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【中山記念2022予想】ダノンザキッド始動!伏兵多数で難解な一戦を徹底分析!注目データ・ヒント多数



中山記念2022予想
毎日3分読むだけで分かる!

  • ・週の始めは有力馬の特徴や戦績をチェック
  • ・中盤~週末は具体的な推奨馬を公開!

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北野シズカ

皆さん、こんにちは!WORLD競馬WEBで社台グループの情報を専門にしている北野シズカです。

過去の勝ち馬には錚々たる顔触れが揃う伝統の一戦・中山記念。古くはサクラローレル、サイレンススズカ、キングヘイローがいて、2000年代になってもカンパニー、ヴィクトワールピサ、ジャスタウェイ、ドゥラメンテといった大物が勝ち名乗りを挙げています。

小回りの内回り条件にこれだけのビッグネームが出走していたことに驚きを隠せませんが、春のGⅠを睨む上では手頃な距離であることや、最近ではドバイへ向けての試走には時期的にちょうどイイという理由から参戦しやすくなっているようです。それでは今年の有力馬を見ていきましょう。




中山記念2022予想
出走馬/枠順確定
<2/25(金)更新>


中山記念(GⅡ)
2/27(日) 中山芝1800m


馬番 馬名 性齢 斤量 騎手
1ソッサスブレイセ856柴田大知
2トーラスジェミニ牡656西村淳也
3ガロアクリーク牡556田辺裕信
4ヒュミドールセ656Mデムーロ
5パンサラッサ牡556吉田豊
6レッドサイオンセ656木幡育也
7ウインイクシード牡856松岡正海
8マルターズディオサ牝554戸崎圭太
9ゴーフォザサミットセ756北村宏司
10ルフトシュトローム牡556石橋脩
11カラテ牡656菅原明良
12アドマイヤハダル牡455横山武史
13ワールドリバイバル牡455津村明秀
14コントラチェック牝654丸山元気
15ダノンザキッド牡455川田将雅
16ワールドウインズセ556田中勝春





中山記念2022予想
有力馬紹介&WORLD事前チェック
<2/20(日)更新>


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北野シズカ

まず最初に、中山記念2022に出走予定の馬の中から、上位人気に支持されそうな馬について詳しく見ていきましょう。

前走時に「イイ状態で出走して勝ったのか」「実は、良くない状態だったのか」「関係者は自信があったのか・なかったのか」など。スポーツ紙・専門紙ではあまり取り上げられませんが、大事なポイントになりますよ!


前走:マイルCS3着

ダノンザキッド


安田隆厩舎(栗東)
川田騎手予定
戦績:3-0-2-2

実績から最も注目度が高いのがこの馬。クラシックこそ故障もあって棒に振ってしまったが、秋にはマイル路線で鮮やかに復活。初めての古馬相手となった富士Sで僅差の4着したあとはGⅠマイルCSでも見せ場タップリの3着。早熟説を完全払拭し、「やはりGⅠ級の力があるんだ」ということを改めて証明して見せた。

もともと追い切りは動くタイプも、それを考慮しても1週前のCWで上り1F11秒0はこの日の最速上りで仕上がり良好をアピール。今年の中山記念に出走では唯一のGⅠウィナーだけにここは格の違いを見せ付けたい一戦だ。

【WORLD分析班チェック】
ダノン軍団の期待を一身に背負って登場

昨年末にダノンキングリー、ダノンファンタジー、ダノンスマッシュと軍団の屋台骨を支えた大黒柱が揃って引退。今後は新たに若い馬でチーム【ダノン】を形成していくが、その総大将に指名されているのがこの馬。「3歳はダノンベルーガとダノンスコーピオン、4歳はこの馬に活躍してもらわないと困る」と馬主関係者の期待が大きい。




前走:有馬記念13着

パンサラッサ


矢作厩舎(栗東)
吉田豊騎手予定
戦績:4-4-0-10

開幕週の馬場で俄然注目度アップするのがこの馬。距離が合わず相手も強すぎた有馬記念は崩れてしまったが、これはさすがに参考外でイイ。その前のオークトーバーH、福島記念と2000mで連勝。特に福島記念は1000m通過が57秒3と超ハイラップを刻んでの逃げ切りは、アノ快速馬ツインターボ以来の記録とか。パンパンの開幕週馬場なら多少のハイペースでもなかなか止まらないはずで、この馬の逃げはここでも大きな武器となる。

【WORLD分析班チェック】
福島記念の競馬をこの舞台で行えば楽々逃げVの計算が成り立つ

福島記念のラスト1F13秒1を除けば、1800m通過は1分46秒1で通過。この時計であれば通常の中山記念のVタイムに相当する。当時の福島と今回の開幕の中山の馬場差を計算すれば、机上の計算ではもっと速い時計を出せるはず。今回も下手な小細工を弄せずに自分の競馬に徹すれば自然とV候補の一角に。




前走:白富士S2着

アドマイヤハダル


大久保龍厩舎(栗東)
横山武騎手予定
戦績:3-1-0-4

パンサラッサやコントラチェック、ワールドリバイバルなどがペースを上げすぎて差しが間に合う展開になるならばこの馬の出番アリ。距離の長かったダービーこそ崩れたが、それ以外では常に掲示板を確保して堅実に走っている。皐月賞でも見せ場タップリの4着と中山へのコース適性も十分。古馬になって体を増やして成長しているのも好感が持て、ここで初タイトル奪取なら今年は大きく飛躍するキッカケになるだろう。好調の4歳世代ではダノンザキッドだけでなくこの馬も怖い存在だ。

【WORLD分析班チェック】
1週前のCWで破格の好タイムをマークして好調をアピール!

1週前のCWでは藤井騎手が騎乗したとはいえ、6F80秒を切ってラスト1Fも11秒5の好時計を出し、調子を上げている。「今年は重賞を勝てる馬」と担当も期待度十分のコメントを出しており、手薄なここで「最低でも重賞加算」を目論んでいる。関西馬ながら3戦つづけて横山武騎手の手綱も心強い。


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北野シズカ

まずは1週前段階での注目馬3頭を紹介しました。ココで紹介した以外にも久々の1800m参戦となるカラテや、ガロアクリーク、トーラスジェミニ、ルフトシュトロームといった重賞勝ち馬、さらには最終週となる藤沢和雄厩舎のコントラチェック、ゴーフォザサミット、レッドサイオンなど魅力的な馬も多く、楽しみなメンバー構成になりそうです。水曜日以降は過去のデータや、週中の情報に基づいた注目馬をピックアップしていきましょう!




中山記念2022予想
WORLD流!重賞的中テクニック
<2/23(水)更新>


分析班
水谷

こんにちは!データ分析担当の水谷です。

先週の小倉大賞典ではようやく今年の『重賞1番人気連敗記録』が止まりました。ストッパーになったのはやはり4歳馬でした。芝の中距離路線では4歳勢が世代交代を加速しておりますが、中山記念も4歳馬から目が離せません。1番人気馬がこれだけ連敗が続いていたのだから、その反動で一気に連勝が続くなんてことも良くありますね。


中山記念2022データ
最初に押さえておきたい4つのポイント!

  • ①開幕馬場ながら逃げ馬は苦戦傾向!?14年間勝ち星ナシ

  • ②過去10年で9勝が美浦所属!関東馬が断然強いレース

  • ③海外GⅠへのステップレースとして定着しつつある

  • ④中山記念と言えばやっぱり松岡騎手のイメージが大きい

①開幕馬場ながら逃げ馬は苦戦傾向!?14年間勝ち星ナシ



開幕週の重賞ながら、15年前にローエングリンが逃げ切ったのを最後にその後逃げ切り勝ちが一度もない。

よく調べてみるとそこには展開面にその理由がありそうだ。近年は平均10頭前後とフルゲートにはなりづらいが、このレースはHペースとSペースが極端に分かれやすい。Hペースでは頭数が少なくても逃げ馬にはキツく、Sペースでは好位で構える上位人気馬の餌食に遭いやすい。よって、いずれのペースでも逃げ馬は勝つのが難しいという傾向になっている。

今年は福島記念でも逃げ争いを演じたパンサラッサコントラチェックが再び顔を合わせる。福島記念ではパンサラッサが行き切ってそのまま逃げ切って、控えたコントラチェックがブービーに大敗したが、譲った方は厳しくなるのが分かっているため今度はコントラチェックも譲らないだろう。まともにやりあえば再びHペース濃厚となるが、果たしてそのまま逃げ切りはあるだろうか…。

他にもワールドリバイバルトーラスジェミニも逃げようと思えば逃げれる馬だ。先行激化は避けられそうもない。脚質で言えば、データからも好位から抜け出す組がもっとも信頼度が高そうだ。



②過去10年で9勝が美浦所属!関東馬が断然強いレース



美浦【9- 4- 7-51/71】
栗東【1- 6- 3-36/46】


確かに関東馬のほうが頭数が多いのは事実だが、決して関東馬が数の力で圧倒しているということでない。実際に平均人気で言えば関東馬7.1倍に対して、関西馬は5.8倍ということで、関西馬のほうが質はむしろ高いはず。それで結果が出ていないのだから、これはもう『地の利』や『厩舎ノウハウ』といったあたりに好走理由を求めるのが真っ当な考えだろう。

特に堀厩舎は

16年ドゥラメンテ ①着
17年ネオリアリズム①着
21年ヒシイグアス ①着


と出走機会3戦3勝の好成績を収めている。堀厩舎と言えば、2週前に共同通信杯(ダノンベルーガ)、先週はフェブラリーS(カフェファラオ)で重賞を制して今最も勢いのある厩舎。この厩舎からはルフトシュトロームがスタンバイする。近走は5戦続けて二桁大敗だけに人気は全くないだろうが、厩舎の勢いは無視できない。

それ以外にも美浦は話題が豊富で、今週で引退解散となる藤沢和厩舎に高橋祥厩舎の渾身の『引退ヤリ情報』にも注目が集まることになるだろう。目に見えない力が働くのが厩舎の引退週でもあり、このレースでも師の最後の重賞Vのシーンがあるだろうか。

今年のメンバーは関西馬が上位人気を集めることが予想されるだけに、傾向通りに従えば関東馬狙いが面白くなりそうだ。特に週末に公開される『重賞事前情報』では引退厩舎の話には要注目だろう。



③海外GⅠへのステップレースとして定着しつつある



ドバイターフ(デューティーフリー)のステップレースとして中山記念が採用されることが多くなっている。06年ハットトリックを皮切りに、14年トウケイヘイロー、ジャスタウェイ、ロゴタイプ、16年リアスティール、17年ヴィブロス、19年ディアドラがこのローテを採用した。ドバイターフだけでなく2011年はヴィクトワールピサ(ドバイワールドカップ)、2016年ドゥラメンテ(ドバイシーマクラシック)もこのローテで参戦して結果を出した。

また、中山記念はドバイだけでなく、香港のクイーンエリザベス2世カップへのステップにもなっており、ネオリアリズムやウインブライトがこのレースを勝って香港でも優勝を決めた。このように非常に海外の叩き台として重要な位置付けになっている。

今年は4歳馬ダノンザキッドがドバイターフに選出されており、ここをステップに遠征を視野に入れている。本番は次だけにここでメイチの勝負とは行かないが、八分でもクリアできないと次に期待が持てないため、厩舎としても格好は付けてくるだろう。この馬はGⅠの勝ち馬ながら55キロで出走できるのは横の比較でかなり大きい。



④中山記念と言えばやっぱり松岡騎手のイメージが大きい



18~19年ウインブライトでこのレースを連覇した松岡騎手だが、中山は記念は過去に8回騎乗して6度が掲示板以内という安定感を誇る。特に直近5度は全て人気以上に好走しており、中山得意の松岡騎手らしさを見せつけている。

19年ウインブライト(5人気→①着)
18年ウインブライト(2人気→①着)
15年マイネルフロスト(5人気→④着)
13年シルポート(8人気→③着)
12年シルポート(7人気→②着)


今年のパートナーは昨年3着のウインイクシード。もう8歳になる古豪だが、とにかく中山では安定した成績を誇り、今年の金杯でもコンマ5秒差と大きくは負けていない。『ウイン』の馬らしくいつも堅実に走りながら人気にならないタイプで、松岡騎手にはピッタリの存在だ。器用に立ち回ってタイミングよく抜け出せば今年も馬券圏内くらいならあっても驚けない!?



中山記念2022予想
『調教マル特ホース』
<2/24(木)更新>



●いつものルーチンをこなしていれば順調のジャッジ

先週のフェブラリーSでは直前に馬とコンタクトを取って人馬の信頼感を深めていた馬が上位独占。勝ったカフェファラオ&福永、2着テイエムサウスダン&岩田康、3着ソダシ&吉田隼。いずれも前が止まらない馬場の恩恵があったとは言え、積極的にポジションを取りに行った鞍上の好判断があった。やはり大舞台になればなるほど、騎手が中間に跨って状態を確認しておくのは望ましいと言える。特に2着の岩田康騎手は、まさに人馬の信頼度があったからこそ為せる騎乗だった。

さて、大目標が先のステップレースでは、先週のGⅠのようにどのコンビも騎手が跨って熱を込める調教シーンはそこまで見られない。それが悪いとかイイとかの話ではないが、GⅠの時ほど状態の良し悪しは把握しづらくなるかもしれない。

そういう時は、いつものルーチンの調教メニューを消化できているかを判断基準にするのも手。普段と比べてパターンが違ったり、追い切りの強度が軽かったりする場合は、何かしらの意図があるはずで少し疑ってみる必要がある(それが起爆剤になることもあるが…)。それよりは好結果が出ている時と同じメニューをこなしていれば調整は「順調」と判断していいだろう。


調教マル特ホース①

アドマイヤハダル

大久保龍厩舎(栗東)
横山武騎手予定
戦績:3-1-0-4

・指揮官も太鼓判を押すデキに仕上がった

1週前のCWで藤井勘Jを乗せて6F79秒9-36秒6-11秒5の好時計をマーク。「)復帰後では今回が間違いなく一番良かった。動ける体になってきたと思い」と指揮官も納得の動きだったようで、仕上がりはかなり良好と判断できる。当週も坂路で反応の良さが目立っており、ほぼ態勢は整った。なお、この馬の今回の坂路とCWの併用は、皐月賞・ダービーに臨んだ時と全く同じであり、この馬にとってはいつもの調整メニューである。



調教マル特ホース②

ダノンザキッド

安田隆厩舎(栗東)
川田騎手予定
戦績:3-0-2-2

・1週前の川田のジャッジに最後の調整加え

1週前に主戦の川田を乗せて課題を洗い出し、最終追いで微調整を加えるのがいつものこの馬のパターン。今回も1週前に川田が乗ってCWで6F82秒5-37秒0-11秒0を一杯でマーク。見た目の推進力はさすがで、僚馬ダイアトニックと併せて併入なら悪くはない。ただ、辛口の川田は「まだ上に跳んでいる」とジャッジ。それを受けて当週は馬体が浮かないように意識して終いを重点にやり、ちょうど態勢が整った。先を見据えた始動戦であればこれで十分と言えるだろう。




中山記念2022予想
『下馬評は低いが妙味倍増!』
ラストワン・注目穴馬

<2/25(金)更新>


分析班
水谷

近年は10頭前後くらいの落ち着いた頭数で行われることが多かった中山記念ですが、今年は想定段階のエントリー馬が全て出走して2010年以来の久々のフルゲートになりました。

これまで中山芝1800mがフルゲートで行われた場合の配当は、単勝1039円、馬連7193円、3連複3万0215円、3連単18万9283円と荒れ放題の傾向があります。基本的に荒れ目線を持っていくのが良いかもしれません。


下馬評低めの盲点注目馬

マルターズディオサ

手塚厩舎(美浦)
戸崎騎手
戦績:4-3-1-8

【前走成績】
東京新聞杯(15着/11番人気)

○体調案外と56キロの斤量と敗因は明確

パンサラッサとコントラチェックがどこまで激しい先行争いを繰り広げるか。このレースはそれが大きなポイントになるのは間違いない。コントラチェックとして引退厩舎で悔いのないレースをしてくる可能性が高く、ハイペースは避けられそうもない。そうなった場合は差しの差しという展開まで考える必要があるだろう。後出しじゃんけんのように一番最後に脚を繰り出す馬が漁夫の利を得ることが多くありそうだ。

それに該当するのがマルターズディオサ。前走の東京新聞杯の時は牝馬で56キロを背負っていたことや、体調案外でシンガリ負けを喫したものの、無理せず最後は流していたことを考えたらダメージはほとんどないはず。“良い調教替わりになった”と前向きに考えれば、54キロで臨める今回でガラリ一変は十分だろう。鞍上は戸崎との新コンビ。これもまた新たな一面が見られるかもしれない。3~4走前のような最後方一気に構えればワンチャンスがあってイイ。



週末は、
コレさえ読めば新聞要らず!

WORLDでは2/26(土)夜から
『重賞出走馬・直前情報』をサイト内で公開!

今週末は
『中山記念(GⅡ)』
『阪急杯(GⅢ)』


過去の傾向や好走データを分析した後は、今年の出走馬が『どのような過程で出走して』『関係者がどのような感触・本音を抱いているのか』が大事。スポーツ紙・専門紙とは一線を画する情報力を有するWORLDの真骨頂はココからです!

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