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【レパードステークス2021】歴史は浅いがG1馬多数輩出の出世レース!今年は馬券的にも面白い!



レパードステークス2021予想
毎日3分読むだけで分かる!

  • ・週の始めは有力馬の特徴や戦績をチェック
  • ・中盤~週末は具体的な推奨馬を公開!

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北野シズカ

皆さん、こんにちは!今週は函館でエルムS、新潟でレパードSが行われます。翌週には交流重賞も控えており、ダートの注目レースが目白押しの夏競馬ですね。

ダービージョッキー・大西直宏さんも所属するWORLD競馬WEBで、社台グループの情報を専門にしている北野シズカと申します。

今週はレパードS(GⅢ)が注目レースです。

3歳のダート重賞はどこも出世レースという側面がありますが、このレースは創設されて僅か12回ながらトランセンド・ミラクルレジェンド・ホッコータルマエと、ここを制した馬たちから後のGⅠ(JpnⅠ)勝ち馬を輩出。他にも、ケイティブレイブ、インカンテーションといったGⅠ常連馬もこのレースで好走しましたね。未来の活躍馬が潜む一戦を、今週も1週間通して予習していきましょう!




レパードステークス2021予想
出走馬/枠順確定
<8/6(金)更新>


レパードステークス(GⅢ)
8/8(日) 新潟ダ1800m


馬番 馬名 性齢 斤量 騎手
1ラヴォラーレ牡356菅原明良
2レプンカムイ牡356鮫島克駿
3タマモブトウカイ牡356永野猛蔵
4ホッコーハナミチ牡356浜中俊
5オセアダイナスティ牡356川田将雅
6スマートパルフェ牝354西村淳也
7ロードシュトローム牡356木幡巧也
8テイエムマジック牡356藤懸貴志
9ハンディーズピーク牡356福永祐一
10ルコルセール牡356石橋脩
11ノースザワールド牡356松山弘平
12トモジャリア牡356三浦皇成
13タイセイアゲイン牡356松若風馬
14スウィープザボード牡356津村明秀
15メイショウムラクモ牡356柴田善臣





レパードステークス2021予想
有力馬紹介&WORLD事前チェック
<8/1(日)更新>


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北野シズカ

まず最初に、レパードステークス2021に出走予定の馬の中から、上位人気に支持されそうな馬について詳しく見ていきましょう。

前走時に「イイ状態で出走して勝ったのか」「実は、良くない状態だったのか」「関係者は自信があったのか・なかったのか」など。スポーツ紙・専門紙ではあまり取り上げられませんが、大事なポイントになりますよ!


前走:いわき特別1着

メイショウムラクモ


和田勇厩舎(美浦)
柴田善騎手
戦績:3-1-1-2

今年のレパードSは大多数が抽選の中、既に3勝を挙げている馬を取り上げたい。

まずはメイショウムラクモから。昨秋、キャリア2戦目に初めてダートへ降ろすと、中山ダ1800m戦を1分53秒5の好時計で勝利。早々にダート適性と素質を発揮したことで評判となったネオユニヴァース産駒。昇級直後の2戦はチグハグな内容で力を出し切れていなかったが、柴田善臣騎手に手が戻って以降は1・2・1着と走破時計の早さに違わぬ出世ぶりをみせている。

2走前の伏竜ステークスでは0.5秒と水を開けられたものの、当時の勝ち馬はジャパンダートダービーでも2着に好走。前走のいわき特別では初の古馬との対戦で1.2秒差の圧勝。世代トップクラスのパフォーマンスをみせている。

主戦ジョッキーは前走後に「ここではスピードが違ったね。パワーが有るし、相手に合わせて走るからクラスが上がってペースが速くなった方が操縦しやすいよ」と評している。番組が限られるとはいえ、昨秋にJBC2歳優駿を除外になったこともあり、ようやく重賞初挑戦。これまでみせたパフォーマンスからも中心は譲れない一戦だ。

【WORLD分析班チェック】
不安材料を挙げるなら中山専用機のような実績

陣営は近走で「稽古の段階から落ち着きが出てきた」といった評価を口にしていたが、過去7戦中6戦が中山でのもの。これまでで最も長い距離での輸送や、初めての左回りという不安がないわけではない。過去のレースぶりからもスムーズな競馬ができる良い枠順も欲しいところか。当日のパドックなどの気配も注意したいタイプだ。




前走:渡島特別1着

ルコルセール


堀厩舎(美浦)
石橋脩騎手
戦績:3-0-1-2

ダートに替わって目下3連勝中。ダート適性の高さは、半兄がマーチS勝ちのソロル、おじにゴールドアリュールがいる血統の為せる業といったところか。前走は初めての函館遠征で2ターンの競馬。ゲートでチャカついて出遅れただけに少頭数にも恵まれた感はあったが、好位から突き抜けて、古馬相手に2馬身半差の勝利。初コースにも対応してみせた。

デビュー2戦目からブリンカーを着けられているように集中力の課題はあるそうだが、ダートで初勝利した時点から「ユニコーンSかレパードSに行きたい」とオーナーサイドが見初めていた素質馬。前走も最後の最後まで手前が変わらずに後続を押し切っており、まだまだ余力はありそう。これまで以上のメンバーを相手にどこまでやってくれるか、不安より期待が大きいようだ。

【WORLD分析班チェック】
ダート馬としては経験不足?

ダートに替わってからのパフォーマンスの高さは秀逸だが、過去3戦で砂を被るレースを経験していないことは盲点といえる。

・未勝利戦 スタート直後、外目の2番手追走から抜け出し
・1勝クラス 外4頭目を先行して押し切り
・渡島特別 9頭立て8番枠から先行


といった具合にモマれる形を経験できていない。ブリンカーを着けているように決して精神面の不安がないわけではない。流れが忙しくなりやすい傾向からも万が一、内枠に入ってモマれるようなことになれば不安はつきまといそうだ。




前走:インディアT1着

ホッコーハナミチ


長谷川厩舎(栗東)
浜中騎手
戦績:3-1-1-2

当初は父のホッコータルマエを手掛けた西浦勝一厩舎からデビュー。「花道」という馬名は引退する師に捧げたもののようだったが、良くも悪くも父のタルマエに似てしまったのか、起動に乗るまで時間がかかり、初勝利は長谷川浩大厩舎に来てから。未勝利、1勝クラスと連勝を遂げるも体質の弱さなどが危惧されており、2勝クラスで勝つまでは3戦を要している。

ただ、時間を要しているとはいえ厩舎サイドは素質を買っているそうで、まだまだ上を目指せるという手応えはあるとのこと。前走は脚抜きのいい馬場に不安はありながらチークピーシーズの効果もあってレコード勝ち。新たな面を見せた。

ちなみに、ホッコータルマエといえば幸英明騎手のイメージが強いと思うが、新馬戦に乗ったのは騎手時代の長谷川師でもあった。今後も父のような出世街道を歩めるか、長い目で見ていくべき血統馬だ。

【WORLD分析班チェック】
異例のローテを乗り越えられるか?

不得手とみられていた脚抜きのいい馬場、しかもレコード勝ち。前走のパフォーマンスは評価すべきものだが、臨戦過程は酷だ。
6月に2戦、7月10日の前走は中1脩で小倉へ臨んでいる。2012年以降、8月上旬ごろに行われているレパードSだが、過去10年の3着以内馬を見渡しても6~7月に3走していた馬はいなかった。聞けばレパードSに出すためにタイトなローテを辞さなかったという。コンディション面は課題になりそうだ。


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北野シズカ

まずは既に3勝を挙げている馬の中から、1週前段階での注目馬3頭を紹介しました。ココで紹介した以外にも、魅力的な馬が多数。また、登録馬の大半が前走1着馬とあって上昇度合いも重要なポイントですね。水曜日以降は過去のデータや、週中の情報に基づいた注目馬をピックアップしていきましょう!




レパードステークス2021予想
WORLD流!重賞的中テクニック
<8/4(水)更新>


分析班
水谷

こんにちは!データ分析担当の水谷です。水曜は過去の傾向からレパードステークスのイメージを固めていきましょう。大きな2つのポイントを押さえておけば攻略の大枠が掴めるはずです。


レパードステークス2021データ
最初に押さえておきたい2つのポイント!

  • ①前走や過去の格には注目

  • ②安定した実績も必要

①前走や過去の格には注目


ご存知ではない方のためにも改めて説明すると、前提として2歳から3歳にかけて世代限定のダート路線はある程度、レースが限られる。

JRAで行われる重賞で3歳限定といえばユニコーンSとこのレパードS。GⅠ級となると大井で行われる交流重賞のジャパンダートダービー(JpnⅠ)のみ。JRAでのオープン特別なら今年は6つ(鳳雛S・青竜S・端午S・伏竜S・昇竜S・ヒヤシンスS)、他は交流重賞といったところが3歳ダート路線のレース体系だ。

当然ながら性別に限定したレースもある芝と比べると施行数は限られる。それによって起こりやすいのが高レベル化。選択肢が狭まるため強い馬が強い馬とぶつかり合いやすくなる。前走レースを見ても重賞・交流重賞の出走組が好走しやすい傾向にある。



レパードS過去10年出走馬の前走クラス別成績(前走芝含む)

斤量 着度数
(1着-2着-3着-4着以下)
勝率 連対率
GⅠ・GⅡ 0- 0- 0- 4/ 40.0%0.0%
GⅢ 4- 0- 0-17/2119.0%19.0%
オープン 1- 1- 0- 7/ 911.1%22.2%
3勝クラス 0- 0- 1- 1/ 20.0%0.0%
2勝クラス 1- 4- 2-44/512.0%9.8%
1勝クラス 0- 2- 0-25/270.0%7.4%



GⅡ以上は芝重賞だったが、クラスが上がるにつれて好走馬の数が増えていることがわかる。また、3歳ダート路線の頂点というべきジャパンダートダービー組はどうかというと、非常に優秀な成績で(4-3-3-12)で勝率18.2%、連対率31.8%と前述のクラス別好走数・好走率を上回る。

また、過去10年の3着以内馬30頭の2走前もチェックしてみると、芝や海外も含めて重賞が10頭、オープン特別が9頭に及ぶ。早い段階で高いレベルで戦ってきた馬が優位ということか。

今年は大半の馬が2勝クラスを勝ち上がったばかり。例年に比べるとダート馬の出世が遅れてきた感もあるだけに、過去の傾向を重視すべきかどうかは検討すべきところだろうが、基本スタンスとしては前走・前々走で上級条件に出走していたら有利だ。

②安定した実績も必要



例年のようにフルゲートになりやすい一戦。ペースが激しくなりやすい上にコーナー角度が厳しい新潟のコース形態ということもあってか、波乱傾向も見受けられるのだが、そこでチェックしたいのは実績と安定度。

過去10年の3着以内馬30頭の成績をみると、ここまで2勝に留まっていた馬は11頭(JRAの成績のみ)。4勝が2頭、3勝が15頭になる。2~3勝の成績差は少ないように思われるが、ただ勝ち馬に関しては3勝馬が多い。同世代と争って勝ち抜いてきた地力は評価すべきだ。

また、過去10年の3着以内馬30頭の好走率をみるとチェックすると、20頭の複勝率が50%を超えていた。コーナリングの難しいコースを示すようなデータにも他はあるが、安定感も必要ということだろう。



レパードステークス2021予想
『調教マル特ホース』
<8/5(木)更新>



3歳ダート路線において最後の重賞となるレパードS。最後かつGⅢとはいえ、一般的に成長または本格化の遅いダート。既に紹介した通り、ここからでも活躍馬は多数出てくる。施行時期の変更が少々違ってはきているが、まずは調教パターンから取り上げたい。

●レパードSの調教は坂路が重要に

過去10年の3着以内馬30頭の調教を調べると、とにかく目立つのが坂路追い。最終追い切りが坂路だった馬は美浦で4頭、栗東で14頭に及ぶ。しかも最終がウッド追いだった中にも坂路でも追い切る馬も見受けられ、東西で7頭。ということは、中間に坂路追いをしなかった馬は5頭しかいないのだ。

ちなみに、時季を考慮してなのかはわからないが、全体的に目立つのが調教をやりすぎていないこと。併せ馬ではなく単走だったり、1週前の日曜の追い切りを控えていたりという傾向が他の重賞と比較しても目立った。


調教マル特ホース①

ホッコーハナミチ

長谷川厩舎(栗東)
浜中騎手
戦績:3-1-1-2

・1週前にジョッキー騎乗でビッシリ、当週は余裕残し

レース間隔は詰まっているが、こちらも坂路追いオンリー。1週前に年長馬と併せてビッシリ追われると、最終追いは長谷川師の騎乗でゆったりとした追い切り。雰囲気自体はデキ落ちをそう感じさせなかった。レース間隔は相当タイトだが、調整過程からは抽選もなく出走できることの優位さを感じさせるものといえる。



調教マル特ホース②

タイセイアゲイン

松下厩舎(栗東)
松若騎手
戦績:2-0-0-5

・坂路でゆとりのある調整

前置きさせていただくと、坂路組として注目していたクリーンスレイト、アリエノールが除外。他にも好調教馬はいたが、函館を経由する異例のローテーション。よって2カ月ぶりでも坂路で調整しているこの馬を穴としてピックアップしたい。

中間は坂路だけで調整してきたが、最終追い切りはレース間隔が空いていながらも終い重点。もう出来上がっているということだろう。中間の攻め時計はもう少し欲しいところもあるが、あえて詰め込み過ぎていないのだろうか。いい意味で捉えたいところ。ただ、フットワーク的には新潟のコーナーで加速できるかは疑問。動きは悪くないが、その点でこの評価順としたい。




レパードステークス2021予想
『下馬評は低いが妙味倍増!』
ラストワン・注目穴馬

<8/6(金)更新>


分析班
水谷

今年のレパードSは出走投票した大半の馬が2勝馬。17頭中11頭が抽選をくぐり抜けた一方、出走していれば人気になっていたであろう存在も数多く除外される結果に。2勝馬と実績が見劣りながらも能力のある馬が抜けてしまったことで本命サイドに傾いた感もありますが、今年のメンバーで穴の魅力を秘める馬も取り上げます!


下馬評低めの盲点注目馬

ノースザワールド

大久保龍厩舎(栗東)
松山騎手
戦績:2-1-1-4

【前走成績】
1勝クラス(1着/1番人気)

○初ダートで砂を被ってもOK
○詰めの甘さをダートで解消

前走は初めてダートに挑戦。ジョッキーは適性に半信半疑だったようだが、内枠からコーナーでもインにこだわって差し切り。砂を被ることもいとわず、初ダートながら人気に応える走りをみせて、適性を発揮した。

近親にアメリカのダートGⅠ馬がおり、半姉は先週のクイーンSにも出走していたクラヴァシュドール。芝でもハイレベルの決着となったアーリントンCでも6着に入るなど基本的な能力がないわけではなく、調教では相変わらず動くと評判。詰めの甘さをダートで開花できたとなれば、引き続き注目だ。



週末は、
コレさえ読めば新聞要らず!

WORLDでは8/7(土)夜から
『重賞出走馬・直前情報』をサイト内で公開!

今週末は
『レパードステークス(GⅢ)』
『エルムステークス(GⅢ)』


過去の傾向や好走データを分析した後は、今年の出走馬が『どのような過程で出走して』『関係者がどのような感触・本音を抱いているのか』が大事。スポーツ紙・専門紙とは一線を画する情報力を有するWORLDの真骨頂はココからです!

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