【天皇賞秋2021】グランアレグリア対コントレイル?エフィフォーリアの食い込みは?
天皇賞秋2021予想
毎日3分読むだけで分かる!
- ・週の始めは有力馬の特徴や戦績をチェック
- ・中盤~週末は具体的な推奨馬を公開!

北野シズカ
こんにちは、社台情報部のシズカです。
いよいよ今週は競馬ファン必見の『最強馬決定戦』GⅠ天皇賞秋ですね!
東京2000mはスピードとスタミナの両面で高いレベルが求められ、このレースを制することは種牡馬としての価値も高まります。今年は各世代を代表する3強が激突し、後に語り継がれる名勝負となることは必至でしょう。
先のスプリンターズSの時はオール関西馬での戦いでしたが、この天皇賞秋は近5年で関東馬が4勝していて関東勢が優勢のレース。今年も東からは有力馬が多数スタンバイしており、美浦トレセンの盛り上がりも最高潮です。
3強の信頼度や伏兵馬の存在など1週間を通じて様々な角度から探っていきますので、是非最後までお付き合い下さい。
【天皇賞秋2021予想】
最新更新10/29(金)
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天皇賞秋2021予想
出走馬/枠順確定
<10/28(木)更新>
天皇賞秋(GⅠ)
10/31(日) 東京芝2000m
馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 |
---|---|---|---|---|
1 | コントレイル | 牡4 | 58 | 福永祐一 |
2 | カデナ | 牡7 | 58 | 田辺裕信 |
3 | モズベッロ | 牡5 | 58 | 池添謙一 |
4 | ポタジェ | 牡4 | 58 | 川田将雅 |
5 | エフフォーリア | 牡3 | 56 | 横山武史 |
6 | トーセンスーリヤ | 牡6 | 58 | 横山和生 |
7 | ワールドプレミア | 牡5 | 58 | 岩田康誠 |
8 | サンレイポケット | 牡6 | 58 | 鮫島克駿 |
9 | グランアレグリア | 牝5 | 56 | ルメール |
10 | カイザーミノル | 牡5 | 58 | 横山典弘 |
11 | ムイトオブリガード | 牡7 | 58 | 柴田善臣 |
12 | ラストドラフト | 牡5 | 58 | 三浦皇成 |
13 | ペルシアンナイト | 牡7 | 58 | 大野拓弥 |
14 | カレンブーケドール | 牝5 | 56 | 戸崎圭太 |
15 | ヒシイグアス | 牡5 | 58 | 松山弘平 |
16 | ユーキャンスマイル | 牡6 | 58 | 藤岡佑介 |
天皇賞秋2021予想
有力馬紹介&WORLD事前チェック
<10/24(日)更新>

北野シズカ
まず最初に、天皇賞秋2021に出走予定の馬の中から、上位人気に支持されそうな馬について詳しく見ていきましょう。
前走時に「イイ状態で出走して勝ったのか」「実は、良くない状態だったのか」「関係者は自信があったのか・なかったのか」など。スポーツ紙・専門紙ではあまり取り上げられませんが、大事なポイントになりますよ!
前走:大阪杯3着
コントレイル

福永騎手予定
戦績:7-1-1-0
昨年の無敗の三冠馬が春を1戦で終え、秋は天皇賞とJCの2戦で現役引退とのこと。最も充実する4歳時がたった3度の走りで引退するのがあまりにも惜しいが、逆に言えばそれだけ全力投球で「結果を求めたい」という強い意志表示。追えば追うだけ反応する馬なので残り2戦を東京コースに限定したレース選択もベストと言える。偉大なる父ディープインパクトの最良の後傾種牡馬としてスタッドインするためにも東京での2戦は絶対に落とせない。
さて、肝心の仕上がり具合について。9月末に『大山ヒルズ』から戻ってきて乗り込まれているが、最初に見たときの印象は「いつもより帰厩時の馬体がふっくら見える」というもの。つまり、イイ放牧を過ごせたということであり、順調さが伝わってくる。その後の調整過程でも情報筋からは「毛艶を保ったまま馬体面で悪い変化は見られない」と報告が届いている。今週の追い切りを上手くクリアできればこの馬の能力は発揮できそうだ。
【WORLD分析班チェック】
スピード勝負は大歓迎も道悪馬場になった時が課題
直前の大雨で極悪馬場となった大阪杯。「皐月賞で道悪を克服していたので底力でこなしてくれないかと期待していたけど、さすがに度を越えた道悪馬場では厳しかった。雨は我々でコントロールできないものなので、とにかく良馬場でやれることを望みたい」と厩舎サイドは晴天の競馬を祈っている。確かに雨は大きなポイントになるが、逆に言えば現状の課題はそれくらいということ。
前走:安田記念2着
グランアレグリア

ルメール騎手予定
戦績:8-2-1-2
藤沢和厩舎と言えば天皇賞秋に強いこだわりがある。過去に29頭もの頭数を送り込み、6勝(10連対)と突出した実績を残してきた。古くはバブルガムフェロー、シンボリクリスエスの3歳馬が挑戦して古馬を撃破するという当時の発想としては型破りな使い方で結果を出し、ゼンノロブロイの秋G1完全制覇などとにかく思い出深い。来春に定年を迎える名伯楽にとっても最後の天皇賞秋。これまた今年で引退が決まっているグランアレグリアで「秋天を勝ちたい」という思いは誰よりも強いだろう。
グランアレグリアは前走後にノドの手術を行ってその復帰初戦になるので、息遣いの面に細心の注意を払って調整されているが、先週稽古で乗ったルメールは「全く問題ない。いつものグランアレグリアのまま」と好感触を掴んでいる。そのルメールは現在このレースを3連覇中。どんなレースになってどんな騎乗をすれば勝てるのかを完璧に把握しているのは最大の強みだ。
【WORLD分析班チェック】
短距離G1も制し、マイル中心に使われて2000mは大丈夫か?
1986年以降、1200mのG1覇者が2000m以上のG1を勝ったことは一度もない(キングヘイローの皐月賞②着が最高)。逆の言い方だと、2000m以上のG1を勝った馬が1200mのG1を勝ったことも一度もない(ヤマニンゼファーのスプリンターズS②着が最高)。今グランアレグリアがやろうとしていることはこの記録への挑戦でもある。既に1200mを勝っているだけに、2000mも勝てば記録的な快挙となる。
前走:日本ダービー2着
エフフォーリア

横山武騎手予定
戦績:4-1-0-0
出走すれば“タダ貰い”とも言える菊花賞をパスして強敵相手の天皇盾に挑むことを決断。ノーザンFが3歳からエリート路線を歩ませるのは、たいてい「日本を代表するレベルの素質の持ち主」と判断している場合であり、エフフォーリアにはそれだけの期待が懸けられている。年内引退が決まっている1つ上のコントレイルと2つ上のグランアレグリアにあえてぶつけてきたのは、今の時点で能力を測っておきたいというのと最強クラスとの経験を積ませたいからに他ならない。
「もしダービーを勝っていたら無敗のまま三冠を狙っていたのでは?」という質問には、おそらく「おそらくそうなっただろう。だからあのハナ差負けはこの馬の運命を変えたことになる」と語るノーザン関係者。この選択が吉と出るか凶と出るかは分からないが、少なくとも今の時点では「今年の3歳世代は強い」という評価がされており、秋もスプリンターズS(ピクシーナイト)、毎日王冠(シュネルマイスター)、富士S(ソングライン)で立て続けに3歳馬が勝ち上がった。世代筆頭候補と目されるエフフォーリアがどこまで古馬に食らいつけるか今後の世代レベルを測る上でも大いなる物差しになる。
【WORLD分析班チェック】
Hペース経験が少なく、異次元の高速決着に対応できるか?
良馬場で行われた近3年の平均走破タイムは1分56秒9。従来の時計から1秒くらい短縮されてだいぶ異次元のスピード勝負に突入している。勝ったアーモンドアイが強すぎただけだとしてこの馬を除いたとしても1分57秒台前半で走れないと勝負にならない。エフフォーリアはこれまでスローの競馬から速い上がりを繰り出すレースには対応しているが、序盤からペースアップするようなレースは未経験。休み明けでも道中楽に追走できるかがカギになる。

北野シズカ
まずは1週前段階での注目馬3頭を紹介しました。ココで紹介した以外にも、 春の天皇賞の1着ワールドプレミアに同3着カレンブーケドールなど実力十分の有力馬も多数、楽しみなメンバー構成になりそうです。水曜日以降は過去のデータや、週中の情報に基づいた注目馬をピックアップしていきましょう!