4/30(金)最終更新【天皇賞春2021予想】 阪神3200の変則開催でどうなる?ワールドプレミア復活?牝馬の評価は?注目データ・ヒント多数
天皇賞春2021予想
毎日3分読むだけで分かる!
- ・週の始めは有力馬の特徴や戦績をチェック
- ・中盤~週末は具体的な推奨馬を公開!

北野シズカ
皆さん、こんにちは。ダービージョッキー・大西直宏さんも所属するWORLD競馬WEBで、社台グループの情報を専門にしている北野シズカと申します。
今週は伝統の長距離G1・天皇賞春が行われます。今年は京都ではなく阪神で開催されるのがポイント。阪神芝3200mはJRAでも初めてレースが行われ、1周目外回り→2周目内回りという変則コースになります。これはだいぶ重要な要素だけに、例年の天皇賞春とは違う考え方が必要になるかもしれませんね。
【天皇賞春2021予想】
最新更新4/30(金)
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天皇賞春2021予想
出走予定馬/枠順確定
<4/29(木)更新>
天皇賞春(GⅠ)
5/2(日) 阪神芝3200m
馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 |
---|---|---|---|---|
1 | ワールドプレミア | 牡 5 | 58 | 福永祐一 |
2 | アリストテレス | 牡 4 | 58 | ルメール |
3 | カレンブーケドール | 牝 5 | 56 | 戸崎圭太 |
4 | シロニイ | 牡 7 | 58 | 松若風馬 |
5 | ディアスティマ | 牡 4 | 58 | 北村友一 |
6 | マカヒキ | 牡 8 | 58 | 藤岡康太 |
7 | ユーキャンスマイル | 牡 6 | 58 | 藤岡佑介 |
8 | ディバインフォース | 牡 5 | 58 | 武豊 |
9 | ジャコマル | 牡 7 | 58 | 横山和生 |
10 | ゴースト | セ 5 | 58 | 鮫島克駿 |
11 | メイショウテンゲン | 牡 5 | 58 | 酒井学 |
12 | ディープボンド | 牡 4 | 58 | 和田竜二 |
13 | ナムラドノヴァン | 牡 6 | 58 | 内田博幸 |
14 | ウインマリリン | 牝 4 | 56 | 横山武史 |
15 | オセアグレイト | 牡 5 | 58 | 横山典弘 |
16 | メロディーレーン | 牝 5 | 56 | 池添謙一 |
17 | オーソリティ | 牡 4 | 58 | 川田将雅 |
天皇賞春2021予想
有力馬紹介&WORLD事前チェック
<4/25(日)更新>

北野シズカ
まず最初に、天皇賞春2021に出走予定の馬の中から、上位人気に支持されそうな馬について詳しく見ていきましょう。
前走時に「イイ状態で出走して勝ったのか」「実は、良くない状態だったのか」「関係者は自信があったのか・なかったのか」など。スポーツ紙・専門紙ではあまり取り上げられませんが、大事なポイントになりますよ!
前走:日経賞3着
ワールドプレミア

福永騎手予定
戦績:3-1-4-2
一昨年の菊花賞馬がこの距離のG1で復活を期す。晩成の血が開花して菊花賞を勝ち、有馬記念でも3着した時には「来年はこの馬の年になる」と言われるも、その後骨折が判明して2020年度はほぼまるまる棒に振ってしまった。ただ、ジックリ治療に専念したことが奏功し、戦線に復帰してJC⑥→有馬⑤と着順を上げ、日経賞でも上がり最速で③着。調教でも友道厩舎らしく長めをユッタリ乗ることでだいぶ本調子を取り戻している。
今回は武豊騎手の戦線離脱によって福永騎手への乗り替わり(武豊騎手は驚異の回復力で天皇賞週から騎乗するようだがさすがにG1は病み上がりなので騎乗しない)。馬のタイプとしては器用さがあるディープ産駒だけに操縦性に優れた福永騎手ならば相性は悪くなさそうだ。長距離重賞ではお馴染みの友道厩舎の多頭数出しだが、3頭の中でもこの馬が期待度一番。
【WORLD分析班チェック】
晴雨兼用タイプだけにどんな馬場でも安定して走れる
良馬場と道悪を繰り返すこの阪神開催。良馬場だとレコードが出るような超高速馬場となり、雨だと途端に馬場悪化して切れ味が削がれるコンディションになる。その点、どんな馬場でも一定のパフォーマンスを発揮できる同馬の安定感は強み。
前走:日経賞2着
カレンブーケドール

戸崎騎手予定
戦績:2-7-2-3
日経賞では牝馬がワンツー、大阪杯も牝馬が無傷の6連勝V。『牝馬の時代』と言われて久しいが、この天皇賞春にも有力牝馬が出走してきた。国枝厩舎はこの春はダービーに牝馬のサトノレイナスを、そして天皇賞春にカレンブーケドールを挑戦させる。この積極的なチャレンジはやはり厩舎の偉大な先輩アーモンドアイの存在が大きい。「今の時代は牡馬牝馬の括りは必要ない。頂上決戦ではむしろ斤量の軽い牝馬のほうが有利」というくらいの感覚を持っている。競馬界を盛り上げるという意味で、このチャレンジには大いに拍手を贈りたいところ。
さて、カレンブーケドールは【2-7-2-3】という成績が示す通り、なかなか勝ち切れない馬であるものの超G1級相手でも相手なりに走れるのが最大の武器。また速い馬場でも道悪馬場でも大崩れしないのもセールスポイントだ。「ディープ産駒の割にはキレる馬ではないので京都の瞬発力勝負よりは阪神のほうがイイ」と舞台替わりも歓迎している。問題は初の3000m超の距離になるが、この馬は持続力勝負のレースで強さを発揮していたことから3200mになってスタミナ不足を起こすことはなさそうだ。
【WORLD分析班チェック】
今年の顔触れなら苦戦データを覆す可能性アリ
過去10年、牝馬は6頭出走してスマートレイアーの7着が最高。データ的には苦戦傾向も人気も9番人気が最高とメンバーに問題があった。今年のカレンブーケドールとウインマリリンはこれまで出走した牝馬と比べる明らかに上位の存在で、偉業達成の可能性も十分ある。
前走:阪神大賞典7着
アリストテレス

ルメール騎手予定
戦績:4-5-0-2
母の母がグレースアドマイヤという近藤英子オーナーゆかりの長距離血統でもあり、菊花賞では一瞬コントレイルの3冠達成が危ういと思わせるほど大見せ場を作ったこともあって「長距離ならかなり強い馬」というのが世間に広まって、阪神大賞典では単勝オッズ1.3倍の圧倒的支持。しかし、その期待とは裏腹に4コーナーから手応えが怪しくなって直線もまさかの失速。これには呆然としたファンも多かったようだ。
その結果を受けて「前半ちょっと掛かったのが影響した」「道悪はこなせる馬だけど馬場が悪すぎた」「そもそもピッチ走法だから距離が長い」「平坦のほうが合ってる」「内回りより外回りがいい」などなど、周りの意見は大きく分かれている。この馬のジャッジをどうすべきかが今年の天皇賞春の大きなポイントともいえるかもしれない。当社としてもレースまでに徹底的にこの馬の情報を入手していくつもりだ。
【WORLD分析班チェック】
3000mでG1→②着とG2→大敗、本当に長距離の適性はある?
走法を見る限り、やや硬めのピッチ走法。『長距離=ストライド走法』という従来のイメージからするとやや適性に疑問を感じなくもない。しかもどちらかと言えば直線は平坦コースのほうが本質的には合っている。今回の京都→阪神替わりはこの馬にとってプラスと出るかマイナスと出るか。