【マイルチャンピオンシップ2021】グランアレグリアの巻き返しは?注目データ・ヒント多数
マイルチャンピオンシップ2021予想
毎日3分読むだけで分かる!
- ・週の始めは有力馬の特徴や戦績をチェック
- ・中盤~週末は具体的な推奨馬を公開!

北野シズカ
皆さん、こんにちは!WORLD競馬WEBで社台グループの情報を専門にしている北野シズカです。
今年のマイルチャンピオンシップはノーザンF勢、特にクラブ馬の有力馬が多数参戦します。具体的にはサンデーRが4頭出しで、シルクRが2頭出し。この中には当初は海外遠征を予定していた馬たちも何頭かおり、それによる騎手の乗り替わりも発生しています。このレースも引き続きノーザンFの意図するところが大きなキーワードになりそうです。
【マイルチャンピオンシップ2021予想】
最新更新11/19(金)
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マイルチャンピオンシップ2021予想
出走馬/枠順確定
<11/19(金)更新>
マイルチャンピオンシップ(GⅠ)
11/21(日) 阪神芝1600m
馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 |
---|---|---|---|---|
1 | ホウオウアマゾン | 牡3 | 56 | 坂井瑠星 |
2 | クリノガウディー | 牡5 | 57 | 岩田望来 |
3 | シュネルマイスター | 牡3 | 56 | 横山武史 |
4 | サリオス | 牡4 | 57 | 松山弘平 |
5 | サウンドキアラ | 牝6 | 55 | 武豊 |
6 | ケイデンスコール | 牡5 | 57 | 岩田康誠 |
7 | インディチャンプ | 牡6 | 57 | 福永祐一 |
8 | ダーリントンホール | 牡4 | 57 | 和田竜二 |
9 | グレナディアガーズ | 牡3 | 56 | 池添謙一 |
10 | ロータスランド | 牝4 | 55 | 田辺裕信 |
11 | カテドラル | 牡5 | 57 | 戸崎圭太 |
12 | グランアレグリア | 牝5 | 55 | ルメール |
13 | ダノンザキッド | 牡3 | 56 | 川田将雅 |
14 | リプレーザ | 牡3 | 56 | 幸英明 |
15 | サウンドカナロア | 牡5 | 57 | 藤岡康太 |
16 | レインボーフラッグ | 牡8 | 57 | 小崎綾也 |
マイルチャンピオンシップ2021予想
有力馬紹介&WORLD事前チェック
<11/14(日)更新>

北野シズカ
まず最初に、マイルチャンピオンシップ2021に出走予定の馬の中から、上位人気に支持されそうな馬について詳しく見ていきましょう。
前走時に「イイ状態で出走して勝ったのか」「実は、良くない状態だったのか」「関係者は自信があったのか・なかったのか」など。スポーツ紙・専門紙ではあまり取り上げられませんが、大事なポイントになりますよ!
前走:天皇賞秋3着
グランアレグリア

ルメール騎手予定
戦績:8-2-2-2
昨年は短距離~マイル路線をほぼ制圧。今年は「中距離のG1を勝ちたい」と新たな方針を立て、春は大阪杯、秋は天皇賞秋を大目標に設定してきた。しかし大阪杯は大雨の道悪馬場で直線失速、天皇賞秋は早めに先頭に立ったことで後続の目標となって勝ち切れず。能力の高さは言うまでもなく高い馬だが、目標の2戦はともに噛み合うことが出来なかった。
その後のレース選択はジャパンC、香港なども視野にあったようだが、結局昨年勝ったこのレースをチョイスしてきた。歩様が悪い馬なので香港では取消になるリスクを考えたとのことだが、クラブの規定から来春で引退が決まっていて時期的にもラストランが近いため、ここで有終の美を飾る選択を採用したともとれる。
この馬の課題は間隔を詰めて使うと馬がカタくなること。過去に中3週だったNHKマイルCは5着に敗れ、中2週だった安田記念も2着に敗れている。今回も中2週が最大のポイントになるだろう。WORLD情報筋は同陣営の関係者とも強いパイプを持っており、週末までにはシッカリと陣営の本音を入手するつもりだ。
【WORLD分析班チェック】
グランアレグリアが出走するなら自動的にルメールはこの馬に騎乗
ルメールは毎日王冠を勝ったシュネルマイスターもお手馬だが、グランアレグリアが出走となるとコチラを優先せざるを得ない。シュネルマイスターは横山武騎手が騎乗することになり、これは安田記念の時と同じパターンだ。シュネルマイスターがこの秋に充実を示しており、本人としては「体が二つ欲しい」というのが本音かもしれないが、もしここがグランアレグリアの最終戦となるならば絶対に成績は汚すわけにいかないだろう。
前走:安田記念4着
インディチャンプ

福永祐一騎手予定
戦績:8-2-5-6
一昨年が優勝、昨年が2着。京都・阪神どちらのマイルCSでも結果を残していて、仕上げパターンも厩舎も把握済みとなれば、6歳となった今年も当然有力候補とすべき。新興勢力も多くファンの目はそちらへ分散するが、決して大崩れしないこの馬の安定感は信頼できるものがある。
「一昨年は毎日王冠をひと叩きして本番へ。去年は爪やトモに不安があってぶっつけだったけどそれでも結果が出せた。あまり使い込むよりはフレッシュのほうが走るし、年齢的にも数を使うことで消耗させないほうがいい」という判断で、今年もここを一発で勝負することになった。
中間の仕上げについて、当社調教班も「体がフックラしてボリューム感は凄い。とても衰えた感じはしないし、まだまだ馬は元気いっぱいだね。賞味期限の長いステイゴールド産駒だから年齢面のことを気にする必要は全くないと思う」とデキに太鼓判を押している。
【WORLD分析班チェック】
安田記念で斤量4キロ差があったシュネルマイスターとは1キロ差へ
安田記念の2着グランアレグリア、3着シュネルマイスター、4着インディチャンプはそれぞれコンマ1秒差。斤量は順に「56→54→58キロ」だったが、今回は「55→56→57キロ」になる。インディチャンプ自身が57キロになるもいい(58キロはサラブレッドにとって酷量と言われる)し、2着馬シュネルマイスターとの差は4キロから1キロに縮まる。単純計算でもこの着差は斤量だけで十分に逆転できる範囲だ。
前走:安田記念8着
サリオス

松山騎手
戦績:4-2-0-3
3歳の頃から「晩成タイプなので古馬になってからの方が楽しみがある」と言われながら、今年は大阪杯5着、安田記念8着とまさかの伸び悩み。コントレイル世代の№2がこの成績はだいぶ不甲斐ない。ただ、大阪杯はあれだけの極悪馬場で一番苦しいインを通ったもので、安田記念も何度かの不利が重なって不完全燃焼だったのも確か。まだ“終わった”と見限るのは早計だ。
1週前は松山騎手が乗りに来て感触確かめたが、ウッドで破格の時計をマーク。ブリンカーも着けてその感触も確かめたが効果はあったようだ。(ちなみにフルカップの深いものではなくてクォータカップの浅いもの)まだ確定ではないが、おそらくレースでも装着することになるだろう。また先週からクロス鼻革も着けているがそれの効果もあるんじゃないかとジョッキーは言う。確かにハミにもたれて体勢が起きずに加速が遅れていった春と比べると大幅な改善が見られる。実際に真っ直ぐハミを取ってグイッと前進していた。
このように厩舎サイドもあの手この手でこの馬の復活のために試行錯誤を続けており、今言えることは「去年や一昨年の秋に比べても間違いなく良い状態」ということ。この馬のポテンシャルを考えたらここで大きく巻き返してくるシーンは十分だ。
【WORLD分析班チェック】
昨年のマイルCSから下降線を辿ったが1年後に再び上昇気流に乗れるか?
昨年のマイルCSは2番人気で5着。あれは大外枠で出遅れてしまい終始外を回すことで距離ロスが響いたもの。今の阪神であれば外差しが利くようになっており、もし同じ外枠を引いたとしても評価を下げる材料にはならない。本来はどの枠を引いても競馬が出来る馬だし、人気が落ちそうな今回は積極的に狙う手がある。

北野シズカ
まずは1週前段階での注目馬3頭を紹介しました。ココで紹介した以外にも、シュネルマイスター、グレナディアガーズのサンデーRのGⅠ馬2頭など魅力的な馬も多く、楽しみなメンバー構成になりそうです。水曜日以降は過去のデータや、週中の情報に基づいた注目馬をピックアップしていきましょう!