【マイルチャンピオンシップ2024予想】ブレイディヴェーグが初マイル参戦!《最終更新》土曜の傾向と馬場情報
激戦必至!秋のマイル王決定戦は見どころ満載!
進行を担当するハルカです。
エリザベス女王杯に続き、マイルCSも多士済々の顔ぶれ。今年は海外からも注目馬が参戦し、さらに盛り上がりを見せそうです。
大西直宏です。
春のマイル王決定戦では外国馬(=香港のロマンチックウォリアー)に敗れたから、今回こそ日本勢のリベンジを期待したい。3歳馬シックスペンスが回避したのは残念だけど、安田記念で上位に入った馬も揃い、見どころたっぷりの一戦になるね。
土曜の傾向と馬場情報⇒
マイルチャンピオンシップ GⅠ
11/17(日)京都芝1600
出馬表
馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 |
---|---|---|---|---|
1 | コムストックロード | 牝5 | 56 | 幸英明 |
2 | ブレイディヴェーグ | 牝4 | 56 | ルメール |
3 | バルサムノート | 牡4 | 58 | 北村友一 |
4 | ナミュール | 牝5 | 56 | Cデムーロ |
5 | ジュンブロッサム | 牡5 | 58 | 戸崎圭太 |
6 | オオバンブルマイ | 牡4 | 58 | 武豊 |
7 | マテンロウスカイ | セ5 | 58 | 横山典弘 |
8 | フィアスプライド | 牝6 | 56 | シュタルケ |
9 | ニホンピロキーフ | 牡4 | 58 | 田口貫太 |
10 | レイベリング | 牡4 | 58 | 津村明秀 |
11 | チャリン | 牡4 | 58 | ムーア |
12 | アルナシーム | 牡5 | 58 | 藤岡佑介 |
13 | ソウルラッシュ | 牡6 | 58 | 団野大成 |
14 | ウインマーベル | 牡5 | 58 | 松山弘平 |
15 | セリフォス | 牡5 | 58 | 川田将雅 |
16 | タイムトゥヘヴン | 牡6 | 58 | 柴田善臣 |
17 | エルトンバローズ | 牡4 | 58 | 西村淳也 |
まず最初に出走予定の馬の中から、上位人気に支持されそうな馬について詳しく見ていきましょう。
前走時に「イイ状態で出走して勝ったのか」「実は、良くない状態だったのか」「関係者は自信があったのか・なかったのか」など。スポーツ紙・専門紙ではあまり取り上げられませんが、大事なポイントになりますよ!
情報競馬のプロフェッショナル、『匠』チームから注目ポイントをお伝えする【匠のウマいい話】も必見です!
- ブレイディヴェーグ
- 宮田厩舎(美浦)
- ルメール騎手予定
- 前走:府中牝馬S1着
■電撃参戦の背景にクラブの使い分けあり
昨年のエリザベス女王杯を制したブレイディヴェーグですが、今年はマイルCSへの参戦が決定。これはサンデーRがレガレイラ(およびルメール騎手)と使い分ける戦略を取ったためです。両馬ともGⅠ馬で、2つのタイトルを狙う意図が伺えます。
ブレイディヴェーグにとって初のマイル戦ですが、過去に1800mで日本レコードが出たレース(ローズS)で2着に好走しており、マイルのスピード勝負にも対応できるポテンシャルを十分に備えています。むしろ、距離短縮により切れ味がさらに発揮される期待が高まっていると言えるでしょう。
初のマイルに参戦となるブレイディヴェーグ
マイルCSは2017年以降、クラブ馬が7年連続で勝利しており、そのうちサンデーRは3勝を挙げています。そのサンデーRが『勝算あり』と判断しての参戦なので、信頼度は非常に高いですね。
- ジュンブロッサム
- 友道厩舎(栗東)
- 戸崎騎手予定
- 前走:富士S1着
■瞬発力だけなら現役トップクラスのキレ味
3歳時に重賞で3度走ってすべて掲示板以内。この時点でポテンシャルの高さを証明していましたが、古馬になってジワジワと力を着けてようやく素質が開花してきました。2走前の関屋記念でも、スローペースの展開を最後方から運んだ鞍上の判断ミスなだけで、レースの中身としてはこの馬が勝ちに等しいものでした。よって前走の初重賞制覇も遅すぎたくらいでしょう。
直近7走で上がり3F32秒台を4回も記録しているほどで、こと瞬発力だけで言えば現役でもトップレベルかもしれません。あとは課題のスタートが、五分に出ることさえできればGⅠでも好勝負に持ち込めるはずです。
充実著しいジュンブロッサム
秋競馬が始まって以降、もっとも重賞に管理馬を送り出しているのが友道厩舎。次位にダブルスコアを付ける勢いで出走馬を送り出し、とにかくトレセンでも最も活気があると言っても過言じゃない。その友道厩舎のなかでも大きな期待が寄せられている馬だけに、ここは目が離せない。
- ナミュール
- 高野厩舎(栗東)
- Cデムーロ騎手予定
- 前走:安田記念2着
■キャロット2枚看板の1頭
キャロットは3歳馬シックスペンスとナミュールの2頭出しの予定でしたが、残念ながらシックスペンスはアクシデントにより回避。それでも昨年の覇者であるナミュールがスタンバイしていて、連覇の期待が懸かります。
昨年は藤岡康太騎手が見事な騎乗で勝利に導き、あのゴール前のシーンが鮮明に蘇ります。今年の安田記念やドバイでも僅差の好走を見せ、現在ナミュールは完全に本格化していますね。
今回はCデムーロ騎手とコンビを組みますが、彼とは過去2度の騎乗経験があるため、この馬の能力を最大限に引き出せるはず。牝馬による連覇は、2020~21年にグランアレグリアが達成していますが、それに続く偉業が見られるかもしれません。
連覇の期待がかかるナミュール
ノーザンクラブ牝馬の引退時期は6歳春が原則。GⅠ級の馬は使えるレースが限られるため、年内で引退するケースがほとんどです。この馬も現役生活は残りわずかとなっていて、次の香港マイルがラストの公算が大。お釣りを残さずにメイチ勝負を懸けてきそうなので、陣営の動向に注目です。
まずは1週前段階での注目馬3頭を紹介しました。ココで紹介した以外にも 魅力的な馬も多く、楽しみなメンバー構成になりそうです。
水曜日以降は『的中を引き寄せるマル特データ』や『匠』チームの注目情報チェック馬などを紹介しますのでさらに深くレースを分析していきましょう!
金曜の枠順確定後にはコース徹底解説や、出走メンバーを踏まえた展開予想もお伝えしますよ!
今回もサイン派のスタッフ吉田がデータや時事ネタにまつわるサイン馬券をご紹介します。
競馬ファンなら、これまでにもレースが終わってみたら『実はそうだったのか!』と隠れたサインやジンクスに気付いた経験はあるのでは?
そのままマル乗りするかどうかは別にしても、こんなデータやジンクスも知っておいて損はないハズです。
ぜひ最後までご覧下さい!
今週の注目サイン
久々に露骨なサインは果たして罠か?
(11月14日)
前回は『フィアスプライド』と『レイベリング』をサイン馬に指名した。前回も述べたが今開催に替わって明らかに流れは変わった感じがする。「武豊騎手の居る枠」を使用しなかったのもあるが、エリ女のGIから毎年のことだが「ジャパンオータムインターナショナル」の冠が付く。ジャパンカップまで続くのだが開催単位で括りがあるものと思われる。ただCMの枠の法則は継続しているので、今回は『2・6・7枠』には注意したい。
枠については、もう1点注意したいのが「インターナショナル」の冠が付くだけに外国人の居る枠は警戒したい。エリ女は、外国人騎手騎乗の馬が上位人気に指示され、実際に「C・デムーロ&マーカンド」の枠から勝ち馬が出たからだ。例年、外国人騎手が強いレースでもあっただけに偶然かもしれないが注意したい。
マイルCSも同様に過去10年を振り返っても6回外国人騎手が勝利している。2着も
6回、3着は3回あり、外国人騎手が参戦してきた場合には高い頻度で馬券に絡んでいる。例外はあるが特に『外国人が同枠に入った枠』が要注意と頭の片隅に置いておきたい。
(11月09日)
それでは簡単にエリザベス女王杯のサイン回顧をお話しよう。勝ったのは3番人気C・デムーロ騎乗の「⑪スタニングローズ」。2着は12番人気川田騎乗の「⑯ラヴェル」。3着は2番人気坂井瑠騎乗の「①ホールネス」と波乱の決着に…。
サイン的には、やはり事前に危惧したように流れが変わった。「武豊騎手の居る枠」は使用しなかったがCMで重視した「6・7・8枠」のうち6と8枠を使用。このパターンは途切れるまで注意したい。他は残念ながら空振りに終わったが秋のGIシリーズは第2章に突入したようだ。
さて、話を戻して今年で41回目を迎える「マイルチャンピオンシップ」。今回のCM起用馬は「グランアレグリア」。今開催のCM起用馬は『連覇』がキーワードのようにも見受けられる。前開催スプリンターズSではサクラバクシンオーを使っていたが…。
しかし、当初サインとは関係ないイベントと思われたが、タレントの「内田理央さん来場!」と「京都市上下水道局プレゼンツ湯MORE(ユーモア)京都リフレッシュ」がつながった!引っ掛けサインにも思えたが今回は乗ってみる。
「湯MORE(ユーモア)京都リフレッシュ」のネーミングだが単なるダジャレかと思ったら「MORE」の文字がある。実は内田理央さんはファッション雑誌『MORE』のレギュラーモデルを務めている。単なる偶然なのか、意図的なのかココに注目した。
競馬で『MORE』といえば「クールモアスタッド (Coolmore Stud) 」を思い出す。
アイルランドを本拠地にした競走馬の生産者。現在、欧州の競馬はクールモア抜きには語れない。出走馬でつながりそうな馬が2頭いる。それが『フィアスプライド』と『レイベリング』だ。
「フィアスプライド」は馬主がゴドルフィン。クールモアとは長年ライバル関係でもあり、欧州競馬から切ってもキレない存在である。そして、「レイベリング」の父はFrankelで父の父がクールモアのガリレオ。この2頭については、クールモアとのつながりを感じる。
ならば『フィアスプライド』と『レイベリング』をサイン馬に指名し、レース当日は対角位置、特に両隣には注意したい。(続く)
結論
今年の気になるサイン候補
- ★『フィアスプライド』と『レイベリング』をサイン馬に指名し、レース当日は対角位置、特に両隣には注意したい。
- ★CMの枠の法則は継続しているので、今回は『2・6・7枠』には注意したい。
- ★例外はあるが特に『外国人同士が同枠に入った枠』が要注意と頭の片隅に置いておきたい。
マイルCSはかつて「最も堅いGⅠ」と呼ばれていた時代もあったんですよね?
そうだね。2000年以前は特にそう言われていたよ。当時と比べると選択肢も増え、最近は波乱が多くなってきたね。
そうなると、しっかりとしたデータ分析が重要ですね。具体的なポイントを教えてください!
的中テクニック1
「マイルGⅠは【サンデーR】の存在感が際立つ」
他の追随を許さぬ圧倒的なマイル実績だね!
最初に直近5年の芝マイルGⅠの馬主別勝利数を見てみましょう。
■芝マイルGⅠ勝利数
1位 サンデーR 12勝
2位 社台RH 3勝
2位 金子真人HD 3勝
4位 ダノックス 2勝
4位 シルクR 2勝
※直近5年、2歳GⅠも含む
芝のマイルGⅠでサンデーR勢が他を圧倒しており、グランアレグリア、シュネルマイスター、ソングライン、リバティアイランドなどが活躍。また、現3歳のアスコリピチェーノなど、新たなスターも続々登場しています。ここまでの強さは、豊富なノウハウがあってこそでしょう。
秋のGⅠ戦線でも、秋華賞ではチェリヴィニア、エリザベス女王杯ではスタニングローズが勝利するなど、今のサンデーRの勢いは無視できません。マイルCSにはブレイディヴェーグが参戦予定で、「またもサンデーRの勝負服か…」となる可能性は十分あります。
先週もお伝えしましたが、サンデーRはこの秋、有力馬を分散させているのが特徴です。エリ女にはレガレイラ、マイルCSにはブレイディヴェーグ、JCにはチェルヴィニア、香港にはリバティアイランドといった布陣。層の厚さが際立っています。
的中テクニック2
「牝馬がマイルCSでの活躍を見せる時代へ」
むしろ今は牝馬のほうが優勢かもしれない
2000年以降、マイルCSでの牝馬の勝利は4度あり、そのうち3回が2020年以降に集中しています。また、安田記念でも直近7年連続で牝馬が連対。過去には10年以上牝馬の連対がなかった時期があったことを考えると、今は牝馬が大きな力をつけた時代といえるでしょう。
■牝馬のGⅠ連対実績
2024年 安田記念 ナミュール②
2023年 マイルCS ナミュール①
2023年 安田記念 ソングライン①
2022年 安田記念 ソングライン①
2021年 マイルCS グランアレグリア①
2021年 安田記念 グランアレグリア②
2020年 マイルCS グランアレグリア①
2020年 安田記念 グランアレグリア①
2020年 安田記念 アーモンドアイ②
2019年 安田記念 アエロリット②
2018年 安田記念 アエロリット②
今年は登録段階で4頭の牝馬が参戦予定ですが、すでにGⅠ馬となったナミュールとブレイディヴェーグは上位争いが見込まれています。
先週は見事にスタニングローズを復活させた高野厩舎は、今週も同じくCデムーロとのコンビで連覇を狙ってナミュールを送り出す。昨年は富士Sをステップにして挑んだが、今年は直行するローテを選択。この秋はマイルCSと次の香港マイルに全力の構えだ。年齢的におそらくそこがラストランになる可能性が高い。
的中テクニック3
「13年ぶりの海外勢参戦、欧州の強豪が登場」
欧州トップマイラーの実力は日本でも通用するか
2011年に3着したサプレザ以来、13年ぶりに海外馬が参戦します。マイルCSではそのサプレザの3着が最高着順ですが、今年の春の安田記念ではロマンチックウォリアーが優勝したように、海外のトップマイラーであれば日本馬にとって脅威の存在になります。
チャリンは昨年までは11戦2勝という成績でしたが、4歳となった今年は7戦5勝、2着2回という成績で、GⅠを3勝という好成績。これだけの実績を持った馬がマイルCSに出走するのは初めてで、どんな走りを見せるのかが注目です。鞍上にもムーアを配していることから、本気度も高そうですね。
チャリンの父Dark Angelの産駒には、今年の高松宮記念を制したマッドクールなどがいて、日本の馬場への適性も証明済み。チャリンは本年度のレーティングで「122」と高く評価されており、メンバー中トップの数字。なお、日本馬の中では「119」のソウルラッシュが最高です。
木曜は『匠』チームから、前走時に注目すべき情報が入っていた馬を取り上げてもらいます。
前走時に陣営がどんな思惑で使っていたのか、そして今回はどんな話をするのか、一連の流れを「線で見る」ことは非常に大事ですね。
前走時の情報の中に、ここを使ってきた本当の意味や狙いが隠れている場合もありますよ。
匠の注目馬1
- セリフォス
-
富士S4着
- 中内田厩舎(栗東)
- 川田騎手予定
- 戦績:5-3-0-7
前走について
夏場休ませて心身共にリフレッシュ。リバティアイランドをやっている助手がこの中間はずっとやっていて、「俺が稽古をつけていた時は負け知らずなんや。負けた時はテキが乗っている。今回はいいレースできると思うよ」と近走の中ではかなりトーンは高め。さらに「次はユウガが乗る。そこが勝負になるかな」と意欲的な発言もあった。
今回の見どころポイント
序盤からの行きっぷりが少し不安定でしたが、これはいつものセリフォスの気性とも言えます。ガス抜きができたことで、今回はよりリラックスして臨める可能性が高くなっています。昨年のマイルCSでは早めの仕掛けで先頭に立つ強気な競馬を見せましたが、2年前のような終い重視の競馬ができれば、再び上位争いに絡むチャンスを秘めています。
匠の注目馬2
- エルトンバローズ
-
毎日王冠3着
- 杉山晴厩舎(栗東)
- 西村淳騎手予定
- 戦績:4-3-2-5
前走について
中京記念を使ってその後は放牧に出ていたが、馬は緩まず戻ってきた。「結構負荷をかけてきたので当週は坂路でさらっとで十分。去年のこのレースも調子は良かったけど、今年も遜色のないデキ。左回りも心配していないし、ここはしっかりと結果を出して次に向かいたい」と厩舎サイド。
今回の見どころポイント
昨年は毎日王冠を1着で突破し、マイルCSでは4着と好走。今回も毎日王冠3着から挑む形となりますが、前哨戦で無理をさせず、馬に負担をかけない騎乗が見られました。着順は昨年より下がったものの、走破タイムは同じで勢いに陰りはなく、今年も同様のパフォーマンスが期待できます。
匠の注目馬3
- オオバンブルマイ
-
スプリンターズS11着
- 吉村厩舎(栗東)
- 武豊騎手予定
- 戦績:4-0-2-4
前走について
スプリンターズSでは武豊とのコンビ継続で若干の注目が集まっていたが、前が止まりにくい馬場条件で陣営も慎重な姿勢。「相手も強化されるから展開待ちにならざるを得ない」と話しており、さらに「ジョッキーは翌週の凱旋門賞が控えていたため、無理な騎乗は避けるだろう」との声もあった。
今回の見どころポイント
末脚には見所がありますが、1200mはこの馬にとって忙しい距離です。前が止まる展開でないとチャンスは少なく、本質的には1400mがベストでしょう。1600mも守備範囲内で、アーリントンCでの勝利やNHKマイルCの3着からも適性は示されています。馬場が悪くなっても苦にしないので、現在のタフな京都の馬場コンディションはこの馬にとってプラスに働く可能性が高いでしょう。
金曜は大西さんが「自分で乗ってみたい穴馬」を1頭ピックアップします。元乗り役ならではの着眼点はさすがと思わされます。
注目を集める人気馬を相手に、僕だったらどう乗って一発を狙うか?その考えや戦略をお伝えしたいと思います。
レースの見解
グランアレグリア、ソングライン、シュネルマイスターといった名馬が引退した後、古馬マイル戦線はナミュールやセリフォス、ソウルラッシュが上位を形成する一方で、新たに台頭する馬が少ない状況が続いていました。しかし、ようやく新顔が登場し、既存勢力に変化の兆しが見え始めています。
今回、注目の新顔には、路線を変更してきたブレイディヴェーグ(牝4歳)と、海外から参戦のチャリン(牡4歳)が未知の戦力として注目に値します。これらがどんな走りを見せ、どの位置に食い込んでくるのかが大変興味深いところです。
また、馬場について。今の京都の芝は、先週のエリザベス女王杯でもわかる通り、全体に傷みが目立つ状態ですが、時計自体は速めに出ています。実際、エリザベス女王杯では過去10年で2番目に速いタイムが出ました。
ただし、馬場の内側の傷んだ部分を距離損なく回るよりも、外目をスムーズに走った馬が鋭い脚を使える印象です。枠順を考えると、真ん中から外の枠のほうが戦いやすいかもしれませんね。これらが今年のマイルCSを攻略する上で大きなポイントになりそうです。
大西直宏が乗りたい穴馬
前走で初の重賞を制した上がり馬、ジュンブロッサム(牡5歳)に注目しています。この馬は東京や京都のマイルで勝利経験があり、コース適性も問題ありません。2~3歳時には東京や新潟でレコードタイムを記録しており、速い馬場への対応力も証明済みです。
脚質は追い込み一辺倒ですが、今の京都コースの外差しが決まりやすい状況なら、この馬の末脚が炸裂する可能性は十分にあります。
普段は早仕掛けを避け慎重な騎乗が多い戸崎圭太騎手ですが、この馬ならばそのスタイルがかえって合っていると感じます。そう、積極的になりすぎないくらいのほうが吉と出るパターンですね。昨年のナミュール(牝5歳)のような立ち回りをイメージしています。
このコンテンツでは今回の舞台となるコースを騎手目線で大西さんに解説して頂きます。
土曜の競馬終了後には、その週の傾向と最新の馬場状態分析をお届けします。お楽しみに!
マイルチャンピオンシップGⅠ
レースコース解説
今週も先週と同様、Bコースを使用。距離は異なりますが、外回りコースで行われるため、先週のエリザベス女王杯の結果が非常に参考になるでしょう。
京都芝1600mのペースは、メンバー次第で大きく変わり得るものの、特に明確な逃げ馬がいない場合は平均からスローペースになりやすく、後半のラップが前半を上回る後傾ラップが頻出します。過去5年の京都マイル戦での前後半ラップは以下の通りです。
2016年:46.1-47.0(▲0.9)
2017年:46.7-47.1(▲0.4)
2018年:47.1-46.2(0.9)
2019年:47.2-45.8(1.4)
2023年:46.5-46.0(0.5)
2016年と2017年はミッキーアイル、マルターズアポジーといった逃げ馬がレースを前傾ラップに引き込みました。しかし、今年のメンバー構成には積極的に逃げる馬が見当たらないため、後傾ラップの展開になる可能性が高いと考えられます。そのため、外の馬場の良い位置を狙い、好位組や中団からの外差し勢がゴール前で激しい追い比べを繰り広げる展開が予想されます。
明確な逃げ馬がいない場合は平均からスローペースになりやすいコース
■馬場状態と馬場状態
京都芝コースの状態は、見た目には痛んでいるものの速いタイムが出るコンディションが続いています。先週のエリザベス女王杯では過去2番目の速さで決着がつき、芝の速さが際立ちました。雨の影響がなければ、今回のマイルCSでも1分32秒0前後のタイム決着が予想されます。
ただし、週末に雨が降るようであれば、さらに外差し有利の馬場へと変化する可能性があるため、天気の変動には十分な注意が必要です。
特に2~3番手に位置する馬の騎手がペースを左右しますが、そこに収まりそうな騎手の性格を考えても、ペースが極端に速くなることはなさそうです。そうなれば、先行馬がスローな展開を利用して粘り込む可能性が高まります。今年のマイルCSは、逃げ・先行馬に注目するべきでしょう。総じて、中団より前で位置取りできる馬が有利と考えています。
■マイルCSの有利なポジション
エリザベス女王杯における「勝ちポジ」(=好走しやすいポジション)は、好位の外目でスムーズに流れに乗れる位置でした。内側を通るよりも真ん中から外に出した方がスムーズに伸びる馬場コンディションだったため、マイルCSも同様に、外目で流れに乗れるポジションが有利でしょう。
また、いいポジションを取れるかどうか、多少枠順の影響もあるかもしれません。理想は真ん中~外目(4~7枠あたり)がベターで、鞍上の手腕も大きく影響してきそうです。
勝負所の4コーナーで有利なポジションにいるのは?
土曜の傾向と馬場情報
■今後の雨量によってはタフな馬場状態に
今週も雨の予報が曖昧でしたが、土曜日の昼過ぎから小雨が降り始めました。雨量自体は少ないものの、降雨は夜まで続く見込みで、馬場状態に多少の影響が出そうです。
現時点では、土曜の時計よりも若干馬場が重くなることが予想されます。仮に1分33秒台の決着まで馬場レベルが悪化するようであれば、かなりタフなレース展開が想定されますね。
雨を歓迎するタイプの馬にとって追い風となる状況。具体的には、海外馬のチャリンや、日本馬ではソウルラッシュが該当します。馬場が悪化すれば、それがアドバンテージとなる可能性が高いでしょう。(雨量によって程度が変わるので、今後の降り方にご注意ください)
また、コース取りについては、基本的に真ん中から外目の方が有利と見られます。雨の影響でその傾向がさらに顕著になる可能性もあります。内側の2~3頭分は伸びにくく、直線でもスムーズに外へ持ち出すのが理想的。馬場状態の変化とそれに伴う展開の読みが勝敗を左右する一戦となりそうです。
こうやって見ると魅力的な馬が多くて迷ってしまいますね。
多くのファンの方はそうだろうね。でも、実は今回はすでに狙いは大体決まってるんだ。それもほぼ3頭に絞り込んでいるよ。
本当ですか?それはぜひ教えていただきたいです!
OK。今回は特別だよ!
ただ、あまり公にしてしまうと馬券の妙味が薄れてしまうという可能性があるので、その3頭はサイト内で限定公開にしようか。
入手している情報もしっかりとお伝えしますよ!
さすが大西さん!
もちろん無料ですので、まだWORLDの情報をご覧になった事がない方はぜひこの機会をお見逃しなく!
厳選に厳選を重ねた3頭で獲りましょう!
今回、初めてご利用の方に限り!レース当日には、ダービージョッキー大西直宏が騎手目線で見抜いた【絞りに絞った厳選3頭】を特別無料でご覧いただけます!
大西直宏
1997年ダービージョッキー
1980年に騎手デビュー。1997年にはサニーブライアンで皐月賞と日本ダービーの二冠を達成したのをはじめ、2004年にはカルストンライトオ騎乗でスプリンターズS制覇。通算500勝以上をマーク。