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【菊花賞2021】G1馬不在で今年はどうなる?異例の大混戦を勝つための注目データ・ヒント多数



菊花賞2021予想
毎日3分読むだけで分かる!

  • ・週の始めは有力馬の特徴や戦績をチェック
  • ・中盤~週末は具体的な推奨馬を公開!

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北野シズカ

皆さん、こんにちは!WORLD競馬WEBで社台グループの情報を専門にしている北野シズカです。

今週は牡馬クラシック最後の一冠、菊花賞ですね。なんといっても今年のポイントは皐月賞馬エフフォーリア、ダービー馬シャフリヤールの両方が不在というメンバー構成、そして42年ぶりに阪神で行われることでしょう。近年は牧場サイドやオーナーサイドがそれぞれの馬に役割を分担するため、クラシックのタイトルを獲った馬でも、あえてここには向かわないという選択肢が増えてきましたね。

しかしこれは、裏を返せば『3000Mの菊花賞だからこそこの馬を!』と息巻いている陣営もいますし、まして今年は『阪神コースなら』という陣営も出てくるわけです!こういった陣営からすれば、春の実績馬が不在というのは非常に大きなチャンス。クラシック制覇を果たすために力の入る関係者の本音を、しっかりと入手する必要がありますね。

それでは、今週もまずは出走各馬について見ていきましょう!




菊花賞2021予想
出走馬/枠順確定
<10/21(木)更新>


菊花賞(GⅠ)
10/24(日) 阪神芝3000m


馬番 馬名 性齢 斤量 騎手
1ワールドリバイバル牡357津村明秀
2アサマノイタズラ牡357田辺裕信
3タイトルホルダー牡357横山武史
4ロードトゥフェイム牡357丹内祐次
5レッドジェネシス牡357川田将雅
6セファーラジエル牡357鮫島克駿
7ディープモンスター牡357武豊
8エアサージュ牡357藤岡佑介
9ヴェローチェオロ牡357幸英明
10モンテディオ牡357横山和生
11ディヴァインラヴ牝355福永祐一
12ノースザワールド牡357和田竜二
13アリーヴォ牡357M.デム
14ステラヴェローチェ牡357吉田隼人
15ヴァイスメテオール牡357丸山元気
16グラティアス牡357松山弘平
17ヴィクティファルス牡357池添謙一
18オーソクレース牡357ルメール





菊花賞2021予想
有力馬紹介&WORLD事前チェック
<10/17(日)更新>


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北野シズカ

まず最初に、菊花賞2021に出走予定の馬の中から、上位人気に支持されそうな馬について詳しく見ていきましょう。

前走時に「イイ状態で出走して勝ったのか」「実は、良くない状態だったのか」「関係者は自信があったのか・なかったのか」など。スポーツ紙・専門紙ではあまり取り上げられませんが、大事なポイントになりますよ!


前走:神戸新聞杯 1着

ステラヴェローチェ


須貝尚厩舎(栗東)
吉田隼騎手予定
戦績:3-1-2-1

牝馬クラシックをソダシと共に歩んだ須貝尚厩舎×吉田隼騎手だが、牡馬クラシックはこのステラヴェローチェで安定して上位争いを続けてきた。

どうしても白毛のヒロイン・ソダシはマスコミやファンの間でも注目度が高まりがちだが、実は厩舎サイドは今春の段階で「今年はソダシとステラヴェローチェの2頭で盛り上げていきたい」と、その名を並列するほどの期待度。メディアでの露出度は断トツでソダシの方が高いものの、内々の評価自体は双璧であったことは押さえておかなければならないポイント。

ちなみに、この中間こそ間隔が詰まっているため在厩での調整だが、本馬はノーザンファームの生産馬とあって、放牧時はノーザンファームしがらきなどの設備を利用している。この辺りも重要な注目点だろう。

【WORLD分析班チェック】
馬場不問、どんな展開も問題なし

バゴ産駒と言えば、今年凱旋門賞へとチャレンジしたクロノジェネシスも同様。欧州系の血統馬とあって、タフな道悪を全く苦にしないのが特徴だ。その一方で、やはりこれもクロノジェネシスと同様なのが、瞬発力が問われる競馬となっても能力を発揮できる点。日本ダービーでは上がり最速となる33秒4で追い上げての3着なのだから、スローペースからの決め手勝負でも、自分の力はしっかりと発揮できるということ。この点は3000M戦への挑戦にあたって、大きな武器だろう。




前走:ラジオNIKKEI賞 1着

ヴァイスメテオール


岩戸厩舎(美浦)
丸山騎手予定
戦績:3-0-0-2

調教停止の関係で現在の所属は岩戸厩舎となっているが、本馬は木村厩舎の所属馬。馬房の場所や担当するスタッフなどは変わっていない。

そして、デビュー当初から木村厩舎サイドは「フットワークからして、素質の高さは相当。クラシックに乗せたい馬」と評価していたのが特徴。ノーザンファームから多くの素質馬を預託されている厩舎サイドがそう評するのだから、よほど光るモノがあったのだろう。

ただ、結局、春は皐月賞・ダービーの舞台には駒を進めることはできず。厩舎サイドの理想通りとはいかず。夏のラジオNIKKEI賞で賞金を加算したことで、最後の一冠である菊花賞への出走に漕ぎつけられた今回は、陣営としてもひと際力の入る1戦となるはず。

【WORLD分析班チェック】
タフな競馬をこなせる体力に注目

京成杯プリンシパルSではスローペースからの決め手勝負で後れを取っている一方で、不良馬場だった1勝クラスでは鮮やかな快勝。タフさが問われるレースでは安定して結果を残しているように、体力を要す競馬になればなるほど、自身の能力を発揮できるタイプ。当然、3000Mへの距離延長は大きなプラス材料になり得るはず。




前走:セントライト記念 3着

オーソクレース


久保田厩舎(美浦)
ルメール騎手予定
戦績:2-1-1-0

デビュー2連勝の勢いのまま挑戦したホープフルSでは、ダノンザキッドの2着に好走。内ラチ沿いをソツなく立ち回るセンス溢れる競馬ぶりは、翌年の飛躍を予感させるようなものだった。

しかし、その後に予定していた皐月賞への調整中に骨折。前走のセントライト記念は、そのホープフルS以来となる久々の1戦だっただけに「いやー、さすがにイマイチです。ギリギリ間に合ったかなという程度のデキですよ」というのが関係者の話。本調子にはなかった中での3着は“優秀”の一言だろう。

GⅠや重賞といった有力馬の揃うレースでルメール騎手が騎乗し続けている、という点は要注目。アーモンドアイやグランアレグリアといったGⅠウィナーを筆頭に、ノーザンファーム天栄の調整馬における第一主戦はルメール騎手。要は『天栄サイドが最も有力』と考えている馬だからこそ、この馬の鞍上にルメール騎手があてがわれているのだろう。

【WORLD分析班チェック】
母の面影とプラスアルファ

母マリアライトはSPECIALTY公開となったエリザベス女王杯(2万3590円的中)や宝塚記念を制するなど、中長距離の重賞で長く脚を使う競馬がスタイルだった実力馬。オーソクレースはそんな母の武器である持続力を引き継ぎつつ、しかもホープフルSで見せたようなコーナーをロスなく回る器用さも備えている。まだまだ伸びしろ十分という点を踏まえれば、先々は母を上回るような走りを見せてもおかしくはない可能性の持ち主だろう。


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北野シズカ

まずは1週前段階での注目馬3頭を紹介しました。ココで紹介した以外にも、セントライト記念を制したアサマノイタズラ、神戸新聞杯の2・3着馬レッドジェネシス、モンテディオなど伏兵馬も多く、楽しみなメンバー構成になりそうです。水曜日以降は過去のデータや、週中の情報に基づいた注目馬をピックアップしていきましょう!




菊花賞2021予想
WORLD流!重賞的中テクニック
<10/20(水)更新>


分析班
水谷

こんにちは!データ分析担当の水谷です。いよいよ牡馬クラシック3冠目の菊花賞ですね。今年は皐月賞馬もダービー馬も不在というメンバー構成。今後はこういったメンバーでの開催が主流となってくる可能性もありますね。まずは過去の傾向と共に、今年のメンバーについて確認していきましょう!


菊花賞2021データ
過去の好走馬を分類してみよう


今年は皐月賞馬もダービー馬も不在の菊花賞。そもそも春の2冠の勝ち馬が活躍するレースなのか?過去10年に菊花賞で馬券に絡んだ30頭がどのようなタイプなのか、確認してみましょう。


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[参考]皐月賞/ダービー馬…3頭
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20年1着コントレイル
12年1着ゴールドシップ
11年1着オルフェーヴル

今年はそもそも該当馬の出走がありませんが、本来ならば当レースで最有力になるはずのクラシック勝ち馬。実は過去10年間で馬券に絡んだのはわずかに3頭で、その内2頭は3冠馬。過去5年に限ればコントレイル1頭しか馬券に絡んでいないのです。
この成績を見ると、G1馬が菊花賞への参戦にあまり積極的でないのも納得。今後、この傾向は強くなっていく可能性がありますね。
では、どんな馬が馬券に絡んでいるのか?いくつかの注目パターンを見ていきましょう。



①クラシック皆勤組…13頭
※皐月賞馬・ダービー馬含む



皐月賞馬やダービー馬はあまり馬券に絡んでいないものの、これは決してひと夏で勢力図が大きく変わったということではありません。実際、クラシック3冠全てに出走した馬が全体の1/3程を占めています。

クラシックを皆勤できる馬というのは、どこかのタイミングで十分な賞金を得ているケースがほとんど。つまり、OP特別や重賞などでの好走経験があるため、どうしても人気に推されがち。しかし時には、17年クリンチャー(10番人気)と19年サトノルークス(8番人気)といった人気薄の各馬も好走しています。

クリンチャーは皐月賞4着、サトノルークスに至っては直前のセントライト記念で2着に好走していながらも伏兵評価でした。重賞実績がある上に、クラシックに皆勤できるだけのタフさも備えている馬には要注意ですね。

★今年の該当馬
グラティアス
ステラヴェローチェ
タイトルホルダー
ディープモンスター
ヴィクティファルス



②条件戦からの直行…6頭



こちらは優先出走権利がかかる重賞ではなく、自己条件戦で地道に賞金を稼いで大舞台へと登り詰めてきた組です。

かねてから九十九里特別や三田特別、阿賀野川特別といったレースを勝ち上がっての菊花賞挑戦というパターンが見受けられましたが、近年もその傾向は不変。実際に直近の好走馬を見てみると……

・20年2着アリストテレス
⇒春二冠は出走せず。9月の小牧特別を勝っての直行。

・18年3着ユーキャンスマイル
⇒春二冠は出走せず。8月の阿賀野川特別を勝っての直行。

・17年3着ポポカテペトル
⇒春二冠は出走せず。8月の阿賀野川特別を勝っての直行。

このように、いずれの馬も今回が初めてのクラシック出走。また、これら3頭は春のクラシックに向けたトライアル重賞で敗れていたという経緯がありました。よって、ユーキャンスマイル(10番人気)やポポカテペトル(13番人気)といった各馬は、一般ファンからの評価が伏兵止まりだったのも特徴です。


★今年の該当馬
アリーヴォ
エアサージュ
ディヴァインラヴ
ロードトゥフェイム
ヴェローチェオロ




分析班
水谷

今年の該当馬はそれぞれに個性がありますね。アリーヴォエアサージュは今回が初めての重賞挑戦。ディヴァインラヴも同様の上、こちらは牝馬になります。こういった各馬は春の既存勢力と直接対決をする機会がそうないため、一般には能力比較の難しい部分でしょう。このようなところに穴馬は眠っている可能性が高いですので、要注意です。



③夏の重賞からの直行…1頭



こちらは極めて異例のパターン。自己条件でもなく、秋の前哨戦も使わず、夏のラジオNIKKEI賞から直行でのG1挑戦です。過去10年においてただ1頭該当するのが、18年1着のフィエールマン。

そして、今年はそんな3年前の勝ち馬と全く同じローテーションでヴァイスメテオールが出走。ここで注目したいのが、この両馬はいずれもノーザンファーム天栄での調整馬という点です。

ノーザンファーム天栄は、ここ数年で“レースに使わない”という新しいパターンを確立してきました。この支えとなっているのが、外厩中心でのの調整を軸。前例に挙げたフィエールマンだけでなく、アーモンドアイでは牝馬3冠をすべてぶっつけローテで出走させましたね。

今回のヴァイスメテオールのローテーションは、そんな天栄の成功パターンを踏襲したもの。過去10年という括りでは珍しい部類に入りますが、マークすべきパターンの1つでしょう。これからこういったローテーションが更に増える可能性も十分です。

★今年の該当馬
ヴァイスメテオール



菊花賞2021予想
『調教マル特ホース』
<10/21(木)更新>



今年と来年は阪神競馬場で行われる菊花賞(G1)。毎年のように「距離適性」が焦点となるレースだが、従来の京都であれば下り坂の巧拙が多少囁かれる程度のところが、阪神だと直線の坂を2度登る必要がある。3歳秋と一定の成長が見られる時期とはいえ、さらに過酷な条件になるだろう。従来と異なるコースのため、過去を参照し辛いが、今回は阪神芝三千超のレースから適した調教パターンを探りたい。

●阪神大賞典&京都の菊花賞はコース追いが重要

今年の天皇賞・春も阪神で行われ、過去の調教パターンが反映できず、200m違う阪神大賞典の調教パターンを参照したが、今回の菊花賞とは同じコースになる。そこでポイントとして挙げたのがコースでの追い切りの多さ。それにコース追いと坂路追いを中間にともに行っていた馬はさらに多かったが、そこは坂のある阪神コースだからだろうか。

また、昨年までの京都で行われた菊花賞の調教パターンを振り返ると、3着以内の好走馬の3分の2が当週か1週前にコース追いをしており、こちらもコース追いの重要性が高い印象。総合的に見てもコース追い切りで心肺機能を作ることは非常に重要なのではないかということが仮定できる。今年に関しては、コース追いを取り入れている馬が多く、しかも内容も良好な馬が多いことから取捨は難しいところだが、以下の2頭を取り上げたい。


調教マル特ホース①

ヴィクティファルス

池添学厩舎(栗東)
池添騎手予定
戦績:2-1-0-3

・1週前にコース追い、最終追いも動きは抜群

前述通り、セントライト記念から中4週。1週前にCWコースで6Fの追い切りをこなし、当週は坂路での調整だったが、いずれも動きは抜群。長距離戦ということを考慮すると、多少反応が鈍いくらいの方が折り合い面の心配はないのかもしれないが、坂路追いの反応からも体調の良さが窺える。今回は追い切りの気配がいい馬が多かった印象だが、それでもこの馬が一番だろう。



調教マル特ホース②

ディヴァインラヴ

斉藤厩舎(栗東)
福永騎手予定
戦績:3-0-0-4

・この厩舎らしくCW追い続きでも余裕のある動き

長距離イコール・コース追いがイイといった流れを紹介したが、乗り手の技術や馬のスタミナを考えると容易ではないもの。ただ、斉藤厩舎自体は元からコース追いを主体としているとはいえ、馬なりながらも大トビで伸び伸びとした動き。状態の良さは感じる。持論だが、長距離戦の最終追い切りは折り合いの不安がないくらい、ゆったり運べていることが重要と考えるが、この馬については正にそれが言える。日頃からコンタクトのとれた調教ができている証拠だ。




菊花賞2021予想
『下馬評は低いが妙味倍増!』
ラストワン・注目穴馬

<10/22(金)更新>


分析班
水谷

データや調教の側面からもどの馬にもチャンスがあるようにも思えますが、最後の更新では、春のクラシックに参戦していない馬の中から狙える馬を1頭ピックアップしましょう。

前哨戦はなかなかの好内容でしたし、距離が延びて良さが出る馬だと思いますので、チャンスは十分です。陣営も色気を持っての参戦のようですし、展開ひとつで実績馬を負かす可能性も秘める馬ですので、ぜひチェックしてみてくださいね。


下馬評低めの盲点注目馬

モンテディオ

四位厩舎(栗東)
横山和騎手
戦績:2-4-3-2

【前走成績】
神戸新聞杯(3着/8番人気)

○道悪もあって前走がやや不当評価扱い

前走、神戸新聞杯でも『注目穴馬』としてピックアップしたモンテディオをもう一度。

神戸新聞杯は3着と好走したが、極端な道悪馬場だったこともあって“恵まれた”印象が世間的に強いのか注目度はかなり低いが、勝ちに行くレースをして踏ん張る走りは内容としてかなり強い競馬だったと言える。夏を越して明確に成長を感じられる一戦だった。

モンテディオと言えば、4万1720円的中(8/28・札幌9R)、3万5390円的中(3万5390円的中)と高配当的中に貢献してくれた馬であり、当初から「クラシックを意識する程の素質馬」と聞いていた一方で「本格化はまだ先」とのジャッジもなされていた馬。

「距離は長い方がいい。狙うなら菊花賞」という関係者の発言通りにたどり着いた菊の舞台。成長著しい今ならこの大舞台でも大駆けがあっても驚けないだろう。



週末は、
コレさえ読めば新聞要らず!

WORLDでは10/22(金)夜から
『重賞出走馬・直前情報』をサイト内で公開!

今週末は
『菊花賞(GⅠ)』
『富士S(GⅢ)』


過去の傾向や好走データを分析した後は、今年の出走馬が『どのような過程で出走して』『関係者がどのような感触・本音を抱いているのか』が大事。スポーツ紙・専門紙とは一線を画する情報力を有するWORLDの真骨頂はココからです!

サイト内では、メンバー登録をしていただいている方限定で、レース前日夜から、有力馬の今回の裏話・中間の過程を網羅した『重賞有力馬事前情報』を、そして当日には『最終決断(推奨買い目)を、それぞれお送りしております。ぜひとも、馬券の参考になさってください!




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