【中山記念2025予想】春の中山開幕週を飾る伝統の一戦!《最終更新》ダービーJ大西直宏が直前の馬場傾向を分析
様々なレースを目標に有力馬が集結!今年の中山記念の見どころポイント

進行を担当するハルカです。
今週は、春の中山開催の幕開けを告げる伝統のGⅡ・中山記念を徹底分析していきたいと思います。

大西直宏
大西直宏です。
中山記念は、海外(ドバイや香港)や大阪杯へのステップレースとして使われることが多く、各陣営がどういう意図でここを使ってくるのかが重要なポイントになるね。そのあたりの思惑をしっかりと見極めながら、傾向を掴んで対策を立てていきたい。
土曜の傾向と馬場情報⇒
中山記念 GⅡ
3/2(日)中山芝1800m
出馬表
馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 |
---|---|---|---|---|
1 | シックスペンス | 牡4 | 58 | ルメール |
2 | リフレーミング | 牡7 | 57 | 内田博幸 |
3 | ボーンディスウェイ | 牡6 | 57 | 木幡巧也 |
4 | エコロヴァルツ | 牡4 | 57 | Mデムーロ |
5 | タイムトゥヘヴン | 牡7 | 57 | 田辺裕信 |
6 | カラテ | 牡9 | 57 | 菅原明良 |
7 | メイショウチタン | 牡8 | 57 | 吉田豊 |
8 | ソウルラッシュ | 牡7 | 59 | 団野大成 |
9 | マテンロウスカイ | セ6 | 58 | 横山典弘 |
10 | アルナシーム | 牡6 | 57 | 藤岡佑介 |
11 | グランディア | セ6 | 57 | 三浦皇成 |
12 | ボッケリーニ | 牡9 | 57 | 浜中俊 |
13 | グラティアス | 牡7 | 57 | 横山和生 |
14 | パラレルヴィジョン | 牡6 | 57 | 戸崎圭太 |
15 | サイルーン | セ6 | 57 | キング |
16 | クルゼイロドスル | 牡5 | 57 | 荻野極 |

まず最初に出走予定の馬の中から、上位人気に支持されそうな馬について詳しく見ていきましょう。

大西直宏
前走時に「イイ状態で出走して勝ったのか」「実は、良くない状態だったのか」「関係者は自信があったのか・なかったのか」など。スポーツ紙・専門紙ではあまり取り上げられませんが、大事なポイントになりますよ!

情報競馬のプロフェッショナル、『匠』チームから注目ポイントをお伝えする【匠のウマいい話】も必見です!

- ソウルラッシュ
- 池江厩舎(栗東)
- 団野騎手予定
- 前走:香港マイル2着
■数年ぶりにコーナー4つの舞台へ挑戦
マイルCSでは、6歳秋にして待望のGⅠ初制覇を果たしました。パドックでの姿も非常に良く映り、充実期にあることを感じさせる周回。レースでは中団後方から手応え良く4コーナーを回り、進路を確保すると力強く伸びて一気に抜け出しました。
ひと言で表せば、「勝つべくして勝った」レース内容だったと言えるでしょう。好枠を活かした理想的なポジショニングから、直線では余力十分の手応えで弾ける完璧な勝利。1年前の同レースでも上がり33秒6で2着に入っており、ほぼ同じパフォーマンスで優勝できたのは、馬自身の充実ぶりに加え、団野騎手の好騎乗が大きな要因となりました。
マイラーズCを制し、富士Sで2着、そしてマイルCS優勝と、団野騎手とのコンビで3戦連続連対を達成。前走の香港マイルではモレイラ騎手が手綱を取りましたが、今回は再び団野騎手とのコンビ復活。信頼できる鞍上に戻ることで、さらなる好走が期待されます。

ソウルラッシュはGⅠを制した団野騎手とのコンビで参戦

チームMK

「GⅡ・GⅢでは勝つものの、GⅠではあと一歩届かないレースが続いていた。マイルCSはそんな鬱憤を晴らすかのような見事な勝ちっぷり。2馬身半差の快勝は、ひと皮むけた印象を与えてくれた。ただ、当時の馬場は決してパンパンの良馬場ではなかったので、中山記念では開幕週の馬場コンディションが課題になるかも…」

- シックスペンス
- 国枝厩舎(美浦)
- ルメール騎手予定
- 前走:毎日王冠1着
■千八マイスターが本領発揮なるか!?
近年の毎日王冠は3歳馬が好走する傾向にありますが、スローの瞬発力勝負を得意とするシックスペンスにとって、4番手の外で折り合いをつけながら運ぶ展開は理想的でした。ルメール騎手も仕掛けのタイミングを絶妙に見極め、直線では一気に末脚を発揮して前の馬を差し切る完璧なレース運び。持ち味である「決め手」を最大限に活かした勝利でしたね。
もちろん、斤量面でのアドバンテージが大きな勝因のひとつであったことは否めません。今後、古馬となりその恩恵がなくなったときに、どこまで対応できるかが課題となるでしょう。また、多頭数でのハイペースや、厳しい展開での競馬を経験する機会が少ない点も気になるところです。成長とともに、それらを克服できるかが今後の鍵となりそうです。
昨秋の毎日王冠以来の復帰戦となるシックスペンス

マニアックス

「ダービーでは掛かり気味に進んでしまったように、折り合い面に課題がある馬。休み明けの今回は、その点がポイントになりますが、乗り慣れたルメール騎手が引き続き手綱を取るのは大きなプラス材料です。復帰戦をスムーズにクリアできれば、春の大舞台も楽しみになってきます。」

- アルナシーム
- 橋口厩舎(栗東)
- 藤岡佑騎手予定
- 前走:中山金杯1着
■6歳で本格化、重賞連勝を狙う
「伝説の朝日杯FS」4着馬として知られるアルナシーム。その素質はデビュー当初から高く評価されていましたが、新馬戦以降、馬体が34キロも増え、ようやく完成形に近づいてきた印象です。
戦績からは2000mの適性に一抹の不安がありましたが、陣営はマイルの京都金杯には登録せず、中山金杯一本に絞る決断を下しました。この選択が見事に奏功したと言えるでしょう。藤岡佑騎手は、前任の横山典騎手とも入念に意見交換を行い、「今は中距離の方が適している」と判断。陣営に進言した結果、見事な勝利を挙げました。ジョッキーが馬の適性を深く理解し、それを形にした点は高く評価できます。

走り慣れた1800mに戻って重賞連勝を狙うアルナシーム

チーム飯塚

「昨年はマイルCSに出走した馬ですが、金杯では1600mの京都金杯には登録すらせず、2000mの中山金杯に出走。左回りでは好成績を残せていないことから、陣営としては適性を考慮した上での選択だったのでしょう。これまでの6勝は1600~1800mでしたが、展開に恵まれたとはいえ、2000mでの勝利は大きな収穫。今後の飛躍が期待されますね」

まずは1週前段階での注目馬3頭を紹介しました。ココで紹介した以外にも 魅力的な馬も多く、楽しみなメンバー構成になりそうです。
水曜日以降は『的中を引き寄せるマル特データ』や『匠』チームの注目情報チェック馬などを紹介しますのでさらに深くレースを分析していきましょう!

大西直宏
金曜の枠順確定後にはコース徹底解説や、出走メンバーを踏まえた展開予想もお伝えしますよ!

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今回、初めてご利用の方に限り!レース当日には、ダービージョッキー大西直宏が騎手目線で見抜いた【絞りに絞った厳選3頭】を特別無料でご覧いただけます!

吉田
今回もサイン派のスタッフ吉田がデータや時事ネタにまつわるサイン馬券をご紹介します。
競馬ファンなら、これまでにもレースが終わってみたら『実はそうだったのか!』と隠れたサインやジンクスに気付いた経験はあるのでは?
そのままマル乗りするかどうかは別にしても、こんなデータやジンクスも知っておいて損はないハズです。
ぜひ最後までご覧下さい!
今週の注目サイン
開催のオープニングに意味深なイベント!
(2月27日)
前回は「元公営ジョッキー」絡みで案内したが、レース当日に行われる船橋競馬のイベントの告知ページに船橋競馬のマスコット「キャロッタ」が写っている。そのキャロッタは、競走馬の故郷、富里市生まれ。船橋はにんじんの産地であることから、キャロットにちなんで「キャロッタ」と名付けられたとか。
感のいい方はお分かりかもしれないが、怪しい馬主がいる。それが「キャロットファーム」だ。今回は、「グランディア」、「シックスペンス」、「パラレルヴィジョン」の3頭が出走予定。中でも元公営騎手(戸崎)が騎乗する『パラレルヴィジョン』は、一番怪しい。
ならば『パラレルヴィジョン』をサイン馬に指名し、レース当日は対角位置、両隣にも注意したい。
(2月23日)
それでは簡単にフェブラリーSのサイン回顧をお話しよう。勝ったのは2番人気キング騎乗の「⑨コスタノヴァ」。2着は5番人気幸騎乗の「⑫サンライズジパング」。3着は1番人気戸崎騎乗の「⑭ミッキーファイト」の決着に…。
サイン的には、一番初めに女性馬主、牝馬に注目したが勝ったのが短期免許で来日中のキング女史。まったくやられた感じでした。しかし、サイン馬のミッキーファイトも馬券には絡んでくれましたが①エンペラーワーケアも直線踏ん張ってましたが力尽きた感じでした。そして、⑮番ガイアフォースには密かに期待してましたが今年は残念な結果に。ノリさんもマイペースの騎乗でガッカリと次週に向けて仕切り直しましょう。
さて、話を戻して今年で99回目を迎える「中山記念」。3月の開催が始まるとクラシックシーズンの足音も近づいてくる。2月同様に中山でのイベントは少ない。逆にリニューアルされた阪神競馬場でのオープニングには佐々木蔵之介氏も来場し盛り上げてくれそうだ。
中山記念に戻るが開催オープニングに「JBC2025船橋 開催記念イベント」が一週目に組まれている。当日は抽選会や船橋のマスコット「キャロッタ」との写真撮影などが行われる。中でも気になったのは、QUOカードや記念ファイルになっていたのが地方競馬の年度代表馬にも選ばれた「ミューチャリー」号。残念ながら現役時に中央のフェブラリーSには3度挑戦しているが中山記念とは関係ない。
ならば元公営ジョッキーに注目した。大井所属ではあったが出走する内田博幸騎手。先日、地方重賞を制したばかり。騎乗予定の『リフレーミング』をサイン馬に指名し、レース当日は対角位置、特に両隣には注意したい。(続く)
結論
今年の気になるサイン候補
- ★大井所属ではあったが内田博幸騎手。騎乗予定の『リフレーミング』をサイン馬に指名し、レース当日は対角位置、特に両隣には注意したい。
- ★ならば『パラレルヴィジョン』をサイン馬に指名し、レース当日は対角位置、両隣にも注意したい。

少し前までは、出走頭数が10頭前後の年も珍しくなかったですが、ここ数年は毎年フルゲートに近い形になっています。海外遠征を見据えた実力馬が集まるレースとして、より重要度が増しているのでしょうか。

大西直宏
確かに、以前に比べて明らかにレベルが上がっているね。それだけこのレースの価値が高まってきているということ。結果次第では、今後のGⅠ戦線を占ううえで見逃せない一戦になりそうだ。
的中テクニック1
海外へのステップレースとして定着

「GⅠ馬ソウルラッシュは叩き台!?」
近年、中山記念は1ヶ月先に開催される海外GⅠ(ドバイや香港)のステップレースとして確固たる地位を築いています。中山記念をステップにして、ドバイターフに出走した馬たちは以下の馬がいます。
2006年ハットトリック
2014年トウケイヘイロー、ジャスタウェイ、ロゴタイプ
2016年リアスティール
2017年ヴィブロス
2019年ディアドラ
2022年パンサラッサ
さらに、ドバイターフのみならず、2011年のヴィクトワールピサ(ドバイワールドカップ)や、2016年のドゥラメンテ(ドバイシーマクラシック)も、この中山記念を足掛かりとして好成績を収めました。
また、香港のQE2Cへのステップとしても機能しており、ネオリアリズムやウインブライトが中山記念を制した後、香港でも優勝しています。
このように、中山記念は海外遠征馬にとって極めて重要な前哨戦となっています。馬にとって本番は次戦ですが、前哨戦を余裕を持ってクリアできなければ、次戦への期待は薄れてしまいます。そのため、厩舎側も一切手を抜くことなく、全力で仕上げに取り組むのが通例です。
今年、ソウルラッシュがこの流れに乗る形となり、今後の海外挑戦への足がかりとして大いに期待されます。

チーム舟木
「ソウルラッシュがマイル以外の距離に挑むのは、2021年10月の2200m(1勝クラス7着)以来となりますが、池江師は『1F延びるのは問題ないと思う。千八をこなせるようなら、ドバイ遠征も視野に入れたい』と、今回の一戦を海外挑戦への試金石と位置づけています」
的中テクニック2
関東馬が断然強いレース

「過去10年で8勝が美浦所属!」
■東西比較(過去10年)
美浦【8-5-6-61】
栗東【2-5-4-31】
確かに関東馬の出走頭数が多いのは事実ですが、それだけで関東馬が優勢と結論づけるのは早計です。実際、平均人気を見ても関東馬(7.5人気)に対し、関西馬(5.8人気)と、関西馬の方が人気面では上回っています。
それにもかかわらず、結果として関東馬が大きくリードしているのは、単なる実力差では説明がつきません。この背景には「地の利」や「厩舎のノウハウ」が大きく影響していると考えられます。
特に堀厩舎は、このレースで抜群の成績を誇っています。
2016年 ドゥラメンテ 1着
2017年 ネオリアリズム 1着
2021年 ヒシイグアス 1着
2023年 ヒシイグアス 1着
この厩舎からは、重賞2度目の挑戦となるサイルーンが出走予定。前走のエプソムCでは2番人気4着と好走し、重賞でも早々にメドが経ちました。得意舞台での激走に期待がかかります。
今年のメンバー構成を見ても、上位人気は関西馬が占める可能性が高いですが、これまでの傾向に従えば、関東馬を馬券圏内に加えることが馬券面で妙味となりそうです。週末にメンバー限定で公開される「重賞事前情報」は必見です。

マニアックス
「関東馬で言えば、国枝厩舎が2頭出し。この2頭は同じキャロットの所属で、中間は天栄で同じように調整されています。パラレルヴィジョンには戸崎騎手、シックスペンスにはルメール騎手が手配され、陣営としても力の入る一戦です。なお、キャロットは中内田厩舎のグランディアも出走を予定していて、3頭出しになります」
的中テクニック3
好位抜け出しが優勢

「4角10番手以降の馬の勝利は難しい」
中山記念は開幕週に行われるうえ、コーナー4つの内回りコースが舞台となるため、先行馬が圧倒的に有利なレースです。
逃げ馬に関しても、過去26年の成績を見ても[4-3-5-14]と決して悪くはなく、2007年のローエングリン以来、長らく逃げ切り勝ちは途絶えていましたが、3年前にパンサラッサが鮮やかに逃げ切り勝ちを決めました。
また、ここ2年もドーブネが逃げて連続で馬券圏内に好走しており、逃げ・先行馬優勢の傾向は顕著です。
【過去10年の脚質別成績】
逃げ 1-1-3-5
先行 8-5-3-18
-------------------
中団 1-3-4-33
後方 0-0-0-2
このデータからも明らかなように、直線入り口で2~3番手以内にいる馬が優勢。道中の位置取りが後方になるほど、勝ち切るのは厳しくなります。
特に、メイショウチタン、マテンロウスカイ、エコロヴァルツといった先行タイプの馬にとっては、展開の後押しが期待できるレースとなりそうです。
マムシ
「前有利の傾向は、単に馬の脚質だけでなく騎手の意識にも大きく左右される。近年の勝ち馬の鞍上を見ても、松岡、松山、横山典といった“前受け意識”の高いジョッキーが多い点は注目したい。騎手の積極性も、馬券検討の大きなポイントになるだろう。」

木曜は『匠』チームから、前走時に注目すべき情報が入っていた馬を取り上げてもらいます。

大西直宏
前走時に陣営がどんな思惑で使っていたのか、そして今回はどんな話をするのか、一連の流れを「線で見る」ことは非常に大事ですね。
前走時の情報の中に、ここを使ってきた本当の意味や狙いが隠れている場合もありますよ。
匠の注目馬1
- エコロヴァルツ
-
ディセンバーS1着
- 牧浦厩舎(栗東)
- Mデムーロ騎手予定
- 戦績:3-1-1-4
前走について

マムシ
「菊花賞はさすがに距離が長かったけど、クラシック三冠すべてに出走できたのは大きな経験になった。ここは重賞でもなければ、結果を出しているコース&距離なので全く不安はない。リフレッシュして調教の動きもいい。メンタル面が強くなっていて、デビュー時はイレコミなんかが目立ったのが、改善している」とのこと。
今回の見どころポイント

クラシック三冠すべてに出走し、一桁着順で走り抜いた実力馬。やはり地力が違うというのが、前走のOP特別での圧勝ぶりに表れていました。クラシック戦線ではチグハグな競馬も多かったですが、前走はテン乗りの外国人ジョッキーが余計な先入観なく乗れたことで、馬の能力を引き出せた印象です。
今回は、新馬戦以来となるMデムーロ騎手が手綱を取りますが、この騎手は牧浦厩舎の馬で3週連続の重賞騎乗(かきつばた記念ではサンライズホーク、来週はシランケド)となるだけに、本気度の高さは明白。馬のポテンシャルを最大限に引き出す騎乗が期待できそうです。
匠の注目馬2
- パラレルヴィジョン
-
中山金杯6着
- 国枝厩舎(美浦)
- 戸崎騎手予定
- 戦績:6-1-3-7
前走について

マニアックス
「ここ3戦はGⅠだったり、夏負けだったり、その夏負けの余韻が残ったりと、敗因がハッキリしている。この時期になってようやく体調は戻ってきた感じだし、昨年もこの時期に中山で連勝してる。立ち直ればGⅢあたりでは能力上位の馬、巻き返して欲しい」と厩舎サイドも手応えを感じている。
今回の見どころポイント

前走は久々の中距離戦ということで、道中は中団でじっくり脚を溜める戦法。これは事前の計画通りの立ち回りだったと思います。コーナーでは外を回して徐々に進出し、直線では外からしっかりと脚を伸ばしましたが、最後は詰め切れず6着という結果。内容自体は決して悪くなく、マーカンド騎手もこの馬の持ち味を引き出そうとする騎乗だったと思います。
ただ、外を回した分、余計に脚を使う形となり、それが響いた印象もあります。もし内で脚を溜めながら立ち回ることができていれば、掲示板以上の着順も十分に狙えたはず。前走の経験を活かし、今回はもう少しコース取りに工夫を加えたいところですね。
匠の注目馬3
- メイショウチタン
-
東京新聞杯3着
- 本田厩舎(栗東)
- 吉田豊騎手予定
- 戦績:5-4-4-29
前走について

チームMK
「スタートは速かったけど、その後、徐々に位置を下げる形になってしまって…。最後は完全に止まったわけではなかったが、これまでとは違う形の競馬になったから、あまり気にしなくてもいいと思う。重賞になると簡単ではないけど、本来は掛かり気味に先行するタイプ。腹を括ってハナを切って、どこまで粘れるかが鍵になるね」と陣営。
今回の見どころポイント

前走は、まさに吉田豊騎手らしい思い切った騎乗がハマった結果でしたね。最低人気という立場もあり、鞍上としては開き直って乗ることができたはず。『負けて元々、勝機があるなら逃げ残りしかない』という、ベテランならではの判断が光りました。
実は、吉田豊騎手がメイショウチタンに騎乗するのは今回で5回目。過去にはNHKマイルCでもコンビを組んだことがあり、その時はさすがに相手が強すぎて結果を出せませんでしたが、オープン特別では2回騎乗して逃げて2,3着と好走しています。この馬の持ち味である『行き切ってこそ』の競馬をしっかり理解し、それを実践できるのはさすがですね。斤量や展開次第では、今回も前走の再現があっても不思議ではないでしょう。」

金曜は大西さんが「自分で乗ってみたい穴馬」を1頭ピックアップします。元乗り役ならではの着眼点はさすがと思わされます。

大西直宏
注目を集める人気馬を相手に、僕だったらどう乗って一発を狙うか?その考えや戦略をお伝えしたいと思います。
レースの見解
中山記念は、僕も幾度となく騎乗したことのあるレースですが、関東馬が良く結果を残しているという印象が強いですね。実際、データを見ても過去10年で関東馬が8勝と、明らかに優勢。やはり、普段から中山コースを走り慣れているアドバンテージがあるのかもしれません。
ただ、今年は例年に比べて関西馬の遠征が多く、「国枝厩舎の3頭vs関西馬」という構図になりそうです。

大西直宏が乗りたい穴馬
今年のメンバー構成を見ると、メイショウチタンの単騎逃げが濃厚。この馬のスピードを考えれば、後続を少し引き離す形になる可能性もあります。こうした展開を踏まえると、僕が注目するのは2~3番手で流れに乗る馬。実質、このレースを支配できるのはそのポジションにいる馬でしょう。そこで浮上するのがエコロヴァルツです。
前哨戦となった前走のディセンバーSは好内容の勝利でした。好スタートから好位の内を追走し、3~4コーナーでは馬なりで進出。直線入口でスムーズに追い出し、反応鋭く先頭へ立って悠々と押し切り勝ち。時計も優秀で、あの競馬をここでも再現できれば、アッサリと連勝があっても不思議ではありません。
問題は、Mデムーロ騎手が前走のマーカンド騎手と同じように乗れるかどうか。ただ、普通はあのVTRを見て、「違う競馬をしよう」とは思わないものです。しかも、彼はエコロヴァルツのデビュー戦でも3番手からの競馬で勝ち切っているので、だいたいイメージ通りの乗り方をしてくれると思います。
好位抜け出しが決まりやすい中山記念。エコロヴァルツが理想的なポジションで運べば、勝機は十分にあるでしょう。

このコンテンツでは今回の舞台となるコースを騎手目線で大西さんに解説して頂きます。

大西直宏
土曜の競馬終了後には、その週の傾向と最新の馬場状態分析をお届けします。お楽しみに!
中山記念GⅡ
レースコース解説
東京開催が終了し、今週から舞台は中山競馬場へ移ります。1月の中山開催はすべてCコースで施行されていたため、Aコースの使用は昨年12月末以来。それだけに、内ラチ沿いの状態は比較的良好と考えられます。
コース形態としては、中山芝1800mはスタートしてすぐに1コーナーに差し掛かるため、内枠の先行馬が有利になりやすいのが特徴。加えて開幕週の馬場という条件を踏まえると、基本的には逃げ・先行勢が優位というのがオーソドックスな考え方となるでしょう。

内枠の先行馬が有利になりやすい中山芝1800m
■展開と馬場状態
今週末は気温が上昇し、「3月下旬並みの暖かさ」が予想されています。開幕週の中山は良馬場での開催が濃厚で、土曜日の馬場状態を確認する必要はあるものの、基本的には時計の速いコンディションになる可能性が高いでしょう。
また、この時期特有の強風にも注意が必要です。特に直線でゴールに向かう追い風が吹くことがあり、それが速い上がりを誘発するケースもしばしば。加速ラップになりやすい展開では、後方から外をブン回す競馬では差し届かないことが多くなります。強風は皐月賞週の時期まで続くこともあるため、展開面の影響も見極める必要があります。
■中山記念の有利なポジション
過去の傾向に従えば、2列目付近の先行馬が想定される「勝ちポジ」になります。今年はメイショウチタンというハッキリとした逃げ馬がいるので、おそらくこれに競りかける馬はいないでしょう。スローペースにこそ落ちることはないにしても、決まった隊列はあまり動かずにミドルペースで流れそうです。となると、全体的に速めの時計の決着になる可能性が高そうですね。

勝負所の4コーナーで有利なポジションにいるのは?
土曜の傾向と馬場情報

■開幕週らしい絶好のコンディション
開幕週らしい絶好のコンディションで行われた土曜日。インが「絶対的に有利」とまでは言い切れませんが、どのコースも新品に近い馬場状態のため、自然と距離ロスの少ない内を通った馬が優勢だった印象です。
こうした馬場では、後方待機からの大外ぶん回しは最もリスクの高い戦法。鞍上の判断やコース取りが結果を大きく左右するため、イン前を意識し、タイトに立ち回れるジョッキーを信頼したいところです。
想定走破タイムは「1分45秒0」前後。基準となるのは、昨年12月のディセンバーS(1分45秒2)。当時と比較しても、馬場状態に大きな変化はなさそうです。GⅡの顔触れが揃いメンバーレベルが上がる分、若干速い時計での決着になると予想します。

こうやって見ると魅力的な馬が多くて迷ってしまいますね。

大西直宏
多くのファンの方はそうだろうね。でも、実は今回はすでに狙いは大体決まってるんだ。それもほぼ3頭に絞り込んでいるよ。

本当ですか?それはぜひ教えていただきたいです!

大西直宏
OK。今回は特別だよ!
ただ、あまり公にしてしまうと馬券の妙味が薄れてしまうという可能性があるので、その3頭はサイト内で限定公開にしようか。
入手している情報もしっかりとお伝えしますよ!

さすが大西さん!
もちろん無料ですので、まだWORLDの情報をご覧になった事がない方はぜひこの機会をお見逃しなく!

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今回、初めてご利用の方に限り!レース当日には、ダービージョッキー大西直宏が騎手目線で見抜いた【絞りに絞った厳選3頭】を特別無料でご覧いただけます!