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4/16(金)最終更新【皐月賞2021予想】 無敗のエフフォーリアに付け入る隙はないのか?ダノンザキッドの反撃は?注目データ・ヒント多数



皐月賞2021予想
毎日3分読むだけで分かる!

  • ・週の始めは有力馬の特徴や戦績をチェック
  • ・中盤~週末は具体的な推奨馬を公開!

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北野シズカ

皆さん、こんにちは。春のGIシーズン本番、盛り上がっていきましょう!

ダービージョッキー・大西直宏さんも所属するWORLD競馬WEBで、社台グループの情報を専門にしている北野シズカと申します。

今週末はもちろん皐月賞(GⅠ)に注目。

無敗の皐月賞制覇に挑むエフフォーリア、最優秀2歳牡馬ダノンザキッドの巻き返しは?近年の傾向ですが初対戦の馬も多く、能力比較はもちろん、仕上がり状態、最大目標は?などなど……今週もポイントをキッチリと押さえて、1週間通して予習していきましょう!


【皐月賞2021予想】
最新更新4/16(金)
見た目地味な馬に注目!ラストワン穴馬は?

皐月賞といえば、直近8年で6度の的中をお届けしているWORLDにとってのドル箱GⅠ。今年はどんな情報を入手しているのか?週末の情報にも大いにご注目ください!

【4/14更新】過去の傾向から好走馬をあぶり出す
皐月賞のマル特データ&オススメ馬!詳細はコチラ⇒


【4/15更新】推奨馬の好走率ハイアベレージ!
調教マル特ホース2頭はコチラ⇒


【4/16更新】先週は6人気2着モズベッロをピックアップ!
見た目地味な馬に注目!ラストワン穴馬はコチラ⇒



皐月賞2021予想
出走予定馬/枠順確定
<4/15(木)更新>


皐月賞(GⅠ)
4/18(日) 阪神芝2000m


馬番 馬名 性齢 斤量 騎手
1 アドマイヤハダル 牡 3 57 ルメール
2 ルーパステソーロ 牡 3 57 木幡巧也
3 ステラヴェローチェ 牡 3 57 吉田隼人
4 イルーシヴパンサー 牡 3 57 大野拓弥
5 ヴィクティファルス 牡 3 57 池添謙一
6 ヨーホーレイク 牡 3 57 岩田望来
7 エフフォーリア 牡 3 57 横山武史
8 ダノンザキッド 牡 3 57 川田将雅
9 ラーゴム 牡 3 57 北村友一
10 シュヴァリエローズ 牡 3 57 三浦皇成
11 ディープモンスター 牡 3 57 戸崎圭太
12 ワールドリバイバル 牡 3 57 菱田裕二
13 タイトルホルダー 牡 3 57 田辺裕信
14 アサマノイタズラ 牡 3 57 嶋田純次
15 グラティアス 牡 3 57 デムーロ
16 レッドベルオーブ 牡 3 57 福永祐一





皐月賞2021予想
有力馬紹介&WORLD事前チェック
<4/11(日)更新>


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北野シズカ

まず最初に、皐月賞2021に出走予定の馬の中から、上位人気に支持されそうな馬について詳しく見ていきましょう。

前走時に「イイ状態で出走して勝ったのか」「実は、良くない状態だったのか」「関係者は自信があったのか・なかったのか」など。スポーツ紙・専門紙ではあまり取り上げられませんが、大事なポイントになりますよ!


前走:共同通信杯1着

エフフォーリア


鹿戸厩舎(美浦)
横山武騎手予定
戦績:3-0-0-0

昨年初の関東リーディングを獲得した横山武騎手が、デビュー前の段階から素質を高評価。その期待に応えるように3連勝で共同通信杯を制したが、同レースはこの3歳世代における屈指のハイレベル戦。2着・ヴィクティファルスが後にスプリングSを勝っただけでなく、3着・シャフリヤールは毎日杯を衝撃の高速時計でV。そして、エフフォーリアはこれら2頭の2馬身以上前にいたのだから、素直に実力を評価すべし。

共同通信杯→皐月賞という直行ローテは近年のトレンド的ローテーション。ゴールドシップやドゥラメンテといった勝ち馬を輩出している他にも、後にWORLDの日本ダービー馬連1万1200円的中に貢献したダノンキングリーも該当。このエフフォーリアに関してはノーザンファーム生産馬とあって、中間の調整もノーザンF天栄を使用できるのだから、臨戦過程に不安はないだろう。

となれば、後はデビュー5年目の横山武騎手がいかに平常心で騎乗できるかどうか。共同通信杯のレース後には、あのルメール騎手が「ダービーホース!」と評していたそうで、トップジョッキーも虎視眈々と鞍上を狙っているような……。ともなれば、横山武騎手サイドとしては何としても結果を出し続けなければいけないだろう。このレースにかける思いは相当だ。

【WORLD分析班チェック】
初の中山コースも基本的には問題なし

直近の2戦こそ東京・ワンターンの条件で連勝を果たしているが、新馬戦は札幌2000mで快勝。コースを1周するレイアウトへ対応可能な下地は既に披露しており、初めての中山コースも全く苦にしないだろう。あとは、当日の馬場状態にマッチした作戦で臨めるかどうか。前週時点でやや内目を空けながら進めるレースが目立っているだけに、マークされる立場となる今回は、やや競馬がしづらく可能性も。裏を返せば、不安点はそれぐらい。




前走:弥生賞3着

ダノンザキッド


安田隆厩舎(栗東)
川田将雅騎手予定
戦績:3-0-1-0

暮れのホープフルSを制した際には、あの鉄仮面のような川田騎手が人目をはばからずに涙。師匠である安田隆厩舎とのタッグはもちろんのこと、GⅠで結果を残せていなかった馬主:ダノックスとのコンビというのも、鞍上サイドにとっては気持ちの入る組み合わせだったのだろう。

かつての王道ローテであった弥生賞→皐月賞の流れは近年不振。過去10年で1頭も勝ち馬を輩出できていない。ただ、中には今回と同じ川田×ダノックスでクラシックの最有力と目されていたダノンプレミアムが、直前になって皐月賞を回避した年も。外厩施設が充実し、相対的に他のローテーションが成績を向上させているだけで、このローテーション自体を割引材料と考える必要はないだろう。

しかも、ダノンザキッド自身の話で言えば、前走で課題が浮き彫りになった点はある意味では収穫でもある。もし、昨年のコントレイルと同様にホープフルSからのぶっつけローテを選択していれば、皐月賞でスムーズさを欠く競馬となってしまっていた可能性が高い。あとはこの中間に、その前走で見せたコーナリングの拙さを解消できているかどうかがポイント。

【WORLD分析班チェック】
皐月賞はペースが上がりがちなレース

スローペースだった前走は、3,4コーナーで思ったように前を追いかけることが出来なかった分だけ差し届かずというレースぶり。ある意味では『加速すべきタイミング』と『苦手としている区間』が合致してしまったとも言えるが、ペースが上がればその点をクリアできるかというと、そうとも限らないだろう。皐月賞は激流になりがちで、1000mの通過タイムが59秒を切るケースまであるレース。淀みないラップに問題なく対応できるかがカギ。




前走:すみれS1着

ディープモンスター


池江寿厩舎(栗東)
戸崎圭太騎手予定
戦績:3-1-0-0

今年の皐月賞における『未知の魅力枠』はこの馬だろう。DMMドリームクラブでの7800万円という募集価格。新馬戦からこれまで継続してきた武豊×池江寿のタッグ(今回は負傷のため乗り替わり)。すみれSでの勝ちっぷり。更に言えばディープモンスター=怪物というネーミングセンス……。有力どころとの対戦経験はないものの、いきなりのGⅠ挑戦でも通用の可能性を感じさせる。

すみれSから皐月賞へと向かうローテーションは、18年に同じDMMドリームクラブ×池江寿厩舎のキタノコマンドールで実践済み。同馬にしても、道悪でなければもしや勝ち負けに加わっていたのでは……という走りを披露しており、オーナー・厩舎サイドとしては当時のリベンジという気持ちもあるだろう。

あとは有力どころとの能力比較。唯一敗戦を喫した際の勝ち馬・アドマイヤハダルは若葉Sを制して当レースへと駒を進めてきているが、両馬共に重賞級の実力馬との対戦実績は乏しいところ。ただ、他の有力馬にも騎乗可能な立場だったはずである戸崎騎手が、早々とこの馬とのコンビを決定した辺り、鞍上サイドは密かに自信を持っているのかもしれない。

【WORLD分析班チェック】
すみれSの舞台をこなしたタフさを評価

阪神の2200mは皐月賞と同じ内回りでの中距離戦。それだけでなく、直線に設置されている坂を2度越えるタフなコースレイアウトという点も共通している。そんな舞台で、上がり3ハロンが全て11秒台の末脚勝負を撫で切りにしたあたり、今回の舞台である中山2000mをこなす体力は十分に備えているだろう。あとはダノンザキッド同様、速い流れになった時に上手く追走できるかがポイント。


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北野シズカ

まずは1週前段階での注目馬3頭を紹介しました。ココで紹介した以外にも、スプリングS、若葉S、きさらぎ賞といった前哨戦組も含め、多彩なメンバー構成になりそうです。水曜日以降は過去のデータや、週中の情報に基づいた注目馬をピックアップしていきましょう!







皐月賞2021予想
WORLD流!重賞的中テクニック
<4/14(水)更新>


分析班
水谷

こんにちは!データ分析担当の水谷です。水曜は過去の傾向から皐月賞のイメージを固めていきます。
今回は、あの有名な格言と共に最近の皐月賞の傾向をチェックしていきましょう。


皐月賞2021データ
最初に押さえておきたい2つのポイント!

  • ①本当に『最も速い馬』が勝つの?

  • ②格言の一歩先に

①本当に『最も速い馬』が勝つの?



近年こそ聞く機会は減少傾向にあるかもしれませんが、牡馬クラシック三冠には、昔からとある格言が存在しますよね。

  ・皐月賞 :最も“速い”馬が勝つ
  ・ダービー:最も“運のある”馬が勝つ
  ・菊花賞 :最も“強い”馬が勝つ


これは本当なのか?
“運”や“強い”といった抽象的な言葉と比べれば、“速い”は数字上で判断できる材料が様々あります。実際に過去の勝ち馬を確認していきましょう。

先に結論を言ってしまうと……『たかが格言』と侮ってはいけません!皐月賞の勝ち馬たちは“速さ”を高く評価できる馬ばかりです。

とはいえ、速さと言ってもそれぞれの馬によってその色は違います。ここではわかりやすく【3タイプ】に分類していきましょう!


<タイプ①:コントレイル・ゴールドシップ型>

タイプ①の共通点は『皐月賞以前にレコードタイムを記録している』ということ。昨年覇者のコントレイルがまさにこれです。

【2020年:コントレイル】
・東スポ杯2歳S(1800m)の勝ち時計=1分44秒5は古馬GⅡ・毎日王冠レベルに匹敵
・従来の2歳・1800mでの日本レコードを1.1秒も更新する超高速タイム


注目すべきは、皐月賞よりも距離の短い1800mでレコードタイムを叩き出していること。より短い距離のレースで記録的な時計をマークできるスピードの持ち主であることを、何より証明する材料ですよね。

なお、過去の皐月賞勝ち馬では、イスラボニータやロゴタイプ、ゴールドシップも、1800m以下でレコードを記録したという点を含め、これに該当します。

分析班
水谷

今年の出走予定馬の中で、唯一レコードタイムを記録しているのがレッドベルオーブ。しかも、未勝利戦、デイリー杯2歳Sと2度もマークしている上に、これら2戦はいずれも1600m戦。皐月賞よりも短い距離でのレコード記録という意味では、タイプ①の各馬と同様です。



<タイプ②:アルアイン・ディーマジェスティ型>

これらの特徴は『レコードには至らずとも、高水準のタイムで勝利の経験がある』ということ。

中でも、過去の名馬たちや、同開催に出走した実力馬とも遜色ない走りを披露しているとなれば、そのスピード性能の高さには疑いようがありません。このパターンで勝利しているのが以下の2頭。

【2017年:アルアイン】
・毎日杯の勝ち時計=1分46秒5は、それ以前の同レースにおける3番目のタイム
⇒これを上回った2年の勝ち馬は13年キズナ、08年ディープスカイと、いずれも後のダービー馬

【2016年:ディーマジェスティ】
・未勝利戦でマークした上がり33秒5は、古馬戦を含めた同開催全ての2000m戦に出走した全ての馬の中で2番目のタイム
⇒これを唯一上回っていた馬は、後に重賞で上がり最速を幾度となく記録するショウナンバッハ



まだキャリアの浅い若駒が古馬以上のスピードを見せたとなれば、当然同じ世代においては上位の実力馬になるということ。特に上がりタイムなどの区間での時計は、比較しやすい全体時計と比較すると埋もれがちな材料。ディーマジェスティが共同通信杯を勝ちながらも人気薄だったのは、この点も影響しているかもしれません。

なお、タイプ①で名前が挙がっているためここでは割愛しましたが、毎日王冠を上回る時計で駆け抜けているコントレイルは当然こちらにも該当。複数のパターンに合致するのですから、さすが三冠馬です。


分析班
水谷

出走予定馬の中ではステラヴェローチェが朝日杯をレコード決着で2着と好走。同開催では古馬のレースを軒並み上回っており、勝ち馬に次ぐ2番目の時計で走破している上に、タイプ①に該当しているレッドベルオーブも撃破しています。



<タイプ③:サートゥルナーリア型>

最後のタイプ③に該当するのは言わば“例外”の馬。

【2019年:サートゥルナーリア】
・戦前の段階では、コントレイルのような圧倒的なスピードは見せておらず
⇒そこまでの3戦が馬なりでの楽勝と全力を出し切らず


皐月賞までのレースでは目立った数字を記録していなかったものの『結果的に速かった』というパターン。実際、皐月賞では1分58秒1という、過去9年間で3番目のタイムで勝利。しかも、これは馬場状態を考えれば最も価値ある時計と言っても過言ではないレベル。

後の神戸新聞杯でも上がり32秒3と凄まじい末脚を披露と、本当はスピードを持っていながら、それを披露する必要がないまま勝ち上がっていたのです。先週の桜花賞でもお伝えしましたが、キャリアの浅い3歳戦では、この馬が本番で見せたような『見えていない能力』を読む必要があります。



分析班
水谷

サートゥルナーリアのように馬なりでの連勝を続ける馬は稀ですが、そもそもレースへの出走数が少ない馬は、自ずと未知の域も増えてくるところ。
今年の出走予定馬では、キャリア2戦で臨むグラティアスがこのパターンに該当しそうです。しかも、この馬は2戦連続で上がり最速を記録。確かに速さも見せつけています。



②格言の一歩先に



ここまでは有名な格言がデータ的にもアテになる、という流れでのお話。しかしここから先は『実際のデータが格言に通ずる』という逆の考えをしてみましょう。

中でも注目は、近年の好走馬の前走レース。特にここ10年、以前は王道路線だったはずの弥生賞組は不振が続き、代わりに台頭してきたのが共同通信杯、ホープフルSの2レースです。


皐月賞2021データ
【主要ステップレース出走馬の皐月賞成績】

前走レース名 着度数
1着-2着-3着-4着以下
勝率 連対率 複勝率
共同通信杯4- 0- 2-1025.0%25.0%37.5%
スプリングS3- 1- 3-327.7%10.3%17.9%
ホープフルS2- 0- 0- 0100%100%100%
毎日杯1- 0- 0- 910.0%10.0%10.0%
弥生賞0- 5- 2-340.0%12.2%17.1%
若葉S 0- 1- 1-190.0%4.8%9.5%


ここまでは皆さんもご存知のデータかと思います。では、なぜこれらのレースを経て皐月賞に向かう馬の成績が向上しているか?


これについては、4/11日曜更新の有力馬紹介において、ダノンザキッドの欄で挙げた『外厩施設の充実』という点が大きく関わっているのでしょう。

とりわけ共同通信杯⇒皐月賞というローテーションでは、出走間隔が長くなるため中間に放牧を挟むことになります。その中間の調整がより高レベルなものになり、休み明けでも万全の状態でも出走が叶うようになるのは、想像に容易いところ。先週の桜花賞にしても、ソダシ、サトノレイナスの2頭は阪神JFからのぶっつけ参戦。3着ファインルージュもフェアリーSからの直行ローテでしたね。


・東京1800mという“速さ”が問われやすい条件での共同通信杯を勝った馬が、施設の整った外厩で調整して皐月賞に臨めるため、好成績が出る。

・約4か月の間隔が生じるため、たたでさえ中間に大きく成長しての上積みが見込めるホープフルS組も、外厩調整の効果でその上積みが更に大きくなりパフォーマンスを上昇。



前述した3タイプの速さに該当する馬が、更にその走りを良化させられるのだから、自ずと成績の向上につながるのでしょう。



分析班
水谷

毎年要注目の共同通信杯組ですが、今年は既にそのレベルの高さが浮き彫りになっています。後に重賞を制す2頭を2馬身以上突き放したエフフォーリアは、中間をノーザンF天栄で調整。ただでさえ勢力図で上に立っていながら、更なる大きな上積みが見込める存在。当然、主役を張れる1頭には違いありませんね。



皐月賞2021予想
『調教マル特ホース』
<4/15(木)更新>


分析班
水谷

同じコースで行われるホープフルSがGⅠに格上げされたこともあり、レース間隔を空けて臨んでくることが増えた昨今。一方、王道トライアルだった弥生賞を経由しないパターンも増加しています。

キャリアの浅い3歳馬にとって開催終盤に荒れた芝の環境下かつ、ペース的にもタフになり易いレース傾向において必要とされる調教とは。まずは過去10回(2010年・2012年以降~)から探ってみましょう。



●とにかく多いコース調教

昨年の勝ち馬コントレイルこそ直前は坂路追いだったが、過去10回の3着以内馬30頭中21頭の最終追い切りがウッドコースだった。1頭、ポリトラック追いだったことも含めれば、実に22頭がコース追いとなる。しかも前週の週末が坂路追いというケースもあるものの、1週前追いが坂路だった馬はごく僅か。2週以上続けてウッドで追われていることが重要のようだ。心身が完成されていない3歳馬にとって2000mは「長距離」といっていいもの。ましてや皐月賞はタフになりやすい。心肺機能はしっかり鍛え上げたいところだ。


●併せ馬は「先着」

もう一点は併せ馬が多いこと。上記のコース追いが併せ馬だった馬は19頭に及ぶ。中でも併せ馬で先着は14頭になる。今年はフルゲート割れになってしまったものの、多頭数で馬群でのせめぎ合いが繰り広げられる一戦。併せ馬で他馬に競り負けないファイティングスピリットを育みたい。

ということで2点が皐月賞の追い切りでの重視すべきポイント。ただし、当欄はあくまで馬ありきで述べるというよりは一般論をまず前置きとして記しているもの。どうも今年はウッドで併せ馬というパターンが少ないのはご了承いただきたい。




調教マル特ホース①

ダノンザキッド

安田隆厩舎(栗東)
川田騎手
戦績:3-0-1-0

エフフォーリアでも上位人気から選ぶならコッチ

ウッドで併せたエフフォーリア、単走のダノンザキッド。セオリーに沿った馬か(とはいえ併せ馬では遅れている)、動きを採るか、どちらを選ぶべきか迷うところがデキそのものならこの馬だと感じ抜擢。

やればCW6Fでも80秒を切るように動ける馬だけに追い切りで動くのは当然といえるが、今週は単走ながら四肢の動きも大きく、1週前で大方出来上がっていることを感じさせる。その1週前は同じくCWでの併せ馬。併せた相手は格下だけに先着は当然だが、馬場の外目を回って全体時計は早目の上、馬なりでラストは切れている。

ちなみに、2頭とも芝2000mより長い距離にも対応できそうなユッタリとしたトビの持ち主。レース展開や馬群の形はスムーズに運べるのが理想。特にダノンザキッドは調教の走りだけみれば、本質的には上がりが掛かるような展開の方が向いているようにも感じる。今回のメンバーだと叶わないかもしれないが、ペースは流れてほしいだろう。



調教マル特ホース②

ラーゴム

斉藤厩舎(栗東)
北村友騎手
戦績:2-2-0-0

入念に8本のコース追い切りを消化

こちらは中間、8本の追い切りをCWコースのみで消化。それはこの厩舎らしいところ。最終追い切りが単走という点は減点も馬なりながらラストまでキビキビとした動きが目立ち、デキ自体は良さそうだ。また、1週前は同世代の僚馬と併せ馬。外を併走した相手にはジョッキー騎乗だったが、どちらが出過ぎることもなく、実戦に近いような追い比べを展開している。

1週前に闘争心とコンディションは整えられていた上で、軽めに留められた今週の調教ということだろう。なお、調教のフットワークだけ見れば、膝を柔軟に使うようなタイプではないため、(口向きの課題があるそうだが)直線で末脚を活かすよりはコーナー4つのコースで持続力を活かす形がベストだろう。

もう一頭挙げればアドマイヤハダル。最終追い切りは坂路で単走と全くといっていいほど前述の法則には沿わないものの、恐らく強風で、向かい風が強い中、ラスト1Fの動きは目立った。




皐月賞2021予想
『下馬評は低いが妙味倍増!』
ラストワン・注目穴馬

<4/16(金)更新>


分析班
水谷

先週の桜花賞では、前哨戦を使わなかったいわゆる“直行組”が1~3着を独占。前哨戦の在り方、捉え方を改めて考えさせられる一戦となりました。今週の皐月賞も共同通信杯から直行のエフフォーリアが上位人気に支持されそうですが、果たして……。

ということで、金曜のラストワン・注目穴馬は、その共同通信杯で敗れた馬の中から注目できる穴馬を紹介していきましょう。


下馬評低めの盲点注目馬

ステラヴェローチェ

須貝厩舎(栗東)
吉田隼騎乗
戦績:2-1-0-1

【前走成績】
共同通信杯(5着/1番人気)

○暮れの時点ではクラシック有力馬の1頭に挙げられていた馬

前走の共同通信杯では1番人気を裏切って5着。レース後の公式コメントで、須貝尚調教師から「いろいろな要素があるからね。57キロを背負っていたけど、決して斤量だけではないね」と発せられていた事も重なって評価を落とす形となっている。

しかし、これは厩舎サイドの期待が大きいが故の発言でもある。共同通信杯の前には「今年はソダシとステラヴェローチェでクラシックを盛り上げていきたいと思っている」と周囲に話しており、そのソダシが桜花賞を制覇となれば、当然、期するものはあるだろう。

あとは、共同通信杯の敗因だが、これは、斤量面が影響したこと、直線で窮屈なところに入ってしまってスムーズな競馬ができなかったこと、更には、初めての高速馬場や、初めて超スローな瞬発力勝負の競馬になったことなどなど、師の言葉通り、本当に様々な要素が重なってのものだった。

目に見えない部分ではあるが、そういった未知の厳しい状況を経験した事は本番に繋がると考えてよく、糧にできる敗戦だったと捉えることができる。週末の中山競馬場の天気には雨マークがついている事もこの馬にとって追い風でもあり、前走の敗戦だけで人気を落とすようなら押さえておきたい存在と言えるだろう。




週末は、
コレさえ読めば新聞要らず!

WORLDでは4/16(金)夜から
『重賞出走馬・直前情報』をサイト内で公開!

今週末は
『アーリントンカップ(GⅢ)』
『アンタレスステークス(GⅢ)』
『皐月賞(GⅠ)』


過去の傾向や好走データを分析した後は、今年の出走馬が『どのような過程で出走して』『関係者がどのような感触・本音を抱いているのか』が大事。スポーツ紙・専門紙とは一線を画する情報力を有するWORLDの真骨頂はココからです!

サイト内では、メンバー登録をしていただいている方限定で、レース前日夜から、有力馬の今回の裏話・中間の過程を網羅した『重賞有力馬事前情報』を、そして当日には『最終決断(推奨買い目)を、それぞれお送りしております。ぜひとも、馬券の参考になさってください!




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