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【アイビスサマーダッシュ2021】夏の新潟開幕を告げる電撃戦!注目データ・ヒント多数!



アイビスサマーダッシュ2021予想
毎日3分読むだけで分かる!

  • ・週の始めは有力馬の特徴や戦績をチェック
  • ・中盤~週末は具体的な推奨馬を公開!

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北野シズカ

皆さん、こんにちは。今週から新潟・函館の2場開催。昨年に続く夏競馬としては異例の日程ですね。

ダービージョッキー・大西直宏さんも所属するWORLD競馬WEBで、社台グループの情報を専門にしている北野シズカと申します。

今週の注目レースは新潟競馬場、ひいては夏競馬の注目レースGⅢ・アイビスサマーダッシュです。

8年連続で1番人気が連対していますが、今年は想定段階から少々メンバーが手薄。前哨戦の一つ、5月の韋駄天ステークスも波乱の決着だったりと、絶対的な存在が不在でしょう。とはいえコース適性がモノを言うレースでもあります。今週も1週間通して予習していきましょう!!




アイビスサマーダッシュ2021予想
出走馬/枠順確定
<7/23(金)更新>


アイビスサマーダッシュ(GⅢ)
7/25(日) 新潟芝1000m


馬番 馬名 性齢 斤量 騎手
1バカラクイーン牝554菅原明良
2モメチョッタ牝554城戸義政
3ヒロイックアゲン牝754荻野極
4ジュランビル牝554松若風馬
5リッチクレマチス牝454原優介
6モントライゼ牡353川田将雅
7グレイトゲイナー牡456丸山元気
8タマモメイトウ牡556津村明秀
9トキメキ牝454田辺裕信
10アルミューテン牝754柴田大知
11ロードエース牡656松山弘平
12ライオンボス牡657鮫島克駿
13ビリーバー牝654杉原誠人
14オールアットワンス牝351石川裕紀
15セピアノーツ牝351藤田菜七
16ルドラクシャ牝454斎藤新
17ロジクライ牡857藤岡康太





アイビスサマーダッシュ2021予想
有力馬紹介&WORLD事前チェック
<7/18(日)更新>


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北野シズカ

まず最初に、アイビスサマーダッシュ2021に出走予定の馬の中から、上位人気に支持されそうな馬について詳しく見ていきましょう。

前走時に「イイ状態で出走して勝ったのか」「実は、良くない状態だったのか」「関係者は自信があったのか・なかったのか」など。スポーツ紙・専門紙ではあまり取り上げられませんが、大事なポイントになりますよ!


前走:葵ステークス5着

モントライゼ


松永幹厩舎(栗東)
川田騎手
戦績:2-2-1-2

今年のメンバーでは数少ない重賞ウィナー(京王杯2歳ステークス)。当時はルメール騎手も「距離が延びても大丈夫」とは言っていたが、朝日杯FS以降はコントロールに苦しむ内容が増えている。世代のトップクラスで走ってきたことを思えば、まだまだ伸びしろは十分。あとはコース適性さえクリアすれば持ち前のスピードを発揮できるだろう。

【WORLD分析班チェック】
異例の参戦

御存知の通り、新潟競馬場にしか設けられていない千直コース。芝の1000m、直線競馬も他にはないガラパゴス的な条件であることは言わずもがな。そのためかは不明だが、日本の生産界の盟主であるノーザンファーム生産馬の出走は極めて少なく、過去10年でも(0-0-1-9)とごく僅か、好走するケースもレアである。ただ、その10頭の人気をみると、全て6番人気以下。おそらくモントライゼは初コースでも上位人気に支持されるだろうが、オーナーサイドとしては見向きもしてこなかったレース選択に舵を切ってきたのは気になるところ。風向きを変える結果になるのか。注目の参戦となる。




前走:韋駄天S9着

ライオンボス


和田郎厩舎(美浦)
鮫島克騎手
戦績:6-2-0-12

昨年の2着馬であり、一昨年の勝ち馬。一昨年に初めて千直コースに挑んだところ、54秒1の好タイムで制し、一躍アイビスSDの有力候補へ名乗りを挙げたが、以降もこのレースを目標にローテーションが組まれているといっても過言ではない。今季は2戦して、ここへ挑んできたが、韋駄天Sは9着と敗退している。適性は疑いようないだけに、巻き返しあるのみ。

【WORLD分析班チェック】
千直で初めての大敗 前走の敗因は?

千直戦は(4-2-0-1)の実績。現役屈指のコース巧者とすれば1.1秒離された前走は物足りない結果だった。58kgの斤量も過去に背負った経験もあるが、ジョッキーによれば「この斤量でこういう馬場を走るのは初めてですからね」と特殊な芝に敗因を求めていたという。確かにこれまでの千直戦は(斤量にもよるが)53~54秒台の決着の方が好走している。開幕週ではあるが、当日の天候は気になるところだ。




前走:韋駄天S1着

タマモメイトウ


藤岡健厩舎(栗東)
津村騎手
戦績:5-2-1-21

近年、好走馬を毎年のように輩出している春の千直オープン特別・韋駄天Sの勝ち馬。昇級後、5戦して5着が最高着順だったことを思えば、一変ぶりは驚くもの。枠順(6番枠)の不利をはねのけたばかりか、道中は再三、どこを割って出るか、右往左往しながら最後に差し切った内容は優秀。初めての千直コースに対する適性を存分に発揮した。前走が人気薄だったことからフロック視する向きもありそうだが、勝ちっぷりを見れば適性は認めるべきもの。あとは重賞に入ってどこまで対応できるか。

【WORLD分析班チェック】
前走とは異なる条件にどれだけ対応できるか

適性に問題はない。あとは条件面が変わることが課題だろう。前走時の新潟の馬場は開催通じて極めて特殊で、当日発表の含水率も高かった。これが晴天が続いている夏の開幕週の馬場になってどう出るか。また、前走は53kgの軽ハンデ。韋駄天Sの勝ち馬は(1-2-1-0)と好相性なのだが、53kgだった馬はいない。減量騎手がよく活躍するように斤量の恩恵も出やすいコース。諸条件が変わった中でどれだけ対応できるかが焦点だ。


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北野シズカ

まずは1週前段階での注目馬3頭を紹介しました。他にも伏兵馬多数の混戦メンバーといえそうですね。水曜日以降は過去のデータや、週中の情報に基づいた注目馬をピックアップしていきましょう!





アイビスサマーダッシュ2021予想
WORLD流!重賞的中テクニック
<7/21(水)更新>


分析班
水谷

こんにちは!データ分析担当の水谷です。水曜は過去の傾向からアイビスSDのイメージを固めていきましょう。千直コース・イコール・外枠有利など誰でも知るような傾向だけでなく、深く分析したポイントを押さえておけば攻略の糸筋が掴めるはずです。


アイビスサマーダッシュ2021データ
最初に押さえておきたい2つのポイント!

  • ①スピードだけでは決まらない千直コース

  • ②3歳&重い斤量は苦戦傾向

  • ③韋駄天ステークス組が急上昇中

①スピードだけでは決まらない千直コース


新潟の直線1000m=千直戦と聞いて、皆さんどんなイメージを持たれるだろうか。JRA最短の距離で行われる舞台でもあり、ラチを頼れる外枠有利、先行有利であることは誰もが思い浮かぶことだろう。ただ、実際にスピード任せで押し切れるレースかというと、決してそうではない。以下の過去10年の逃げ馬の成績を見ると、逃げ馬の好走率は高いものの、勝ち切れていないのだ。

逃げ馬3-6-0-9 勝率16.7% 連対率50.0% ※併走して逃げることもあるため過去10回の逃げ馬=10頭ではない

逃げ馬の成績を少々補足すると、1~10番枠の場合は(1-4-0-4)、2番人気以内なら(3-3-0-1)という数字。内目の枠ならば逃げるにも脚を使うし、人気の逃げ馬であれば信頼性は増すということだ。

逃げ馬が勝ち切れない一方で、どんな馬が勝利しているかといえば“上がり上位の馬”である。好走率は低いが、レース後半に脚を使える馬が勝利しているのが見て取れる。実際にジョッキーたちもこのコースを乗るに辺り「千直は息を入れることが必要、ひと息では走れない」といったポイントを語っているのも頷ける。

 上がり3F1位 4-0-2-9 勝率26.7% 連対率40.0%
 上がり3F2位 2-1-0-6 勝率22.2% 連対率33.3%
 上がり3F3位 1-2-0-6 勝率11.1% 連対率33.3%



②3歳&重い斤量は苦戦傾向



主観ではあるが、今年は例年より低調なメンツに映るが、その中では3歳馬が人気を集めそうだ。ただ、年齢別成績から見ると斤量の恩恵がありながらも決して芳しい成績は得られていない。



アイビスサマーダッシュの年齢別成績
斤量 着度数
(1着-2着-3着-4着以下)
勝率 連対率 複勝率
2歳 0- 0- 0- 0/ 00.0%18.2%27.3%
3歳 0- 2- 1- 8/ 1122.2%27.8%33.3%
4歳 4- 1- 1- 12/ 188.7%23.9%32.6%
5歳 4- 7- 4- 31/ 460.0%0.0%8.1%
6歳 0- 0- 3- 34/ 376.3%6.3%9.4%
7歳 2- 0- 1- 29/ 320.0%0.0%0.0%
8歳 0- 0- 0- 11/ 119.1%18.2%23.6%


3歳が苦戦で、6歳以上になると好走率がガクンと落ちるのだ。好走した3歳馬3頭中、2頭が重賞を制していたこと、3頭いずれも牝馬だったことは一定の目安になりそうだが、3歳牡馬のモントライゼなどにとっては一つ気になるデータだ。

また、千直戦といえば斤量面の有利・不利が出やすいとよく言われる。平場などでは減量騎手が穴を開けることからもそんなイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれないが、このレースにおいては57kg以上の斤量を背負った馬は苦戦している。

斤量57kg 0-1-0-5
斤量58kg 0-0-0-2


しかも、これらの8頭のうち3番人気以内だった馬は5頭を数える。今年はライオンボスが57kg。昨年も同じ斤量で敗れており、データを打破できるだろうか。



③韋駄天ステークス組が急上昇中



2014年から春の新潟で同じ千直のオープン特別・韋駄天ステークスが組まれるようになった。当初はそこから直行してくるケース自体が少なかったものの、年々、活躍傾向が高まっている。以下はアイビスSDにおいての前走・韋駄天S組の成績。

 2014年 0-0-0-1
 2015年 0-0-0-3
 2016年 0-1-1-1
 2017年 1-1-0-6
 2018年 0-0-0-2
 2019年 1-1-0-3
 2020年 1-1-0-4

ハンデ戦の韋駄天Sだが、そこで連対していた馬は(2-4-1-1)と高い連対率を誇る。今年は1着のタマモメイトウが該当する。

【 まとめ 】
・逃げ馬は勝ち切るのが難しい

・3歳勢、特に牡馬は苦戦

・斤量57kg以上は厳しい

・韋駄天S組、特に連対馬には注目



アイビスサマーダッシュ2021予想
『調教マル特ホース』
<7/22(木)更新>



日本唯一の直線競馬、1000mという特殊条件。ただ、調教に求められるアプローチもいわゆる短距離戦の一般的な調教スタイルとは異なるようだ。今回も過去10年の好走馬の調教パターンから探ってみたい。

●東西で異なるアイビスSDの調教パターン

前置きさせていただくが、千直コースは決して平坦ではなく、スタートして270mほどは緩い上り坂、直後に200mほどの下り坂。そこから上下が若干続き、最後は平坦といったコース形態。レース映像を見ていると、テンのスピード比べが目立つが、200~800m地点は10秒台のペースが続き、そこで勝負圏から脱落する馬が多数。最後のひと伸びが求められる。実際乗っているジョッキーも「千直は駆け引きが多い」と語る者は多数。ひと息で走れるコースではないと考えるべきだろう。

そこで近年の好走馬をチェックしてみたい。まず、過去10年の3着以内馬30頭中、12頭が関東馬。残る18頭が関西馬というシェアである。その中でも東西間での共通項と大きな違いが見てとれる。

 関東馬→12頭中8頭でコース追いが主体、近5年の好走馬5頭はすべてコース追い
 関西馬→18頭中17頭で坂路追いが主体
共通項→終い重点もしくは上がり1Fで速い時計をマークしている

ここで気になるのは関東馬。短距離といえば、坂路調教との親和性が高いことで知られているが、コース調教の『溜める・伸ばす』といったスタイルで結果を残している。先に記したコース形態からも効果的な調教法と言えるのかもしれない。


調教マル特ホース①

オールアットワンス

中舘厩舎(美浦)
石川騎手
戦績:2-0-2-1

・美浦のウッド追いからはこの馬

中7週での臨戦。中舘厩舎らしく中間の本数は少なめだが、この馬の場合はノーザンファーム生産馬であり外厩でも調整を重ねてきているだろう。1週前は長めに追って、当週は半マイルでの追い切り。いずれもウッドでのものだったが、脚捌きの良さは目立つ。初挑戦だが、コース適性にも期待。



調教マル特ホース②

グレイトゲイナー

森厩舎(栗東)
丸山騎手
戦績:3-4-2-9

・栗東の坂路組はこの馬

この暑さの中で中2週、中間は坂路一本だけ。時計自体は出す必要もない分、地味ではあるが、馬なりながらマテラスカイと併せてラストは12.0秒。全体時計は遅いとはいえ、見た目以上に最後は動いており、目下の充実ぶりは伝わってくる。




アイビスサマーダッシュ2021予想
『下馬評は低いが妙味倍増!』
ラストワン・注目穴馬

<7/23(金)更新>


分析班
水谷

今年のアイビスSDは重賞勝ちが3頭、オープン勝ちが3頭と例年より重賞実績のある馬が少ないにも関わらず、実績馬の多くが初コースというのも難解さに輪をかけるところ。金曜版は、難解な今年のメンバーで一発の魅力を秘める馬を取り上げます!


下馬評低めの盲点注目馬

ビリーバー

石毛厩舎(美浦)
杉原騎手
戦績:4-3-9-22

【前走成績】
パラダイスS(13着/16番人気)

○昨年の3着馬は見限り禁物
○近2戦は枠や展開が不向き

オープン昇級後、好走したのは昨年のアイビスSDでの3着のみ。その昨年は当欄でも好調教馬でピックアップされたほどで、当時のデキには及ばないのは事実。しかし、2走前の韋駄天S(千直オープン特別)は極めて悪化した新潟の馬場で圧倒的に外枠有利の中、2番枠から思うような進路を取れなかった上にスパートも遅れていた。前走のパラダイスSも後手後手の競馬と不完全燃焼。スムーズなら巻き返せてもいいだろう。



週末は、
コレさえ読めば新聞要らず!

WORLDでは7/24(土)夜から
『重賞出走馬・直前情報』をサイト内で公開!

今週末は
『アイビスサマーダッシュ(GⅢ)』


過去の傾向や好走データを分析した後は、今年の出走馬が『どのような過程で出走して』『関係者がどのような感触・本音を抱いているのか』が大事。スポーツ紙・専門紙とは一線を画する情報力を有するWORLDの真骨頂はココからです!

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