【中山金杯2025予想】ホウオウビスケッツがドイルとのコンビで参戦!《1/4最終更新》枠順確定&大西直宏のコース徹底解説
「一年の計は金杯にあり」2025年最初の重賞ウイナーは?中山金杯の見どころポイント

進行を担当するハルカです。
競馬界では「一年の計は金杯にあり」とよく言われます。新年最初の重賞レースをしっかり的中させて、競馬からお年玉をいただきたいですね!

大西直宏
大西直宏です。
ハンデ戦のGⅢは波乱が多く、的中へのハードルが高いですが、じっくりと検証を重ねて確実性を高めていきましょう。2025年もWORLD情報をどうぞよろしくお願いいたします。

とにかく荒れるというイメージの中山金杯ですが、過去10年で1番人気が4勝を挙げるなど、勝ち馬は全て5番人気以内です。

大西直宏
『波乱の要素はヒモ(2・3着)にあり』と言ってもいいだろうね。人気の盲点になっている穴馬が2・3着に食い込んでいるのが難しくしている一つの要因だ。
コース徹底解説【重賞版】⇒
中山金杯 GⅢ
1/5(日) 中山芝2000m
出馬表
馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 |
---|---|---|---|---|
1 | ラーグルフ | 牡6 | 57.5 | 菅原明良 |
2 | アルナシーム | 牡6 | 58 | 藤岡佑介 |
3 | パラレルヴィジョン | 牡6 | 58 | マーカンド |
4 | ジェイパームス | セ5 | 56 | 佐々木大輔 |
5 | ショウナンアデイブ | 牡6 | 55 | 池添謙一 |
6 | カラテ | 牡9 | 59 | 杉原誠人 |
7 | マイネルモーント | 牡5 | 55 | 丹内祐次 |
8 | エアファンディタ | 牡8 | 57.5 | 戸崎圭太 |
9 | ギャラクシーナイト | 牡6 | 56 | 菊沢一樹 |
10 | セイウンプラチナ | 牡6 | 54 | 内田博幸 |
11 | カレンシュトラウス | 牡8 | 54 | 荻野極 |
12 | ディオスバリエンテ | セ7 | 55 | 大野拓弥 |
13 | アドマイヤビルゴ | 牡8 | 57 | 北村宏司 |
14 | リカンカブール | 牡6 | 58 | 津村明秀 |
15 | クリスマスパレード | 牝4 | 55 | 石川裕紀人 |
16 | ボーンディスウェイ | 牡6 | 57 | 木幡巧也 |
17 | シンリョクカ | 牝5 | 56 | 木幡初也 |
18 | ホウオウビスケッツ | 牡5 | 59.5 | ドイル |

まず最初に出走予定の馬の中から、上位人気に支持されそうな馬について詳しく見ていきましょう。

大西直宏
前走時に「イイ状態で出走して勝ったのか」「実は、良くない状態だったのか」「関係者は自信があったのか・なかったのか」など。スポーツ紙・専門紙ではあまり取り上げられませんが、大事なポイントになりますよ!

情報競馬のプロフェッショナル、『匠』チームから注目ポイントをお伝えする【匠のウマいい話】も必見です!

- ホウオウビスケッツ
- 奥村武厩舎(美浦)
- ドイル騎手予定
- 前走:天皇賞秋3着
■有馬除外の無念を晴らす一戦へ
前走の天皇賞(秋)では、想定より1秒遅いペースがプラスに働き、展開に恵まれた形での3着好走となりました。終始プレッシャーを受けることなく、自らのリズムでレースを支配できたことが大きな要因です。さらに、1分57秒台の走破タイムは、今回も同様の展開であれば安定感のある走りを見せる根拠となるでしょう。
特にGⅡ~Ⅲクラスであれば、複数タイトルの獲得も現実的なシナリオであり、今後の飛躍がますます期待される一頭です。GⅠで3着という実績を誇る馬として、このメンバーでは胸を張って勝ち負けを争える大本命と言えるでしょう。
ホウオウビスケッツはドイル騎手とのコンビで2つ目の重賞タイトルを狙う

チーム飯塚

「正月競馬にドイル騎手を起用したのは驚きだが、彼女にとって短期免許期間中にJRA重賞初勝利を掴む絶好のチャンスが訪れたと言えるだろう。積極的に前へ出て勝負を仕掛けるスタイルのドイル騎手とホウオウビスケッツの相性は間違いなく合うはず。攻めの騎乗で結果を残す可能性は十分にある。」

- クリスマスパレード
- 加藤士厩舎(美浦)
- 石川騎手予定
- 前走:秋華賞5着
■得意の舞台なら躍進可能!
前走の秋華賞では、セキトバイーストの2番手でレースを進め、ポジション的には59秒程度での通過でした。この馬としては、紫苑Sで見せた競馬を再現する形となり、1分57秒6という時計で走破。内容としては、相手が強かっただけで、力は十分に発揮したといえる結果でした。
展開としては、前の馬を追いかける必要がある一方で、後方には強敵が控える難しいレース運びを強いられる状況。それでも、自ら適正なラップを刻みながら走り切ったことは評価に値します。この経験を糧に、さらなる成長が期待される一頭です。

マムシ

「中山はこの馬にとって相性抜群の舞台で、これまで3戦3勝を挙げています。現在の時計が速い馬場状態も、この馬の持ち味を活かすにはうってつけでしょう。前走後は天栄でリフレッシュさせた後、2週前から入厩というローテーション。秋の紫苑Sでも同様のスケジュールで結果を残しており、問題はないはずです」

- シンリョクカ
- 竹内厩舎(美浦)
- 木幡初騎手予定
- 前走:エリザベス女王杯4着
■実力はホンモノ。確かな成長を見せる注目株
前走のエリザベス女王杯では4着。先団の内でロスなく立ち回り、最後まで粘り強い脚を見せるなど、この馬の持てる力をしっかりと発揮した一戦でした。展開がもう少し流れ、瞬発力勝負ではなく持久力を活かせる形になっていれば、さらに上位の着順も狙えた可能性が高いといえます。
また、不利があったにも関わらず、単純な着順ではレガレイラ(有馬記念優勝)を上回ったことは、この馬の実力を証明するものです。脇役から「実力派」としての地位を確立したと言えるでしょう。
エリザベス女王杯ではレガレイラにも先着したシンリョクカ

チーム舟木

「エリザベス女王杯では、3歳時が9着、4歳時が4着と、明らかに力をつけてきているのが分かります。中山コースでは同じ内回りの中山牝馬Sで3着の実績があり、コース相性も問題ありません。今年はハンデが重くなりますが、現在の充実ぶりを考えれば、有力候補の1頭に挙げられるでしょう。近走の内容からも期待感は非常に高いですね」

まずは1週前段階での注目馬3頭を紹介しました。ココで紹介した以外にも 魅力的な馬も多く、楽しみなメンバー構成になりそうです。
水曜日以降は『的中を引き寄せるマル特データ』や『匠』チームの注目情報チェック馬などを紹介しますのでさらに深くレースを分析していきましょう!

大西直宏
金曜の枠順確定後にはコース徹底解説や、出走メンバーを踏まえた展開予想もお伝えしますよ!

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吉田
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今週の注目サイン
2025年の中央競馬は「Hello, Special Times.」!
(1月3日)
前回は新たなJRA年間キャラ「竹内涼真」絡みで案内したが新年の初日だけに競馬場でもお祝い事が目白押し!そして、新春一発目のゲストには柔道界から「角田夏実」選手がトークゲストに来場する。金杯当日に金メダリストを招くのは頷ける。
念のため誕生日が(8月6日)。昨年のパリオリンピックにて女子48kg級の日本人選手としては2004年のアテネオリンピックの谷亮子以来20年ぶりとなる金メダルをもたらした。
幅広い意味で柔道は格闘技。ならば出走予定馬に怪しい馬がいる。そのサイン馬は『カラテ』。そして、もう1頭のサイン馬に指名するのが『シンリョクカ』。管理するのが竹内厩舎で、そのものズバリかもしれない。
ならば『カラテ』と『シンリョクカ』の2頭をサイン馬に指名し、レース当日は対角位置、両隣にも注意したい。
(12月28日)
それでは簡単にホープフルSのサイン回顧をお話しよう。勝ったのは1番人気北村友騎乗の「⑥クロワデュノール」。2着は6番人気松山騎乗の「①ジョバンニ」。3着は17番人気杉原騎乗の「⑪ファウストラーゼン」と波乱の決着に…。
サイン的には、コントレイル3冠枠の1枠と3枠を使用。そして、サイン馬⑤レーヴドロペラの隣が勝ち馬⑥クロワデュノールだった。残念ながら大穴の⑪ファウストラーゼンを仕留められなかったが次回の金杯にて巻き返したい。
2024年の中央競馬は本日にて終了。年内に残すのは29日大井競馬場にて行われる「東京大賞典」ぐらいだろう。2025年のJRA年間キャラクターは、引き続き「長澤まさみ」、「見上愛」、「佐々木蔵之介」の3名に加えて4人目に「竹内涼真」が決定した。JRAの年間プロモーションは「Hello, Special Times.」。果たして、どんな1年になるか楽しみである。
さて、話を戻して今年で74回目を迎える「中山金杯」。毎年、年明けだけにサインネタを探すのが難しいが今年は新たな年間キャラクターに加わった「竹内涼真」に注目したい。
竹内涼真は、現在ホリプロ所属で俳優、モデル、タレントとして活躍中。デビュー時は「仮面ライダードライブ」で主演を務め、その後、多くのテレビドラマ、映画、CMに出演している。誕生日は4月26日。2024年も多くの作品に出演したが目立っていたのは2024年後半に出演したアマゾンプライムの「龍のごとく」とTBSドラマ「ブラックペアン2」か。
特に気になったのが「ブラックペアン2」の方。人気ドラマの続編だったが本人の医師役は一緒だったが主演の二宮が双子の別役として演じていた。少しトリッキーな部分にサインネタを感じる。
ブラックペアンだけに単純に『ブラック=2枠』と『キタサンブラック産駒』は気になるところ。そして、今年も金杯を匂わす言葉馬名、人物に『金・キン・ゴールド・ゴールデン』を持つ場合には注意が必要だろう。(続く)
結論
今年の気になるサイン候補
- ★ブラックペアンだけに単純に『ブラック=2枠』と『キタサンブラック産駒』は気になるところ。
- ★今年も金杯を匂わす言葉馬名、人物に『金・キン・ゴールド・ゴールデン』を持つ場合には注意が必要だろう。
- ★『カラテ』と『シンリョクカ』をサイン馬に指名してレース当日は対角位置、特に両隣には注意したい。

中山金杯といえば、新年の開幕を飾るレースというだけでなく、後に飛躍する馬が出る舞台でもありますよね。例えば2015年のラブリーデイや2019年のウインブライトは、ここを勝ってからGⅠ戦線で大活躍しました。

大西直宏
確かに、彼らのように中山金杯をステップに飛躍する馬もいる。ただ近年は、ここを勝った後に伸び悩む馬も少なくないのが現実だ。ハンデ戦特有の厳しい条件や、勝ち切った後の反動が影響しているのかもしれない。

そうですね。さらに、一発狙いのタイプが好走するケースも多くて、本当に予想が難しいレースですよね。だからこそ、過去のデータやコース適性に注目しながら、総合的に予想を組み立てる必要がありますね。
的中テクニック1
内枠の恩恵を生かせ!「中山2000mの内枠有利」

「勝負はスタートから、内ポジションを確保できるか」
中山金杯は過去10年で見ても、真ん中より内に入った馬の成績がいいことで知られます。
◆過去10年の枠別成績
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 1- 2- 3-12 | 5.6% | 16.7% | 33.3% |
2枠 | 2- 3- 1-12 | 11.1% | 27.8% | 33.3% |
3枠 | 2- 0- 2-15 | 10.5% | 10.5% | 21.1% |
4枠 | 3- 2- 0-15 | 15.0% | 25.0% | 25.0% |
5枠 | 1- 1- 0-18 | 5.0% | 10.0% | 10.0% |
6枠 | 1- 0- 2-16 | 5.3% | 5.3% | 15.8% |
7枠 | 0- 0- 0-20 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
8枠 | 0- 2- 2-23 | 0.0% | 7.4% | 14.8% |
内枠の馬が有利になる理由としては、以下の2つが挙げられます。
1つ目は「スローペースになりやすい傾向」があるため。中山金杯はハンデ戦特有の駆け引きがあり、ペースが緩むことが多いです。こうしたスローペースでは、前で競馬をする馬や無駄な距離を走らずに済む内枠の馬が有利になります。また、脚質的に先行する馬はポジションを取りやすい内枠の恩恵を大きく受けることが多いですね。
2つ目は今週から「Bコース替わり」になること。1月開催の中山競馬場では、年末の競馬で荒れた内側の馬場がBコース替わりによってリセットされます。この仮柵移動により、内枠の馬が走りやすくなるのは大きなポイントです。中山金杯は、このコンディション変化が内枠有利を後押しする重要なファクターとなります。

チーム飯塚
今年の逃げ馬候補であるホウオウビスケッツは、どちらかと言えば序盤はスローで逃げ、レースを支配したいタイプ。同馬は59.5キロを背負う影響で、特に前半は息を入れながらのペースメイクが理想でしょう。一方で、序盤から主導権を奪おうとする馬がいれば、ペースアップの可能性もあり、展開次第では波乱も予想されます。
的中テクニック2
貴重な重賞!? 社台クラブ馬の活躍がほとんどない

「中山金杯=非社台馬の台頭のレースと言っていい」
社台グループのクラブ馬といえば、暮れのホープフルSや有馬記念で目覚ましい活躍を見せたばかり。年末の重賞戦線は、まさに社台系クラブ馬の独壇場といっても過言ではありませんでした。
ただ、そんな社台クラブ馬がなぜかこの中山金杯ではほとんど結果を残していません。過去10年を見ても、18年のセダブリランテス(シルクR)が勝利しただけで、それ以外はキャロット、サンデーR、シルクRのどれも壊滅的な成績。
◆過去10年の社台クラブ馬成績
クラブ名 着別度数
サンデーR 0-0-1-7
キャロット 0-1-1-7
シルクR 1-0-0-6
この理由をノーザンF関係者に尋ねると、「年末にはGⅠだけでなくGⅡやGⅢも多く、主要な馬を使い切ってしまう。そのため、年明けの中山金杯には馬が残らず、放牧に出されるケースが大半」ということでした。こういった背景から、中山金杯は「非社台馬にチャンスが広がる重賞」として位置づけられています。

マニアックス
今年の中山金杯では、クリスマスパレード、パラレルヴィジョン、ディオスバリエンテ、レガトゥスの登録があります。条件面を考えると、勝負度合いが高いのはクリスマスパレードくらい。他の馬は、調整途上や条件的に厳しい部分があり、今年も非社台馬の台頭がありそうです。
的中テクニック3
年末年始で仕上げが難しいが大きくは荒れない

「状態面が準備万端の馬が結果を出す傾向あり」
中山金杯といえば、ハンデキャップ戦ながら比較的堅い決着が多いことで知られています。過去10年の勝ち馬を見ると、すべてが5番人気以内の馬で、人気薄の台頭は少ないです。
特に近年は、「金杯を目指して早い段階から仕上げを進める馬」が増えていることが要因として挙げられ、ステップレースとしては、1ヶ月前の中日新聞杯やチャレンジカップを使う馬が多く、最近はもっと間隔を空けて挑む馬も目立つようになってきました。
◆過去5年の勝ち馬人気
年 勝ち馬 人気
2024 リカンカブール 5
2023 ラーグルフ 1
2022 レッドガラン 4
2021 ヒシイグアス 1
2020 トリオンフ 2
人気馬が勝ち切るケースが多いのは、しっかりと調整されている馬が凡走しにくいからに他なりません。特に注目したいのは「中間の調整過程」です。厳寒期の年末年始は馬の調整が難しい時期ではありますが、厩舎でじっくりと乗り込めた馬は信頼度が高いと言えます。
マムシ
逆に、前走から間隔が詰まっている馬や、調整過程で乗り込み本数が少ない馬は、信頼度が下がる傾向があります。各馬の調整過程をしっかり確認して、信頼できる仕上がりの馬を狙うのがポイントです。なお、今年は年末年始が変則的なリズムになっていないので、そこまで調整が難しかったという馬は少ないようです。

木曜は『匠』チームから、前走時に注目すべき情報が入っていた馬を取り上げてもらいます。

大西直宏
前走時に陣営がどんな思惑で使っていたのか、そして今回はどんな話をするのか、一連の流れを「線で見る」ことは非常に大事ですね。
前走時の情報の中に、ここを使ってきた本当の意味や狙いが隠れている場合もありますよ。
匠の注目馬1
- アルナシーム
-
マイルCS11着
- 橋口厩舎(栗東)
- 騎手予定
- 戦績:6-2-0-14
前走について

チームMK
富士Sでの6着は、休み明けと左回りの影響が大きかったらしいけど、マイルCSは右回りに条件が好転。「右回りやとほんまスムーズに走る。左回りがアカンわけちゃうけど、右回りが上手すぎるんや」と厩舎サイドも自信満々やった。さらに「今が一番ええ状態」とも言うてたように、馬体の張りや表情なんかからも、ピークに来てるってのが伝わってきたね。
2歳の頃からずっとこの馬を見てきた助手も、「ここまで馬が変わるとは思わんかったわ。使った後の馬体の良化がハッキリわかるし、もうこれ以上望めへん状態や。今回はほんまに楽しみやで」と話してて、折り合い面も体調も大幅に成長してきたことに驚いてたわ。中京記念で初めて重賞を獲った馬が、いよいよGⅠの舞台に挑むっちゅうことで、厩舎全体のテンションもかなり上がっとったね。
今回の見どころポイント

昨年の正月は京都金杯に出走しましたが、今年は距離を伸ばして中山金杯に照準を切り替えてきました。調教師は「ジョッキーから『もう少し距離があった方が良さそう』との進言があって、ここを選んだ」と路線変更の理由を説明。
3走前にはコーナー4つの1800mで重賞勝ちの実績があり、2000mも守備範囲と言えそうです。さらに、この馬の特徴として得意の右回りが挙げられます。今年の京都金杯は中京開催となるため、右回りにこだわる意図が中山金杯を選んだ理由としても考えられますね。
調教師やジョッキーの意見を取り入れつつ、馬の適性を最大限に活かすための選択が見て取れます。距離延長と右回りでの巻き返しに期待がかかります。
匠の注目馬2
- エアファンディタ
-
チャレンジC3着
- 池添学厩舎(栗東)
- 騎手予定
- 戦績:6-4-2-15
前走について

チームMK
脚部不安で1年ぶりの復帰戦となった京成杯AHのとき、陣営は「体に緩さがあるし、使いながら良くしていくつもり。さすがに開幕週の速い馬場では追走がしんどいかもなぁ」みたいな感じで、完全に叩き台やったんや。結果は予想通り、エエとこなしで終わった。
続く毎日王冠。「体はちょっと絞れてきたけど、まだガラッとした変わり身は感じない」って、どうも慎重なコメントが目立ってたんよな。やはり結果も変わらずやった。
ほんで前走。叩き3戦目で「やっとピリッとしてきた」って声も聞こえてきてたけど、年齢的にも「もう全盛期の戻りは厳しいんちゃうか」って空気やったんや。それが、ここでガラリと変わったんやから驚き。陣営は「ユタカさんでリステッド勝った馬やし、この相性の良さに賭ける」って感じで名手に託したんやけど、それがドンピシャでハマったね。
今回の見どころポイント

この馬の好走には正直驚かされました。ただ、武豊騎手お得意の“死んだふりからの漁夫の利”作戦が、見事にハマった印象が強いです。道中は後ろから2番目を追走し、3コーナーでもほとんど動かず、直線入口では最後方。しかし、そこから一気に末脚を伸ばして3着まで追い込んできたのは圧巻でしたね。同じような騎乗は、秋華賞のボンドガールでも見られました。
今回の好走要因としては、馬場の良い外を回れたこと、そして「人気がないからこそ思い切った騎乗ができた」という鞍上の冷静な判断が挙げられるでしょう。ただし、このスタイルが常に通用するかといえば疑問もあります。特に次走ではジョッキーが乗り替わりになる予定ですし、同じ戦法がハマるとは限りません。
重要なのは、過度に色気を持たず、「ハマらなければ仕方ない」と割り切る競馬を目指すこと。結果を残すためには、その冷静さこそがポイントになりそうです。
匠の注目馬3
- パラレルヴィジョン
-
富士S16着
- 国枝厩舎(美浦)
- 騎手予定
- 戦績:6-1-3-6
前走について

チーム飯塚
国枝師の話だと、関屋記念の時は暑さに参っちゃって、どうにも動きに切れがなかったらしい。「夏場はこの馬にとって厳しい時期。この馬は秋になってからが本番。涼しくなれば巻き返せる」って話してたんだけど、実際に富士S前の追い切りではその兆しが見えていた。
東京マイルなら条件はぴったりで、調教師自身も『立ち回り次第で勝負になる』って手応えを感じていたね。追い切りでは併走馬を相手に先着して、「かなりの上積みがある」って言ってた。ルメールからも『スタートを決めて、リズム良く運べれば直線で切れ味を出せる』って期待されて、巻き返しに向けて関係者の気合いも伝わってきてたよ。
今回の見どころポイント

今年は芝1600mで素質が開花し、ニューイヤーSやダービー卿CTで連勝を飾りましたが、夏以降は一変して別馬のような成績に。体調面での問題が囁かれる一方、近走では前で運べない競馬が続いている点も気になります。今回は流れをリセットする意味も込めて、久々に2000mへ挑戦することになりましたが、この選択は変化を求める上でむしろ好材料に思えます。
調教師も「2000mも全く問題ないし、中山はこの馬に合うコース。走ってほしい」と前向きなコメントを残しており、ズブさが目立ち始めた現状では、この距離の方がリズムを掴みやすい可能性があります。実際、2000mでは【3.0.2.0】と抜群の安定感を誇り、この距離での評価を下げる必要はないでしょう。

本日は大西さんが「自分で乗ってみたい穴馬」を1頭ピックアップします。元乗り役ならではの着眼点はさすがと思わされます。

大西直宏
注目を集める人気馬を相手に、僕だったらどう乗って一発を狙うか?その考えや戦略をお伝えしたいと思います。
レースの見解
昨年の暮れまで、中山の芝コースは常に速い馬場状態が続いていました。1ヵ月近く雨が降らなかったことが大きな要因だと思います。昨年の中山金杯も速いタイムが記録されましたが、今年も同じような走破タイム(1分58秒台)が出そうですね。
レースのペース傾向として、前半よりも後半が速い「後傾ラップ」になりやすいのが特徴です(昨年のペースは前半60.5-後半58.4)。こうした時計と展開を踏まえると、最も有利なのは『内側を立ち回れる先行馬』です。そして、最終的な結果を大きく左右するのは、これを意識した騎乗ができるかどうか。つまり、“鞍上の技量”が問われる一戦になるでしょう。

大西直宏が乗りたい穴馬
昨年の中山金杯を制した実績馬リカンカブール。休み休みしか使えなかったこの馬が、昨年は長期休養明けの3戦目で状態面ピークで臨み、見事に初重賞制覇を果たしました。田中克厩舎からは「上がり馬らしい勢いを持った仕上がり」と高い評価をしていましたが、その期待に応える素晴らしい内容でした。
津村騎手は「時計が速くて前が止まらない状況だったから、位置を取ることを心掛けた」と話し、テン乗りながらも馬の特性を的確に掴んだ好騎乗を披露。事前の研究とレースへのイメージ作りが実を結んだ一戦でした。
この勝利は、若手ながら積極的に勝ち星を積み上げている田中克厩舎にとっても、記念すべき重賞初勝利という点で意義深いものでしたね。
その後はGⅠ挑戦や洋芝参戦でやや苦戦を強いられましたが、昨秋のオールカマーでは再び3着に入るなど、確かな地力を示しています。特に津村騎手が一貫して好位からの運びを教え込んでいることが、馬の完成度を一層高めています。年齢的にも、キャリア的にも、キャリアのピークを迎えつつあると見て良いでしょう。
今年の中山金杯では斤量が58キロに増えますが、昨年同様、好位で流れに乗る競馬ができれば、連覇の可能性は十分。田中克厩舎が「今年もさらなる飛躍を期待している」と語るこの馬のパフォーマンスに、再び注目です。

このコンテンツでは今回の舞台となるコースを騎手目線で大西さんに解説して頂きます。
中山金杯GⅢ
レースコース解説
中山芝2000mは、暮れのホープフルSと同じコースで行われます。このコースの特徴として、スタート直後のポジション争いが非常に熾烈であることが挙げられます。しかし、1コーナーを過ぎるとペースが落ち着くため、全体の流れが極端に速くなることは少ないのが特徴です。
暮れのレースと大きく異なる点は、年明けにAコースからBコースへとコース替わり(仮柵の移動)が行われる点です。この影響で、最内の2~3頭分の馬場状態が良好となり、先行馬に有利な条件となります。逃げ切りが頻発するわけではありませんが、好位の2~3番手から抜け出す形が決まりやすいレース展開が多い点は見逃せません。

中山2000mはホープフルSと同じ舞台だがBコース替わりで先行馬に有利な条件となる
■展開と馬場状態
近年の中山芝コースは、昨年を含めて馬場状態が非常に良好で、スピードが要求される「高速馬場」が主流となっています。この時期の中山競馬場は、強風が吹きやすいことも特徴で、風向き次第では展開や時計に大きな影響を与えることがあります。過去の走破タイムはおおむね2分前後が標準ですが、昨年は1分58秒台という速いタイムが記録されました。さらに10年前には1分57秒台のタイムも出ており、適性次第では高速決着が予想されます。
展開面では、ほとんどの場合スローペースが基本です。前後半で前傾ラップ(前半が速い)になることはまずなく、前半は60秒前後の落ち着いた流れとなることが一般的です。後半は58~59秒程度にペースアップする展開が主流で、好位から雪崩れ込める馬に有利な流れになりやすいのが最近の傾向です。
■中山金杯の有利なポジション
中山金杯における「勝ちポジ」は、Bコース替わりや例年の傾向を踏まえると、やはり「イン前」が有利といえます。今年は、ハイペースで飛ばすような個性的な逃げ馬が見当たらないことから、ホウオウビスケッツが主導権を握る展開になる可能性が高いでしょう。
この場合、ペースは落ち着いた流れになると予想され、展開のイメージもしやすいといえます。特に、逃げ馬や好位の2列目あたりでレースを進める馬が最も好走しやすい条件が整っています。今年もこのポジションを取れる馬が鍵を握るでしょう。

勝負所の4コーナーで有利なポジションにいるのは?

こうやって見ると魅力的な馬が多くて迷ってしまいますね。

大西直宏
多くのファンの方はそうだろうね。でも、実は今回はすでに狙いは大体決まってるんだ。それもほぼ3頭に絞り込んでいるよ。

本当ですか?それはぜひ教えていただきたいです!

大西直宏
OK。今回は特別だよ!
ただ、あまり公にしてしまうと馬券の妙味が薄れてしまうという可能性があるので、その3頭はサイト内で限定公開にしようか。
入手している情報もしっかりとお伝えしますよ!

さすが大西さん!
もちろん無料ですので、まだWORLDの情報をご覧になった事がない方はぜひこの機会をお見逃しなく!

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