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【七夕賞2021予想】サマー2000シリーズ開幕戦!今年も混戦ムードのハンデ戦を徹底分析!



七夕賞2021予想
毎日3分読むだけで分かる!

  • ・週の始めは有力馬の特徴や戦績をチェック
  • ・中盤~週末は具体的な推奨馬を公開!

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北野シズカ

皆さん、こんにちは。今週も福島・小倉・函館の3場開催。日曜には福島と小倉で重賞が行われ、サマー2000シリーズも開幕します。

ダービージョッキー・大西直宏さんも所属するWORLD競馬WEBで、社台グループの情報を専門にしている北野シズカと申します。

今週は七夕賞(GⅢ)を注目レースに取り上げたいと思います。

七夕賞といえば古くは1979年から1番人気が26連敗という実績もあったレース(現在も3連敗中)。今年も混戦ムードが漂い、深堀りが必要そうですね。今週も1週間通して予習していきましょう!!




七夕賞2021予想
出走馬/枠順確定
<7/9(金)更新>


七夕賞(GⅢ)
7/11(日) 福島芝2000m


馬番 馬名 性齢 斤量 騎手
1マウントゴールド牡857岩田望来
2ロザムール牝553M.デム
3ワンダープチュック牡754津村明秀
4トーラスジェミニ牡557戸崎圭太
5ブラックマジック牡454石橋脩
6ショウナンバルディ牡555岩田康誠
7カウディーリョ牡555丸山元気
8アールスター牡656長岡禎仁
9クレッシェンドラヴ牡758内田博幸
10クラージュゲリエ牡556吉田隼人
11スカーフェイス牡552三浦皇成
12ツーエムアロンソ牡553野中悠太
13プレシャスブルー牡754柴田善臣
14ワーケア牡455田辺裕信
15トラストケンシン牡652吉田豊
16ヴァンケドミンゴ牡556酒井学





七夕賞2021予想
有力馬紹介&WORLD事前チェック
<7/4(日)更新>


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北野シズカ

まず最初に、七夕賞2021に出走予定の馬の中から、上位人気に支持されそうな馬について詳しく見ていきましょう。

前走時に「イイ状態で出走して勝ったのか」「実は、良くない状態だったのか」「関係者は自信があったのか・なかったのか」など。スポーツ紙・専門紙ではあまり取り上げられませんが、大事なポイントになりますよ!


前走:大阪杯11着

クレッシェンドラヴ


林厩舎(美浦)
内田博騎手予定
戦績:7-4-2-13

昨年①着・一昨年②着。福島記念①着など、とにかくコース巧者であることには違いない。前走の大阪杯は馬場が悪すぎたとはいえ、理想とする時計の掛かる馬場状態だったものの、4コーナーからはみるみる内に上位勢からは離されたあたりは一線級との力差といえる。実際、GⅠ・GⅡ・GⅢでの成績を比較してもそれは一目瞭然で、クラスが上がるほど着順を落としている。

今回は過去の傾向から踏まえると、力の足りるGⅢになるが、ハンデを背負うことは必至。他馬との比較からもどれだけ適性でカバーできるかが焦点だ。

【WORLD分析班チェック】
7歳ながら成長中?

あくまで一線級との壁があるだけで、7歳ながらも決して落ち目ではないのが陣営の本音のようだ。前走時は併走馬との併せ方を工夫したり、3走前には不慣れな左回りにトライするなど試行錯誤。さすがにフィジカルの面での上積みは望めないものの、メンタル面では成長が窺えるという。従来よりもポジションを取って競馬ができている点がここで実るだろうか。




前走:福島民報杯13着

ヴァンケドミンゴ


藤岡健厩舎(栗東)
酒井騎手予定
戦績:4-2-3-13

全4勝が福島コース。好走歴も大半が福島のようにコーナー4つの中距離戦に集中している。厩舎サイドとしては近走時にも「今なら他のコースでも走れるようになってきた」と成長をアピールしていたが、結果的には思うような成績を残せていない。という点からもコース替わりは歓迎材料といえる。

昨年の七夕賞では③着に好走したとはいえ、一連の実績からも道悪は歓迎できないところ。前走の福島民報杯は福島開催の中止と不良馬場のダブルパンチ。本来、新潟大賞典を予定しながらパスしたのも頷ける。得意コースに戻り、重賞タイトルを手にしたい。

【WORLD分析班チェック】
とにかく展開が向いてほしい

典型的な上がりが掛かってほしいタイプ。全22戦中、上がり3Fが3位以内だったことは10戦あるが、うち7戦で馬券圏内に入っている。また上がり最速だった場合は5戦あり、3-1-1-0でオール馬券圏内。年明けの3戦が案外な内容だが、展開さえ向けばガラっと変わってもおかしくない。




前走:鳴尾記念7着

クラージュゲリエ


池江寿厩舎(栗東)
吉田隼騎手予定
戦績:2-1-3-5

京都2歳S勝ち、共同通信杯ではダノンキングリー・アドマイヤマーズに次ぐ3着。蟻洞や挫跖などで順調さを欠いたとはいえ、早くから素質を評価されながら、なかなか成長と実績が噛み合っていない。それでも近3戦もいずれも4番人気以内と評価はされているように厩舎やオーナーサイドのブランド力といえるだろうか。とはいえ、松山・ルメール・福永・川田といった東西併せてもトップジョッキーといえる乗り役が手綱を執りながら、この成績。物足りなさは否めない。

【WORLD分析班チェック】
好走ポイントはどこへ?

長期離脱があったものの、勝ち星は2018年11月以来、遠ざかっている。古い話ではあるが、皐月賞・日本ダービーなどでは人気よりも着順が良かったとはいえ、それ以降はパッとしておらず、どこがスイートスポットなのか掴み辛いのは事実だ。

3走前の日経賞は最後に甘くなり、2走前はジョッキーが「距離が忙しい」と振り返り、前走は前残りの展開で先行していたにも関わらず、最後に粘りを欠いていた。「小回りがいい」「右回りの方が」といった適性を探る声はその都度出るが、要は人気先行であることは否めない。今後の指針を明確にするためにもこの舞台で真価を問いたい。


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北野シズカ

まずは1週前段階での注目馬3頭を紹介しました。ココで紹介した以外にも、重賞勝ちのある実績馬や、ココに来て調子を上げてきている上がり馬など、混戦ムードのメンバー構成になりそうです。水曜日以降は過去のデータや、週中の情報に基づいた注目馬をピックアップしていきましょう!





ラジオNIKKEI賞2021予想
WORLD流!重賞的中テクニック
<7/6(水)更新>


分析班
水谷

こんにちは!データ分析担当の水谷です。水曜は過去の傾向から七夕賞のイメージを固めていきましょう。大きな3つのポイントを押さえておけば、レース攻略のカギが掴めるはずです。


ラジオNIKKEI賞2021データ
最初に押さえておきたい2つのポイント!

  • ①かつては1番人気が26連敗 波乱の歴史は続く

  • ②軽ハンデ馬は馬券的な効率が乏しい

  • ③上がり1~2位の好走率が高い
※過去10年実績は福島開催の2010年、2012年以降~を参照
※2010年は3着同着

①かつては1番人気が26連敗 波乱の歴史は続く


七夕賞といえば波乱の歴史が知られ、1979年から1番人気が26連敗したこともあるほど。JRA屈指の荒れるレースとして知られていました。今がどうかと言うと、それは近年も変わらず。過去10年で1番人気は(2-1-2-5)。平均着順でみても5.5着と苦戦が窺える。少し幅を広げてみても1~3番人気が(6-2-3-19)で連対率は26.7%。3番人気の3勝は目立つが、上位人気だからといって信頼が置けるわけではないようだ。

とはいえ人気に推される1~3番人気馬の前走クラスを見てみるとオープン未満からの臨戦は僅か3例のみ。前走オープン特別は(1-1-1-2)、前走GⅢ(4-1-1-9)と好走率は高まっており、現級実績のある馬は無碍にできないものだ。


着順に目を移すと、その前走がオープン・重賞だった1~3番人気の27頭のうち、前走着順を比較するとこうなる。

前走1~5着(3-2-2-9) 複勝率43.8%
前走6着以下(3-0-1-7) 複勝率36.4%

前走着順によるアドバンテージの差異が少ないことが窺える。各々のレース間隔は千差万別だが、勢いよりも適性を重視した方がいいとも採れるだろう。

そもそもの話(人気に問わず)、過去10回の3着以内馬31頭中、前2走で馬券圏外だった馬は14頭にも及ぶ。情報を用いず正攻法で予想するとなれば、フラットな視点で馬をみることが重要か求められる難解な一戦。逆にいえば好配当が期待しやすいとも言える。



②軽ハンデ馬は馬券的な効率が乏しい



波乱のハンデ重賞となると、軽ハンデ馬がバンバン飛んでくるように思われるが決してそうではない。

51kg以下 0-0-1-7
52kg   1-0-1-8
53kg   0-0-2-15
54kg   1-1-1-24
55kg   1-4-4-21

勝ち馬は重いハンデを背負った馬から出ており、好走率的にも55kg以上の馬でないと分が悪いことはお分かりいただけるだろう。軽いハンデ馬より重いハンデを課せられた方が実績が認められていることには違いないのだが、波乱傾向を思えば軽ハンデだけが武器になるわけではないということは言える。



以下はハンデ毎による複勝率・平均着順・平均人気をまとめたもの。人気と着順の差異はハンデが重い方が誤差が少ない。馬券のアプローチとしては軸とするなら重ハンデ、軽ハンデを入れるならヒモがベストだろうか。



七夕賞の斤量別成績
(集計期間:福島開催の2010年、2012年以降~)
※2010年は3着同着

斤量 着度数
(1着-2着-3着-4着以下)
複勝率 平均着順 平均人気
49.5~51kg 0- 0- 1- 6/ 714.3%9.7着12.0人気
51.5~53kg 1- 0- 3- 23/ 2714.8%9.0着10.3人気
53.5~55kg 2- 5- 5- 45/ 5721.1%8.1着8.4人気
55.5~57kg 6- 3- 1- 40/ 5020.0%8.0着6.6人気
57.5~59kg 1- 2- 1- 6/ 1040.0%6.4着5.9人気



③上がり1~2位の好走率が高い



七夕賞といえば、梅雨時期で不安定な天候だったり、何かとペースが上がりやすい。よって差し馬の台頭が目立つのだが、好走率は極めて高い。



上がり 着度数
(1着-2着-3着-4着以下)
複勝率 平均着順 平均人気
上がり3F1位 2- 5- 1- 3/ 1172.7%2.6着6.2人気
上がり3F2位 4- 2- 0- 4/ 1060.0%2.8着4.8人気
(参考)逃げ 1- 0- 1- 9/ 1118.2%9.8着8.6人気


特に近年はその傾向が高まっており、連対馬12頭中、10頭が上がり2位以内だったほど。どの馬が速い脚を使えるかを判断することは決して簡単ではないが、今年は人気のトーラスジェミニが先行脚質。今年も差しの利く流れとなるだろうか。



【 まとめ 】
・上位人気は人気ほどの好走率は望めない

・近走で負けていてもガラリ一変がある

・軽ハンデよりも重ハンデ馬が活躍

・上がり2位以内の安定感は抜群



七夕賞2021予想
『調教マル特ホース』
<7/8(木)更新>



木曜は過去の傾向から七夕賞の調教パターン・好調教馬を取り上げたいと思います。年に2度、重賞が行われる福島芝2000mの舞台。過去10回の追い切りパターンからは意外な傾向が浮かび上がってきました。

●七夕賞の調教 テーマは多様性

まず、いつものように過去10回の3着以内馬を参照。2011年は中山開催だったため、2010年と2012年以降が対象(2010年は3着同着)。すると、以下のような最終追い切りだった。

□美浦 坂路 3頭/ウッド 10頭/他 1頭
□栗東 坂路 10頭/ウッド 4頭/他 4頭


端的にいって他の重賞の追い切りと比較すると一貫性がないことが窺い知れる。


では、1週前追い切りがどうだったかと言うと、分布に大きな変化はみられない。

□美浦 坂路 3頭/ウッド 8頭/他 2頭
□栗東 坂路 9頭/ウッド 5頭/他 4頭


しかも、特筆すべきことは「その他」が多いこと。ここでは他のコースとはポリトラックや芝、ダートコースなどをまとめているが現代の調教では非主流であることには違いない。それが数頭でさえも見受けられることは他の重賞ではないことで、七夕賞の傾向をある種、示しているともいえる。

ちなみに、好走馬31頭中16頭が中間に複数の調教コースを使用。なぜか栗東坂路組のみ、坂路オンリーというメニューの馬が多かったが、柔軟な調教メニューを編成できている馬が七夕賞では相性が良さそうだ。


調教マル特ホース①

トーラスジェミニ

小桧山厩舎(美浦)
戸崎騎手
戦績:7-0-1-20

・坂路からウッドへシフトチェンジ中

現役の中でも逃げ馬といえば、この馬を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれない。それは気性に基づくそうで普段のトレセンでも危なっかしいところがあったため、以前は坂路でしか追えなかったところ、前走からはウッドに入れるようになっている。

今回の追い切りも手前を替え方には少々粗さもみえたが、替えてからの伸びは上々。中間は坂路とウッドを併用。やっている調教はごくごくオーソドックスでもこの馬自身、幅が広がってきたことは七夕賞の多様性というテーマに近いものを感じる。もちろん気配も良好だ。



調教マル特ホース②

ブラックマジック

戸田厩舎(美浦)
石橋脩騎手
戦績:4-2-1-4

・少数派であるポリトラック追いは強み

戸田厩舎にはよくあることだが、ポリトラック追いが主体。中間はポリオンリーでも、今では他が積極的に扱わない調教コースを頻繁に使っていることはプラス材料だ。
追い切りの強度という点では控え目な厩舎が力の入った調教をこなしてきたことも好感。レース間隔に見合う調教量はいま一つ……むしろ足りないものの、従来どおりでもある。




七夕賞2021予想
『下馬評は低いが妙味倍増!』
ラストワン・注目穴馬

<7/9(金)更新>


分析班
水谷

今年も波乱ムードが漂う七夕賞ですが、週末は傘マークで道悪の可能性もありそう。天気が目まぐるしく変わる時季でもあり、直前までどんな馬場状態になるかは判断し辛いものですね。そこでもし、馬場が悪くなった場合のためにも、道悪を得意とする伏兵候補は覚えておきたいものですね。


下馬評低めの盲点注目馬

プレシャスブルー

相沢厩舎(美浦)
柴田善騎手
戦績:5-5-3-22

【前走成績】
エプソムC(13着/18番人気)

○2走前の不良馬場で好走の道悪巧者

オープン入りは昨年1月の6歳時、ディープインパクト産駒ながら相当な遅咲きで知られるが、この馬なりに力を付けてきてのもの。
昨夏も新潟大賞典で3着に好走すると函館記念に挑戦。結果的にデキを落としたことで成績は伴わなかったが、当時のジョッキーも色気を持って臨んでいたという。

今回はジョッキー騎乗で追い切ると、僚馬を相手に好調教を披露。昨夏のようなデキ落ちの心配はなさそう。陣営はもともと時計の掛かる馬場状態を理想としており、雨予報も歓迎のクチ。波乱傾向の七夕賞においては馬券のヒモには入れておきたい穴候補だ。



週末は、
コレさえ読めば新聞要らず!

WORLDでは7/9(金)夜から
『重賞出走馬・直前情報』をサイト内で公開!

今週末は
『七夕賞(GⅢ)』
『プロキオンS(GⅢ)』


過去の傾向や好走データを分析した後は、今年の出走馬が『どのような過程で出走して』『関係者がどのような感触・本音を抱いているのか』が大事。スポーツ紙・専門紙とは一線を画する情報力を有するWORLDの真骨頂はココからです!

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