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【毎日王冠2021】G1を見据えて有力が秋初戦!波乱の余地は?穴馬は?注目データ・ヒント多数



毎日王冠2021予想
毎日3分読むだけで分かる!

  • ・週の始めは有力馬の特徴や戦績をチェック
  • ・中盤~週末は具体的な推奨馬を公開!

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北野シズカ

皆さん、こんにちは!WORLD競馬WEBで社台グループの情報を専門にしている北野シズカです。

待ちに待った秋の東京開催が始まります。その開幕週と言えば、何といっても毎日王冠ですね!

“現役最強vs無敗の3歳2頭”が激突した98年のサイレンススズカの勝った年は今でも「至高の名勝負」として語り継がれています。G2なのにG1級の13万人が押し寄せた前代未聞の観客動員数で、競馬全盛期の90年代の競馬を楽しんできたファンにとっては伝説のレースと言われています。

今年はどんなレースになるでしょうか。G1馬も2頭いて馬券的に楽しみなレースになりそうです。平日から詳しく分析していくのでお楽しみに!




毎日王冠2021予想
出走馬/枠順確定
<10/8(金)更新>


毎日王冠(GⅡ)
10/10(日) 東京芝1800m


馬番 馬名 性齢 斤量 騎手
1シュネルマイスター牡356ルメール
2サンレイポケット牡656鮫島克駿
3ラストドラフト牡556三浦皇成
4マイネルファンロン牡656横山武史
5ポタジェ牡456吉田隼人
6カデナ牡756田辺裕信
7ダノンキングリー牡558川田将雅
8ダイワキャグニーセ756石橋脩
9ヴェロックス牡556浜中俊
10ケイデンスコール牡557岩田康誠
11カイザーミノル牡556横山典弘
12ヴァンドギャルド牡557福永祐一
13トーラスジェミニ牡556丸山元気





毎日王冠2021予想
有力馬紹介&WORLD事前チェック
<10/3(日)更新>


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北野シズカ

まず最初に、毎日王冠2021に出走予定の馬の中から、上位人気に支持されそうな馬について詳しく見ていきましょう。

前走時に「イイ状態で出走して勝ったのか」「実は、良くない状態だったのか」「関係者は自信があったのか・なかったのか」など。スポーツ紙・専門紙ではあまり取り上げられませんが、大事なポイントになりますよ!


前走:安田記念3着

シュネルマイスター


手塚厩舎(美浦)
ルメール騎手予定
戦績:3-1-1-0

当初サンデーレーシングはシュネルマイスター、グレートマジシャン、ケイデンスコールの3頭出しを予定していたが、グレートマジシャンが故障したため2頭出しになる。

シュネルマイスターは9月上旬にNF天栄から戻って約1か月間厩舎で調整されてきた。現在の手塚厩舎は美浦ではもっとも勢いのある厩舎でオープン馬の宝庫となっているが、それらと毎週のように併せ馬が出来ることで質の高い調教がこなせるようになっている。これが厩舎力アップの相乗効果を生んでいるのだろう。

シュネルマイスターは帰厩してからココロノトウダイ、セダブリランテス、ユーバーレーベンらと併せ馬を消化して、仕上がり具合はかなり良い。「距離は2000mになると少し長いけど、1800mまでなら守備範囲。再びルメールに手が戻る今回はいきなりから勝ち負けの期待を持ってる」と厩舎関係者。厩舎動向やノーザンFの動きを見てもまず上位争いになるだろう。

【WORLD分析班チェック】
スローの瞬発力勝負に課題がある!?

『ダンチヒ×サドラーズウェルズ』のノーザンダンサー系同士の配合だけに、本質的にはパワー向き。そういう血統背景があるため、スローの瞬発力勝負はあまり向いていない。スローな流れだった弥生賞、安田記念で詰めの甘さを露呈したのはそういう理由だろう。開幕週の東京でスローになると究極の上がりが求められることがあるので、この馬にとっては展開が流れるかどうかが重要なポイントになる。よく他のメンバーの脚質を確認しておきたい。




前走:安田記念1着

ダノンキングリー


萩原厩舎(美浦)
川田将雅騎手予定
戦績:6-1-2-4

古馬になっての成長力に疑問が持たれ、前走の安田記念は8番人気の低評価。しかし、この馬はまだ終わっておらず、初めてコンビを組んだ川田騎手が見事に復活のVゴールを決めて悲願のG1制覇を成し遂げた。古馬になってこういう復活を見せるディープ産駒は珍しく、今回は前走が本物だったのかを問う一戦になる。

当時の川田騎手は「返し馬は正直いい感じではありませんでしたが、競馬自体はスムーズでした。道中のリズムが良かったことで、トモの動きも問題なく、これなら直線も動いていけると思っていましたし、その通りに伸びてくれました」という話をしていた。レースでは手応えを感じられていたのならば、まだ終わっていない証拠。2~3走前に結果が出なかったのはたまたま状態を落としていただけかもしれない。毎日王冠は3歳時に制して元々相性がいいレース。出来を取り戻して秋も好調が続くのであれば当然ここも主役級の扱いが必要だ。

【WORLD分析班チェック】
調整法に関して厩舎から迷いが消えたのが大きい

これまではウッドだけでなくポリトラックやダートコースの調教なども取り入れて刺激を与えていたが、この中間はウッド一本に絞っての調教を続けている。迷いがない調整過程を見ても厩舎としてもこの馬に対して自信を取り戻せたものだと解釈できる。しかも毎回ラスト1Fは11秒台の鋭さ。デキに関してはここ最近では一番イイかもしれない。




前走:ドバイターフ2着

ヴァンドギャルド


藤原英厩舎(栗東)
福永祐一騎手予定
戦績:5-1-3-7

「見る目があったね」と評価されるのは前走ドバイターフに挑戦して2着に好走したヴァンドギャルドを管理する藤原英師の相馬眼について。国内でのタイトルは富士Sの1勝のみ。G1では一度も掲示板にすら入ったことがなかった馬ながら、リスクを冒してまで海外遠征して結果を出した手腕は見事だったというしかない。

日本では結果が出なくて海外で強いという馬は過去にも何頭もいた。古くはステイゴールドやルーラーシップ、サトノクラウン、ウインブライト、ディアドラ、メールドグラースなどが該当。ヴァンドギャルドもそのタイプなのかもしれないが、厩舎の話ではそうとも言い切れない。「それだけ馬も本格化しつつある。重心が低く脚捌きもだいぶシッカリしてきた。馬が自信を持ったような感じ。この馬はこれから良くなるよ」とのこと。

昨年は秋は富士Sを復帰初戦にしたが、今年はレースとして格上の毎日王冠から始動するのも期待の表れか。前走の走りを本物と考えれば国内のG1戦線でも上位争いに加わってきておかしくない。この秋ブレイクを予感させる注目の1頭。

【WORLD分析班チェック】
鞍上にとっては前哨戦こそ勝ちに行く一戦

天皇賞秋では福永はコントレイルに騎乗するため、本人は叩き台というよりは前哨戦こそ勝ちたいところ。その意欲は調教にも表れており、2週前、1週前でウッドコースの調教に騎乗して仕上げている。本人は「以前と比べてトモの感触が良くなった。また、力むことなく走れるようになっているので心身ともに成長を感じる」と好感触。


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北野シズカ

まずは1週前段階での注目馬3頭を紹介しました。ココで紹介した以外にも、昨年の同レース2着のダイワキャグニー、夏競馬で良績を残してきたマイネルファンロン、トーラスジェミニなど伏兵も多数おり、波乱の要素も含んだメンバー構成になりそうです。水曜日以降は過去のデータや、週中の情報に基づいた注目馬をピックアップしていきましょう!




毎日王冠2021予想
WORLD流!重賞的中テクニック
<10/6(水)更新>


分析班
水谷

こんにちは!データ分析担当の水谷です。
今週は先週と違って台風の心配もなく、晴れの絶好馬場で開幕週を迎えられそうです。水曜段階ではまずはレース全体のイメージを把握しましょう。毎日王冠はだいたい次の3つのポイントを押さえておけば最近の傾向が掴めるはずです。


毎日王冠2021データ
最初に押さえておきたい2つのポイント!

  • ①東京の芝重賞は良馬場ならばノーザンFが圧倒的に強い傾向

  • ②菊を捨てて距離適性を優先する3歳馬は古馬と互角に戦える素質アリ

  • ③高速馬場ながらスロー展開から究極の上がり勝負が基本パターン

①東京の芝重賞は良馬場ならばノーザンFが圧倒的に強い傾向



近3年、良馬場で行われた芝G1は45戦あったが、そのうち34勝がノーザンF生産馬が優勝している。実に75%のシェアを誇っていて「4回に3回は勝つ」という計算だ。これはなかなか圧倒的。なかでも鋭い末脚が存分に生きる東京コースは最も得意の舞台。この事実からしても、東京コースの重賞ではノーザンF生産馬を重く見るべきだろう。

また、このレースは社台系クラブが強く、近5年で4勝『シルクR、サンデーR、サンデーR、キャロットF』を挙げている。(連対馬まで広げれば更に数は拡大)

今年は社台RHが2頭出し、サンデーRが2頭出しとなっているが、サンデーRはシュネルマイスターとケイデンスコール以外にダービー4着馬グレートマジシャンも含めて3頭出しを予定していた。グレートマジシャンは故障により回避することになったが、クラブの勝負度合いで言えばサンデーRが断然だろう。

ちなみに、土曜のサウジアラビアロイヤルカップにもサンデーRは有力馬3頭出しを行っていて、この東京開幕週にどれだけ期待馬をスタンバイしていたのかがよく分かる。

今年のサンデーR所属馬は…
★シュネルマイスター
★ケイデンスコール



②菊を捨てて距離適性を優先する3歳馬は古馬と互角に戦える素質アリ



スタミナよりもスピードを優先する近年の傾向から、三冠最後の菊花賞に重きを置かない陣営が増えている。特にノーザンFの期待馬は「天皇賞秋>菊花賞」を優先するのがしばしば見られる。

今年もダービー上位のエフフォーリアやグレートマジシャンは菊に向かわずに秋天を打ち出したし、ダービー馬シャフリヤールも神戸新聞杯のあとは「ジャパンカップを目指すかも」という話が聞かれていた(この馬はまだローテは未定)。

つまり、賞金面クリアながら菊花賞には向かわずに古馬相手の中距離路線を選択した馬は「古馬相手でも勝負になる」と判断されているということ。それなりの素質の持ち主であると判断していいだろう。近年の毎日王冠で3歳馬が2年連続優勝(サリオス、ダノンキングリー)し、3年前もステルヴィオが2着しており、毎日王冠へ向かう3歳馬は要注意と考えたい。

今年の3歳の出走馬は…
★シュネルマイスター



③高速馬場ながらスロー展開から究極の上がり勝負が基本パターン



開催場替わりの開幕週であることや前哨戦というレースの性質から、このレースは基本的にスローペースで流れてラストが速い上がり勝負になりやすい。近走ではフルゲートになることも少なく、頭数が落ちつくことのもスローになりやすい原因になっている。


過去8年間のレースを前後半の4Fラップに分けて数字を確認しておこう。

   前4F 後4F 前後差
13年 48.2 45.9 (2.3)
14年 47.1 46.1 (1.0)
15年 47.9 45.7 (2.2)
16年 48.3 46.3 (2.0)
17年 47.8 45.6 (2.2)
18年 47.3 45.5 (1.8)
19年 47.0 45.9 (1.1)
20年 46.2 47.5 (▲0.7)

昨年は久々に前傾ラップ(前半のほうが速い)となったが、それまでは約2秒くらいの後傾ラップが基本だった。これだけペースが落ちるとラスト3Fは33秒台を切るような究極の上がり勝負になりやすく、上位争いするには瞬発力が必要不可欠になる。脚の回転力や過去に使った上がりタイムなどはシッカリとチェックしておきたい。血統面で言えばやはりディープインパクトが適性一番と言えるだろう。

高速上がりを使える馬は…
★ダノンキングリー
★ヴァンドギャルド



毎日王冠2021予想
『調教マル特ホース』
<10/7(木)更新>



秋の東京開幕週に行われる伝統の一戦・毎日王冠。近年は少頭数になるケースが増えてしまっているが、今年は春のG1好走組の名も見受けられ、本格的な秋競馬の幕開けを感じさせる。今回も過去の好走馬の追い切りパターンから好調教馬を探りたい。

●有力馬が始動の毎日王冠 レース間隔と調教量をおさらい

「春のG1好走馬」が出てくるということもあって、改めて過去の臨戦過程を踏まえたい。過去10年のレース間隔別成績を見ると一目瞭然。如何に休み明け、または秋初戦という馬が多いか、それらの馬で決着しているかがお分かりいただけるというものだ。

中3週以内 0-0-0-2
中4~8週 1-3-3-27
中9~24週 8-7-6-59
半年以上  1-0-1-6

好走馬の概ね3分の2が中9週以上のブランクでの出走ということになる。近年は外厩制度の定着により、トレセンでの調教量が少なかったり、ここへ向けての本気度が調教だけでは図りかねるが、中9週以上のブランクで挑んできた馬の大半が強めの追い切りを4、5本以上こなしていた。これは外厩で乗り込んでいたような馬でも当てはまる。


●王道調教は坂路追いが優勢に

続いて調教パターンもチェック。過去10年の3着以内馬をみると、最終追い切りが坂路だった馬が15頭、ウッドだった馬が11頭と二分しているが、坂路が優勢だ。

なお、特に坂路においていえることだが、最終追い切りは自己ベストに迫るレベルの時計をマークすることが多く見受けられた。坂路・ウッド、決定的にどちらが良いという訳ではないにせよ、坂路追いの重要度が高い辺りは意外にも感じる。ということで、今回は坂路組からチョイスしたい。


調教マル特ホース①

サンレイポケット

高橋忠厩舎(栗東)
鮫島駿騎手予定
戦績:5-4-3-8

・休み明けでも走れる態勢

1週前にコースで猛時計を出したが、最終追い切りは坂路。先週、ハードにやったこと、輸送も控えているため、馬なりに留められたものの、蹴り上げるチップの量が目立ち、時計以上にパワフルさを感じさせる。動きとしては問題ないだろう。ジョッキー的には先週の段階では「まだ太い」と言っていたそうだが、このひと追いと輸送で態勢は整ってきそうだ。



調教マル特ホース②

カデナ

中竹厩舎(栗東)
田辺騎手予定
戦績:4-3-3-22

・この馬なりに良化ムード

厩舎的に坂路追いが中心。馬場の荒れた時間に追うこと、追い切りでそこまで詰め込まないため、あまり時計が出ないことが多いのだが、年齢を重ねて、この馬なりにそれなりに時計を出すことが増えてきた。最終追いは52.2秒でラスト13.2秒、重賞ウィナーとすれば特筆すべきではないものの、カデナとすれば普段なりにできている。まだ余力もある走りっぷりで状態は良さそうだ。




毎日王冠2021予想
『下馬評は低いが妙味倍増!』
ラストワン・注目穴馬

<10/8(金)更新>


分析班
水谷

毎日王冠特集の最後は“前走ワケアリ敗戦馬”から注目穴馬のピックアップです。

秋の始動戦として選択する毎日王冠は、夏場を休養に充ててここから始動する馬が馬券圏内に絡むケースがほとんど。しかし、穴パターンになるのは8月の夏場の重賞を使ってここへ臨む馬。このタイプの馬は決まって人気になりにくい傾向があります。最後にこのパターンに該当する穴馬をピックアップします。


下馬評低めの盲点注目馬

ヴェロックス

中内田厩舎(栗東)
浜中騎手
戦績:3-3-3-6

【前走成績】
小倉記念(7着/2番人気)

○大雨による予定外の長時間輸送の影響が大きかった

前走の小倉記念は競馬場の総雨量が約569ミリにも達した大雨の一週間だった。当然、その影響は大きく中国地方の被害は甚大。日曜出走の土曜入厩馬も高速は広島までで、その後は下道での輸送となった。普段なら8~9時間のところが15~16時間掛かったとのこと。輸送で終わってしまった馬が多数いたことはほとんどの人の記憶から忘れられているが、ヴェロックスもその被害を受けた1頭である。「ローカルGⅢで掲示板にも乗れないんだからこの馬はもう終わった」と見限るのは早計だろう。

2走前のエプソムCでは同舞台で1分45秒4で駆けて4着に好走(これは同舞台の最速最速持ちタイム)しているし、輝かしい3歳時の実績を出せば堂々のダービー3着馬でもある。東京の高速馬場では一度も凡走がなく、復活があるとすればこの舞台かもしれない。厩舎筋からは「この中間はとにかく具合がいい。馬体のボリュームも素晴らしいし、いつ復活してもいい状態なのは間違いない」と絶賛の声も聞かれるほど。今回は久々に56キロの斤量になるのも好材料で、是非ともヒモ穴に加えておきたい1頭だ。



週末は、
コレさえ読めば新聞要らず!

WORLDでは10/8(金)夜から
『重賞出走馬・直前情報』をサイト内で公開!

今週末は
『毎日王冠(GⅡ)』
『京都大賞典(GⅡ)』
『サウジアラビアRC(GⅢ)』


過去の傾向や好走データを分析した後は、今年の出走馬が『どのような過程で出走して』『関係者がどのような感触・本音を抱いているのか』が大事。スポーツ紙・専門紙とは一線を画する情報力を有するWORLDの真骨頂はココからです!

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