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【新潟記念2021】過去10年全て万馬券決着!波乱含みのハンデ重賞を読み解く注目データ・ヒント多数



新潟記念2021予想
毎日3分読むだけで分かる!

  • ・週の始めは有力馬の特徴や戦績をチェック
  • ・中盤~週末は具体的な推奨馬を公開!

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北野シズカ

皆さん、こんにちは!いよいよ今週で夏競馬はラスト。まだまだ厳しい暑さは続きますが、今週で新潟・小倉・札幌開催とはしばしのお別れ。最終週は各地で重賞が予定されています。

改めましてダービージョッキー・大西直宏さんも所属するWORLD競馬WEBで、社台グループの情報を専門にしている北野シズカと申します。

ということで、今週は新潟記念(GⅢ)が注目レースです。

夏競馬を締めくくる新潟記念といえば、サマー2000シリーズも最終戦。優勝資格のある馬はトーセンスーリヤショウナンバルディのみとはいえ、夏のシリーズに関わらず、活躍の場を求める馬も多数。ハンデ戦でもあり、難解なムードが漂います。さあ今週も1週間通して予習していきましょう!




新潟記念2021予想
出走馬/枠順確定
<9/3(金)更新>


新潟記念(GⅢ)
9/5(日) 新潟芝2000m


馬番 馬名 性齢 斤量 騎手
1サトノアーサー牡757石川裕紀
2ザダル牡557.5石橋脩
3ショウナンバルディ牡555戸崎圭太
4レッドサイオンセ553杉原誠人
5リアアメリア牝455川田将雅
6パルティアーモ牝552横山武史
7マイネルサーパス牡556柴田大知
8ギベオン牡657.5岩田望来
9アドマイヤポラリス牡555三浦皇成
10ラーゴム牡353池添謙一
11ラインベック牡454津村明秀
12ヤシャマル牡454菅原明良
13クラヴェル牝452横山典弘
14エフェクトオン牡553木幡巧也
15プレシャスブルー牡754柴田善臣
16マイネルファンロン牡655Mデムーロ
17トーセンスーリヤ牡657.5横山和生





新潟記念2021予想
有力馬紹介&WORLD事前チェック
<8/29(日)更新>


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北野シズカ

まず最初に、新潟記念2021に出走予定の馬の中から、上位人気に支持されそうな馬について詳しく見ていきましょう。

前走時に「イイ状態で出走して勝ったのか」「実は、良くない状態だったのか」「関係者は自信があったのか・なかったのか」など。スポーツ紙・専門紙ではあまり取り上げられませんが、大事なポイントになりますよ!


前走:エプソムC1着

ザダル


大竹厩舎(美浦)
石橋脩騎手予定
戦績:5-0-2-3

キャロットクラブ所属ながら生産は日高の生産牧場で、トーセンラー産駒唯一の重賞勝ち馬という変わり種。ここまでのキャリアも何かとアクシデントに見舞われがち。新馬戦で阪神に赴くはずが馬運車の中で暴れて外傷。プリンシパルSもレース当日に天気が急変して1週延びることに。5歳夏でたった10戦という出走数の少なさも、元来、脚元が弱いため、使い込めなかったそうだ(2走前の毎日王冠以降、膝のクリーニング手術をしている)。

今回は2ヶ月半のレース間隔で臨むが、前走時も控えめな論調で知られる調教師が、ブランクや太め残りを危惧していたのとは裏腹に重賞初制覇を成し遂げた。器用な馬ではあるものの、左回りは安定しており、昨夏も新潟で勝ち星。今度は追われる立場になるが、前走よりも良い臨戦過程で臨めそうだ。

【WORLD分析班チェック】
気になるハンデ

前走で重賞を制したことでおそらくハンデは上位にになると推測。しかし、ザダル自身、ハンデ戦を問わず、57kg以上の斤量でレースをしたことは菊花賞のみとなる。
もともとのレース傾向からも過去10年で55~56.5kgが(6-5-2-46)に対して、57kg以上が(2-3-4-26)と連対圏でいえば差がみられる。近年、大手生産者の関連馬にありがちなのが、レースを絞る分、ここぞでモロさをみせるパターンもある。ザダルは不慣れな条件を克服できるだろうか。




前走:函館記念1着

トーセンスーリヤ


小野厩舎(美浦)
横山和騎手予定
戦績:5-6-4-16

函館記念は厳しい流れを押し切り、重賞2勝目。昨年の新潟大賞典以降、爪の具合が思わしくなかったり、馬場が不向きだったりと噛み合わなかったもの。少々、メンバーレベルは小粒だったとはいえ地力を示した。例年、夏場は北海道に赴いていることもあり、時季的な不安もないわけではないが、条件さえ整えば大崩れはしなさそうだ。あとは今まで以上に重い斤量を背負うことは間違いない。

【WORLD分析班チェック】
シリーズ制覇なるか?

自身よりポイント上位、またはタイの馬が3頭いるが、いずれも出走はなく、ショウナンバルディが負けて、自身は4着以内に入ればサマー2000シリーズ制覇の可能性があるため、勝負気配が高いことには違いないだろう。ちなみに、過去15中11回でシリーズ覇者は新潟記念に出走して(7-1-0-4)の成績を残している。シリーズ制覇の褒賞金は馬主に3200万円、厩舎関係者に800万円とGⅢを一つ勝つレベルと同等の金額。関係者が狙わない訳はない。




前走:日本ダービー12着

ラーゴム


斉藤厩舎(栗東)
池添騎手予定
戦績:2-2-0-2

3歳から参戦してくるのがこの馬。馬自体はデビュー2戦目のオープン特別ながら、当時ノーザンファームの関連馬に多数騎乗していた北村友一騎手がわざわざ東京まで乗りにいったことからも素質は窺えるが、走るごとに口向きの難しさがみられるようになったという。皐月賞、日本ダービーと崩れたのも真面目過ぎる気性が災いしたもの。左回りの方がいい馬ではあり、今年の夏競馬は3歳馬が重賞で勝利するケースが非常に目立つが、年齢面の優位性を活かして古馬相手に太刀打ちできるだろうか。

【WORLD分析班チェック】
3歳勢にとっては縁のないレース

今回は森一馬(レースは池添謙一)騎手が追い切りをつけており、レースでも手替わりと立て直しへ向けて努めてきていることが窺えるが、3歳馬の参戦は過去10年でも7頭しかないうち馬券圏内はブラストワンピースの1勝のみで、1番人気は昨年のワーケア、2015年のミュゼスルタンと評価を裏切る結果になっている。


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北野シズカ

まずは1週前段階での注目馬3頭を紹介しました。ココで紹介した以外にも、重賞実績のある馬に、条件戦を勝ち上がってきた勢いのある馬など伏兵も多数。今年も波乱含みの一戦となりそうです。水曜日以降は過去のデータや、週中の情報に基づいた注目馬をピックアップしていきましょう!







新潟記念2021予想
WORLD流!重賞的中テクニック
<9/1(水)更新>


分析班
水谷

こんにちは!データ分析担当の水谷です。水曜は過去の傾向から新潟記念のイメージを固めていきましょう。今回は5つのポイントを押さえておけば攻略の大枠が掴めるはずです。


新潟記念2021データ
最初に押さえておきたい5つのポイント!

  • ①開催最終週でも前残り

  • ②ハンデの分かれ目は56kg台

  • ③今年は手薄でも小倉記念組は好相性

  • プラスα(1)友道康夫厩舎が好相性

  • プラスα(2)ノーザンファーム生産馬がオイシイ
※表記している成績や確率は過去10年を参照

①開催最終週でも前残り



夏競馬を締めくくる一戦。普通であれば馬場が荒れる上に、直線も長いコース。外差しのイメージを持たれると思うが、先行有利の傾向が目立つ。アベレージ的に勝ち切るまではどうかも、馬券圏内には外せない。

 逃げ(0-3-0-7)
 4角4番手以内(3-7-2-34)
 連対率21.7% 複勝率26.1%


ちなみに、同じコースで行われる春の新潟大賞典がどうかというと、以下のようになる。

 逃げ(0-1-0-9)
 4角4番手以内(3-4-3-36)
 連対率15.2% 複勝率21.7%

なぜこの差異が生まれるかというと、新潟大賞典は芝の生育が悪い春開催であり、夏場の新潟記念は馬場が広い分、同じ箇所にダメージが残り辛いことと芝の生育も良好な時季であるからだろう。もう少し付け加えるならば春開催の方が若手は多くて、新潟記念はベテラン勢が中心となるため、バタついた流れにもなり辛いこともいえそうだ。



②ハンデの分かれ目は56kg台



3歳の出走が傾向的に少なく古馬がメインの重賞とあってか、重過ぎず軽過ぎずといったハンデの馬が活躍する傾向。



 53kg以下(1-0-2-33) 連対率2.8%
 54kg(1-2-2-28) 連対率9.1%
 55kg(2-0-2-22) 連対率7.7%
 56~56.5kg(4-5-0-24) 連対率27.2%
 57~57.5kg(2-2-4-21) 連対率13.8%
 58kg(0-1-0-5) 連対率16.7%



こうしてみても56~56.5kgは母数が大きい割に好走率が高く、最も信頼が置けることが窺える。そのハンデ56~56.5kgは年齢別成績を見ても満遍なく好走馬を輩出しているのだが、前走から比較して斤量が増えた馬が(2-1-0-3)という成績。増減なしは(2-4-0-19)でもあり、馬券圏内に入っている馬は前走から斤量が減っていないことが重要だ。



③今年は手薄でも小倉記念組は好相性



サマーシリーズの兼ね合いもあり、シリーズの別路線から出走してくる馬もいるはずなのだが、主格を成す小倉記念組(4-2-4-21)の成績・出走数と比較すると、七夕賞組(1-3-1-15)、函館記念組(1-1-0-11)で他はバラバラの路線と、決してシリーズに特化した馬だけが使ってくるわけではない。その小倉記念組は連対馬も一定の成績を残すものの、馬券圏外の馬が好走しやすい傾向にもある。当日の天候、馬場は未知数だったが、今年の小倉記念は特殊な馬場状態だったことからも変わり身があって良さそうだ。



プラスα(1)友道康夫厩舎が好相性



覚えておきたいのが友道康夫厩舎の好成績。この新潟記念に限らず、同じコースの新潟大賞典にもいえることだが、新潟の芝重賞は通算でも6勝している。

 新潟記念(4-0-0-2)
 新潟大賞典(2-1-0-5)

しかも新潟記念での4勝は前走敗戦からの巻き返している。おそらくCWコースで長めから追う調教スタイルが、広々としたコースで活きるのかもしれない。今年もアドマイヤポラリス、ラインベック2頭の登録があるだけに要注意だ。



プラスα(2)ノーザンファーム生産馬がオイシイ



過去10年でノーザンファーム生産馬は(6-4-3-31)の成績。勝率13.6%、連対率22.7%と一定の実績を残しているのだが、馬券的な還元もよく単勝回収値94%、複勝回収値110%とベタ買いしても元が取れる。

ちなみに、ハンデ53kg以下は(0-0-0-6)、8番人気以下は(0-0-2-14)。一定の評価をされる馬であれば高いアベレージで馬券になってくる公算だ。



【 まとめ 】
・4角4番手以内でも馬券に絡んでくる

・ハンデ56~56.5kgで前走から斤量が同じか増えた馬が買える

・小倉記念で馬券圏外だった馬には注目

・友道康夫厩舎やノーザンファーム生産馬は好相性



新潟記念2021予想
『調教マル特ホース』
<9/2(木)更新>



データ攻略の項では、友道厩舎の好相性ぶりが取り上げられていたが、厩舎とレースの相性は預託馬の傾向だけでなく、調教との親和性もありそうなもの。ここでは過去10年の3着以内馬の調教パターンから好調教馬を探したい。

●押さえておきたいコース調教

ウッドをはじめとしたコース調教、または坂路調教、厩舎によってどちらかに特化した傾向は多々あるものだが、新潟記念においては少々違う。東西所属馬併せて、前走後、坂路だけでしか追っていない馬は美浦なら1頭。栗東なら6頭のみである。

ということは、新潟記念におけるコース調教の占める比重が多いことが窺えるのだが、先の友道厩舎といえば、最終追い切りは坂路で済ませることはあるものの、メインはコース追い切りが主体であることはご存知の方も多いだろう。ここで仮設を立てると、長い直線でスタミナが求められる分、コース追いでしっかり心肺能力を鍛えたいところか。

そこで一定のメドを立てると過去の好走馬30頭中、半数がウッドコース(他コースでも可)で5F以上の距離の追い切りを強め以上にやっていた。当週、1週前は問わないものの、調教欄ではチェックしたい。


調教マル特ホース①

リアアメリア

中内田厩舎(栗東)
川田将雅騎手予定
戦績:3-0-0-8

・CWで1週前に豪快な追い切り

3ヶ月半ぶりのレースで中間は坂路、ポリトラック、CWで3本と計5本の追い切り。追い切り本数だけでいえば、もっとあっていいところだが、牝馬ということ、外厩での乗り込みもあることを踏まえればそこは問題ないだろう。
何より圧巻は1週前。CWで6Fの追い切りを川田将雅の鞍上で楽な手応えながら併せ馬に先着している。牝馬とは思えぬ雄大な馬格も広いコースは合いそう。最終追い切りはあくまで軽めに留めたが、もう出来上がっているということ。調教だけでいえば不振続きでも見限れない。



調教マル特ホース②

ギベオン

藤原英厩舎(栗東)
岩田望来騎手予定
戦績:4-2-0-14

・CWコースを主体に念入りな調整

3ヶ月ぶりの中間はCW追いを中心に調整を重ねているが、中間は6Fの追い切りを3本も消化。息はできているだろう。当週の追い切りは輸送を考慮して少々手控えたそうだが、動きそのものはなめらかで好調を感じさせる。



新潟記念2021予想
『下馬評は低いが妙味倍増!』
ラストワン・注目穴馬

<9/3(金)更新>


分析班
水谷

今年の新潟記念は、重賞ウィナーが5頭に休み明けも数頭、昇級して間もない馬も散見され、難解なムードのレースになりそうですね。サマーシリーズ制覇が懸かる2頭のように明確な勝負を懸けたい理由のある存在もいますが、その中でも穴の魅力を秘める馬も取り上げます!


下馬評低めの盲点注目馬

ラインベック

友道厩舎(栗東)
津村騎手
戦績:4-4-3-4

【前走成績】
江ノ島S(1着/4番人気)

○プラス体重は成長の証
○2年連続2着馬の全弟

ディープ・アパパネ・キンカメといった金子真人オーナーのブランド血統らしく早くから評価は高かったが、体質が伴わず2~3歳時は成長が見合っていなかったことに尽きる。しっかり休ませた後の前走はダートから芝へ戻り、流石の友道康夫厩舎でもフロック視される向きはあったが、障害練習の効果も相まって成長を感じさせる走りをみせている。1週前追い切りも相当ハードに攻められており、それだけ体質も強化されたということ。
前走で手綱を執った石橋脩はザダルに騎乗するため、同じエージェントの津村になるが、津村も友道厩舎も新潟の重賞は好相性というジンクスにも期待。



週末は、
コレさえ読めば新聞要らず!

WORLDでは9/3(金)夜から
『重賞出走馬・直前情報』をサイト内で公開!

今週末は
『新潟記念(GⅢ)』
『小倉2歳ステークス(GⅢ)』
『札幌2歳ステークス(GⅢ)』


過去の傾向や好走データを分析した後は、今年の出走馬が『どのような過程で出走して』『関係者がどのような感触・本音を抱いているのか』が大事。スポーツ紙・専門紙とは一線を画する情報力を有するWORLDの真骨頂はココからです!

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