【東京新聞杯2025予想】安田記念&Vマイルを目指す素質馬が集結!《金曜更新》大西直宏が乗りたい穴馬&コース徹底解説【重賞版】
春のマイル戦線の主役になるのは?今年の東京新聞杯の見どころポイント

進行を担当するハルカです。
能力通りに決まりやすい東京マイルとはいえ、過去10年で3連単10万馬券以上が5回も飛び出しているように、波乱の要素を十分に秘めた一戦ですね。人気馬がそのまま好走するケースも多いですが、展開や仕上がりひとつで伏兵が台頭する余地もあるレースです。

大西直宏
大西直宏です。
GⅠを見据える有力馬にとっては、ここが叩き台の位置づけになりやすく、仕上げの難しさが影響する可能性もある。加えて、4歳馬と古馬が初めてぶつかることが多い舞台だけに、力関係の見極めが難しい点も波乱要因のひとつだろう。
コース徹底解説【重賞版】⇒
東京新聞杯 GⅢ
2/9(日)東京芝1600m
出馬表
馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 |
---|---|---|---|---|
1 | サクラトゥジュール | セ8 | 58 | キング |
2 | メイショウチタン | 牡8 | 57 | 吉田豊 |
3 | シャンパンカラー | 牡5 | 59 | 内田博幸 |
4 | ボンドガール | 牝4 | 55 | 武豊 |
5 | コラソンビート | 牝4 | 55 | 津村明秀 |
6 | オールナット | 牡4 | 57 | 北村友一 |
7 | ブレイディヴェーグ | 牝5 | 56 | ルメール |
8 | ジュンブロッサム | 牡6 | 59 | 戸崎圭太 |
9 | ラーグルフ | 牡6 | 57 | 三浦皇成 |
10 | ゾンニッヒ | 牡7 | 57 | 浜中俊 |
11 | ジオグリフ | 牡6 | 59 | 横山武史 |
12 | ウォーターリヒト | 牡4 | 57 | 菅原明良 |
13 | ゴートゥファースト | 牡5 | 57 | 池添謙一 |
14 | マテンロウスカイ | セ6 | 59 | 横山典弘 |
15 | オフトレイル | 牡4 | 58 | 田辺裕信 |
16 | セオ | 牡5 | 57 | 横山和生 |

まず最初に出走予定の馬の中から、上位人気に支持されそうな馬について詳しく見ていきましょう。

大西直宏
前走時に「イイ状態で出走して勝ったのか」「実は、良くない状態だったのか」「関係者は自信があったのか・なかったのか」など。スポーツ紙・専門紙ではあまり取り上げられませんが、大事なポイントになりますよ!

情報競馬のプロフェッショナル、『匠』チームから注目ポイントをお伝えする【匠のウマいい話】も必見です!

- ブレイディヴェーグ
- 宮田厩舎(美浦)
- ルメール騎手予定
- 前走:マイルCS4着
■初のマイルにも難なく対応
マイルCSではスタートが甘く、中団での追走となりました。本来なら外に進路を取りたかったはずですが、枠の影響で内目の悪い馬場を通らざるを得なかったことが、最後の追い比べに響いた印象です。さらに、ゴチャつく場面もあり、スムーズさを欠いたのが悔やまれるところ。ルメール騎手も「馬場が悪く、早い反応ができなかった」とコメントしており、内枠がアダとなったレースだったといえます。
それでも、掲示板を確保したのは地力の証明。スムーズならもう一段上のパフォーマンスも期待できたはずで、初めてのマイル戦にも対応できたことは大きな収穫です。これにより、今後のレース選択の幅が広がるのは間違いありません。
次走は舞台も変わり、広々とした東京コース。直線の長いコースなら、エンジン全開の末脚を存分に発揮できる可能性が高く、さらなるパフォーマンス向上に期待が持てそうです。
良い形で大目標のドバイターフに向かいたいブレイディヴェーグ

チーム飯塚

「この馬の春の目標は4月5日に行われるドバイターフです。そこを『10』となるように逆算して始動するので、今回は『8分程度の仕上げ』となるでしょうか。2週前は軽い感冒で週中に時計を出せなかったですが、1週前の動きは上々。もともと動きの良さは目立つ1頭で、この仕上げでも十分に格好は付けれるはずです」

- ボンドガール
- 手塚厩舎(美浦)
- 武豊騎手予定
- 前走:秋華賞2着
■本来の適性距離を堂々と歩む!
3歳秋は2000m秋華賞に対応するため、クイーンS、紫苑Sでしっかりと差す競馬を習得。その成果が秋華賞で大きく現れ、武豊騎手の手綱さばきがポテンシャルを最大限に引き出す好騎乗となりました。
もともとボンドガールは、新馬戦でチェルヴィニアを破った実力馬。本来なら「BIG4」(アスコリピチェーノ、レガレイラ、チェルヴィニア、ステレンボッシュ)ではなく、「BIG5」として数えられてもおかしくなかった逸材です。展開がハマった面もありますが、秋華賞の走りは決してフロックではないと断言できます。
今回の最大のポイントは、古馬牡馬相手にどこまで通用するか。ここで上位争いに食い込めるようならば、この先の展望はさらに明るくなるでしょう。

マムシ

「今年は、本来の適性であるマイル路線へ戻る正統派のローテ。春はここで距離を戻し、ヴィクトリアマイルへ向かう道筋が想定されます。マイルならばさらに折り合いは付けやすくなるはずで、ここは好発進を期待したいところ」

- ジュンブロッサム
- 友道厩舎(栗東)
- 戸崎騎手予定
- 前走:マイルCS10着
■高速馬場に特化した切れ味が魅力
初のGⅠ挑戦となった前走・マイルCSでは、持ち前の切れ味を発揮できず10着に敗退。敗因としては、馬場状態がややタフだったこと、加えてレース間隔が詰まっていた影響も少なからずあったと考えられます。
それでも、2走前の富士Sでの重賞初制覇を見直せば、この馬の真価は明らか。これまでに上がり3F32秒台を5回も記録しており、こと瞬発力勝負になれば現役屈指の存在といえます。
この馬の最大の武器である強烈なキレを発揮するには、高速馬場と直線の長いコースが不可欠。そう考えると、開幕直後の東京はまさにベストな舞台といえるでしょう。馬場が味方すれば、巻き返しのシナリオは十分に描けます。
瞬発力勝負で巻き返したいジュンブロッサム

キングダム

「持ちタイムはメンバー中最速で、これまでに1分31秒台を2度記録。このスピード能力は大きな武器になります。また、河合純二オーナーにとって、ジュンブロッサムは自身の持ち馬の中で2番目に賞金を稼いでいる馬。GⅠ馬ジュンライトボルトに次ぐ存在として、さらなる飛躍が期待される1頭です」

まずは1週前段階での注目馬3頭を紹介しました。ココで紹介した以外にも 魅力的な馬も多く、楽しみなメンバー構成になりそうです。
水曜日以降は『的中を引き寄せるマル特データ』や『匠』チームの注目情報チェック馬などを紹介しますのでさらに深くレースを分析していきましょう!

大西直宏
金曜の枠順確定後にはコース徹底解説や、出走メンバーを踏まえた展開予想もお伝えしますよ!

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吉田
今回もサイン派のスタッフ吉田がデータや時事ネタにまつわるサイン馬券をご紹介します。
競馬ファンなら、これまでにもレースが終わってみたら『実はそうだったのか!』と隠れたサインやジンクスに気付いた経験はあるのでは?
そのままマル乗りするかどうかは別にしても、こんなデータやジンクスも知っておいて損はないハズです。
ぜひ最後までご覧下さい!
今週の注目サイン
昨年は大河ドラマでハマったが!?
(2月6日)
前回は「見上愛」絡みで案内したが、今回もサインネタは少なかったが競馬絡みであるニュースが取り上げられた。それは、2月4日世界的なオーナーブリーダーで知られたアガ・カーン殿下がリスボンで死去した。88歳と高齢であったが後継者は後日、発表されるとのこと。
かつて殿下とフランスにいた際に専属契約を結んでいたのがC・ルメール騎手でありXにて哀悼の意を投稿した。ならばココはルメール騎手の騎乗馬に注目したい。それは「ブレイディヴェーグ」である。
先週は恩人のためインドで23年ぶりに騎乗していたルメール騎手。俄然 今週の活躍に期待しないわけにはいかない。ならば「ブレイディヴェーグ」をサイン馬に指名し、レース当日は対角位置、両隣にも注意したい。
(2月2日)
それでは簡単にシルクロードSのサイン回顧をお話しよう。勝ったのは9番人気川又騎乗の「⑪エイシンフェンサー」。2着は10番人気団野騎乗の「⑭グランテスト」。3着は4番人気三浦騎乗の「⑨ウインカーネリアン」と波乱の決着に…。
サイン的には、ソンシが除外されて怪しい感じに…。そして、スタート直後に⑤セントメモリーズが飛び出し、大外から再スタート。結果的には完敗としか言いようがない。どうも流れが悪いだけにフェブラリーSまでには軌道修正したいものだ。
さて、話を戻して今年で75回目を迎える「東京新聞杯」。特に目立つイベントや当日のゲストも皆無。もともと芝の2400mで行われ天皇賞(春)の施行前後に行われていたが1966年に現在のマイル戦に。今では春のGI「安田記念」に向けてのステップレースと言われる。
困った時には、JRA年間キャラに頼ってみたい。昨年も、見上愛と佐々木蔵之介が出演していた大河ドラマがハマってくれた。そんな中、来年度前期の連続テレビ小説の主人公に見上愛が決定。ココ数年はドラマや映画に引っ張りだこと特に忙しい。
今後映画やドラマが控えている人は他にもいるが年明けのドラマで出演しているのも見上愛のみ。そのドラマが世間を騒がしているフジテレビの「119エマージェンシーコール」。消防局の通信指令センターを舞台にした人間ドラマだ。
やはり、119を題名に入れているだけに馬番の『①⑪⑨番』には注意したい。(続く)
結論
今年の気になるサイン候補
- ★やはり、119を題名に入れているだけに馬番の『①⑪⑨番』には注意したい。
- ★ならば「ブレイディヴェーグ」をサイン馬に指名し、レース当日は対角位置、両隣にも注意したい。

東京新聞杯といえば、4歳馬の台頭が目立つレースですね。特に秋華賞を経てマイル路線へシフトした牝馬が活躍する傾向が強い印象があります。

大西直宏
そうだね。実際、昨年のマスクトディーヴァ、一昨年のナミュール、3年前のファインルージュといった実績馬がこのレースで注目を集めたね。牝馬は成長とともに完成度を高め、古馬牡馬と互角に戦える下地が整うタイミング。その取捨が大きなポイントになるね。
的中テクニック1
高速馬場+Dコース使用=内枠先行が圧倒的に有利

「過去のデータが示す!勝つのは内の馬?」
ここ数年の東京新聞杯は、高速馬場とDコースの影響により、内枠かつ先行できる馬に圧倒的なアドバンテージがある傾向が顕著です。
実際、2年前のウインカーネリアンは1枠から果敢に逃げ切り、内を立ち回った馬が上位を独占。昨年も1番枠のサクラトゥジュールがインから鋭く抜け出し、波乱を演出しました。今年も同様に高速馬場が維持されるなら、内枠と先行力のある馬が優位となる可能性は極めて高いでしょう。
また、過去10年のデータでは、上がり最速を記録した馬が勝利したのはわずか1回。これが示すのは、直線勝負の末脚頼みではなく、レース全体の流れを考えたポジショニングが重要であるという事実。近年の勝ち馬の多くが4角6番手以内で立ち回っており、後方一気の戦術では厳しい展開が予想されます。

チーム飯塚
「過去のデータを見ても8枠は明らかに不利ですね。東京は直線が長くワンターンのマイル戦ですが、このレースに限っては、小回りコースのような意識を持ったほうがよさそうです」
的中テクニック2
1分32秒前半の決着に対応できるか?

「高速決着への適応力がカギ!」
ここ6年の東京新聞杯は、1分31秒後半~32秒台の決着が続いており、かつての「冬場は時計がかかる馬場」という概念はすでに崩れつつあります。むしろ、近年は冬場でも高速決着が当たり前となりつつあり、このトレンドに適応できるスピード性能が求められます。
実際、過去10年のデータを見ても、1分32秒台の持ち時計がない馬の好走例は極めて少なく、勝ち負けを争うには一定のタイム実績が必須条件。今年も同様に、速い時計への対応力が求められるでしょう。
過去に1分31秒台の走破実績があるのはジュンブロッサムとサクラトゥジュールの2頭。一方、1分32秒台前半まで視野を広げると、ゾンニッヒ、ウォーターリヒト、ロジリオン、ブレイディヴェーグ、マテンロウスカイといった馬たちが候補に挙がります。

チーム舟木
「東京芝1600mの重賞は、持ち時計がそのまま結果に直結しやすいレース。特に1分32秒台前半以下の実績を持つかどうかは重要な判断基準となる。逆に、遅い時計しか経験のない馬が突然31秒台をマークするのは至難の業。今回の斤量とのバランスも考慮しながら、スピード能力を精査することがカギになりそうだ」
的中テクニック3
冬場の芝重賞は社台グループ外厩が強い!

「天栄・しがらき経由の馬を狙え!」
社台グループの外厩が芝の重賞で強いのは広く知られていますが、特に冬場のレースではその影響が顕著に表れています。実際、2017年から2023年の7年間で、社台グループ外厩を経由した馬が毎年のように馬券圏内に絡んでおり、調整力の違いが結果に直結していることが伺えます。
これは、厳寒期におけるコンディション管理や仕上げの精度が、他陣営との差を生む要因になっていると考えられます。今年も、天栄・しがらき・山元TC経由の馬は要注目と言えるでしょう。
■天栄経由
ジオグリフ
ブレイディヴェーグ
ボンドガール
■しがらき経由
ジュンブロッサム
マテンロウスカイ
ゴートゥファースト
オールナット
■山元TC経由
シャンパンカラー

マニアックス
「冬場の芝重賞は、外厩仕上げの完成度が勝負を分けることが多いです。特に天栄やしがらきの馬は、入念な調整を経てレースに臨むため、仕上がりのレベルで他馬と明確な差がつきやすいですね。馬券を組み立てる際には、この仕上がりの違いをしっかり考慮すべきでしょう。」

木曜は『匠』チームから、前走時に注目すべき情報が入っていた馬を取り上げてもらいます。

大西直宏
前走時に陣営がどんな思惑で使っていたのか、そして今回はどんな話をするのか、一連の流れを「線で見る」ことは非常に大事ですね。
前走時の情報の中に、ここを使ってきた本当の意味や狙いが隠れている場合もありますよ。
匠の注目馬1
- ウォーターリヒト
-
京都金杯2着
- 河内厩舎(栗東)
- 石川騎手予定
- 戦績:3-2-3-4
前走について

チームMK
「去年の春(スプリングS9着・皐月賞16着)は使い詰めだったし、中山コースも合わなかったからね。左回りならココ2戦くらい走れておかしくないし、力をつけている今なら重賞でも…、の期待は大きいよ」と厩舎関係者。
管理する河内師は今年2月で定年。近しい関係者によれば「重賞制覇のチャンスなんてそうそうあるモンではないからね。狙えるところで厩舎一丸となってビシッと決めたい気持ちはあるだろう。この馬は特にチャンスだと思っている」との話も。
今回の見どころポイント

あわや勝利かというレースでしたね。 上がり3F34秒3は断トツの最速で、これで3戦連続の上がり最速。とにかく、この馬の末脚の鋭さは際立っています。今回は外枠の不利もあり、序盤は後方に下げる形になりました。コーナーでは極端な外を回ることはなかったものの、勝ち馬と比べると通ったコースの違いが勝敗を分けたと言える惜しい2着でした。今回は河内厩舎の引退が懸かっているだけに、勝負度合いは言わずもがな、ですね。
匠の注目馬2
- サクラトゥジュール
-
京都金杯1着
- 堀厩舎(美浦)
- キング騎手予定
- 戦績:7-7-1-11
前走について

マムシ
昨年は中山金杯へ出走(12着)したサクラトゥジュールが今年は京都金杯へ出走。その背景にはやはり「昨年はレース中に不利もあったけどね。それでも、やっぱり重賞を勝っているし、左回りのマイルがベスト舞台だから」という関係者の思惑アリ。
この中間は去勢手術を敢行。堀厩舎はシュトルーヴェやチャックネイトなど、直近でも去勢明け初戦から活躍するケースが目立つように扱いが上手いし、この馬に関しても、プラスになることはあってもマイナスと受け止める必要はない。
「健康状態は良好で心身のバランスもとれており、稽古でも自己タイムをマークするなど態勢は整っている」と厩舎が言えば、鞍上のキングも「1年前はファンの方からサポートや応援をもらいました。今年も楽しみにしています」
今回の見どころポイント

内でじっくりと脚を溜め、直線では巧みに外へ持ち出しながら間を縫うように鋭く伸びてきました。去勢明け初戦で馬体重の減少が懸念されましたが、休養前と同じ体重での出走。ただし、太め感はなく、むしろ前走の関屋記念(14キロ減)の方が減りすぎだったと見るのが妥当でしょう。
もう8歳ですが、まだまだ重賞戦線で戦えるだけのポテンシャルを秘めています。特に キング騎手との相性は抜群で、今回も折り合いに不安を見せることなくスムーズな競馬ができれば連覇があっても決して驚けません。
匠の注目馬3
- セオ
-
京都金杯4着
- 上村厩舎(栗東)
- 横山和騎手予定
- 戦績:5-3-2-8
前走について

チーム舟木
「阪神カップに使いたかった」(除外)という話もあったので、距離に関してはマイルよりも短いところも意識しているのが分かります。スライドとなった金杯の時にも、「無理にハナや先行をしなくても、脚を溜めるような立ち回りでも対応できる馬。そういう競馬も試してみたい」という考えも持っていました。
今回の見どころポイント

先行力と持続力を武器にするタイプですね。2歳時は2000mを中心に使われていましたが、現在の主戦場は1600~1800m。適距離を見極めたことで安定した成績を残しています。
前走の京都金杯は4着とはいえ、セルバーグに絡まれて前半ハイペースの負荷を受けながら0.3秒差に踏みとどまった内容を考えれば、「負けて強し」と評価できる一戦でした。
今回は先行馬が手薄なメンバー構成に加え、レース運び次第で絶好のポジショニングが可能。展開面でのアドバンテージを生かせば、ギリギリまで粘り込む可能性は十分にあります。前後半46-46のイーブンペースを作ることができれば、勝機は見えてくるでしょう。

金曜は大西さんが「自分で乗ってみたい穴馬」を1頭ピックアップします。元乗り役ならではの着眼点はさすがと思わされます。

大西直宏
注目を集める人気馬を相手に、僕だったらどう乗って一発を狙うか?その考えや戦略をお伝えしたいと思います。
レースの見解
実績的にはブレイディヴェーグ(牝5歳)とボンドガール(牝4歳)が一歩リードしていますね。どちらもGⅠ好走歴があり、東京コースの実績も豊富。さらに、ルメール騎手と武豊騎手というトップジョッキーが騎乗するため、当然人気を集めるでしょう。
ただし、ブレイディヴェーグはドバイターフ(4月5日)を見据えた叩き台、ボンドガールは2000mを使われた後のマイル戦復帰という点が気になります。能力の高さは疑いようがないものの、レースへの本気度や仕上がりには注意が必要です。

大西直宏が乗りたい穴馬
デビュー時は1600mを主戦場にしていましたが、ここ4戦は1800mと1400mを2戦ずつ使われています。どちらの距離にも対応できていますが、走りの質を見てもマイルが最も合っていそうです。
また、ゲートが決まれば好位からの競馬ができる馬。今回のメンバー構成を見ると、先行勢が手薄なので、積極策を取れば大きく浮上する可能性があります。
さらに、馬体の成長も好材料。デビュー時は430キロだった体重が、前走では454キロまで増加。これは順調な成長を示しており、まだまだ上積みが期待できる段階です。
暮れの阪神カップでは、スプリント界の実力馬たちと互角の勝負を展開し、セリフォス(牡6歳)やママコチャ(牝6歳)に先着。GⅠ級の実力馬相手にも通用することを証明しました。今回のメンバーなら、十分に上位争いが可能な実力を秘めています。

このコンテンツでは今回の舞台となるコースを騎手目線で大西さんに解説して頂きます。

大西直宏
土曜の競馬終了後には、その週の傾向と最新の馬場状態分析をお届けします。お楽しみに!
東京新聞杯GⅢ
レースコース解説
東京のマイルと言えば、NHKマイルC、ヴィクトリアマイル、安田記念といったGⅠ競走が行われる日本屈指の大舞台。コース形態としては、東京競馬場の中でも特に難しい癖がなく、日本の競馬場の中でも最も乗りやすいコースのひとつと言っていいでしょう。ワンターンで直線が長く、ゴール前には坂が待ち受けるため、純粋な能力が試される舞台です。阪神芝1600mと並び、最も能力が反映されやすいコースと言えます。
一般的に「中距離をこなせるスタミナが要求される」と言われる東京マイルですが、実際に騎乗していた立場から見ても、その見立ては間違っていないと感じます。マイル戦ながら消耗戦になりやすく、特に前で競馬をする馬にとってはスピードだけでなく、スタミナと底力が問われるタフなコースです。この舞台で逃げ切るためには、並のスピードではなく、持続力と勝負強さを兼ね備えた馬でなければなりません。

純粋な能力が試される東京芝1600m
■展開と馬場状態
東京新聞杯は「傾向チェック」でも触れたように、内枠有利の傾向が見られるレース。また、東京マイルでありながら上がり最速馬(2~3位も含め)がほとんど勝てていないというデータもあり、瞬発力勝負よりも立ち回りの巧さが求められるのが特徴です。この傾向に従うならば、内目の枠を引いて好位で立ち回れる馬が有利ということになります。
今年のメンバー構成を見ても、ハイペースで飛ばす逃げ馬は不在。前半が極端に速くなる展開にはなりづらく、ペースが落ち着く可能性が高いと考えられます。そうなると、例年通りの傾向に沿って決まる可能性が高く、スローからの抜け出しや先行馬の押し切りに注意が必要です。
■有利なポジション
このレースの「勝ちポジ」は、2~3列目のインで待機できる馬というのが基本線。すでに触れた通り、東京新聞杯は内枠有利の傾向があり、後方からの追い込み一辺倒では勝ち切るのが難しいレースです。
そのため、枠順や鞍上の特徴を踏まえ、この好位ポジションを積極的に狙ってくる人馬を重視するのがポイント。内目の枠を引いた先行・好位差しタイプ、加えてレース運びに長けたジョッキーが騎乗している馬は、特に注目すべき存在と言えるでしょう。

勝負所の4コーナーで有利なポジションにいるのは?

こうやって見ると魅力的な馬が多くて迷ってしまいますね。

大西直宏
多くのファンの方はそうだろうね。でも、実は今回はすでに狙いは大体決まってるんだ。それもほぼ3頭に絞り込んでいるよ。

本当ですか?それはぜひ教えていただきたいです!

大西直宏
OK。今回は特別だよ!
ただ、あまり公にしてしまうと馬券の妙味が薄れてしまうという可能性があるので、その3頭はサイト内で限定公開にしようか。
入手している情報もしっかりとお伝えしますよ!

さすが大西さん!
もちろん無料ですので、まだWORLDの情報をご覧になった事がない方はぜひこの機会をお見逃しなく!

厳選に厳選を重ねた3頭で獲りましょう!
今回、初めてご利用の方に限り!レース当日には、ダービージョッキー大西直宏が騎手目線で見抜いた【絞りに絞った厳選3頭】を特別無料でご覧いただけます!

大西直宏
1997年ダービージョッキー
1980年に騎手デビュー。1997年にはサニーブライアンで皐月賞と日本ダービーの二冠を達成したのをはじめ、2004年にはカルストンライトオ騎乗でスプリンターズS制覇。通算500勝以上をマーク。