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【宝塚記念】イクイノックスに隙はないのか?過去の傾向・注目データ、サイン馬券&《最終更新》ダービーJ大西直宏の注目穴馬は?



宝塚記念2023予想
毎日3分読むだけで分かる!

  • ・週の始めは有力馬の特徴や戦績をチェック
  • ・意外なデータ満載の"サイン馬券"で浮かび上がる馬は?
  • ・宝塚記念の過去データを洗う!
  • ・中盤~週末は具体的な推奨馬を公開!

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北野シズカ

皆さん、こんにちは!WORLD競馬WEBで社台グループの情報を専門にしている北野シズカです。

今週はいよいよ上半期の総決算・宝塚記念ですね。去年の覇者タイトルホルダーは不在ですが、今年は年度代表馬イクイノックスが出走してグランプリを盛り上げます。

宝塚記念と言えば、梅雨時期に行われることで当日の天気も馬場状態も不安定なことが多く、そこに波乱の余地が生じて伏兵馬が台頭しやすいレースです。週初めから週末までいろんな角度からジックリと検討していきましょう!




宝塚記念2023予想
出走馬/枠順確定
<6/22(木)更新>


宝塚記念(GⅠ)
6/25(日) 阪神芝2200m


馬番 馬名 性齢 斤量 騎手
1ライラック牝456Mデムーロ
2カラテ牡758菅原明良
3ダノンザキッド牡558北村友一
4ボッケリーニ牡758浜中俊
5イクイノックス牡458ルメール
6スルーセブンシーズ牝556池添謙一
7プラダリア牡458菱田裕二
8ヴェラアズール牡658松山弘平
9ジャスティンパレス牡458鮫島克駿
10ディープボンド牡658和田竜二
11ジェラルディーナ牝556武豊
12アスクビクターモア牡458横山武史
13ジオグリフ牡458岩田望来
14ブレークアップ牡558川田将雅
15ユニコーンライオン牡758坂井瑠星
16モズベッロ牡758角田大河
17ドゥラエレーデ牡353幸英明





宝塚記念2023予想
有力馬紹介&WORLD事前チェック
<6/18(日)更新>


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北野シズカ

まず最初に、宝塚記念2023に出走予定の馬の中から、上位人気に支持されそうな馬について詳しく見ていきましょう。

前走時に「イイ状態で出走して勝ったのか」「実は、良くない状態だったのか」「関係者は自信があったのか・なかったのか」など。スポーツ紙・専門紙ではあまり取り上げられませんが、大事なポイントになりますよ!


前走:ドバイSC1着

イクイノックス


木村厩舎(美浦)
ルメール騎手予定
戦績:5-2-0-0

昨年の年度代表馬が今年初戦となったドバイSCを快勝。世界ランキングでも1位となり、向かうところ敵なし状態に入っている。ドバイ後は秋に備えるかと思いきや、夏場のグランプリに駒を進めてきた。「使える状態にあるから」というのが最大の理由であり、ここを使うからにはもちろん「結果を出せる自信がある」と受け止めてイイ。

同馬は天皇賞秋も有馬記念も最少キャリアでの勝利を更新。まるで競馬ゲームで最強馬を作る時の戦績のようだが、こういう使い方でここまで成績を残せる馬は見たことがない。大西直宏も「歴史的名馬の道を邁進するのではないでしょうか」と歴代最強レベルの馬として評価をしており、ここはどんな走りを見せてくれるか大きな注目が集まる。

【WORLD分析班チェック】
早くから栗東滞在で調整

美浦坂路が閉鎖されることもあり、僚馬ジオグリフとともに6月上旬から栗東入り。栗東からであればレース当日も短い輸送で済み、ギリギリまで負荷を掛けれるというのが狙い。とにかくここまで調整は順調そのもので、あとはもう少し体がフックラしてくれば理想的。




前走:天皇賞春1着

ジャスティンパレス


杉山晴厩舎(栗東)
鮫島駿騎手予定
戦績:5-1-1-3

昨年の菊花賞を争った4歳3強(ボルドグフーシュ、アスクビクターモア)の中で最も成長力があったのがこの馬。前哨戦で体が大きく増えてパワーアップし、天皇賞春は馬体を引き締めつつも体重の変動がなかったわけで、これは実が入ったことになる。

ルメールはこの馬に騎乗して4戦4勝と、とにかく手が合っており、本人が感じた2歳時の比較からも「かなり成長が感じられる。京都なら更に切れるだろう」の見解がその通りの結果を生んだ。

また、三木オーナーにとってもこれが嬉しいGⅠ初勝利。セールで2億円の価格がついたが、それ以上の賞金を既に獲得。走法的にも軽やかなディープ産駒らしいバネがあって、良馬場で切れ勝負の舞台ならまだまだ大きな活躍が期待できる。

【WORLD分析班チェック】
ルメールから鮫島駿への乗り替わり

ルメールとのコンビで4戦無敗で、鮫島駿とは神戸新聞杯①着、菊花賞③着。戦績だけ見ればほとんど互角であり、鞍上弱化と言うほどマイナスには思えない。鞍上は先週もJRA通算400勝を達成したばかりで勢いに乗っており、そろそろ自身初のGⅠ獲りを実現したい。




前走:天皇賞春2着

ディープボンド


大久保龍厩舎(栗東)
和田竜騎手予定
戦績:5-5-1-11

3年連続で天皇賞春を2着(賞金だけで言えば合算で1着分以上を得たことになる)。京都でも阪神でも、同じ古馬最高峰の長距離戦で3度も同じ着順で走れるのだから、これはもう長距離適性が抜群に高いことを示している。早めに動いて長く脚を使わせることも和田竜も良く分かっていて、今年も100点の騎乗で能力を引き出した。

宝塚記念は昨年に続いての参戦。昨年は4着だったが、パンサラッサの作った速い流れを3番手で追走。勝ち馬のタイトルホルダーをマークしながらで息が入らなかったが、そこまで悲観する内容じゃない。展開と乗り方ひとつでこの舞台でもイイ勝負になっていい馬だろう。

【WORLD分析班チェック】
和田竜にとっては相性のいいGⅠ

テイエムオペラオー、ミッキーロケットで勝利がある和田竜。宝塚記念はタフな馬場で行われる阪神内回り2200mが舞台。仕掛けも早くなりがちだけに、ファイター系のジョッキーが力技で活躍するイメージが強いが、まさに和田はその典型だろう。得意舞台で3勝目ゲットなるか。


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北野シズカ

まずは1週前段階での注目馬3頭を紹介しました。ココで紹介した以外にも 魅力的な馬も多く、楽しみなメンバー構成になりそうです。水曜日以降は過去のデータや、週中の情報に基づいた注目馬をピックアップしていきましょう!




宝塚記念2023予想
知ってそうで知らなかったサイン馬券
<6/22(木)更新>

今回もデータや時事ネタにまつわるサイン馬券をご紹介します。

競馬ファンなら、これまでにもレースが終わってみたら『実はそうだったのか!』と隠れたサインやジンクスに気付いた経験はあるのでは?

そのままマル乗りするかどうかは別にしても、こんなデータやジンクスも知っておいて損はないハズです。
ぜひ最後までご覧下さい!


信じるか信じないかはアナタ次第?
意外なデータ満載の"サイン馬券"をチェック!

  • 今年の上半期を締めくくるのに相応しい馬は?

(6月22日)
恐らく1番人気は「イクイノックス」だろうがライバル陣営も虎視眈々と 逆転を目論んでいるだろう。しかし、イクイノックスにとって怖いのは他陣営の馬ではなく『ジンクス』ではないか?多くの競馬ファンはイクイノックスの力を信じて予想の上位に位置付けるはず。

ただ今回の「宝塚記念」はジンクスの多いGIレースとも言えるかもしれない。昨年こそ関東馬の「タイトルホルダー」が勝ったものの、長年関東馬には鬼門のレースであった。「高齢馬は勝てない」、「社台系生産馬で500キロオーバーの大型馬は勝てない」、高齢馬にも該当するが「キャリア21戦以上の馬は勝てない」など、多くのジンクスやデータの裏付けがある。

また過去、このレースを境に不調に陥ったり、競争生命を終えたりと因縁めいたジンクスも少なくない。今回はそんな『ジンクス』を取り上げたい。あくまでもオカルト的な見解なので信じるか、信じないかは貴方次第だ!

前回、サイレンススズカのところで話した「3冠馬」。この宝塚記念は昔から非根幹距離のレースということもあってクラシックで活躍できなかったり、なかなかGIレースに手が届かなかった馬たちの救済レースとも言えた時期があった。

ひとつ面白いことに、「3冠馬」が誕生した3年後の宝塚記念には「3冠馬」の同世代馬が(要するに当年6歳馬)が馬券に絡むというもの。今年は「3冠馬コントレイル」が誕生して3年後の宝塚記念だ。ならば当コラムでは今年6歳馬の『ディープボンド』と『ヴェラアズール』をサイン馬に指名する。

(6月18日)
それでは簡単にマーメイドSのサイン回顧をお話しよう。勝ったのは1番人気西村淳騎乗の「④ビッグリボン」。2着は3番人気和田竜騎乗の「⑧ウインマイティー」。3着は関東馬10番人気団野騎乗の「⑤ホウオウエミューズ」だった。

サイン的に今回は完敗。直線ではサイン馬『ビジン』がハナに立つシーンもあったが直線半ばで力尽きた。今年は結果的に10番人気の馬はきたが斤量どおりの結果とも言えそうだ。スマッシュヒットとは行かなかったが何とか宝塚記念で巻き返したい。

さて話を戻して今年で64回目を迎える「宝塚記念」。今年はGI馬が8頭登録しており、賑やかなメンバーが揃う。上位に推されるのは「イクイノックス」、「ジャスティンパレス」、「ジェラルディーナ」あたりになりそう。サイン的には、大きなポイントは見当たらず、JRAのCMも例年どおり特別なモノはない。今回、CMに登場したのは『⑬サイレンススズカ』の回。この年はユタカさんがエアグルーヴに騎乗するため南井騎手に乗り替わっての勝利だった。何故にこの年をチョイスしたのか?すでにポスター馬券やゼッケンの使用も途絶えたので、別の角度から考えればキーワードは『乗り替わりと3冠ジョッキー』ではないか…。

ビックレースほど乗り替わりはマイナス要因として挙げられる。まぁ、それでも本当に強い馬は乗り替わっても勝ってしまうが…。当時の乗り替わりは違和感しかなかったがキッチリ勝利をモノにした。特に騎乗した南井騎手(元調教師)にはプレッシャーもあったはず。そこから読み解くとまずは騎手から調教師に転身した「福永調教師」が浮かび上がる。今年の出走予定馬で過去に福永調教師が騎乗した馬は4頭いるが今回乗り替わり予定は『ジェラルディーナ』、『ヴェラアズール』、『ジオグリフ』の3頭だ。

中でも特にサイレンススズカと言えば武豊騎手であり福永調教師と同じ3冠ジョッキー。ならば当コラムのサイン馬にはユタカさんに乗り替わる『ジェラルディーナ』を指名しレース当日は人気に関係なく両隣にも注意が必要だろう。(続く)

【以上から今年の気になる候補】
・オカルトだが「3冠馬」が誕生した3年後の宝塚記念には「3冠馬」の同世代馬が(要するに当年6歳馬)が馬券に絡むというもの。ならば当コラムのサイン馬には今年6歳馬の『ディープボンド』と『ヴェラアズール』をサイン馬に指名する。
・当コラムのサイン馬にはユタカさんに乗り替わる『ジェラルディーナ』を指名しレース当日は人気に関係なく両隣にも注意が必要だろう。





宝塚記念2023予想
WORLD流!重賞的中テクニック
<6/21(水)更新>


分析班
水谷

こんにちは!データ分析担当の水谷です。

水曜は過去の傾向から宝塚記念の特徴を掴みイメージを固めていきましょう。だいたい次の5つのポイントを押さえておけば最近の宝塚記念の傾向が掴めるはずです。


宝塚記念2023データ
最初に押さえておきたい5つのポイント!

  • ①馬場読みがかなり大事な一戦

  • ②しがらき外厩馬が相性抜群!

  • ③グランプリながら牝馬の好走例が多い

  • ④【上がり最速馬】が断然強い

  • ⑤8枠の好走例が非常に多い

①馬場読みがかなり大事な一戦



梅雨時期の開催ということもあって、宝塚記念は他のG1と比べても抜けて“良馬場率が低いレース”で知られる。過去20年で【12回が良馬場、8回が道悪】というデータ。

パンパンの良か、タフな道悪かで求められる適性は大きく変わり、まずはその前提をシッカリと見極めねばならない。宝塚記念の勝ち馬に「生涯のG1勝ちはこのレースだけ」という馬が多く存在するのも馬場が大きく影響しているだろう。



【宝塚記念が唯一のG1勝ちだった馬】
01年メイショウドトウ
02年ダンツフレーム
08年エイシンデピュティ
10年ナカヤマフェスタ
11年アーネストリー
17年サトノクラウン
18年ミッキーロケット



これらはほとんどの馬が道悪での勝利であり、まさにこの条件だから走った馬と言える。キーワードは「内回り」「時計の掛かるタフ馬場」「非ディープ系」となる。

水曜段階で天気予報をみると、木~金が雨、週末は曇りとなっている。週中に降った雨がどこまで回復するかという馬場になりそうだが、あとはレース当日に降るか降らないかが大きなポイント。刻一刻と変わる状況を常に把握しておきたい。



②しがらき外厩馬が相性抜群!



昨年こそ非ノーザンのタイトルホルダーが優勝したが、2017年から2022年まで『ノーザンFしがらき経由』の馬が制しているのが大きなポイント。スピード勝負になりやすい東京コースのG1では天栄馬が圧倒的に強いが、関西のG1だとしがらき馬がここぞとばかりに幅を利かせてくる。牧場サイドは完全にこのレースに向けてのノウハウを掴んでいると思ってイイ。



【しがらきを経由する馬】
・ヴェラアズール(5/26戻り)
・ダノンザキッド(5/30戻り)
・ジェラルディーナ(6/1戻り)
・ジャスティンパレス(5/31戻り)
・ドゥラエレーデ(6/8戻り)



③グランプリながら牝馬の好走例が多い



近7年で【牝馬が4勝】しているように、このタフな舞台ながら牝馬がかなり好結果を残していることで知られる。近10年でも出走馬のうち半数近い馬が馬券圏内で走っているのだから軽視できないデータだろう。

牝馬が好走しやすい背景には特にこれといって大きな理由は見当たらないが、「夏場が牝馬の方が強い」や「タフな馬場で性別アローワンスの2キロ差が大きい」などの理由があるのかもしれない。実績がない馬ならば先週のマーメイドSを使うはずで、そもそもここへ出走する牝馬は「かなり上位の実績がある馬」ということになる。

いずれにしても『牝馬は積極的に買い』ということは覚えておこう。



【今年出走する牝馬】
・ジェラルディーナ
・スルーセブンシーズ
・ライラック



④【上がり最速馬】が断然強い



続いて覚えておきたいのは、【上がり最速馬】が断然強いというデータ。

過去23年間、このレースで上がり最速を使った馬は、

①②②②6②①①②①①②①①①②②②①②①①①②着

【12.11.0.1】という実績で、なんと連対率95.8%を誇る。データを扱ってここまで壮観な連対率はなかなかお目にかかれるものじゃない。

上がり最速をどの馬が使うかは事前に読めないが、位置取りを問わずに一番速い上がりを使った馬が連対圏に食い込めるというレースであるというのは宝塚記念をイメージする上で大事なポイントになりそうだ。

とはいえ、後方一気の上がり最速ではなく、好位から上手い立ち回りで抜けさせる馬が上がり最速を使うことが多いので、直線の長い距離での上がり最速馬とは少しイメージが異なることが多い。



⑤8枠の好走例が非常に多い



最後にデータ傾向として【8枠が強い】ということも挙げられる。

過去10年のうち『8枠が7勝』もしている。ダービーや菊花賞が内枠が強いように、コーナーを回るレースでは一般的には外枠が不利になるのが常識。それなのに大外枠がこんなに良績を残しているG1は他どこを探してもない。

これは①の「馬場が悪化しやすい」ことや④の「上がり最速馬が強い」という項目と大いに関係があるが、馬場が悪くなりやすいから内側が荒れて外からの伸びがハマりやすくなるという理屈が成り立っている。

近2年は京都改修工事の影響もあって阪神2週目に行わたため、イン前が有利の状況が続いて8枠に出番はなかったが、今年はこれまでと同じ4週目での開催。再び8枠に注目をしてもいいかもしれない。



宝塚記念2023予想
『前走時の情報チェック馬』
<6/22(木)更新>



分析班
水谷

重賞などの大きなレースでは、前走時に陣営がどんな思惑で使っていたのか、そして今回はどんな話をするのか、一連の流れを「線で見る」ことが非常に大事。いわゆる“縦の比較”ですね。木曜の更新では『前走時に注目すべき話のあった馬』をピックアップしてご紹介します。


前走情報チェック馬①

スルーセブンシーズ

尾関厩舎(美浦)
池添騎手予定
戦績:4-2-2-3

【前走】 中山牝馬S1着

【秋にはエ女王杯へ】
前走時の情報・・・ 「コーナー4つの小回りコースに特化されている馬で、秋にはエリザベス女王杯の参戦を狙っている。そのためにも牝馬重賞のひとつやふたつはクリアしておきたい。距離はもう1Fあった方がレースはしやすいかもしれないけど、このハンデならなんとかなっていい。中山適性は今更言うまでもなく、あとはルメールがシッカリ誘導できれば突き抜けてくると思う」

★今回の見所ポイント
→GⅠ出走を望んでいた
→内回りは得意な条件



前走情報チェック馬②

アスクビクターモア
田村厩舎(美浦)
横山武史騎手予定
戦績:4-1-3-3

【前走】 天皇賞春11着

【不完全燃焼が続く】
前走時の情報・・・ 「前走はまさかの出遅れで競馬にならなかったが、もともとゲートが悪いという馬ではない。あれは完全に度外視でいいだろう。しかも流れを変えるために今回は横山武史へのスイッチ。いつも以上にゲートを意識するはずだし、強気の鞍上と相まってまず前の位置で運んでもらう。そう、菊花賞のような競馬が理想だね。馬場はパンパンの良がベスト。高速ステイヤーだけに京都の馬場は間違いなく合うはず」

★今回の見所ポイント
→前走も4角先頭取れず
→内回りの2200mは条件ベスト



前走情報チェック馬③

プラダリア
池添学厩舎(栗東)
菱田騎手予定
戦績:2-2-2-4

【前走】 目黒記念5着

【叩き良化タイプ】
前走時の情報・・・ 「もともと休み明けは今ひとつなので、使ったほうがいいのは確か。中間も調整面を工夫しているけど、前走時と比較すると追い切りの動きは見劣る。日経新春杯や京都記念の時のほうが良かったかな。ここを使えば次は良くなる」

★今回の見所ポイント
→繰り上がり出走は大歓迎
→叩き2戦目で一変注意






宝塚記念2023予想
『僕ならこう乗る!』
大西直宏の注目馬

<6/23(金)更新>



当社の専属アドバイザーで元JRAジョッキー・大西直宏氏が「自分で乗ってみたい穴馬」を1頭ピックアップ。その馬をどう乗って一発を狙うか?元乗り役ならではの考えや戦略を披露します。



大西直宏の注目馬

カラテ

辻野厩舎(栗東)
菅原明騎手
戦績:8-2-1-25

バテ合いの消耗戦になれば浮上する穴馬


イクイノックスはファン投票では歴代最多となる21万票超の支持を集めたとのことで、多くのファンが期待しているのが分かります。この馬が出走していなかったら印も割れに割れ、“大混戦の宝塚記念”になっていたでしょうね。

僕としても何度でもその走りを見たい馬の1頭ですし、この馬が出走することでレースの質も大きく高まるはずです。本音を言えば、この舞台で同期の好敵手であるドウデュースとのマッチアップが実現して欲しかったですが、それは秋の最大の楽しみとして取っておきたいと思います。

さて、今年の宝塚記念はこの馬を巡る争いという構図になるでしょう。僕としては他のジョッキーがどのような意識を持って逆転を狙いに行くのか、がとても興味深いですね。

ルメール騎手以外は、気持ち的には少し気楽さはあるはずです。負けて元々という立場なので、逆に“大金星を狙ってやろう”という気持ちで開き直れるぶん、思い切った騎乗を生みやすいですね。

逃げる馬ならば、わざわざスローペースに落とす必要もないので、大逃げを打ったりすることもしばしばあります。後ろから運ぶ馬であれば、大本命のイクイノックスは包まれる競馬を嫌って安全策で外目を回ることになると思うので、一発狙いでインをショートカットする騎乗をする騎手も出てくるかもしれません。騎手の駆け引きからも目が離せませんね。

僕は今年の宝塚記念は、全体的に仕掛けが早めになって全ての馬が能力を出し切る消耗戦を考えていますが、そんな展開になった時に大穴候補に考えているのがカラテ(牡7歳)です。

以前はマイラーでしたが、昨秋から中距離にシフトして重賞2勝。特に2走前のGⅢ新潟大賞典はトップハンデ59キロを背負い、極端な道悪で力ずくで勝ち切った内容は評価できます。器用な脚が使えない反面、脚を出し切る競馬には向いているでしょう。

逆に、前走のGⅢ鳴尾記念のように、馬群が密集した競馬から一瞬の加速で抜け出す競馬は今のカラテには向いていませんね。インポケットでなかなか身動きが取れず、勝負所でもエンジンを吹かし遅れました。あれは度外視でもいいと思います。

それよりも前走のパドックでの馬の雰囲気がとても印象的だったのを良く覚えています。馬の完成度としては今がピークなんじゃないかと感じたほど。今回の宝塚記念では勝負所でバラける展開が予想され、追い通しの中からのバテ合いであれば浮上のシーンも十分ありそうです。



週末は、
コレさえ読めば新聞要らず!

WORLDでは6/24(土)夜から
『重賞出走馬・直前情報』をサイト内で公開!

今週末は
『宝塚記念(GⅠ)』


過去の傾向や好走データを分析した後は、今年の出走馬が『どのような過程で出走して』『関係者がどのような感触・本音を抱いているのか』が大事。スポーツ紙・専門紙とは一線を画する情報力を有するWORLDの真骨頂はココからです!

サイト内では、メンバー登録をしていただいている方限定で、レース前日夜から、有力馬の今回の裏話・中間の過程を網羅した『重賞有力馬事前情報』を、そして当日には『最終決断(推奨買い目)を、それぞれお送りしております。ぜひとも、馬券の参考になさってください!




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