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【秋華賞2020予想】枠順確定/デアリングタクト3冠への壁を多角的に探る!




3冠馬誕生か、阻止か
秋華賞2020予想

  • ・デアリングタクトのデータ的有利・不利
  • ・秋華賞で穴を演出する馬の共通点とは?
  • ・的中へ繋がる大きな過去の傾向アリ

WORLD
北野シズカ

皆さん、こんにちは。秋のGIシーズンも序盤から楽しんでます♪

ダービージョッキー・大西直宏さんも所属するWORLD競馬WEBで、社台グループの情報を専門にしている北野シズカと申します。

今週末は秋華賞(GI)に注目。3冠がかかるデアリングタクトを巡って、馬券的にも非常に面白い一戦となりそうです。


WORLD競馬WEBではスプリンターズSも◎グランアレグリア→○ダノンスマッシュ→穴アウィルアウェイ(10番人気)で2万2540円的中。秋華賞もお楽しみに!


【秋華賞2020予想】最新更新10/16(金)
・最後に加えたい「ワケアリ穴馬」更新

今年の秋華賞は“桜花賞・オークスの出走馬”がそのまま出てきているというケースが多く、新興勢力はやや少なめ。果たして3冠か、別馬の逆転か。1週間を通して分析していきましょう。

【NEW】過去の傾向から導くオススメ軸&穴
秋華賞のマル特データ&オススメ馬!詳細はコチラ⇒

先週はピックアップ2頭(サリオス・サンレイポケット)が共に馬券に!!

【NEW】先週も2着馬ダイワキャグニーを調教でプッシュ
調教マル特ホース2頭はコチラ⇒


【NEW】前走ワケアリ敗戦馬に注目!ラストワン穴馬はコチラ⇒





秋華賞2020予想
出走馬&枠順確定!
<10月16日(金)更新>


秋華賞(GI)
10月18日(日) 京都芝2000m


馬番 馬名 性齢 斤量 騎手
1 ミヤマザクラ 牝3 55 福永
2 リアアメリア 牝3 55 川田
3 マルターズディオサ 牝3 55 田辺
4 ホウオウピースフル 牝3 55 池添
5 ウインマイティー 牝3 55 和田竜
6 ダンツエリーゼ 牝3 55 太宰
7 ムジカ 牝3 55 秋山真
8 ソフトフルート 牝3 55 藤岡康
9 サンクテュエール 牝3 55 ルメール
10 クラヴァシュドール 牝3 55 デムーロ
11 フィオリキアリ 牝3 55 北村友
12 マジックキャッスル 牝3 55 大野
13 デアリングタクト 牝3 55 松山
14 オーマイダーリン 牝3 55
15 ミスニューヨーク 牝3 55 長岡
16 パラスアテナ 牝3 55 坂井瑠
17 ウインマリリン 牝3 55 横山武
18 アブレイズ 牝3 55 藤井

過去10年の
秋華賞
【枠順別成績】


枠番 着度数
(1着-2着-3着-4着以下)
勝率 連対率 複勝率
1枠0-3-2-140.0%15.8%26.3%
2枠1-2-2-145.3%15.8%26.3%
3枠2-0-1-1710.0%10.0%15.0%
4枠1-2-0-175.0%15.0%15.0%
5枠0-2-0-180.0%10.0%10.0%
6枠1-0-2-175.0%5.0%15.0%
7枠3-1-3-2210.3%13.8%24.1%
8枠2-0-0-286.7%6.7%6.7%


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北野シズカ

勝ち馬ベースで見れば7~8枠が過去10年で5勝。7枠13番を引いたデアリングタクトにとっては追い風となるデータですね。


分析班
水谷

内回り2000mが舞台ですから、道中で揉まれやすい枠を引かないほうが良いということでしょう。特に力のある馬ならなおさらです。

リアアメリアの1枠2番も、前走のような競馬をするなら悪くないでしょう。




秋華賞2020予想
有力馬紹介&WORLD事前チェック
<10月11日(日)更新>


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北野シズカ

まず最初に、秋華賞2020に出走する予定の馬の中から、上位人気に支持されそうな馬について詳しく見ていきましょう。

前走時に「イイ状態で出走して勝ったのか」「実は、良くない状態だったのか」「関係者は自信があったのか・なかったのか」など。スポーツ紙・専門紙ではあまり取り上げられませんが、大事なポイントになりますよ!


前走:オークス1着

デアリングタクト


杉山厩舎(栗東)
松山騎手予定
戦績:4-0-0-0

言わずと知れたこの世代の牝馬の絶対的主役。牝馬三冠を達成すればメジロラモーヌ、スティルインラブ、アパパネ、ジェンティルドンナ、アーモンドアイに次ぐ6頭目の快挙、そして“無敗で”となると牝馬三冠では史上初のこととなる。

今回はオークスから前哨戦を挟まず秋華賞直行となるが、ここ2年はアーモンドアイ、クロノジェネシスとオークスからの直行馬が秋華賞を連勝している。このローテーションを不安視する必要はないだろう。

【WORLD分析班チェック】
騎手・調教師共に今年はキャリアハイと絶好調

杉山晴紀調教師は開業5年目の38歳、松山弘平騎手はキャリア12年目の30歳。両者ともデアリングタクトの活躍に導かれるように、既にキャリアハイの勝ち星を更新しています。波に乗る人馬が、勢いそのままに3冠奪取となるでしょうか。




前走:オークス2着

ウインマリリン


手塚厩舎(美浦)
横山武騎手予定
戦績:3-1-0-1

2歳12月に中山2000mの新馬戦を勝利すると、その後は桜花賞をパスしてオークス一直線のローテーション。フローラSを勝ってオークスに挑戦すると、初対戦のデアリングタクト相手にあわやの場面を作って半馬身差の2着に健闘した。

手塚貴久厩舎にはマルターズディオサ、インターミッションといった桜花賞に向かう馬が揃っていたこともあり、この馬は厩舎内でも「中距離路線ならこの馬」というスタンスで期待されてきた存在。最後の1冠で逆転を狙っている。

【WORLD分析班チェック】
気になる点は中間のアクシデント

こちらもデアリングタクト同様にオークスからの直行となりますが、これは放牧中の外傷で調整が遅れたため。帰厩後も患部をケアしながらの調整を続けている。果たしてレースまでにキッチリ態勢が整うか……。関係者の本音が馬券のポイントとなります。




前走:ローズS1着

リアアメリア


中内田厩舎(栗東)
川田騎手予定
戦績:3-0-0-3

新馬戦とアルテミスSの連勝によって一時はこの世代の牝馬の一強と評されたが、阪神JFと桜花賞の連敗でデアリングタクトと立場が入れ替わるように評価が急落。オークスでは4着と復活の兆しを見せたが、その時には単勝30倍台の8番人気まで世間的な関心は薄れていた。

ところが、秋初戦のローズSでは2番手追走から軽々と抜け出して2馬身差の圧勝という、これまでにない勝ちっぷりを披露。2歳時の輝きを取り戻すというよりも、覚醒した新・リアアメリアとして再びデアリングタクトに挑戦状を叩き付ける。

【WORLD分析班チェック】
馬具を工夫した成果で一変!

前走・ローズS時もお伝えした通り、陣営は2走前のオークスから馬具に工夫を凝らして出走させています。実際に、その効果でレースでも集中力を欠かずに走れるようになっており、ローズSも先行馬に楽な展開だったとはいえ快勝。あとは本番に向けて上昇の余地が残っているかどうかですね。


WORLD
北野シズカ

まずは1週前段階での注目馬3頭を紹介しました。水曜日以降は過去のデータや、週中の情報に基づいた注目馬をピックアップしていきましょう!

想定騎手 アブレイズ牝3藤井 ウインマイティー牝3和田竜 ウインマリリン牝3横山武 オーマイダーリン牝3幸 クラヴァシュドール牝3デムーロ サンクテュエール牝3ルメール ソフトフルート牝3藤岡康 ダンツエリーゼ牝3太宰 デアリングタクト牝3松山 パラスアテナ牝3坂井瑠 フィオリキアリ牝3北村友 ホウオウピースフル牝3池添 マジックキャッスル牝3大野 マルターズディオサ牝3田辺 ミスニューヨーク牝3長岡 ミヤマザクラ牝3福永 ムジカ牝3秋山真 リアアメリア牝3川田

【10月15日(木)出走予定馬更新】
フルゲート18頭。登録馬からデゼルは回避。クラヴェル、レイパパレは抽選で除外に。









秋華賞2020予想
WORLD流!重賞的中テクニック
<10月7日(水)更新>


分析班
水谷

水曜日は過去の傾向から、秋華賞2020の『軸馬・穴馬候補』をピックアップ。

先週の毎日王冠で、勝ち馬サリオス、3着サンレイポケットとピックアップ2頭が好走、今週も注目せよ!


秋華賞
攻略に向けたポイント

  • ・1番人気は『狙うならアタマで』

  • ・4角5番手以下からの差し馬を狙え

  • ・ローズS組優勢も、近年は勝ち馬が本番で勝てず
  • ・馬体重に面白いデータあり


デアリングタクトの3冠がかかる今年の秋華賞。果たして過去のデータ的に信用に値するのか。早速、見ていきましょう。



秋華賞2020
過去10年の人気別成績


人気 着度数
1着-2着-3着-4着以下
勝率 連対率 複勝率
1番人気4-1-1-440.0%50.0%60.0%
2番人気1-3-1-510.0%40.0%50.0%
3番人気4-0-1-540.0%40.0%50.0%
4~5人気1-4-2-135.0%25.0%35.0%
6~9人気0-2-3-350.0%5.0%12.5%
10人気以下0-0-2-850.0%0.0%2.3%

1番人気馬は『勝ち切るか、圏外か』。とはいえ、2番人気馬、3番人気馬と比べるとやはり信頼性は上がる。一方で、2番人気馬については直近10年で制したのが2011年アヴェンチュラのみと勝ち切れていない。



秋華賞2020
過去10年の脚質別成績


脚質 着度数
1着-2着-3着-4着以下
勝率 連対率 複勝率
逃げ0-2-0-80.0%20.0%20.0%
先行1-1-3-273.1%6.3%15.6%
中団9-5-7-6510.5%16.3%24.4%
後方0-2-0-460.0%4.2%4.2%
マクり0-0-0-10.0%0.0%0.0%

内回り芝2000mで行われ、直線の短い舞台で行われるものの、基本的には逃げ・先行馬が大苦戦。それらを見ながら運べる【4角5番手以下】の馬たちが(9-7-7-111)と馬券圏内の大半を占めている。

秋華賞というレースは3冠路線の最終戦ということもあり、2000mでは距離適性が長いという短距離気質・マイラー気質の馬も出走してくるケースがあり、その馬たちがハイペースを演出する年も多い。そのため、逃げ先行馬が展開面で厳しくなり、差し馬の台頭を呼びやすいのだろう。

一方で、【4角10番手以下】からの差しとなると(1-4-4-74)と、勝った馬は3冠牝馬アーモンドアイのみ。あまり後ろ過ぎても厳しく、よほどの力の違いが必要だ。

桜花賞が『4角12番手』、オークスが『4角13番手』からの差し切りだったデアリングタクトは、その能力が“アーモンドアイ級”ならば不安は少ないものの、セオリーとしては「もう一列前」のポジションが欲しい。



秋華賞2020
過去10年の前走別成績


前走レース 着度数
1着-2着-3着-4着以下
勝率 連対率 複勝率
ローズS4-6-7-565.5%13.7%23.3%
紫苑S3-2-0-426.4%8.5%8.5%
オークス2-0-0-1115.4%15.4%15.4%


紫苑ステークスが2016年に重賞レースに格上げされたことで、好メンバーが揃いやすく、かつ秋華賞にも徐々に直結するようになったものの、基本的にはローズS組が強力で、直近10年では必ず最低1頭は馬券に絡んでいる。

ただし、【直近10年のローズS勝ち馬】の秋華賞成績は(1-2-2-4)と、勝利したのは2012年のジェンティルドンナのみ。リアアメリアにとっては気になる傾向だ。(※2016年勝ち馬シンハライトは故障引退で秋華賞に出走せず)

なお、紫苑ステークスについては重賞になる前が(1-0-0-27)で、唯一の勝ち馬ショウナンパンドラ(2014年)の時は、紫苑ステークスが中山ではなく新潟での開催だった。

重賞昇格後の2016年以降だけで見ると(2-2-0-15)であり、ヴィブロス、ディアドラと2頭の秋華賞勝ち馬を輩出している。



秋華賞2020
過去10年の馬体重別成績


出走体重 着度数
1着-2着-3着-4着以下
勝率 連対率 複勝率
399kg以下0-0-0-10.0%0.0%0.0%
400~419kg1-0-1-117.7%7.7%15.4%
420~439kg1-1-2-184.5%9.1%18.2%
440~459kg2-5-2-483.5%12.3%15.8%
460~479kg1-3-5-441.9%7.5%17.0%
480~499kg5-0-0-1426.3%26.3%26.3%
500kg以上0-1-0-110.0%8.3%8.3%


ちょっと特殊な切り口にはなるが、馬体重という観点に注目してみると、直近10年で最も勝っているのが【480キロ~499キロ】の馬。出走頭数の割に飛び抜けて成績が良い。

今年の出走予定馬で見てみると、ローズS勝ち馬のリアアメリアが488キロで出走していた。また、オークス時が466キロだったデアリングタクトも、ひと夏を越してさらに成長が見られれば該当体重に入ってくる可能性がある(先週火曜時点で480キロとの情報)




【オススメ軸候補】

デアリングタクト

杉山厩舎(栗東)
松山騎手予定
戦績:4-0-0-0

【推し材料】好条件データ
○データ面での極端な不安は少ない
○オークスの内容は秋華賞に繋がる


史上初となる無敗の牝馬三冠制覇に向けて、オークス以来のレースに臨むデアリングタクト。新馬勝ちの後は3か月の休みを挟んでエルフィンS、その後は2か月空けて桜花賞、そしてオークスということで、必要最低限のレースだけを使って春二冠を達成した。

今回も前哨戦を使わず直接秋華賞というのはデアリングタクトにとっては当然の判断と言えるだろう。昨年のクロノジェネシス、一昨年のアーモンドアイもオークスからの直行で秋華賞を獲っている。

強いて言えば、過去のレースよりは前目のポジションが欲しい感もあるが、オークスは直線半ばまで後方馬群に閉じ込められる厳しい競馬だった。あの位置から馬群を割って抜け出し、一瞬でトップスピードに乗って1ハロン少々で4~5馬身差を逆転したあの脚は、まさに小回りの京都2000m向きと言えるのではないだろうか。

デビュー4戦全てで上がり最速、重馬場の桜花賞でも上がり勝負のオークスでも勝ち切ったように、この世代では1頭力が抜けている印象がある。歴史的偉業を成し遂げる資格は十分だろう。




【穴で要注目】

ムジカ

鈴木孝厩舎(栗東)
秋山真騎手予定
戦績:1-4-3-2

【推し材料】好条件データ
○好走馬多数のローズS組から注目
○目下8戦連続『3着以内&9上がり2位以内』

先述の通り、秋華賞において最も多くの好走馬を送り出しているトライアルの『ローズS組』。中でもムジカは1勝馬で、ローズSは14番人気と低評価だった。

こういう馬は秋華賞でもあまり注目されないが、成績を見てみると1800m以上のレースを使い始めた3戦目以降は【8戦して一度も3着を外しておらず、上がりも8戦全て2位以内】という典型的な相手なりに差を詰めてくるタイプ。秋華賞の好走パターンのポジションから差して来れそうな一頭である。

未勝利を長らく勝ちあぐねていた馬が1勝クラスの昇級戦でも2着、さらにローズSでも2着ということで、クラスが上がって相手が強くなることは苦にしない。秋華賞でもこの個性が活きれば上位に顔を出す可能性はあるだろう。

ちなみに、ムジカはデアリングタクトと同じエピファネイア産駒。デアリングタクトとはさすがにスケールが違うものの、馬場も展開も問わず常に着順も上がりも上位というのは似ているかもしれない。




秋華賞2020予想
『調教マル特ホース』
<10月15日(木)更新>


分析班
水谷

スプリンターズSは
グランアレグリアの好追い切りをプッシュ!

先週・毎日王冠では
2着ダイワキャグニーを推奨!


レース前の調教は、各馬の状態の良し悪しを見極めるバロメーターだ。レースごとに“結果に直結しやすい調教パターン”というものも存在するぞ!

秋華賞で注目した調教ポイントは3つ。

▼ ▼ ▼ ▼ ▼

今年は無敗の3冠牝馬誕生に注目が集まるが、そのデアリングタクトはオークス以来の実戦。当欄でいえば「現時点の仕上がり」が今年の馬券の一つの関門とは言えそうだ。

近2年の勝ち馬(アーモンドアイ・クロノジェネシス)も同じく秋初戦が秋華賞。ローテ的には確立されつつある中、今年はどう出るか。

また、秋華賞と同じ距離・コーナー4つの舞台で行われる紫苑ステークスが重賞に格上げされたことで関西馬を含め、出走数が増加。関東馬が栗東滞在するなど、レースに向かうまでの調整パターンや前哨戦選択が多岐にわたる一戦だ。


今回注目すべきはズバリ、【レース間隔(前走レース)と調教メニュー、調教場所の相関性】と考える。


●王道は“栗東”での
最終&1週前の連続コース追い切り


以下は、【過去10年の3着以内馬(30頭)】の主な調整パターンと前走レースにあたる。


当週&1週前ともにコース追い切り
(大半がウッド)

  • ・ローズS組 8頭
  • ・オークス組 1頭
  • ・紫苑S組 1頭
  • ・その他 3頭

当週&1週前ともに坂路追い

  • ・ローズS組 6頭
  • ・紫苑S組 3頭(うち美浦1頭)
  • ・その他 2頭

当週が坂路&1週前はコース

  • ・ローズS組 4頭
  • ・オークス組 1頭(うち美浦1頭)
  • ・その他 1頭


そもそもの話でもあるが、【関西馬が優勢】

かつ上記の通り【美浦で追い切りをして輸送を挟んでいる馬自体の活躍が極めて少ない】レース。そのローテで挑み、好走したのはアーモンドアイとカレンブーケドールだけとなる。

また「その他」と記したレースは8月ないし9月の条件戦だったり、最近では少なくなったクイーンSからの臨戦であり、決してレース間隔が開いているわけではない。

こうして見ると、栗東で2週連続にわたってコースで乗り込まれている方が僅かながら有利といえるだろう。

今年でいえばクラヴァシュドール・パラスアテナ・リアアメリアが該当。いずれも2週連続CWコースではない点こそは気になるが、“方法論”としては評価できる。

なお、最終追い切りはどんなコースでも比較的「馬なり」のケースや木曜追いが目についた。この部分に関しては、秋華賞1週前が3日間開催という年が多い影響かもしれない。




調教マル特ホース①

ミヤマザクラ

藤原英厩舎(栗東)
福永騎手
戦績:2-1-0-3

○1週前がウッド、当週は坂路追い
○久々でも調教量は豊富
○春よりもスケール感一層増す 馬体とフットワーク

「当週が坂路&1週前はコース」の調教パターンとここまでの流れとは相反するが、こと調教で目についたのがミヤマザクラ。

何よりも雄大さを漂わせる走り。1週前は少し体が伸び切ったまま走っているように映ったが、最終追い切りでは坂路で持ち前の持続力を漂わせる動きを披露。目方こそわからないが、特に馬体やフットワークの大きさを感じさせるもので伯母にあたるクロフネの仔に通じるものを漂わせる。

調教自体は坂路で5本・コースで2本乗り込まれ、態勢もGOサインを出せるもの。



調教マル特ホース②

クラヴァシュドール

中内田厩舎(栗東)
デムーロ騎手
戦績:1-2-1-3

○1週前(芝)+最終追い(CW)
○2週連続コース追いの王道調教
○最終リハは馬なりながらラスト1F11秒台のキレを披露

ローズS時の当欄では同厩舎のリアアメリアを推奨させていただいたが、こと調教については、今回はコチラの良化も目についた。

リアアメリア同様、精神面の昂ぶりを抑えるよう慎重な姿勢こそ覗けるものの、ジワジワと加速させていくと馬なりながらラスト1Fは11秒台の伸び。加速させるまでは体をしっかり起こし、促せばフットワークも伸びるという、メリハリがついている。



なお、デアリングタクトはここまでコースを主体に乗り込まれ、貫禄を漂わせる動き。最終追い切りでも今の重い坂路も苦にしないキビキビした脚捌きが目立った。特にマイナス要素はないだろう。




秋華賞2020予想
『前走ワケアリ敗戦で妙味倍増!』
ラストワン・注目穴馬

<10月16日(金)更新>


分析班
水谷

穴馬候補に困ったら、この馬をぜひ付け加えてみていただきたい!


【“負け方”に大事なヒントあり】
一般的に、人気になりやすい馬は『直近で勝っている馬』『馬柱で良い着順が並ぶ馬』。裏を返せば、『前走で負けた馬・着順が悪い馬』はそれだけで人気の盲点になりやすいもの。

しかし、「負けに不思議の負け無し」という格言もあるように、全ての敗戦には必ず理由がある。中には、次のレースに繋がるような敗戦も……。ココでは、常日頃からレース映像を何度も見返し、次なるヒントを探し当てることに魂を燃やすレース分析班より“前走で負けた馬”から注目すべき情報馬をピックアップ!


前走敗戦組からの注目馬

ミヤマザクラ

藤原英厩舎(栗東)
福永騎手
戦績:2-1-0-3

【前走成績】
オークス(7着/4番人気)

○オークスは『距離が長かった』
○内回り2000m巧者。時計勝負も歓迎

オークスからの直行馬ではワンツーを決めたデアリングタクトとウインマリリンが当然注目を集めているが、穴候補に注意しておきたいのが4番人気で7着に敗れたミヤマザクラ。

クイーンC勝ちと桜花賞5着の実績で押し出されるように4番人気になっていたが、藤原英昭厩舎としては「ミヤマザクラに2400mは長い。オークスならリリーピュアハート」と考えていた話はご存知だろうか?(実際に福永祐一騎手も、ミヤマザクラを蹴って抽選対象のリリーピュアハートの方に乗っていた)

今回はミヤマザクラにとってベストと言っていい2000mになる。2000mでは札幌の未勝利戦を5馬身差の2歳レコードで勝ち上がり、牡馬相手の京都2歳Sでも2着。京都内回りの2000mを走ったことがあるのはミヤマザクラを含めて3頭だけで、この経験値は他馬に対するアドバンテージになるだろう。

鞍上も福永騎手に戻り、桜花賞5着、オークス7着を上回る成績を上げられる可能性は十分にある。






週末は、
コレさえ読めば新聞要らず!

WORLDでは10月16日(金)夜から
『重賞出走馬・直前情報』をサイト内で公開!

今週末は
『府中牝馬ステークス(GⅡ)』
『秋華賞(GI)』


過去の傾向や好走データを分析した後は、今年の出走馬が『どのような過程で出走して』『関係者がどのような感触・本音を抱いているのか』が大事。スポーツ紙・専門紙とは一線を画する情報力を有するWORLDの真骨頂はココからです!

サイト内では、メンバー登録をしていただいている方限定で、レース前日夜から、有力馬の今回の裏話・中間の過程を網羅した『重賞有力馬事前情報』を、そして当日には『最終決断(推奨買い目)を、それぞれお送りしております。ぜひとも、馬券の参考になさってください!




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