【神戸新聞杯2021】ダービー馬シャフリヤール始動!伏兵食い込みの余地は!?注目データ・ヒント多数
神戸新聞杯2021予想
毎日3分読むだけで分かる!
- ・週の始めは有力馬の特徴や戦績をチェック
- ・中盤~週末は具体的な推奨馬を公開!

北野シズカ
皆さん、こんにちは!WORLD競馬WEBで社台グループの情報を専門にしている北野シズカです。
秋競馬がスタートし、G1に向けたトライアル重賞が多く開催されていますが、今週は菊花賞に向けて重要なレースである神戸新聞杯。なんといっても注目はダービー馬・シャフリヤール。ここをステップに、一体どのレースを大目標とするか。現段階での仕上がりはどうか。新聞には載らないような関係者の本音を入手した上で、ジャッジを下していきましょう!
さて、今年は皐月賞を制したエフフォーリアが既に天皇賞(秋)への出走を表明しており、菊花賞には参戦しません。春の有力馬が1頭不在というメンバー構成になれば、当然色気が出てくる陣営もいる事でしょう。この前哨戦を『権利を獲るための全力投球』と考えているのか。それとも『本番に向けたひと叩き』と考えているのか。この点も見逃せません。
昨年に引き続き異例の中京開催となる神戸新聞杯。その昨年はコントレイルが三冠へと弾みをつける勝利を挙げました。今年はどのような結果となるか。早速各馬について見ていきましょう!
【神戸新聞杯2021予想】
最新更新9/24(金)
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神戸新聞杯2021予想
出走馬/枠順確定
<9/24(金)更新>
神戸新聞杯(GⅡ)
9/26(日) 中京芝2200m
馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 |
---|---|---|---|---|
1 | セファーラジエル | 牡3 | 56 | 鮫島克駿 |
2 | ワンダフルタウン | 牡3 | 56 | 和田竜二 |
3 | キングストンボーイ | 牡3 | 56 | ルメール |
4 | モンテディオ | 牡3 | 56 | 池添謙一 |
5 | ステラヴェローチェ | 牡3 | 56 | 吉田隼人 |
6 | シゲルソウサイ | 牡3 | 56 | 岩田康誠 |
7 | レッドジェネシス | 牡3 | 56 | 藤岡康太 |
8 | イクスプロージョン | 牡3 | 56 | 松山弘平 |
9 | テイエムタツマキ | 牡3 | 56 | 富田暁 |
10 | シャフリヤール | 牡3 | 56 | 福永祐一 |
神戸新聞杯2021予想
有力馬紹介&WORLD事前チェック
<9/19(日)更新>

北野シズカ
まず最初に、神戸新聞杯2021に出走予定の馬の中から、上位人気に支持されそうな馬について詳しく見ていきましょう。
前走時に「イイ状態で出走して勝ったのか」「実は、良くない状態だったのか」「関係者は自信があったのか・なかったのか」など。スポーツ紙・専門紙ではあまり取り上げられませんが、大事なポイントになりますよ!
前走:日本ダービー1着
シャフリヤール

福永騎手予定
戦績:3-0-1-0
デビュー戦の時点で福永騎手サイドが「今年のダービーはこれに乗りたい」と話しており、その言葉通りに大一番では本馬に騎乗。そして勝利を掴み取ってしまうのだから、やはり名手の感覚は相当なモノなのだろう。
鞍上サイドがこれほどまでに高評価を与えていれば、かねてから厩舎サイドとしてもトーンも高かったのが特徴。新馬戦の前の段階では「厩舎の牡馬では世代一番」とキッパリ。ダービーでは単勝4番人気・11.7倍と決して戦前は主役という扱いではなかったものの、早い段階から世代のトップを狙えるというジャッジだったのは確か。
春シーズンは上手く間隔を取りながらも、されどダービーという大舞台にたどり着くためのルートを陣営がよく思案していた印象。結果的に毎日杯→ダービーというローテーションで成功に至ったが、陣営としては共同通信杯での3着(収得賞金加算に至らず)という結果に焦りもあったのではないだろうか。対して今回は夏シーズンを丸々休養に充てる余裕のあるローテ。春以上に態勢で臨める場面だろう。
【WORLD分析班チェック】
歴史に残る高速時計はやはりハイレベル
毎日杯でマークした1分43秒9はコースレコードのみならず、14年に京都1800Mで記録された日本レコードと同タイム。これを3歳春の時点で、直線に坂のある阪神コースでマークしてしまったのだから『大レコード』と評しても決して過言ではないだろう。確かに当時は時計の出やすい馬場ではあったが、2着グレートマジシャンもダービーで好走し、4着ルペルカーリアは京都新聞杯2着。それぞれが重賞で好走していることから、額面通りに受け止めていいだろう。
前走:青葉賞2着
キングストンボーイ

ルメール騎手予定
戦績:2-1-0-2
一言で言えば、この馬はTHE・藤沢和雄。同師がどのようなポリシーを持ち、どんなレースを自身の選択肢の主軸としていたかが戦績に全て表れている。
注目すべきは2点。1つは、昨秋にベゴニア賞へと送り出している点。実は藤沢和師にとってベゴニア賞は非常に特別なレース。1勝クラスの特別戦と本来は決して目立つレースではないものの、同厩舎はこれまでに7頭を送り込み、その全てが2着以内に好走。つまり連対率100%だ。過去に送り込んできたのは、サトノアレスやロサギガンティアなど、後の重賞ウィナーも複数。期待馬をここに送り込みがちなため、その分成績も伴っているということだろう。
もう1点はメンバーの皆様もお馴染みだろうが、青葉賞へと出走させてきた点。そしてその上で『馬の状態を見てダービーを回避する』という選択を取れた点。『一勝より一生』という師のポリシーがこの馬のローテーションに詰まっている。
【WORLD分析班チェック】
器用さと豪快さを兼ね備えた万能タイプ
ベゴニア賞や共同通信杯では上がり33秒台の末脚を繰り出しているように、鞍上のゴーサインに応えて末脚を爆発させられるタイプ。こういった馬は得てして器用さに欠けるパターンが多いのだが、本馬は全く問題なし。青葉賞では内ラチ沿いの狭いところを割った脚を伸ばしているように、どんな隊列になっても力を出し切れる自在性がある。冷静に状況を判断できるルメール騎手が意のままに操れるだけに、その立ち回りに注目。
前走:日本ダービー10着
ワンダフルタウン

和田竜騎手予定
戦績:3-1-1-1
2走前の青葉賞は今年初戦。久々のローテーションながらも結果を残し、無事にダービーへと駒を進めた訳だが……実は関係者にとっては「よく上手く行ったよね」というのが本音。
そもそも青葉賞の前にレースを使えなかったように、やはり復帰時は馬体面に問題を抱えていたという。「蹄が良くなくて。皐月賞に使おうと思っていたのに回避せざるをえなかったんですよ。でも、パスした分で随分とよくなってきました」と、当時の関係者。ようやく上昇曲線を描き始めたか、というタイミングでの復帰とあって、万全の状態ではなかった。それでも重賞を勝ち切ったのは、確かな能力を持っているからこそ。
復帰戦の予定を変更し、延び延びになっていた春と比較すれば、今回は予定通りの出走。徐々に調教を強化しながらレースを迎える。上昇曲線を描き、十分に調子が上がった状態で臨めるはずだ。
【WORLD分析班チェック】
父に似た長く脚を使うタフネス
父ルーラーシップがそうだったように、しぶとく脚を伸ばして前に迫る、持久力を売りにしているタイプ。ダービーでは勝負所で馬群に包まれてしまい思うように身動きが取れなかったのが痛恨。10着と着順は大きく落としたが、決して実力不足という訳ではない。先行勢がどのような展開を演出するかがカギにはなるが、自らスパートしていくような強気な競馬でも十分に能力は発揮できるだろう。

北野シズカ
まずは1週前段階での注目馬3頭を紹介しました。ココで紹介した以外にも、三冠最終戦にかけるクラシック上位組や、夏に古馬を負かして頭角を現してきた上がり馬など伏兵も多彩、楽しみなメンバー構成になりそうです。水曜日以降は過去のデータや、週中の情報に基づいた注目馬をピックアップしていきましょう!