスクも緩和されると考える。




安田記念2021予想
『下馬評は低いが妙味倍増!』
ラストワン・注目穴馬

<6/4(金)更新>


かなり平穏傾向だった昨年と異なり、今年の5週連続東京GⅠは“ヒモ荒れ”が目立つもの。しかも実績がありながら人気を落とした存在が巻き返すケースが見受けられます。ここまでたっぷりとお届けしてきたように安田記念はGⅠ勝ちの実力馬、近走成績の良い馬は多数いますが、伏兵の激走には期待したいものです。



下馬評低めの盲点注目馬

ダイワキャグニー

菊沢厩舎(美浦)
石橋脩騎手
戦績:8-1-3-17

【前走成績】
マイラーズC(4着/11番人気)

○不得意な条件でも好走
○得意東京・得意の季節 攻め馬の動きも良好

データ的な物言いになってしまうが、ダイワキャグニーにとって今回は理想とする条件が揃う。

東京コース(8-1-1-10)
それ以外(0-0-2-7)

5~6月(4-0-0-3)
それ以外(4-1-3-14)

東京巧者であることはご存知の方も多いだろうが、比較的気温の高い時季の方が成績がUPする傾向にあるのだ。それは厩舎サイドも認めていることでもある。

また、過去には高速決着にも対応しているが、時計の掛かる馬場も得意としており、週末を前にひと雨あったのもプラス。おそらく他馬からのマークが厳しくなるとは思えず、リズム良く運びたいだけにゴチャついた形が避けられそうな点も好感。

昨年の去勢以降も効果があったのか、調教での動きはむしろ良化しているくらい。前走のマイラーズCでは不得意とされていた右回りでも見せ場十分の走り。条件的な上積みがあれば、GⅠでも圏内突入があっても。





週末は、
コレさえ読めば新聞要らず!

WORLDでは6/4(金)夜から
『重賞出走馬・直前情報』をサイト内で公開!

今週末は
『鳴尾記念(GⅢ)』
『安田記念(GⅠ)』


過去の傾向や好走データを分析した後は、今年の出走馬が『どのような過程で出走して』『関係者がどのような感触・本音を抱いているのか』が大事。スポーツ紙・専門紙とは一線を画する情報力を有するWORLDの真骨頂はココからです!

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