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【日本ダービー2022予想】世代の頂点に立つのはどの馬だ?【最終更新】『僕ならこう乗る!』ダービーJ大西直宏の注目馬



日本ダービー2022予想
毎日3分読むだけで分かる!

  • ・週の始めは有力馬の特徴や戦績をチェック
  • ・日本ダービーの過去データを洗う!
  • ・中盤~週末は具体的な推奨馬を公開!

WORLD
北野シズカ

皆さん、こんにちは!WORLD競馬WEBで社台グループの情報を専門にしている北野シズカです。

入場規制の緩和でオークスも7万人近い観衆でしたが、日本ダービーは更なる大観衆の中で行われそうですね。ようやく競馬の祭典らしい盛り上がりを期待できます。この世代に生まれた7262頭の頂点を勝ち取るのは一体どの馬でしょうか。1週間ジックリと時間をかけて検討していきましょう!




日本ダービー2022予想
出走馬/枠順確定
<5/26(木)更新>


日本ダービー(GⅠ)
5/29(日) 東京芝2400m


馬番 馬名 性齢 斤量 騎手
1アスクワイルドモア牡357岩田望来
2セイウンハーデス牡357幸英明
3アスクビクターモア牡357田辺裕信
4マテンロウレオ牡357横山和生
5ピースオブエイト牡357藤岡佑介
6プラダリア牡357池添謙一
7オニャンコポン牡357菅原明良
8ビーアストニッシド牡357和田竜二
9ジャスティンパレス牡357Mデムーロ
10マテンロウオリオン牡357横山典弘
11ジャスティンロック牡357松山弘平
12ダノンベルーガ牡357川田将雅
13ドウデュース牡357武豊
14デシエルト牡357岩田康誠
15ジオグリフ牡357福永祐一
16キラーアビリティ牡357横山武史
17ロードレゼル牡357レーン
18イクイノックス牡357ルメール





日本ダービー2022予想
有力馬紹介&WORLD事前チェック
<5/22(日)更新>


WORLD
北野シズカ

まず最初に、日本ダービー2022に出走予定の馬の中から、上位人気に支持されそうな馬について詳しく見ていきましょう。

前走時に「イイ状態で出走して勝ったのか」「実は、良くない状態だったのか」「関係者は自信があったのか・なかったのか」など。スポーツ紙・専門紙ではあまり取り上げられませんが、大事なポイントになりますよ!


前走:皐月賞2着

イクイノックス


木村厩舎(美浦)
ルメール騎手予定
戦績:2-1-0-0

異例の2歳11月以来、5ヶ月ぶりの実戦ながら、皐月賞では一旦は完全に抜け出して「勝ったか」の競馬。最後は同厩舎のジオグリフに差されて負けはしたものの、レース内容は勝ちに等しいものだった。体重の10キロ増は成長分で、バランスの良さと馬体の美しさは目を引くもの。まだ体が増えても良さそうな印象もあり、これでもっと実が入れば更に迫力が出てきそうな雰囲気。叩いた上積みはかなり大きいだろう。

ルメール騎手はオークスが今年初めての重賞勝利となったが、皐月賞後「ダービーは大きなチャンス。次がとても楽しみです」のコメントを残しており、シッカリと手応えを掴んだ様子。オークス、ダービーと連勝した2017年の再現という可能性もかなりある。

【WORLD分析班チェック】
父、母父ともにダービーは嫌な思い出

父キタサンブラック、母父キングヘイローはダービーともに14着と大惨敗。それ以外のレースでここまで崩れたことがないだけに、キャリアの唯一の汚点になっている。キタサンブラックはまだ本格化前だったこと、キングヘイローは若かりし日の福永が浮足立ってしまったことによる敗戦だが、それらの配合で生まれたイクイノックスが無念を晴らせるか。




前走:皐月賞4着

ダノンベルーガ


堀厩舎(美浦)
川田騎手予定
戦績:2-0-0-1

皐月賞当時は内枠(インの馬場)がかなり悪いということはしきりに言われており、その1枠1番を引いてしまったのはかなり不利だった。1000m通過時はジオグリフと並んで追走していたが、こちらは枠なりに内を突くしか手がなく、終始傷んだ馬場で体力を削られる形。最後は底力でアスクビクターモアを交わして4着に上がるも、この枠ではあれば精一杯だったと言えよう。

当時は手前の関係から右回りに不安があって「出走はギリギリまで判断したい」と1週前になってやっと参戦表明したことを改めて思い出したい。左回りの東京に変わればもっとジックリと競馬ができるし、当然のことながら反撃は必至だ。

【WORLD分析班チェック】
ダノン軍団にとってもダービー制覇は悲願

皐月賞の出否を迷っていたのは「ダービー1本のローテで万全を期す」という考えもあったから。18年ダノンプレミアムは1番人気で6着、19年ダノンキングリーは同タイムで2着と涙を呑んできた。人気馬で臨む今回は3度目の正直となる一戦で、オーナーとしても千載一遇のVチャンスと考えている。




皐月賞3着

ドウデュース


友道厩舎(栗東)
武豊騎手予定
戦績:3-1-1-0

「乗り方がもう少し攻めてれば勝っていたのはこの馬じゃないか」というファンの声も多いのがドウデュース。武豊騎手は展開がもう少し速くなると読んだようで、後方に下げてしまったが、逃げ予定のデシエルトが躓いて逃げなかったことはこの馬にとって誤算になったかもしれない。それでも上がり推定はメンバー最速の33秒8を使っており、改めて能力の高さは証明した。

2400mの距離については朝日杯を使った経歴からも「若干距離が長い」という見方もあるようだが、陣営はそれをキッパリと否定する。友道師はことある毎に「ある程度の距離なら鍛え方次第でもたせることはできる。2000mで強い競馬が出来る馬が2400mでダメということはない」と断言。そもそも友道厩舎と言えば、現役で2400mでの勝利が最も多い厩舎。この厩舎に限って距離を言い訳にすることはないだろう。

【WORLD分析班チェック】
とにかくプール調教で心肺機能強化

脚元に不安がある馬ではないのに、これだけプール調教を取り入れるのは珍しい。陣営はその理由について「元気が有り余っているから」と説明する。普段のこのプール調教によってスタミナは蓄積されており、距離の守備範囲もドンドン広くなっているようだ。この馬について師は「短距離の資質を持ちながら、気性面は長距離向き」と説明するが、現代のスピード勝負になりやすいダービーにはピッタリのタイプだろう。


WORLD
北野シズカ

まずは1週前段階での注目馬3頭を紹介しました。ココで紹介した以外にも皐月賞馬ジオグリフ、皐月賞5着のアスクビクターモアに京都新聞杯勝ちアスクワイルドモアの『アスク軍団』、他にも3戦3勝で唯一の無敗馬ピースオブエイトなど魅力的な馬も多く、今年も一筋縄では決まらない一戦になりそうです。水曜日以降は過去のデータや、週中の情報に基づいた注目馬をピックアップしていきましょう!




日本ダービー2022予想
【日本ダービー特別版】知ってそうで知らなかったサイン馬券
<5/22(日)更新>

今回は日本ダービー特別版として、データや時事ネタにまつわるサイン馬券をご紹介します。

競馬ファンなら、これまでにもレースが終わってみたら『実はそうだったのか!』と隠れたサインやジンクスに気付いた経験はあるのでは?

そのままマル乗りするかどうかは別にしても、こんなデータやジンクスも知っておいて損はないハズです。
ぜひ最後までご覧下さい!


信じるか信じないかはアナタ次第?
意外なデータ満載の"サイン馬券"をチェック!

  • ①ダービー連勝中の福永騎手とその隣の枠を引いた馬が好走中

  • ②近年4・6枠が馬券に絡む(1枠にも要注意)

  • ③皐月賞2着馬が入った枠、さらにそこから±2枠が馬券候補

  • ④5/29に行われるダービーは皐月賞馬が1番人気なら鉄板!?

  • ⑤今年の芝GI3着以内には調教師の名前に『木』の文字が

  • ⑥2022年JRA年間プロモーションは「HERO IS COMING.」

  • ⑦59回→69回→79回のダービーでは連対100%のローテ

  • ⑧2022年上半期の世相でダービーを斬る

①ダービー連勝中の福永騎手とその隣の枠を引いた馬が好走中



15年
7枠13番リアルスティール【福永騎手】 
7枠14番ドゥラメンテ 1着

16年
2枠3番マカヒキ 1着
2枠4番レインボーライン【福永騎手】

17年
6枠12番レイデオロ 1着
7枠13番カデナ【福永騎手】

18年
8枠17番ワグネリアン【福永騎手】 1着

19年
7枠13番ヴェロックス 3着
7枠14番ランフォザローゼス【福永騎手】

20年
3枠5番コントレイル【福永騎手】 1着
3枠6番ヴェルトライゼンデ3着

21年
5枠10番シャフリヤール 【福永騎手】 1着
6枠11番ステラヴェローチェ 3着


【!】武豊騎手の持つダービー5勝の最多記録も見えてきた!?福永騎手の騎乗馬と隣の枠に入った馬には要注意!(特に同枠隣には注意)



②近年4・6枠が馬券に絡む(1枠にも要注意)



4枠/6枠 1枠
13年1枠1着①
14年1枠1着③
15年6枠3着③1枠2着⑤
16年4枠2着②1枠3着①
17年6枠1着②
18年6枠2着④
4枠3着⑯
19年4枠2着③1枠1着⑫
20年6枠2着②
21年6枠3着⑨1枠2着①

※着順後ろのマル数字は単勝人気

【!】ダービー必見枠の1枠は08年~11年でも4年連続での連対があるので注意。



③皐月賞2着馬が入った枠、
さらにそこから±2枠が馬券候補




15年
7枠13番リアルスティール<皐月賞2着>
7枠14番ドゥラメンテ1着①皐月賞1着①
1枠1番サトノラーゼン2着+2枠

16年
2枠3番マカヒキ1着③<皐月賞2着>③
4枠8番サトノダイヤモンド2着+2枠

17年
6枠11番ペルシアンナイト<皐月賞2着>
6枠12番レイデオロ1着②皐月賞5着⑤
8枠18番アドミラブル3着+2枠

18年
6枠12番エポカドーロ2着-2枠
8枠17番ワグネリアン1着⑤皐月賞7着①
8枠18番サンリヴァル<皐月賞2着>

19年
7枠13番ヴェロックス3着②<皐月賞2着>④
1枠1番ロジャーバローズ1着+2枠

20年
4枠-2枠 【不発】
6枠11番ガロアクリーク⑦皐月賞3着⑧
6枠12番サリオス2着②<皐月賞2着>③
8枠+2枠 【不発】

21年
5枠10番シャフリヤール1着④-2枠毎日杯1着②
7枠13番グレートマジシャン③毎日杯2着①
7枠14番タイトルホルダー⑧<皐月賞2着>⑧
1枠1番エフフォーリア2着①+2枠皐月賞1着②

22年
イクイノックス<皐月賞2着>②?枠?番


【!】同枠馬の傾向としては皐月賞組(皐月で人気または当日人気馬に注目)
【!】合わせて14年から皐月賞2着馬枠の±2枠が馬券になっている。



④5/29に行われるダービーは皐月賞馬が1番人気なら鉄板!?



55年《第22回》
ケゴン 3着<1人気> 皐月賞1着

60年《第27回》
コダマ 1着<1人気> 皐月賞1着(皐月・ダービー2冠馬)

77年《第44回》
ハードバージ 2着<1人気> 皐月賞1着

83年《第50回》
ミスターシービー 1着<1人気> 皐月賞1着(皐月・ダービー・菊花3頭目3冠馬)

94年《第61回》
ナリタブライアン 1着<1人気> 皐月賞1着(皐月・ダービー・菊花5頭目3冠馬)

05年《第72回》
ディープインパクト 1着<1人気> 皐月賞1着(皐月・ダービー・菊花6頭目3冠馬)

11年《第78回》
オルフェーヴル 1着<1人気> 皐月賞1着(皐月・ダービー・菊花7頭目3冠馬)

16年《第83回》
ディーマジェスティ 3着<1人気> 皐月賞1着

22年《第89回》
ジオグリフ?着<?人気> 皐月賞1着


【!】『5/29のダービー』で『1番人気になった皐月賞馬』は【5-1-2-0】で着外ナシ(1955年以降)



⑤今年の芝GI3着以内には調教師の名前に『木』の文字が



高松宮記念  ③着 田村

大阪杯    ③着 杉山

桜花賞    ①着 高柳

皐月賞   ①②着 木村

天皇賞(春) ①着 栗田

NHKマイルC ③着 杉山

ヴィクトリアマイル ②着木村 ③着松下

オークス   ①着 高柳


【!】今年の出走予定馬でこれに該当するのは、アスクビクターモア(田村)、イクイノックス・ジオグリフ(木村)、ジャスティンパレス(杉山)、セイウンハーデス(橋口)、ピースオブエイト(奥村豊)



⑥2022年JRA年間プロモーションは「HERO IS COMING.」



ダービーのプロモーションCMで使われているのは…

⑰番ナリタブライアン(5月生まれ)

⑱番ジャングルポケット(5月生まれ)

⑤番ディープインパクト(3月生まれ)

①番キズナ(3月生まれ)


全てに共通するのは3月、または5月生まれで、さらに『個人馬主』である点。


【!】今年の出走可能馬でこれに該当するのは
3月生まれ:ジャスティンロック(抽選対象)
5月生まれ:ドウデュース



⑦59回→69回→79回のダービーでは連対100%のローテ



18頭立てになってから、第59回→69回→79回の下一桁が『9』回のダービーでは、『スプリングSと皐月賞』とも出走した馬が必ず連対。

第59回
ミホノブルボン ダービー①着
【スプリングS①着→皐月賞①着→ダービー①着】

ライスシャワー ダービー②着
【スプリングS④着→皐月賞⑧着→ダービー②着】 

第69回
タニノギムレット ダービー①着(唯一NHKマイルCを挟む)
【スプリングS①着→皐月賞③着→NHKマイル③着→ダービー①着】

第79回
ディープブリランテ ダービー①着
【スプリングS②着→皐月賞③着→ダービー①着】


【!】89回となる今年の該当馬は何とビーアストニッシドのみ
【スプリングS①着→皐月賞⑪着→ダービー?着】

※同じローテのアサヒは除外対象。



⑧2022年上半期の世相でダービーを斬る



コロナも収束しない中、徐々に日常を取り戻しつつある昨今。今年もダービーの日が近づいてます。まだ半年にも満たないのに世の中では色々な出来事が起きてます。ウクライナ問題や物価高騰、円安など生活に影響を及ぼしてますが競馬と関わりが深いのは今も昔もスポーツと芸能界でしょうか。

《スポーツ界》
今年は2月に冬期オリンピックが行われメダル18個獲得。今年の第94回アカデミー賞では2009年の「おくりびと」以来となる13年ぶりに国際長編映画賞を日本の濱口竜介監督作品「ドライブ・マイ・カー」が受賞。4月10日には千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手が完全試合を達成。完全試合は史上16人目。第148回ケンタッキーダービー・米G1(ダート2000メートル)が5月7日(日本時間8日)、チャーチルダウンズ競馬場で20頭によって争われ、日本調教馬として3年ぶりに参戦したC・ルメール騎乗の⑦番クラウンプライド(牡3歳、栗東・新谷)は、2番手を進んだものの直線で力尽き13着に敗れた。勝ったのは、繰り上がりで出走した地元のリッチストライク(牡3歳)。


《芸能界》
5月15日は沖縄復帰50周年。東京競馬場でも沖縄フェスを開催。そして、現在の朝ドラでは沖縄を舞台に「ちむどんどん」が放映中。主人公を演じるのは女優黒島結菜さん。妹役には上白石萌歌さん。今年のNHK大河は「鎌倉殿の13人」。主演は北条義時に小旬、源頼朝には大泉洋。

《ゲーム、アニメ界》
そして、競馬界とは切っても切れない『ウマ娘』。アニメ、ゲームと若い層からオールドファンまで幅広く指示されており今年の4月からCMに武豊騎手(キタサンの勝負服)とルメール騎手(サトノの勝負服)が出演している。そのウマ娘の特番が春にNHKで放送された。その際にはゲストにウマ娘プロモーターとして初期から参加している武豊騎手がゲスト出演。その時に、スペシャルウイークの声を担当している和氣あず未さんと対談。初めてダービーに勝利した時のことを語っていた。

そして、今週からは「ウマ娘 プリティダービー」の新CMが流れている。テーマは【GENERATIONS 己が勝利を求めた時代】として第1弾のCMには、ウマ娘・メジロライアン、メジロマックイーン、メジロパーマー、アイネスフウジン、トウカイテイオー、マチカネタンホイザの6人が登場する。

現在JRAとコラボしているアニメ「群青のファンファーレ」
競馬学校を舞台にした群像劇から意味深な登場人物
主人公 有村優(アリムラユウ)  競馬学校教官 朝日豊と野平和雄


【以上から今年のダービーで気になる候補】
・アスクビクターモア 田村調教師
・イクイノックス ルメール 木村調教師 皐月賞2着 3月生まれ
・ジオグリフ 福永 皐月賞馬
・セイウンハーデス 橋口調教師
・ドウデュース 武豊 皐月賞3着 アニメの登場人物と名前が一緒 5月生まれ 
・ビーアスト二ッシド ダービー連対共通ローテーション 
・ピースオブエイト 奥村豊調教師 父スクリーンヒーロー


【気になる数字】
【17】ナリタブライアンCM 佐々木朗希選手の背番号
【5】スペシャルウィークとディープインパクトのダービーゼッケン共通
【13】13年ぶりに国際長編映画賞受賞。ケンタッキーダービー13着。鎌倉殿の13人
【1or2枠】NHKの朝ドラの登場人物の芸名から(※NHKマイルCでは1枠使用)
【5月15日】沖縄返還50周年





日本ダービー2022予想
WORLD流!重賞的中テクニック
<5/25(水)更新>


分析班
水谷

こんにちは!データ分析担当の水谷です。

さあ、いよいよ日本ダービーですね。皆さんも既に多くの情報を入手し、ワクワクして検討を進めているところだと思います。すべての競馬関係者が目標とするだけに、やはりこのレースは他のGⅠとは違って格別なものがありますね。

ダービーというレースは、単純に戦績比較だけではなく、鞍上という要素も大いに注目されます。勝ち切るには“人馬の信頼度”という要素が必要不可欠ですね。それまで人馬ともにどのような歩みをしてきたか、そしてこの中間はどんなコンタクトをとっているのか、そのあたりも特に注意して考えたい一戦です。


日本ダービー2022データ
最初に押さえておきたい4つのポイント!

  • ①「外厩か、在厩か」どっちが正解?

  • ②走らせる側(厩舎・騎手)の流れをチェック

  • ③ダービーは1枠1番が強い

  • ④最後まで常識を疑うことを忘れずに…

①「外厩か、在厩か」どっちが正解?



今年のダービーは出走馬18頭中12頭が社台グループ生産馬。ノーザンの関係者は「いつか出走馬すべて自分のところの生産馬で走らせたい」という夢があるようだが、段々とその実現に近付いている。

2022 12頭
2021 12頭
2020 9頭
2019 7頭
2018 9頭
2017 6頭

この世代に生まれた7387頭の頂点を競うダービーで、「18頭のうち12頭」を占めるのだから、今の競馬は如何に社台グループ(特にノーザンF)勢いが広がっているかが良く分かる。

さて、社台グループ生産馬と言えば「しがらき・天栄」(ノーザンF)と「山元トレセン・グリーンウッド」(社台F)の社台外厩を利用するのが通常パターン。

今年の出走馬のうちどの馬が外厩を挟んでいたかを確認しておく。

アスクビクターモア 山元トレセン
アスクワイルドモア 在厩
イクイノックス   NF天栄
オニャンコポン   在厩
キラーアビリティ  NFしがらき
コマンドライン   NF天栄
ジオグリフ     NF天栄
ジャスティンパレス NFしがらき
ダノンベルーガ   在厩
デシエルト     NFしがらき
ドウデュース    在厩
ピースオブエイト  NFしがらき


皐月賞上位4頭では、ドウデュースとダノンベルーガが在厩調整なのがポイント。ダノンベルーガの堀厩舎は大一番の前にあまり放牧に出さないことが多いが、ドウデュースも今回は中間ずっと在厩させてプール主体に乗り込まれてスタミナ強化を図っている。


近年の外厩組の最先着馬の着順を確認頂くと

◆しがらき組
21年 シャフリヤール  ①着
20年 マイラプソディ  ⑨着
19年 サートゥルナーリア④着
18年 キタノコマンドール⑫着
17年 スワーヴリチャード②着
15年 リアルスティール ④着
14年 トーセンスターダム⑯着

◆天栄組
21年 エフフィーリア  ②着
20年 ワーケア     ⑧着
19年 ダノンキングリー ②着
18年 ブラストワンピース⑤着
17年 レイデオロ    ①着


ノーザン外厩経由で勝ったのはレイデオロとシャフリヤールのみ。皐月賞からそこまで間隔がないこともあって、二冠目と言うのは調整の難しさがあるのが分かる。

このように、ダービーに向かうにあたっては、「在厩か、外厩か」どちらが有利かの答えはまだ出ていない。



②走らせる側(厩舎・騎手)の流れをチェック



先週のオークスでG1は早くも9鞍が終了したが、そのG1成績を【厩舎・騎手】にスポットを当てて流れを確認しておこう。

まずは厩舎から。

今年の最多連対厩舎は3連対の【木村厩舎】だ。皐月賞のワンツーにヴィクトリアマイルをファインルージュで2着に好走。木村厩舎のG1出走は今年6度があるが、それらすべて天栄経由と使い方は徹底している。天栄が完全バックアップしているのだから結果を残せて当然と言えば当然。

そしてダービーには、その皐月賞ワンツーした2頭ジオグリフとイクイノックスが出走。どちらも「順調そのもの」と万全の仕上がりで臨む。同じ厩舎が春二冠をどちらもワンツーなら史上初の快挙だろう。

続いて、最多出走回数は12頭を送り込んだ【友道厩舎】。2位にダブルスコア(2位は6頭)を付けており、GⅠで友道厩舎の名前を見ないことはほとんどない。ダービにはドウデュースがスタンバイしており、厩舎として最多の3勝目を狙っている。

続いて騎手はどうか。

馬券圏内数で言えば、3度あるのが【川田】【ルメール】【武豊】の3人。川田はスターズオンアースとダノンスコーピオンで勝ち、レイパパレで2着。ルメールはスターズオンアースで勝ち、イクイノックスとファインルージュで2着。武豊はウォーターナビレラで2着し、アリーヴォとドウデュースで3着。

次位は【福永】の2度だが、その2回はカフェファラオとジオグリフで優勝しており、彼もまた好調ジョッキーの一人と言っていい。

今年のGⅠで複数回、馬券圏内に入ったのはこの4人だ。(吉田隼も3度あるがダービーには騎乗しない)

ざっと見てきたが、このように騎手や厩舎にも流れというものがある。

過去にG1レースを勝ちまくった名門厩舎であったとしても、厩舎の流れが悪くなれば全く勝ち星を稼げないスランプに陥るし、逆に実績が皆無の厩舎であったとしても、突然調子が上向き一気にG1制覇まで上り詰めることがある。ゆえに短期スパンで成績をチェックすることも重要。

ダービーは何といっても全てのホースマンにとって目標となるレース。競走馬ばかりの分析ではなく、是非走らせる側の人間(騎手と厩舎)の流れまでも確認しておきたい。



③ダービーは1枠1番が強い



ダービー週の東京競馬場は『B→Cコース』に替わるのがポイント。これによってダービーは1枠が断然強いのはデータでも証明されている。

枠番  着別度数   勝率
1枠 7- 4- 1-32/44 15.9%
2枠  4- 2- 3-35/44 9.1%
3枠  3- 2- 2-37/44 6.8%
4枠  0- 5- 4-34/43 0.0%
5枠  2- 2- 1-39/44 4.5%
6枠  2- 5- 2-35/44 4.5%
7枠  2- 1- 6-56/65 3.1%
8枠  2- 1- 3-59/65 3.1%


最内の傷んだ馬場がカバーされるうえに、1枠1番はとにかくスペースが広くて進路取りが自由。多少後手を踏んでもすぐに挽回できるし、五分以上のスタートを切れば絶好のラチ沿いを造作もなくキープすることができる。

特に超高速馬場になった場合はロスが少ないに越したことなく、1枠1番の威力は更に増大すると言っていい。逃げ先行馬にとっては絶対に欲しい枠だろう。

どちらかで取捨を迷ったら「白帽」と覚えておきたい。



④最後まで常識を疑うことを忘れずに…



ダービーともなると多くのメディアで特集が組まれ、ウェブや動画を活用すれば各馬の分析はいくらでも情報を取得することができる。皆さんの“予備知識”はかなり詰め込まれていることと思う。よって最後は、この教訓を付け加えておきたい。

2019年の日本ダービーを思い出していただきたい。

この年は「皐月賞上位組が断然強い」というのが大方の見方で趨勢が固まっていた。特にデビューから無敗の4連勝で皐月賞を制したサートゥルナーリアは単勝1.6倍の圧倒的支持を集め、この馬の二冠達成がほぼ当確とされていた。

しかし、勝ったのは角居厩舎でも12番人気・単勝オッズ93.1倍の伏兵ロジャーバローズのほうだった。

ロジャーバローズはそれまでに重賞勝ちもなくローテーションからはとてもダービーを意識していたとは言い難い存在。それどころか僚馬サートゥルナーリアを援護するラビット要員くらいにしか思われていなかった。

そんな馬がハイレベルの皐月賞上位組を負かしてダービーを勝ってしまったのだ。多くの人に「結果を知ったうえで戦前に戻ってもう一度予想をしてみて欲しい」と言っても、おそらくこの結果に辿り着くのは相当難しいのではないか。

手前味噌で恐縮だが、WORLDはこの伏兵ロジャーバローズを▲指名で馬連112倍を本線的中させている。情報取得したメンバー様とこの上ない喜びを共有したことが3年経った今でも記憶に新しい。

もちろん単なる偶然で当てたのではない。当時の日本ダービーを【満場一致の大勝負】と銘打った。WORLDとしても最高ランクの勝負レースの位置付けである。そのレースでこの的中を掴み取ったのだ。

もう一度言うが、数字的にも内容的にも圧倒的に強かった皐月賞の上位3頭(サートゥルナーリア、ダノンキングリー、ヴェロックス)が敗れ、12番人気の超伏兵ロジャーバローズが先頭でV。そして当社はこの馬の可能性を見出し、▲という評価を与えて馬連大本線的中。「一年はダービーに始まりダービーに終わる」というが、まさに情報の集大成で掴み取った的中だった。


今年のダービーも皐月賞上位組が4強ムード。なんとなく2019年の雰囲気に似ていないだろうか。

「本当にその結論で正しいか?」
「可能性として未検討のことがないか?」


を徹底して疑い、時間の許す限り、最後の最後まで検討を尽くして悔いのない勝負をしたいものである。WORLDとしてもスタッフ総動員で全力で取り組むつもり。



日本ダービー2022予想
『前走時の情報チェック馬』
<5/26(木)更新>



分析班
水谷

GⅠなどの大きなレースでは、前走時に陣営がどんな思惑で使っていたのか、そして今回はどんな話をするのか、一連の流れを「線で見る」ことが非常に大事。いわゆる“縦の比較”ですね。木曜の更新では『前走時に注目すべき話のあった馬』をピックアップしてご紹介します。


前走情報チェック馬①

ダノンベルーガ

堀厩舎(美浦)
川田騎手予定
戦績:2-0-0-1

【前走】皐月賞4着

・1週前に皐月賞出走を決定
前走時の情報・・・「右トモの様子見ながら在厩で調整してて、ジョッキーのゴーサインもあって1週前に出走を決めた。手前の替え方含めて右回りがどうかなという気持ちだったけど、なんとか対応はできそう。ダービーまで余裕持たせて仕上げる予定も、思ったより仕上がりは上がってきたよ」

★今回の見所ポイント
→左回り替わりは大歓迎
→元からダービーが大目標



前走情報チェック馬②

デシエルト

安田隆厩舎(栗東)
岩田康予定
戦績:3-0-0-1

【前走】皐月賞16着

・前走は全くの不完全燃焼
前走時の情報・・・「西のノーザン勢でエンジンは一番上。今までモマれる競馬をしてないので、ようは自分のペースで走れる展開になるかどうか。内の出方を見れる外枠は良かったし、前半1分ジャストくらいで逃げれれば残れる見立て。凱旋門賞に登録したので、どうせなら勝って本当に向かいたいですわ」

★今回の見所ポイント
→逃げ予定が躓いてリズムに乗れず
→引き離し逃げが叶えば侮れない



前走情報チェック馬③

マテンロウレオ

昆厩舎(栗東)
横山和騎手予定
戦績:2-0-0-3

【前走】皐月賞12着

・展開スローで最後方待機が裏目
前走時の情報・・・「この中間からブリンカーを装着して攻めを強化。2週前にオリオンと併せ馬をした時に、グンとハミを取って伸びてくれた。あの感じを見たらかなり効果がありそう。今週は坂路でサッとにしたが、先週までの時点でかなりキツイ負荷をかけてきた。それでも精神的にケロッとして落ち着いているのがいいね。開催最終の中山、それに週半ばに降雨もありそうだし、この馬向きの馬場になってくれたら一発はあると思っている」

★今回の見所ポイント
→乗り替わりが起爆剤になるかも
→実は皐月賞上がり推定2位




日本ダービー2022予想
『僕ならこう乗る!』
大西直宏の注目馬

<5/27(金)更新>



当社の専属アドバイザーで元JRAジョッキー・大西直宏氏が「自分で乗ってみたい穴馬」を1頭ピックアップ。その馬をどう乗って一発を狙うか?元乗り役ならではの考えや戦略を披露します。



大西直宏の注目馬

オニャンコポン

小島茂厩舎(美浦)
菅原明騎手
戦績:3-0-0-2

人馬のコンタクトは豊富、思い切った先行策で活路を開け!


『皐月賞上位4頭による優勝争い』という下馬評ですが、その点については僕も同感です。この4頭以外だと少し離れる印象ですが、他に馬券圏内に滑り込める穴馬として注目してるのが、菅原明騎手が騎乗するオニャンコポンです。

21歳の若武者にとってダービー初騎乗はあまりにも大きな重圧だと思いますが、この馬の力を100%発揮できれば穴馬の可能性を見出せます。

というのも、連勝したデビュー2戦は先行策をとっていましたが、3戦目のホープフルSではそれが通用しなかったことで、京成杯は控える競馬を試みて結果を出しました。皐月賞も同じ形で控える競馬をしたところ、今度は展開が向かずに6着に終わるのですが、追い込んだドウデュースともそんなに差のない競馬をしています。

菅原騎手は全5戦で手綱を取ってこの馬と色んな経験を積んできました。ここまで力を付けた今、今度は思い切って先行策を取るようなら面白いところがあるように思います。ダービー初騎乗で後方から後方では参加する意味もありませんし、若者らしく思い切って積極的な競馬をして欲しいですね。

僕はサニーブライアンで勝つ10年前にサニースワローという馬でダービー2着したことがあるのですが、当時は24頭中22番人気という全くの人気薄。「負けてもともとなんだから思い切って乗ろう」という気持ちで積極的に乗ったら活路が開けました。ダービーという大舞台で「自分が直線先頭に立ってる!」という信じられないくらいの興奮を、是非、菅原明クンにも味わってもらいたいものです。



週末は、
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今週末は
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