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【秋華賞2021】ソダシの前に立ち塞がる白毛包囲網再び!?牝馬三冠最終戦の注目データ・ヒント多数



秋華賞2021予想
毎日3分読むだけで分かる!

  • ・週の始めは有力馬の特徴や戦績をチェック
  • ・中盤~週末は具体的な推奨馬を公開!

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北野シズカ

皆さん、こんにちは!WORLD競馬WEBで社台グループの情報を専門にしている北野シズカです。

今週は牝馬の3冠目秋華賞ですね。WORLDでは桜花賞、オークスともに的中していて3冠目も的中締めに向けて意欲満々。サトノレイナスの離脱は残念でしたが、今年の牝馬路線の勢力図はハッキリと見えています。今年は京都ではなく阪神で行われるためフルゲートが16頭になるなど色々と注意する点がありますが、これまで通り冷静に各馬の分析を続けていけば自ずと的中に近付けるでしょう。

それでは平日はスケジュール通りに更新するので最後までお付き合い下さい。




秋華賞2021予想
出走馬/枠順確定
<10/15(金)更新>


秋華賞(GⅠ)
10/17(日) 阪神芝2000m


馬番 馬名 性齢 斤量 騎手
1スルーセブンシーズ牝355大野拓弥
2ステラリア牝355武豊
3クールキャット牝355和田竜二
4ソダシ牝355吉田隼人
5エイシンヒテン牝355松若風馬
6スライリー牝355石川裕紀
7サルファーコスモス牝355川田将雅
8エンスージアズム牝355岩田望来
9アンドヴァラナウト牝355福永祐一
10アールドヴィーヴル牝355松山弘平
11ユーバーレーベン牝355M.デム
12アカイトリノムスメ牝355戸崎圭太
13ホウオウイクセル牝355丸田恭介
14ファインルージュ牝355ルメール
15アナザーリリック牝355津村明秀
16ミスフィガロ牝355藤岡康太





秋華賞2021予想
有力馬紹介&WORLD事前チェック
<10/10(日)更新>


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北野シズカ

まず最初に、秋華賞2021に出走予定の馬の中から、上位人気に支持されそうな馬について詳しく見ていきましょう。

前走時に「イイ状態で出走して勝ったのか」「実は、良くない状態だったのか」「関係者は自信があったのか・なかったのか」など。スポーツ紙・専門紙ではあまり取り上げられませんが、大事なポイントになりますよ!


前走:札幌記念1着

ソダシ


須貝厩舎(栗東)
吉田隼騎手予定
戦績:6-0-0-1

この時期の3歳馬で6勝を挙げている馬は牡馬も含めてほとんど記憶がないほど。しかも自己条件やOP特別ではなく重賞を5勝もしているのだから、もう能力の説明は不要だろう。オークスこそ距離や展開で初めて崩れてしまったが、2000mまでならば古馬相手でも通用するのを証明できたのは大きい。

この馬にとって京都から阪神へ替わるのはマイナスではない。「一瞬の切れというよりは長く脚を持続させるのが得意な馬。京都より阪神のほうが前々で押し切りやすい」と厩舎は歓迎する。実際に内外の違いはあれ阪神は2戦2勝の好相性だ。

間隔をあけて臨むのは春と全く同じ。この中間は坂路の自己ベストを再三更新しているように「理想的な攻め馬を消化できている」と陣営も余裕の表情。夏を越して「精神的に大人になったし、トモの筋肉もボリュームアップしている」と心身ともに何も不安がない。

【WORLD分析班チェック】
オークスで見られた“白毛包囲網”だけが怖い!?

ただでさえ白毛で目立つ馬だけに、この馬がどこにいるのかが一目瞭然。おそらくほとんどの騎手はこの馬の動き出しを見ながらスパートするだろう。オークスの時もこの馬を周囲が包囲するような形になって動くに動けなくなったが、阪神の内回りでああいうシーンが起こると怖さがある。それを未然に防ぐためにジョッキーはどんな乗り方を選択するか。




前走:ローズS1着

アンドヴァラナウト


池添学厩舎(栗東)
福永祐一騎手予定
戦績:3-3-0-0

両トライアルを制した福永騎手「どちらに乗るのか?」が注目されていたが、結局デビューからパートナーを組む良血馬アンドヴァラナウトを選択。エアグルーヴ、ルーラーシップ、アドマイヤグルーヴ、ドゥラメンテらGⅠ馬を多数出しているお馴染みの一族で、GⅠの底力が求められる舞台だからこそ魅力があるだろう。

この馬は2走前の1勝クラスの時に「マイルのレースを使えばすぐ勝てるだろうけど、それを勝っても意味がない。大きいところを狙うなら牡馬相手の特別戦を楽にクリアするくらいじゃないと」と高い課題を持って臨み、期待以上の走りでクリアした。その勢いのまま臨んだローズSでも春の実績馬を相手に完封と、ここへきての勢いや上昇度はこの馬が一番に思える。母グルヴェイグは阪神2000mのマーメイドSで重賞を勝ったように、この舞台の適性にも不安がない。

【WORLD分析班チェック】
しがらきは使わず在厩調整での臨戦で同じ状態で送り出せるか

これまではレースに使ってはNFしがらきに放牧に出して次の態勢を整えるというパターンで使ってきたが、今回は前走後から間隔もないため在厩での調整になる。430キロ台の小柄な馬体のためこの中間はソフト調整となるが、この臨戦パターンでも結果が出せるかどうかに注目。




前走:オークス2着

アカイトリノムスメ


国枝厩舎(美浦)
戸崎騎手予定
戦績:3-1-1-1

オークス馬の1~2着馬はともにぶっつけでの出走となるが、オークス馬ユーバーレーベンはオークス後に脚部不安が出たのに対し、アカイトリノムスメは予定通りのぶっつけ参戦。順調度で言えばこちらのほうが上だろう。1週前のウッドで64秒9-11秒4の好時計をマークしており、いつものこの馬らしい行きっぷりが見られている。

阪神2000mについては厩舎は「適性の違う桜花賞、オークスでともに好走したのはこの馬だけで、それだけ適性の幅が広いことを示している。阪神2000mの秋華賞も安心だよ」と舞台替わりは全く気にしていなかった。国枝厩舎と言えばサトノレイナスの離脱が残念でならないが、これまでの秋華賞でアーモンドアイ(1着)、カレンブーケドール(2着)、マジックキャッスル(2着)と秋華賞は3年連続連対中。秋華賞の仕上げ方を分かっている厩舎だけに今年も信頼度が高そうだ。

【WORLD分析班チェック】
厩舎の事情で騎手が固定できなかったのがネックか

桜花賞は横山武騎手、オークスはルメール騎手、そして秋華賞は戸崎騎手で臨む。実績最上位の馬ながら三冠すべてで騎手が違うというのもあまり前例がない。国枝厩舎にはサトノレイナスという優先度上位の馬がいたためその馬の動向によって騎手がコロコロと変わる理由になるが、気になるとすればそこだろう。


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北野シズカ

まずは1週前段階での注目馬3頭を紹介しました。ココで紹介した以外にも、オークス馬ユーバーレーベン、重賞2勝のファインルージュなど魅力的な馬も多く、楽しみなメンバー構成になりそうです。水曜日以降は過去のデータや、週中の情報に基づいた注目馬をピックアップしていきましょう!




秋華賞2021予想
WORLD流!重賞的中テクニック
<10/13(水)更新>


分析班
水谷

こんにちは!データ分析担当の水谷です。
今年の秋華賞は京都ではなく初めて阪神コースで行われます。舞台が替わるので求められる適性(血統や展開など)については考えを少し変える必要があるかもしれませんが、普遍的な傾向についてはそのまま使えるはずです。

秋華賞はだいたい次の6つのポイントを押さえておけば最近の傾向が掴めるはずですので是非チェックしておいてください。


秋華賞2021データ
最初に押さえておきたい2つのポイント!

  • ①「超出世レース」優勝馬はその後も中距離路線の主役級として活躍多数

  • ②展開は前掛かりで近年は『前後半差2秒前後の前傾ラップ』が多い

  • ③人気を問わずとにかくディープ産駒が良く走るレースで知られる

  • ④トレンドは省エネ使い?オークスからぶっつけの馬が3連勝中!

  • ⑤端的に春からの成長を示す『二桁馬体増』は好感で現在4連勝中!

  • ⑥関東騎手には鬼門のレースも今年は関東騎手が人気の中心になる

①「超出世レース」優勝馬はその後も中距離路線の主役級として活躍多数



過去の勝ち馬の名前を見れば分かる通り、秋華賞を勝った馬はそのほとんどが古馬になってからもG1級レースで勝ち負けを演じている。「超出世レース」と言ってよく、ジェンティルドンナ、アーモンドアイやクロノジェネシスのような年度代表馬クラスまで登り詰める馬もしばしば見られる。よって勝ち馬を検討する際は、真っ先に「来年の中距離路線の主役になれるような素材がいるかどうか」を考えるのがいいだろう。

▼近年の勝ち馬
デアリングタクト
クロノジェネシス
アーモンドアイ
ディアドラ
ヴィブロス
ミッキークイーン
ショウナンパンドラ
メイショウマンボ
ジェンティルドンナ
アヴェンチュラ
アパパネ


今年の大物候補はやっぱり白毛の怪物ソダシか。春は常にこの路線の主役を務め、オークスこそ他馬のマークにあったものの、札幌記念では古馬を撃破して再び上昇気流に乗せた。2000mまでは守備範囲というのを示せたのは大きい。この時期の3歳牝馬で6勝(重賞5勝)を挙げている時点で過去の名牝に匹敵する実績。

ルメール、福永、デムーロ、岩田らの名手も揃って「間違いなくあの馬は強い!」とハッキリとその強さを認めている。阪神の内回りコースもこの馬向きだろう。白毛伝説はまだ続くだろうか。

大物路線を引き継ぐ可能性が最も高いのは…
★ソダシ(重賞5勝)



②展開は前掛かりで近年は『前後半差2秒前後の前傾ラップ』が多い



今年は阪神コースで行われるため展開面の傾向はあまり参考にならないかもしれないが、これまでの京都での秋華賞ではどちらかと言えばHペースになることが多かった。その時々の馬場差が違うのでペースの数字自体にはバラつきがあるが、それよりは前後半のバランスに注目頂きたい。

20年 59.4-61.2(▲1.8)
19年 58.3-61.6(▲3.3)
18年 59.6-58.9( 0.7)
17年 59.1-61.1(▲2.0)
16年 59.9-58.7( 1.2)
15年 57.4-59.5(▲2.1)
14年 58.0-59.0(▲1.0)
13年 58.9-59.7(▲0.8)


こうしてみると前半が速くて後半のほうが時計が掛かる競馬が多い。秋華賞がこれまでに一度も逃げ切り勝ちがないのも、先行勢にとってプレッシャーの掛かる流れになりやすいことが挙げられる。この点については舞台替わりでも踏襲されるのではないだろうか。

阪神コースで前傾ラップになった場合に穴タイプになるのは、後方インで脚を溜めて馬群を割って伸びる馬の差し込みに注意が必要。Hペースのレースで器用に立ち回って差し込んだ経験のある馬をチェックしておこう。



前傾ラップで勝ち上がった馬は…
★アナザーリリック(アネモネS)
★アンドヴァラナウト(出雲崎特別)
★スルーセブンシーズ(ミモザ賞)
★タガノパッション(スイートピーS)



③人気を問わずとにかくディープ産駒が良く走るレースで知られる



血統的にみると秋華賞も色々とトレンドが変化している。創設当時はタフな競馬になることが多くてダンシングブレーブ産駒が強かった。エリモシック、キョウエイマーチ、テイエムオーシャンがたて続けに連対。

その後はクラシックで無類の強さを誇った大種牡馬サンデーサイレンス産駒がなかなか勝てないレースでもあったが、8年目でようやくスティルインラブが優勝。2年後にはエアメサイアで2勝目を挙げた。

2011年以降にになるとディープ産駒が出走するようになって、この10年のうち8年が連対している。掲示板を独占することも多く、とにかくディープ産駒はこのレースと相性がイイ。馬場の高速化も手伝ってこのレースがタフなスタミナ戦からスピード競馬に移行しつつあることを示しているだろう。

【ディープ産駒の上位入線馬】
20年 マジックキャッスル ②(10人気)
20年 ソフトフルート   ③(9人気)
19年 カレンブーケドール ②(2人気)
18年 ミッキーチャーム  ②(5人気)
18年 カンタービレ    ③(3人気)
16年 ヴィブロス     ①(3人気)
15年 ミッキークイーン  ①(1人気)
14年 ショウナンパンドラ ①(3人気)
13年 スマートレイアー  ②(2人気)
12年 ジェンティルドンナ ①(1人気)
12年 ヴィルシーナ    ②(2人気)

2010年代は主役級の人気馬がその実力通りに結果を出すことが多かったが、近年は伏兵馬が穴を開けることが多い。残り少ないディープ産駒だが、出走馬は要注意だ。

今年のディープ産駒は…
★アカイトリノムスメ
★エンスージアズム
★ミスフィガロ



④トレンドは省エネ使い?オークスからぶっつけの馬が3連勝中!



オークスで3着以内に入った馬のぶっつけ参戦が【5.0.0.4】と好結果を残していて、近3年が3連勝中。トライアルを挟まず目標のレースに直行するのはこのレースに限らずどのGⅠレースでも主流になりつつある。

コロコロと距離や舞台が替わるような3歳戦ではぶっつけ参戦だと、なかなかそのレースのイメージを持ちづらい部分があるかもしれないが、これだけ好走例が多いとなるとそれまでの春二冠の成績を担保に信頼を寄せてもいいようだ。

トライアルを使う組のほとんどが賞金面が足りずに優先権を獲るためにそこで仕上げる必要があるが、賞金上位組は無駄な一戦を使わずに済むために余力という点でアドバンテージがある。このことからも早めに賞金を確保することは一連のクラシック戦線をどれだけ優位に進められるかが分かるだろう。

今年のオークス上位からの直行組は…
★ユーバーレーベン
★アカイトリノムスメ



⑤端的に春からの成長を示す『二桁馬体増』は好感で現在4連勝中!



春(主にオークス)と比べて馬体がどれだけ増えたのかも最近はよく言われるポイント。勝ち馬はほとんどの馬が10キロ以上馬体を増やしているように、成長力が問われるレースになっている。

20年 デアリングタクト +14kg
19年 クロノジェネシス +20kg
18年 アーモンドアイ  +14kg
17年 ディアドラ    +12kg

このように春から二桁くらい馬体が増えているくらいが望ましい。馬体については木曜日にJRAのホームページで「調教後の馬体重」が発表されるのでそこを参考にするといいだろう。輸送前では少なくとも二桁増の体重増が必要不可欠だ。

余談だが、古馬になって馬体をドンドン増やして年度代表馬までに成長したのがリスグラシューだった。リスグラシューはオークスまではなかなか馬体が増えずに馬体維持に苦労していたが、その秋から体質が強化されて走る度に馬体を増やして引退レースの有馬記念ではキャリアハイの体重であのぶっちぎりを演じている。やはり牝馬は体が走る度に体がビルドアップするような成長力を見せる馬が理想的。



⑥関東騎手には鬼門のレースも今年は関東騎手が人気の中心になる



今年で26回目を迎える秋華賞だが、これまでの京都芝内回り2000mは「トリッキーなコース」と言われ、騎乗経験が少ない関東ジョッキーには鬼門とされてきた。過去25回で関東ジョッキーが勝ったのはたったの2度だけ。

吉田豊 (97年メジロドーベル)
蛯名正義(10年アパパネ)

この2頭は古馬になっても活躍した歴史的名牝級なので馬の能力が突出していたのも大きいかもしれない。今年は人気上位馬に関東騎手が跨ることになるが、これまでのデータからは関東ジョッキーにとってはなかなか勝ちづらいレースのひとつであることは覚えておきたい。

また、厩舎で言えば国枝厩舎が2勝して近3年が3連対という好相性。ハッキリと秋華賞ノウハウを熟知しているようだ。今年のメンバーでは関東厩舎の参戦が多いが、関東で自信を持って狙える厩舎は「国枝厩舎」ということになる。

オススメの関東厩舎は…
★アカイトリノムスメ(国枝厩舎)



秋華賞2021予想
『調教マル特ホース』
<10/15(木)更新>



牝馬三冠レースの最終戦・秋華賞。今年は阪神競馬場で行われるが、今回に関しては、過去10回の結果から調教パターンを探りたい。近3年はオークス以来という秋初戦で勝利、それ以前も関東馬が栗東に滞在して調整を行うなど、他のレースと比較しても調整方法が多岐にわたる。まずは過去の傾向を紹介したい。

●過去の傾向からはコース&坂路のダブル追い切りが重要

前置きすると、東西比較して関西馬が圧倒している秋華賞。ここ3年こそ関東馬の連対が続いているが、以下の通り、好走馬の大半が関西馬である。


・最終追い切り栗東坂路
→16頭(うち1頭関東馬)

・最終追い切り栗東CW

→10頭(うち1頭関東馬)




それでいて調教パターンがこの2つに限られているのだが、坂路・CWが主流とはいえ、偏りは顕著である。しかも坂路追いの馬ならCW追い、CW追いの馬なら坂路も取り入れており、双方の調教をこなしていることが有利なようだ。


・最終追い切り栗東坂路
→8頭が中間にCW追いも活用

・最終追い切り栗東坂路

→9頭が中間に坂路追いも活用



コーナー4つで持続性を求められる展開になりやすいコース。今年に関しては従来よりも勾配のあるコースになる分、より坂路の重要性が高まりそうだが、どちらの調教もこなしている存在から注目馬は選びたい。なお、ソダシは2週前にCWで併せ馬を行うと、1週前の坂路で楽な手応えで好時計をマーク。順調なようだ。



調教マル特ホース①

スルーセブンシーズ

尾関厩舎(美浦)
大野騎手予定
戦績:2-1-1-1

・前走からの上積みと成長が感じられる

中4週の間隔で坂路・ウッドを交互に追い切っており、調教法の条件はクリア。1週前のウッドでは大野騎乗でコースの大外を通りながら終いは加速させて負荷を掛けられると、今週のウッド追いは輸送も控えているため馬なりではあったが、いずれもフットワークにゆとりのある動き。小柄ながらトビの大きさが目立つ。ノーザンファーム生産馬ということで外厩での調整は抜きにして、この馬とすればトレセン内で坂路とウッドを併用するのは従来通りなのだが、見た目だけでなく時計面も徐々に詰めている。前走からの上積みと成長が感じられる点は好感。



調教マル特ホース②

ホウオウイクセル

高柳瑞厩舎(美浦)
丸田騎手予定
戦績:2-1-1-2

・余裕残しの休み明けを使った効果は大きい

週中にウッド、週末に坂路といったメニューを組んでいる馬もいるが、この馬は先週の週中まではウッドで追っており、10日(日曜日)と13日(水曜)は坂路追いというメニュー。1週前の時点でもウッド追いで年長馬相手に楽な手応えのまま先着していたが、今週の坂路追いも併走馬を追いかける形で同入している。5カ月ぶりだった紫苑S時も追い切りの反応はもう一つ。当時と比較しても使った分の成長は感じられる。実際、輸送を控えながら中間に3本の併せ馬が出来ていることからも勝負を懸けてきた感だ。




秋華賞2021予想
『下馬評は低いが妙味倍増!』
ラストワン・注目穴馬

<10/15(金)更新>


分析班
水谷

追い切りも終了してメンバーも確定。金曜日までくるとだいぶ検討も煮詰まってきますね。

さて、賞金1600万円組の抽選(四分の三)で落選したタガノパッションでした。この馬も「穴候補の1頭」と考えていて、前走14キロ増と余裕残しで始動し馬体を絞って本番へ…と上積みが見込めた1頭だけに除外は残念です。では、もう1頭の穴候補と考えていた伏兵馬を紹介します。強調ポイントは「阪神替わり…」ですね。


下馬評低めの盲点注目馬

スルーセブンシーズ

尾関厩舎(美浦)
大野騎手
戦績:2-1-1-1

【前走成績】
紫苑S(2着/4番人気)

→内枠が災いして道中置かれたうえに再三前が詰まった

今年は下りレイアウトの京都ではなく上りレイアウトの阪神コース。一瞬の切れ味よりも長く持続力が問われる。そこで浮上するのがスルーセブンシーズだ。成績を見ての通り、中山コースで①③①②着で大崩れがない。ドリームジャーニー産駒は坂コースを得意にしている馬が多く、同馬もその特徴を受け継いでいる。中山2000mで走り慣れているだけに似たような阪神2000mでやれるのは好材料だろう。

紫苑Sで初めてコンビを組んだ大野騎手も「内側から差すようなタイプではないけど、捌きづらいところがありながら2着と好走してくれたのは収穫。次に向けていいレースだった」と振り返る。狙い通りに権利を獲って、この中間も天栄に出して調整も予定通り。「調教の動きを見ての通りに上積みがかなり大きい。これなら善戦止まりではなく上位に食い込めるところまで行けるんじゃないか」と陣営のトーンが急上昇している。

大野騎手は昨年このレースで10番人気マジックキャッスルに騎乗して2着に食い込んだが、それ以前も4度ほどこのレースに騎乗経験があってすべて二桁人気ながら大幅に成績を上げて好走させている。本人の中でもいいイメージを持っているレースであり、今回も気楽に乗れる立場ならば昨年の再現があってもイイ。



週末は、
コレさえ読めば新聞要らず!

WORLDでは10/15(金)夜から
『重賞出走馬・直前情報』をサイト内で公開!

今週末は
『秋華賞(GⅠ)』
『府中牝馬S(GⅡ)』


過去の傾向や好走データを分析した後は、今年の出走馬が『どのような過程で出走して』『関係者がどのような感触・本音を抱いているのか』が大事。スポーツ紙・専門紙とは一線を画する情報力を有するWORLDの真骨頂はココからです!

サイト内では、メンバー登録をしていただいている方限定で、レース前日夜から、有力馬の今回の裏話・中間の過程を網羅した『重賞有力馬事前情報』を、そして当日には『最終決断(推奨買い目)を、それぞれお送りしております。ぜひとも、馬券の参考になさってください!




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