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5/14(金)最終更新【ヴィクトリアマイル2021予想】グランの巻き返し必至?注目データ・ヒント多数



ヴィクトリアマイル2021予想
毎日3分読むだけで分かる!

  • ・週の始めは有力馬の特徴や戦績をチェック
  • ・中盤~週末は具体的な推奨馬を公開!

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北野シズカ

皆さん、こんにちは。5週連続の東京GⅠは2戦目。ますます盛り上がっていきましょう!

ダービージョッキー・大西直宏さんも所属するWORLD競馬WEBで、社台グループの情報を専門にしている北野シズカと申します。

今週末はもちろん、上半期唯一の古馬牝馬GⅠとなるヴィクトリアマイルです。

なんといっても現役トップクラスの実績を誇るグランアレグリアが参戦で話題を集めますが、牡馬と伍する戦いをみせてきたレシステンシアだけでなく、今年に入って重賞を制してきた存在も多数。目移りするメンバーが集まりましたね。昨年は本命サイドの決着でも、過去には大波乱もあったレース。今週も1週間通して予習していきましょう!




ヴィクトリアマイル2021予想
出走予定馬/枠順確定
<5/14(金曜)更新>


ヴィクトリアマイル(GⅠ)
5/16(日) 東京芝1600m


馬番 馬名 性齢 斤量 騎手
1マジックキャッスル牝455戸崎
2シゲルピンクダイヤ牝555和田竜
3クリスティ牝455斎藤
4イベリス牝555酒井学
5デゼル牝455川田
6グランアレグリア牝555ルメール
7マルターズディオサ牝455田辺
8ランブリングアレー牝555吉田隼
9テルツェット牝455Mデムーロ
10レッドベルディエス牝555石橋脩
11ダノンファンタジー牝555藤岡佑
12サウンドキアラ牝655松山
13プールヴィル牝555三浦
14ディアンドル牝555団野
15アフランシール牝555大野
16リアアメリア牝455福永
17スマイルカナ牝455柴田大
18レシステンシア牝455武豊





ヴィクトリアマイル2021予想
有力馬紹介&WORLD事前チェック
<5/9(日)更新>


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北野シズカ

まず最初に、ヴィクトリアマイル2021に出走予定の馬の中から、上位人気に支持されそうな馬について詳しく見ていきましょう。

前走時に「イイ状態で出走して勝ったのか」「実は、良くない状態だったのか」「関係者は自信があったのか・なかったのか」など。スポーツ紙・専門紙ではあまり取り上げられませんが、大事なポイントになりますよ!


前走:大阪杯4着

グランアレグリア


藤沢和厩舎(美浦)
C.ルメール騎手予定
戦績:7-1-1-2

前走の大阪杯は満を持しての2000mに挑戦。生産牧場(ノーザンファーム)、厩舎、騎手それぞれの意見を踏まえた上での路線変更だったようだが、生憎の道悪に見舞われてしまった。

レースでは懸念されていた折り合いもクリア。勝ち馬を追いかけた分、4着になってしまったものの、ルメールは「良馬場だったら距離はこなせる」と手応えを感じていたという。

3歳暮れに阪神カップを制した際も「来年は天皇賞に行くぞ」藤沢和調教師が厩舎スタッフに発破をかけていたこともあり、予てから温めていた中距離路線のプランも一定のメドが立ったということだ。とはいえ7戦5勝のマイルが主戦場であることは火を見るより明らか。昨年、馬場の質も異なり、牡馬相手に春秋のマイルGⅠを制した存在。能力の高さは疑いようがない。

【WORLD分析班チェック】
道悪&長距離輸送のダメージは?

東京マイルでは速い馬場にも対応した実績があれば昨年の安田記念のように渋った馬場にも対応。余程極端な馬場にならない限り、崩れようがない。

強いてあら探しをするならばローテーションか。昨年は高松宮記念から安田記念へ臨んだが、前述の通り、今年は大阪杯で中距離に挑んでからのマイルになる。また、関西圏への輸送後に間隔をとらずに走るのはNHKマイルC以来。前走のダメージはないのか。そこの見極め、情報は確認すべきところだろう。




前走:高松宮記念2着

レシステンシア


松下厩舎(栗東)
武豊騎手予定
戦績:4-3-1-1

3歳春時点ではGⅠを1勝、2着2回と世代を牽引。剥離骨折により長期休養を余儀なくされ、昨秋はマイルCSに出走したのみになってしまったが、年明けから仕切り直し。初のスプリント戦も視野に入れつつ阪急杯から始動するとレコード勝ちで古馬相手でもトップクラスのポテンシャルを誇示。前走の高松宮記念こそ勝ち馬の目標にされる形になった上、進路も開けてしまうヌルさもあり2着に屈したものの、距離適性の広さをみせた。

一時は香港・チャンピオンズマイルの招待も受諾したが、短期間で状態が整わないとの理由でパス。すかさずここを目標に切り替えてきたが、牝馬同士とはいえ古馬相手のマイルでの力量、1200mを経由したことでの折り合い面に不安がないかは確認しておきたいポイントだ。

【WORLD分析班チェック】
相性の悪いローテーション

ヴィクトリアマイルにとって前走・高松宮記念組は1-0-2-13の成績で、ストレイトガールしか勝ち馬が出ていない。レシステンシア自体、マイルでは馬場状態を問わず好パフォーマンスを続けてきたが、近2戦で1400mのレコード決着、1200mを経験したこともあり、ここも先行は必至。末脚性能の高い相手にマイルでどれだけ粘れるか、ここは改めて焦点になる。




前走:阪神牝馬ステークス2着

マジックキャッスル


国枝厩舎(美浦)
戸崎圭太騎手予定
戦績:2-5-0-3

勝ち星はいまだ2つのみだが、2歳時にはファンタジーSで2着、秋華賞でも2着など低評価を覆す走りをみせてきた。

今年に入って愛知杯を不利な外枠から勝ち切ると、前走の阪神牝馬Sでも前が壁になりながら最後は2着まで追い込んでおり、大きく崩れたのは重馬場だった桜花賞のみだ。

他馬よりもどちらかといえば中距離に適性が傾いている感はあるが、レースセンスが高く秋華賞でデアリングタクトに迫った走りはフロックではないということだろう。成長を見せつつある今、マイルGⅠでどれだけやれるか、地力を問う一戦になる。

【WORLD分析班チェック】
ポイントは高速馬場への対応

道悪の桜花賞、スムーズさを欠いたオークスや紫苑Sを除いて安定した成績とは裏腹に、高速馬場での実績がないことは課題か。重賞にも顔を出した兄のソーグリッタリング、弟のソーヴァリアントにしても種馬は違うとはいえ、道悪でパフォーマンスを上げる傾向が見られる。牝馬3冠を戦い抜いた実績はあるだけに、春の東京特有の馬場が敵になるかもしれない。


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北野シズカ

まずは1週前段階での注目馬3頭を紹介しました。ココで紹介した以外にも、連勝で阪神牝馬Sを制して参戦するデゼル、また4連勝で牡馬相手にダービー郷CTを制したテルツェットなど、多彩なメンバー構成になりそうです。水曜日以降は過去のデータや、週中の情報に基づいた注目馬をピックアップしていきましょう!





ヴィクトリアマイル2021予想
WORLD流!重賞的中テクニック
<5/12(水)更新>


ヴィクトリアマイル2021データ
最初に押さえておきたい2つのポイント!

  • ①好配当も期待できる?前走着順に惑わされるな!

  • ②馬場状態には要注意!

①好配当も期待できる?前走着順に惑わされるな!



ヴィクトリアマイルの過去10年を見ると、昨年のアーモンドアイに限らず、結果的に複数回GⅠ勝ちのある馬が13頭(リピーターでも一度の好走につき一頭と数える)も連対していますが、決して前哨戦で好走してきたケースばかりではありません。

以下は過去15回の前走着順別成績です。近年だけでなく、これだけ幅を広げても前走で勝利してきた馬の1着はおろか、2・3着も好走率が低いのです。

前走1着 1-3-3-46
(前走重賞1着 1-3-2-32)

前走2着 4-3-4-26
(前走重賞2着 3-3-4-25)

前走3着 0-1-4-14
(前走重賞3着 0-1-4-13)

もう少し踏み込んでいえば過去10年においてもこの傾向は顕著。昨年の勝ち馬アーモンドアイのように(前走・有馬記念9着)、牡馬混合の最高峰のレースに出ていた馬が前走で負けていたのならまだしも、過去10年の連対馬20頭中6頭しか前走で連対していないのです。

「牝馬は一度崩れるとリズムを取り戻すのが難しい」なんて競馬の格言もありますが、前走で負けていた馬の方が相性が良い。それはおそらく前哨戦の性質によるものでしょう。阪神牝馬ステークスは同じワンターンのマイル戦でありながら不思議とスローになりやすい。中山牝馬Sや福島牝馬Sはコース形態が異なり、適性のベクトルが違う。高松宮記念においてはスプリント戦です。

そう考えると、近走で如何に力を発揮できていない馬を探すことがポイントになりますね。

近年でも後に香港カップを制したノームコアも前走・中山牝馬Sでは7着でヴィクトリアMを制覇。国内外のGⅠを3連勝した名牝リスグラシューも前走・阪神牝馬Sでは3着から本番で2着。ヴィルシーナやストレイトガールらの連覇も前哨戦ではいずれも掲示板外でした。各馬の実績からもただ、ここでの一発激走ではなく、馬のポテンシャルがあっての好走であることが窺えます。

今年は前走1着が5頭、同2着が2頭。今年も阪神牝馬Sがスローで上がり3Fが32秒台の瞬発力勝負になったことや、福島牝馬Sが新潟での施行になった上に同様にスローペース。他には大阪杯や高松宮記念、中山牝馬Sは相当な道悪になったことを踏まえると、前走着順に大きくとらわれないことには違いない。

この観点でいえば、前走が初距離だったグランアレグリアの大阪杯4着は額面通りに受け取る必要はないといえる。道悪もこなす馬ではありますが、勝ち馬を追い掛けにいった分、4着に沈んだものでもあり、勝ちはなくとも、あの馬場でももう少し上の着順があったことはいえるだろう。また、阪神牝馬Sで9着だったリアアメリアは不思議と左回りや良馬場に良績が集中している。直前の気配次第だが、変わり身があるかもしれません。




②馬場状態には要注意!



前走着順に囚われない以上、古株実績馬ばかりが活躍しているかというと、決してそうではないのも実情です。特にここ5年ではその傾向が強まっており、近5年の3着以内馬で3歳牝馬3冠でも上位入線を果たしていた馬はアーモンドアイ、リスグラシュー、ミッキークイーン、ショウナンパンドラです。残る11頭は3冠に出ていても好走が叶わなかったり、古馬になって力をつけたタイプが好走しています。

シンプルなコース形態で力のある馬が実力を発揮しやすいのが東京コース。ならば実績馬が幅を利かせやすいようにも思いますが、馬場との関連性が影響しているのでしょう。昨年、一昨年などは1分30秒台の次元に突入するような高速馬場。3~4年前は稍重で稍重という発表以上に馬場を敗因に挙げていたジョッキーも多数いたほど、結果へ影響していました。好走馬を見ると、その年に応じた適性の差も如実に出ており、一筋縄いかない原因ですね。

現時点では週末は雨の心配はなさそうですが、先週までは相変わらず春開催らしく高速決着が目立ち、比較的差しが目についた東京コース。今週末はどうなるか。見極めが重要ですね。


今年でいえばグランアレグリア、レシステンシアは前走が道悪。他にも、中山牝馬Sも不良馬場だったり、新潟で行われた福島牝馬Sは例年以上にダメージの大きい芝で行われていた印象。一方で連続開催の続いた阪神は硬めの馬場が続いていました。良馬場想定ではあるが、ダノンファンタジーは馬場がしぶるとパフォーマンスを落とす傾向。テルツェットも稍重以上の渋化を経験したことがなく、良馬場向きのタイプといえますね。



ヴィクトリアマイル2021予想
『調教マル特ホース』
<5/13(木)更新>



●ヴィクトリアMはシンプルな調教がベター!

先週のNHKマイルCに続き、同じ東京芝1600m戦の舞台で行われるヴィクトリアマイル。調教パターンもある程度、コースに反映される傾向が強いため、マイルCのパターンを踏まえつつ、過去10年の好走馬の傾向を見ると、以下のようになる。

・コースによる優劣の差がなかったマイルCと同様、坂路 or ウッドの差は大きな差はない
・マイルCと同じく最終追い切りで併せ馬の頻度が低い


それでいてヴィクトリアマイルのその他の特徴を挙げると、ウッドならウッド、坂路なら坂路と中間に一つの調教コースに徹しているタイプが他のレースと比べると多い。過去10年の3着以内馬16頭が同じコースのみで調教を終えていた。

さらに現段階で各馬の最終調整の可否はわかりかねるが、好走馬の内、6頭はレース直前の金曜または土曜に15-15程度の調教を加味していた。単走追いが多い割に最終追い切りの時計は速いことも多々あり、牡馬以上に繊細といわれる牝馬の高度な扱いが求められる印象だ(余談だが、かの松田博資厩舎は海外帰りのブエナビスタでもいつも通りハードに追うスタイルで結果を残していたが・・・それも厩舎力、手腕だろう)。

よって、今回は最終追い切りは単走かつ、中間は一つのコースに徹した馬をまず取り上げたい。




調教マル特ホース①

サウンドキアラ

安達厩舎(栗東)
松山弘平騎手予定
戦績:7-4-4-7

・中間は坂路オンリー&最終追い切りは単走

前置きすると、坂路オンリー&単走でいえばレシステンシアも同様。ただ、レシステンシアは現役屈指の坂路好調教馬として知っている方も多いことだろう。動きの良さだけでいえばサウンドキアラもヒケをとらないように見えたため、こちらをプッシュしたい。

実際のラップ推移とは差はあるが、動きを見ていると一定スピードを維持する走りに長けているような動きで、そんな流れになった昨年のレースで好走したのも頷ける。強いていえば週一本の追い切りメニューはGⅠでは心許ないが、この馬は以前からやっていることでもある。昨秋の不振を脱したと見て推奨したい。



調教マル特ホース②

グランアレグリア

藤沢和厩舎(美浦)
C.ルメール騎手
戦績:7-1-1-2

・セオリー度外視で動きそのものが優秀

先に調教パターンに沿った上での好調教馬を取り上げたが、パターンに合っている・合っていない関わらず、動きそのもの、牝馬ながらの落ち着きという意味ではグランアレグリアも推奨したい。
1週前、当週とウッドでの併せ馬だったが、ドッシリとした雰囲気はマイルの牝馬とは思わせないもの。フットワークの粗さや気性の危うさも感じさせるような他馬もいたため、余計にこの馬の余裕が目立った。泰然自若、デキは問題ないだろう。




ヴィクトリアマイル2021予想
『下馬評は低いが妙味倍増!』
ラストワン・注目穴馬

<5/14(金)更新>


●ここ一年は不発が続いているが…

データ面では臨戦過程や馬場について着目してきましたが、今年は例年と違って一頭だけがズバ抜けた成績を誇る歪なメンバー構成。馬券の座席は3つあることを踏まえると、穴馬の入り込む余地も決してないとは言い切れません。今回のラストワン穴馬では、前走だけでなく、ここ一年で不発が続いている穴馬をピックアップしました。



下馬評低めの盲点注目馬

シゲルピンクダイヤ

渡辺薫厩舎(栗東)
和田竜二騎手
戦績:1-3-3-9

【前走成績】
福島牝馬ステークス(4人気7着)

○前走だけでなく昨年のヴィクトリアマイル6着以降、不発続き

昨年は見せ場をつくったが、その後はひと息の競馬が続いている。失礼な話、単に勝負服でナメられがちだが、決して能力がないわけでなもなく血統的に見劣りすることもない。現に半妹は今年のフィリーズレビューを制し、姉よりもひと脚先にオーナーへ初めての平地重賞制覇をプレゼントしている。

その妹は父がモーリスで産駒の安定感が出たのか非常に器用なタイプなのだが、こちらは父がダイワメジャーであり、産駒に通じる傾向、そうでないところが如実に出ている。

・トビが綺麗でダイワメジャー産駒ながら瞬発力勝負向き
・我の強い気性 当日のテンション次第
・馬群の中に入れた方が闘志が駆り立てられる

ザックリまとめるとこんなタイプのよう。ここ最近は活路を見出そうと中距離にトライしたり試行錯誤しているが、とにかくレースぶりや枠などが噛み合っていないのだ。「自分との戦いになるけど、精神面は成長してきているんだよ」と厩舎サイド。古い話だが、桜花賞ではグランアレグリアに次ぐ2着でクロノジェネシス、ダノンファンタジーらには先着した実績。内枠ならば一発の条件には合致する。





週末は、
コレさえ読めば新聞要らず!

WORLDでは5/14(金)夜から
『重賞出走馬・直前情報』をサイト内で公開!

今週末は
『京王杯スプリングC(GⅡ)』
『ヴィクトリアマイル(GⅠ)』


過去の傾向や好走データを分析した後は、今年の出走馬が『どのような過程で出走して』『関係者がどのような感触・本音を抱いているのか』が大事。スポーツ紙・専門紙とは一線を画する情報力を有するWORLDの真骨頂はココからです!

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