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【天皇賞秋2022予想】さあ、来たぞ!古馬vs3歳のガチンコ対決!《最終更新》大西直宏が乗りたい馬は?



天皇賞秋2022予想
毎日3分読むだけで分かる!

  • ・週の始めは有力馬の特徴や戦績をチェック
  • ・意外なデータ満載の"サイン馬券"で浮かび上がる馬は?
  • ・天皇賞秋の過去データを洗う!
  • ・中盤~週末は具体的な推奨馬を公開!

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北野シズカ

皆さん、こんにちは!WORLD競馬WEBで社台グループの情報を専門にしている北野シズカです。

今年の天皇賞秋は各世代を代表する馬が集結しました。3歳世代はイクイノックスらのダービー組、4歳はダービー馬シャフリヤール、5歳は快速逃げ馬パンサラッサ…。これらの対戦は記憶に残る名勝負となるのは必至で、ゴールの瞬間まで目が離せそうもありません。




天皇賞秋2022予想
出走馬/枠順確定
<10/27(木)更新>


天皇賞秋(GⅠ)
10/30(日) 東京芝2000m


馬番 馬名 性齢 斤量 騎手
1マリアエレーナ牝456松山弘平
2カラテ牡658菅原明良
3パンサラッサ牡558吉田豊
4ポタジェ牡558吉田隼人
5ダノンベルーガ牡356川田将雅
6ジオグリフ牡356福永祐一
7イクイノックス牡356ルメール
8シャフリヤール牡458Cデムーロ
9ジャックドール牡458藤岡佑介
10ノースブリッジ牡458岩田康誠
11レッドガラン牡758横山和生
12バビット牡558横山典弘
13アブレイズ牝556マーカンド
14ユーバーレーベン牝456Mデムーロ
15カデナ牡858三浦皇成





天皇賞秋2022予想
有力馬紹介&WORLD事前チェック
<10/23(日)更新>


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北野シズカ

まず最初に、天皇賞秋2022に出走予定の馬の中から、上位人気に支持されそうな馬について詳しく見ていきましょう。

前走時に「イイ状態で出走して勝ったのか」「実は、良くない状態だったのか」「関係者は自信があったのか・なかったのか」など。スポーツ紙・専門紙ではあまり取り上げられませんが、大事なポイントになりますよ!


前走:日本ダービー2着

イクイノックス


木村厩舎(美浦)
ルメール騎手予定
戦績:2-2-0-0

皐月賞、ダービーでは惜しくも2着。秋は最後の菊花賞を勝ちにいくのではなく、天皇賞秋を選択してきた。このあたりはいかにもノーザンFのクラブ馬らしい判断と言える。つまり、将来の種牡馬入りを視野に入れて種牡馬価値を高めたいという思惑も透けて見える。この使い方は昨年のエフフォーリアと同じパターンで、NF天栄経由のぶっつけは現在4連勝中と天皇賞秋へのノウハウも十分。エフフォーリアを凌ぐ最少キャリア5戦目の勝利なら快挙と言えるだろう。

【WORLD分析班チェック】
ダービーが終わった後にすぐ秋盾を決定

天皇賞秋は18年レイデオロ、19~20アーモンドアイ、21年エフフォーリアと天栄調整馬が4連覇中。ノウハウは十分に蓄積されており、5年連続Vを目指してジックリと調整されており、仕上がりに関しては抜かりがない。そしてルメール騎手はこの4年で①①①③着と勝ち方も熟知している。




前走:日本ダービー7着

ジオグリフ


木村厩舎(美浦)
福永騎手予定
戦績:3-1-0-2

皐月賞馬も菊花賞ではなく天皇賞秋へ。同期で僚馬イクイノックスとは1勝1敗の成績。所属のクラブは違えど、厩舎(木村厩舎)も牧場(天栄)も全く同じなら調整方法もスムーズにいくのが容易に想像できる。この馬も骨折明けになるが、症状としては軽度だったため怪我の影響はほとんど考えなくていいだろう。この馬はタイプ的にも本命を背負うというより、人気的には3~5人気と少し気楽な立場に収まりやすいため、漁夫の利を得られやすいのがメリット。スナイパーに徹することが出来るので常に馬券は警戒が必要だ。

【WORLD分析班チェック】
スミヨンの騎乗白紙は陣営にとって誤算

短期免許で来日する名手スミヨン騎手が騎乗予定だったが、フランスでの騎乗で騎乗停止処分を受けて騎乗が白紙になり、近2走で手綱を取った福永騎手に戻る形となった。海外騎手への乗り替わりを画策したのもノーザンサイドが最近の福永に物足りなさを感じていた証拠であり、手が戻ってしまうのはそのぶん加点材料を失うことになる。




前走:プリンスオブウェールズ4着

シャフリヤール


藤原英厩舎(栗東)
Cデムーロ騎手予定
戦績:4-0-2-2

昨年のダービー馬、22年シーズン上半期は海外回りを中心のローテが組まれ、ドバイと英国を遠征してきた。ドバイシーマクラシックでGⅠ獲りに成功したが、返す刀で挑んだ英国では極端な重い馬場に脚を取られて5頭立て4着に敗戦。晴・良馬場とはいえ凱旋門賞と同じくらいのタフさが求められたことで、同馬に適性が合わなかっただけ。参考外でいいだろう。国内のスピード馬場での中距離戦ならばまだまだ若い世代に主役の座は渡せない。ディープインパクトの後継としての地位を固めるためにも天皇賞秋タイトルは絶対に欲しいところ。

【WORLD分析班チェック】
Cデムーロの継続騎乗は予定通り

お馴染みのCデムーロは昨年に続いて短期免許で来日。天皇賞週から騎乗するのも予定通りで、ドバイ&英国に続いてシャフリヤールの手綱を取る。日本でのGⅠとなると、13年アユサン(桜花賞)、17年タイムフライヤー(ホープフルS)、18年ダノンファンタジー(阪神JF)で3勝を挙げているが、まだ東京コースでのGⅠ勝ちはない。今年は最大のチャンスかもしれない。


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北野シズカ

まずは1週前段階での注目馬3頭を紹介しました。ココで紹介した以外にも目移りするほど魅力的な馬も多く、楽しみなメンバー構成になりそうです。水曜日以降は過去のデータや、週中の情報に基づいた注目馬をピックアップしていきましょう!




天皇賞(秋)2022予想
知ってそうで知らなかったサイン馬券
<10/27(木)更新>

今回もデータや時事ネタにまつわるサイン馬券をご紹介します。

競馬ファンなら、これまでにもレースが終わってみたら『実はそうだったのか!』と隠れたサインやジンクスに気付いた経験はあるのでは?

そのままマル乗りするかどうかは別にしても、こんなデータやジンクスも知っておいて損はないハズです。
ぜひ最後までご覧下さい!


信じるか信じないかはアナタ次第?
意外なデータ満載の"サイン馬券"をチェック!

  • ①競馬界の黒船来航から幾年月

①競馬界の黒船来航から幾年月



(10月27日更新)
ペリエがシンボリクリスエスで天皇賞(秋)を初制覇してから今年で20年目。何故にペリエ?かと言うとペリエが重要なのではない。何が重要かと言えば『外国人騎手の存在』だ。昭和の時代では外国人騎手が普通に日本のGIを勝利するなんて夢にも思っていなかった。後にジャパンカップが設立され外国人騎手の騎乗ぶりに度肝を抜かされた時期もあった。それが今では毎年のように外国人騎手が日本のGIで勝利している。それを物語るように今年の天皇賞(秋)のTVCMでは昨年の勝者エフフォーリアではなく2012年、ダービー馬のエイシンフラッシュが勝利したCMをチョイスしてきた。騎乗していたのはM.デムーロ。ペリエ騎手から数えて4番目の天皇賞(秋)を制した外国人騎手。当時は近代競馬150周年の副題が付き、天皇陛下も来場され天覧レースとなった。

その前の天覧レースは2005年、ヘヴンリーロマンスが勝った年。何と106年ぶりとなる天覧競馬で話題になった。話題になったと言えばウイニングランのあとの松永幹夫騎手の馬上での最敬礼。今でも記憶に残る名シーンだろう。そして、2012年エイシンフラッシュが勝ったときにはウイニングランのあとミルコは下馬して右膝をついて最敬礼。デジャヴを見るような瞬間だった。戦後2回しかない天覧レースをCMに使うには意味があるはず。調べると馬券に絡んだ共通した馬番が6枠⑫番だ。6枠は本来「毎日王冠」で来るべきだったサイン。 天皇賞(秋)のトライアルであり、「みどりの日」とも深い縁があっただけに復活を期待したい。

そしてCMが何らかのヒントを握っているかもしれないなら、そこから導かれるキーワードが『外国人騎手』。今のところは当日騎乗予定のマーカン「アブレイズ」、ルメール「イクイノックス」、C.デムーロ「シャフリヤール」(ダービー馬)、M.デムーロ「ユーバーレーベン」には注意したい。

最後、天皇賞週にオープンした「イニエスタ ファンタジスタ ケイバ」サイト。JRAが初のサッカーとコラボ。当然彼の背番号8には要注意だろう。そして、先日行われた天皇杯はヴァンフォーレ甲府の勝利で幕を閉じたがチームカラーは赤と青。3枠、4枠にも気をつけたい。

(10月23日更新)
さて、ここからは天皇賞(秋)に話を戻す。「黒船来航」といえば歴史の教科書に出ているように当時の江戸庶民は驚いたことだろう。日本の競馬界でも黒船来航とも呼ばれ、外国人騎手に特定の条件を満たした場合のみ短期間の騎乗を認める制度「短期免許制度」を1994年に制定した。当時、ニュージーランドの女性騎手リサ・クロップを筆頭に多くの外国人騎手が来日し短期免許を使用して荒稼ぎをしている。

今では通年免許も取得してM・デムーロ、ルメールらはJRAに所属し活躍してきた。先日、フランスのミカエル・ミシェル騎手の日本での通年免許取得のため試験を受けたが一次試験不合格の報道が大きく取り上げられたばかり。世界情勢は大きく変わりつつあるが日本での通年騎乗は外国人騎手にとっては好条件なのだろう。今では当たり前の制度も先駆け的存在は藤沢和元厩舎で活躍したオリビエ・ペリエだろう。武豊騎手との交友録は有名だが今でも日本とフランス競馬界の架け橋的な存在とも言える。果たして今年の天皇賞(秋)と黒船来航の関係とは?続く…。

なお、『木』の文字が名前にある調教師についてだが改めて解説するとJRAのメインキャラの一人「長澤まさみ」のCMがカギになっている。数々の優良企業のCMに出演中だが中の一つに『住友林業』のCMメインキャラになっているからだ。まだ継続中のサインだけに途絶えるまで気をつけたい。

【以上から今年の気になる候補】
・戦後2回しかない天覧レースをCMに使うには意味があるはず。調べると馬券に絡んだ共通した馬番が6枠⑫番。天皇と深い縁がある「6枠」には特に注意。

・JRAのCMから導かれるキーワードが『外国人騎手』。今のところはマーカン「アブレイズ」、ルメール「イクイノックス」、C.デムーロ「シャフリヤール」(ダービー馬)、M.デムーロ「ユーバーレーベン」には注意したい。

・「イニエスタ ファンタジスタ ケイバ」サイトオープン。JRAがサッカーとコラボ。当然彼の背番号8には要注意。先日行われた天皇杯はヴァンフォーレ甲府の勝利で幕を閉じたがチームカラーは赤と青。3枠、4枠にも気をつけたい。

・今年の芝GI3着以内には調教師の名前に『木』の文字がある(継続中)。木村、奥村武。





天皇賞秋2022予想
WORLD流!重賞的中テクニック
<10/26(水)更新>


分析班
水谷

こんにちは!データ分析担当の水谷です。

今年の天皇賞秋は『世代対決』と呼ばれていますが、まずは近年の天皇賞秋がどんな傾向があるのかを掴んだ上で最終的な判断をしていきましょう。天皇賞秋はだいたい次の5つのポイントを押さえておけば最近の傾向が掴めるはずですので是非チェックしておいてください。


天皇賞秋2022データ
最初に押さえておきたい5つのポイント!

  • ①近年は後傾ラップが基本で、高速上がりを使えることが必須

  • ②近4年で①①①③着のルメールが天皇賞秋の勝ち方を知っている

  • ③前哨戦を使うよりもぶっつけ組のほうが結果を出しやすい

  • ④各陣営の秋GⅠの本当の目標はどこかを把握すべし

  • ⑤ジョッキーの動向を改めてチェックしておこう

①近年は後傾ラップが基本で、高速上がりを使えることが必須



天皇賞秋には明確な展開のトレンドがある。ご覧の通り、2000mを前後の5Fずつに分けると、14年を境に前半よりも後半が速くなるいわゆる“後傾ラップ”になっているのが分かる(※不良馬場だった17年は除く)。

前5F 後5F 差
11年 56.5-59.6 ▲3.1
12年 57.3-60.0 ▲2.7
13年 58.4-59.1 ▲0.7
-------------------------
14年 60.7-59.0  1.7
15年 60.6-57.8  2.8
16年 60.8-58.5  2.3
18年 59.4-57.4  2.0
19年 59.0-57.2 1.8
20年 60.5-57.3  3.2
21年 60.5-57.4  3.1


13年よりも前は前半からハイペースになって消耗戦になっていたが、これはシルポートという短距離の逃げ馬が展開を引っ張ったため。その後はそういった個性的な逃げ馬も出走することがなくなったため、極端なHペースになることはなくなった。

スローで流れれば「逃げ馬が有利になるのでは?」と思われるかもしれないが、東京コースの直線はかなり長いために展開利で逃げ切りなどはほとんどなく、ポジションを問わずに圧倒的な『末脚の絶対量』を持つ馬が上位に来やすい。

ただ、今年はパンサラッサやバビットという逃げ馬がいるため、もしかしたら13年以前のような展開になることも視野に入れておくべきかもしれない。そうなった場合は、スローの流れで強いタイプではなく、前半から脚を使う展開になっても伸びてこれる馬(=持久力)が必要になる。



②近4年で①①①③着のルメールが天皇賞秋の勝ち方を知っている



細かい騎手の動作に目線を合わせて過去のVTRを見ても、このレースにおけるルメールの騎乗が非常に安定しているのが分かる。道中のポジショニング意識から追い出しのタイミングまでがほぼ一定で、まるで「天皇賞秋を勝つ乗り方」が体に染みついているかのよう。

もっと言えば、天皇賞秋だけに限らず、東京芝GⅠは彼が大得意。近3年の東京芝GⅠの成績は【6.8.1.3】=馬券圏内率83%という超ハイアベレージを誇る。

去年のこのレース、グランアレグリアは先行して後続の目標になってしまったが、本来は前を射程に入れて差しを決めるのが彼の得意の騎乗スタイル。今年のイクイノックスは本来の差しスタイルに戻してくるだろう。今年はなかなか重賞を勝てないルメールだが、このレースにおいての信頼度は抜群に高い。



③前哨戦を使うよりもぶっつけ組のほうが結果を出しやすい



3歳クラシックでもそうだが、近年の主流G1における有力馬は「前哨戦を叩いて本番へ」という使い方が減り、目標のレースへぶっつけで臨む馬が多くなっている。特にノーザンFでは外厩技術の向上によって今は放牧先でシッカリ馬は仕上がるので、「数を使うよりは極力レースでの消耗度を減らそう」という考えが主流になりつつある。3歳馬イクイノックスとダノンベーガはこのレースが5戦目での参戦。史上最低キャリアでの出走になる。

秋の古馬G1路線は大きなレースが3つ(天皇賞秋→JCまたは香港→有馬記念)続くため、特に天皇賞秋はぶっつけローテが採用されやすい。今年の人気上位馬もほとんどが休み明けのローテを採用している。

ぶっつけでの臨戦の場合は、目に見える帰厩後の調整具合(本数や動き)だけでなく、放牧先での過ごし方や中間の騎手手配の状況などもシッカリと確認しておきたいところ。関係者情報は絶対に欠かせないアイテムだろう。



④各陣営の秋GⅠの本当の目標はどこかを把握すべし



伝統ある天皇賞は使う以上は全馬とも勝ちたいと思って使うのは当たり前。ただ、有力馬には「何が何でも勝ちたい」と「できれば勝っておきたい」という2つの本音がある。

そもそも、天皇賞秋→ジャパンC→有馬記念という古馬の中長距離路線の王道GIは、コースや距離といった条件以外にも大きな違いがある。

それは【1着の本賞金】だ。天皇賞秋が1億5000万円なのに対して、ジャパンCと有馬記念は3億円と破格。ステータス的には同列にみえても、1着賞金は2倍も違うのだから陣営にとっては無視できない要素になる。

つまり、賞金の高いジャパンC・有馬記念にウェイトを置く馬にとっては、天皇賞は勝てるに越したことはないが、必ずしも結果は求めずに次へ繋がる内容であれば良いと考える(←ステップレースの意味)。

逆に少し短めの距離に適性があるなど、秋古馬王道の三冠皆勤を想定していない馬は、強力なライバルが仕上げ面で隙のある天皇賞を全力で狙いに行くという戦略を立てる可能性が高い。



⑤ジョッキーの動向を改めてチェックしておこう



●デビューから32年間騎乗の「平成の盾男」、今年も名前ナシ
デビュー2年目の1989年にスーパークリークで騎乗して以来、これまで32年間すべて天皇賞秋に騎乗してきた武豊が去年に続いて今年も騎乗しない。本人の怪我やお手馬がアクシデントで出走しなくなったという理由なら分かるが、今年もお手馬自体がいないため裏の阪神での騎乗となる。今年は6度目のダービー制覇、WASJで優勝、キーファーズで凱旋門賞に出走など話題も多かったが、またしても天皇賞秋で不在なのはファンとしても寂しい限り。

●スミヨンが海外で騎乗停止処分を受け来日停止
当初はジオグリフの鞍上に内定していたスミヨンだが、母国の競馬にて他の騎手を肘打ちして落馬させたとして2ヶ月の騎乗停止処分を受けた。それによって来日予定を全てキャンセルとなり、ジオグリフの鞍上は元鞘に収まる形で福永へ。

●アブレイズの鞍上がマーカンドに決定
アブレイズの鞍上は1週前時点では決まっていなかったが、JRA短期免許を初取得して来日するマーカンド騎手に決定した。もちろん日本でのGⅠは初騎乗になる。馬単体で見れば実績実力では大きく劣るため、鞍上に新味を引き出してもらう意図があるようだ。



天皇賞秋2022予想
『前走時の情報チェック馬』
<10/27(木)更新>



分析班
水谷

GⅠなどの大きなレースでは、前走時に陣営がどんな思惑で使っていたのか、そして今回はどんな話をするのか、一連の流れを「線で見る」ことが非常に大事。いわゆる“縦の比較”ですね。木曜の更新では『前走時に注目すべき話のあった馬』をピックアップしてご紹介します。


前走情報チェック馬①

ジャックドール

藤岡健厩舎(栗東)
藤岡佑騎手予定
戦績:7-2-0-2

【前走】札幌記念1着

・ハナには拘らず番手からを示唆
前走時の情報・・・「他馬が遅れるようならハナを主張する手もあるけど、この馬のペースなら控えても大丈夫。そこは臨機応変に考えたい。秋は天皇賞が目標で、前哨戦が毎日王冠となると間隔が詰まってしまうためこのレースを選択した。もっと上を目指すにはここでいいレースを見せないといけない。」

★今回の見所ポイント
→予定通り控えて結果を出した
→今回も前走と同じ作戦が濃厚



前走情報チェック馬②

ポタジェ

友道厩舎(栗東)
吉田隼騎手予定
戦績:6-4-2-5

【前走】毎日王冠6着

・条件は厳しいが状態は良し
前走時の情報・・・「放牧先からいい感じで戻ってこれた。友道厩舎は最終追い切りでポリトラック追いをするのが多いが、負荷の少ないポリで最後の微調整するだけでレースに迎えるのは、それまでの中間の過程で十分に負荷を与えて“もう何もやることはない”という仕上がりになっているから。『今までの休み明けと比較しても一番いい動きで、態勢は整っている。あとは58キロの斤量がどうか。リフレッシュ効果の分、いい状態で臨める。本番向けてもいい競馬を期待したい』と出てくる言葉も当然いいものばかり」

★今回の見所ポイント
→前走はあくまでも叩き台
→叩き2戦目でここが大本線



前走情報チェック馬③

カラテ

辻野厩舎(栗東)
菅原明騎手予定
戦績:7-2-1-22

【前走】新潟記念1着

・距離延長はプラスに働く
前走時の情報・・・「関東から転厩して3戦目。来週の京成杯AHではなく、あえて1週前の2000mへ参戦する。この距離延長については以前管理されていた高橋祥師が『そのうちマイルは厳しくなると思う』と話していたのがキッカケ。走りを見てもズブさが目立っていて、確かに今なら中距離のほうが適性があるんじゃないかと思ってる。これがコーナー4つの2000mなら少し疑問もあるが、ワンターンの2000mは確かに今の同馬にはピッタリ。一変があるなら今回だろう」

★今回の見所ポイント
→見立て通りに距離延長が吉と出た
→高速タイムにも対応でき穴気配




天皇賞秋2022予想
『僕ならこう乗る!』
大西直宏の注目馬

<10/28(金)更新>



当社の専属アドバイザーで元JRAジョッキー・大西直宏氏が「自分で乗ってみたい穴馬」を1頭ピックアップ。その馬をどう乗って一発を狙うか?元乗り役ならではの考えや戦略を披露します。



大西直宏の注目馬

カラテ

辻野厩舎(栗東)
菅原明騎手
戦績:7-2-1-22

前走はフロック視?完全ノーマークで気楽な立場


天皇賞秋が『最強馬決定戦』と言われますが、それには僕も異論はありません。スピードとスタミナの両面で高いレベルを求められ、特に近年は1分57秒台の高速決着に対応することが必要不可欠。昔からここを勝てば「種牡馬としての価値が高まる」と言われるのが分かりますね。

今年も各世代から才能豊かな好素材が集結しました。近年の天皇賞秋はスローの流れが多かったですが、今年は快速馬パンサラッサの参戦によって引き締まったレースが予想されます。僕のイメージでは、前半58秒-後半59秒=走破タイム1分57秒0前後の決着を想定していて、より底力と持続力が求められる一戦になるのではないでしょうか。

パンサラッサを目標に、ジャックドールをはじめ人気どころの馬たちはそれぞれ勝負に出て早めに動くことになるため、展開的に恩恵を受けれそうなのは追い込みタイプだと見ています。死んだふりからの『漁夫の利』狙いの馬が馬券的に面白そうですね。

前走で2000mの距離延長が成功したカラテはまだ半信半疑と考えている人が多いかもしれませんが、僕はこの馬の走りはそこそこ評価しています。以前管理されていた高橋祥師が『そのうちマイルは厳しくなると思う』と話していて、同じように感じて2000mを選択した辻野厩舎の判断はさすがでした。

実は僕も「今だったらもう少し距離が長くてもいいんじゃないか」と感じていたので、この好走についてはフロックと思っていません。馬格があって跳びが大きい馬でGⅠでは加速負けしていたので、現状では最上位のマイルで戦うよりは、1800~2000mくらいが良さそうです。序盤はレースに参加せず、終い勝負に徹する乗り方をしたら案外それがハマって3着くらいに食い込むシーンはあってもいいかと思っています。余裕があればヒモ穴に加えておきたい1頭ですね。



週末は、
コレさえ読めば新聞要らず!

WORLDでは10/28(金)夜から
『重賞出走馬・直前情報』をサイト内で公開!

今週末は
『天皇賞秋(GⅠ)』
『アルテミスステークス(GⅢ)』
『スワンステークス(GⅡ)』


過去の傾向や好走データを分析した後は、今年の出走馬が『どのような過程で出走して』『関係者がどのような感触・本音を抱いているのか』が大事。スポーツ紙・専門紙とは一線を画する情報力を有するWORLDの真骨頂はココからです!

サイト内では、メンバー登録をしていただいている方限定で、レース前日夜から、有力馬の今回の裏話・中間の過程を網羅した『重賞有力馬事前情報』を、そして当日には『最終決断(推奨買い目)を、それぞれお送りしております。ぜひとも、馬券の参考になさってください!




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