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【阪神ジュベナイルフィリーズ2024予想】京都開催&外国馬参戦、例年とは異なるポイント多数!《土曜更新》大西直宏のコース徹底解説【土曜の傾向と馬場情報】

来春の桜花賞に向けて名乗りをあげるのは?阪神JFの見どころポイント

ハルカ

進行を担当するハルカです。
今週から2歳GⅠが続きますね。情報が直結しやすい2歳戦は、WORLDとしても得意なジャンルなので、楽しみです!

ダービーJ
大西直宏

大西直宏です。
第一弾は牝馬のマイル戦、阪神JFだ。桜花賞戦線がこの時期からすでに繋がっているだけに、来春を見据えた視点でも重要なレースになるね。

ハルカ

今年は、京都での代替開催、そして2歳戦としては初の外国馬の参戦もあります。

ダービーJ
大西直宏

それに日本馬も大量出走する香港国際競走と同じ日だから、乗り替わりもけっこうあるよね。

【今年の注目ポイント】
①京都開催
②外国馬の参戦
③気になる乗り替わり

ハルカ

例年とは異なる点も多いですよね。それでは今週も情報をしっかり精査して行きましょう。

この記事の目次

阪神ジュベナイルフィリーズ GⅠ

12/8(日)京都芝1600

出馬表

馬番 馬名 性齢 斤量 騎手
1ビップデイジー牝255幸英明
2テリオスララ牝255Mデムーロ
3ダンツエラン牝255団野大成
4ジャルディニエ牝255北村友一
5ジューンエオス牝255藤岡佑介
6モズナナスター牝255田口貫太
7ミストレス牝255坂井瑠星
8カワキタマナレア牝255鮫島克駿
9ショウナンザナドゥ牝255池添謙一
10ブラウンラチェット牝255ルメール
11クリノメイ牝255荻野琢真
12アルマヴェローチェ牝255岩田望来
13コートアリシアン牝255戸崎圭太
14ランフォーヴァウ牝255松山弘平
15リリーフィールド牝255武豊
16スリールミニョン牝255永島まなみ
17メイデイレディ牝255デットーリ
18ミーントゥビー牝255松岡正海


一歩先行く!有力馬予習

ハルカ

まず最初に出走予定の馬の中から、上位人気に支持されそうな馬について詳しく見ていきましょう。

ダービーJ
大西直宏

前走時に「イイ状態で出走して勝ったのか」「実は、良くない状態だったのか」「関係者は自信があったのか・なかったのか」など。スポーツ紙・専門紙ではあまり取り上げられませんが、大事なポイントになりますよ!

ハルカ

情報競馬のプロフェッショナル、『匠』チームから注目ポイントをお伝えする【匠のウマいい話】も必見です!



直宏Eyeピックアップホース1
ブラウンラチェット
手塚厩舎(美浦)
ルメール騎手予定
前走:アルテミスS1着

■サンデーRが3連覇なるか

阪神JFはサンデーRの馬が毎年人気を集めて結果を出すことが多く、実際に現在は2連勝中。今年もこのクラブから大物候補が出走します。

ブラウンラチェットは「新馬→重賞」を連勝して、出世街道に乗りましたが、一言で言うと非常にセンスがいい馬。1800mを経験している点も強みで、底力勝負になればスタミナ面が生きてくるでしょう。この1ヶ月ルメール騎手が目立っていませんが、この馬で再び勢いを取り戻しそうです。

阪神JFと相性抜群のサンデーRのブラウンラチェット

阪神JFと相性抜群のサンデーRのブラウンラチェット

社台特捜班
マニアックス
匠のウマいい話

「兄はダートで現役トップのフォーエバーヤング。芝とダートは異なりますが、血統的に底力は兄譲り。本馬の父キズナと兄の父リアルスティールは血統配合が非常に近く、7/8同血という点も期待値を高めます。」



直宏Eyeピックアップホース1
コートアリシアン
伊藤大厩舎(栗東)
戸崎騎手予定
前走:新潟2歳S2着

■折り合いが課題も能力は上位

新潟2歳Sでは出遅れ、道中の折り合いを欠くなど課題が露呈。それでも直線で勝ち馬を一旦前に出しつつ追い詰める脚を見せ、能力の高さを示しました。内容としては勝ちに等しいものがあったと思います。

脚質や走法からは短距離向きの印象ですが、3歳春までは誤魔化しながらマイルでも対応可能。気性面が改善されればマイル戦線でも十分上位で戦える素質を持っています。

新潟2歳S以来の実戦となるコートアリシアン

新潟2歳S以来の実戦となるコートアリシアン

関東情報部
チーム飯塚
匠のウマいい話

「6月デビューから早期に重賞を目指した陣営の意図には、新種牡馬サートゥルナーリア産駒に重賞を勝たせたいという思惑もあったようです。完成度の高さはこのメンバーでも随一ですね」



直宏Eyeピックアップホース1
アルマヴェローチェ
上村厩舎(栗東)
岩田望騎手予定
前走:札幌2歳S2着

■荒れ馬場での強みを発揮

札幌2歳Sで牡馬相手に連対した牝馬は、阪神JFで好走する傾向が顕著。ソダシやユーバーレーベン、レッドリヴェールなどが該当しますね。タフな洋芝での経験が、底力勝負で優位に働きます。

その前走ではホープフルSでも人気を集めるマジックサンズ相手にハナ差の接戦を演じ、一旦は先頭に立つなど高いポテンシャルを示しました。自在に立ち回れる脚質も魅力的です。

関西情報部
チームMK
匠のウマいい話

「デビューから騎乗していた横山武は、中山の騎乗が優先のため岩田望に乗り替わり。GⅠでの乗り替わりはマイナスと言われがちだが、中間でのコンタクトが十分取れており、京都の騎乗経験を考慮すると大きなデメリットにはならないはず」





ハルカ

まずは1週前段階での注目馬3頭を紹介しました。ココで紹介した以外にも 魅力的な馬も多く、楽しみなメンバー構成になりそうです。

水曜日以降は『的中を引き寄せるマル特データ』や『匠』チームの注目情報チェック馬などを紹介しますのでさらに深くレースを分析していきましょう!

ダービーJ
大西直宏

金曜の枠順確定後にはコース徹底解説や、出走メンバーを踏まえた展開予想もお伝えしますよ!



知ってそうで知らなかったサイン馬券』

スタッフ
吉田

今回もサイン派のスタッフ吉田がデータや時事ネタにまつわるサイン馬券をご紹介します。

競馬ファンなら、これまでにもレースが終わってみたら『実はそうだったのか!』と隠れたサインやジンクスに気付いた経験はあるのでは?

そのままマル乗りするかどうかは別にしても、こんなデータやジンクスも知っておいて損はないハズです。
ぜひ最後までご覧下さい!

今週の注目サイン

2歳GI一筋縄ではいかない!

(12月05日)
前回は「テリオスララ」絡みで案内したが、引き続き枠連の法則は生きているので今回は「ブエナビスタ」の回なので『1・5・7枠』には注意したい。そして今回、気になったのがJRAホームページにある「GIヘッドライン」。今年は「輝く次代の肖像、夢はあの日の女王のように。」だが特に【あの日の女王】のフレーズが意味深。特定の馬を出してないがブエナビスタと仮定すれば『7枠・⑬番』は重視したい。

以前にもお伝えしたが2歳GIはサインネタも少なく今ひとつ盛り上がりにも欠けるところはある。そんな中、今年は初となる外国馬メイデイレディが参戦してきた。そして、鞍上にはランフランコ・デットーリ騎手が5年ぶりに来日。如何にもサインぽいが見送る。

今回、レース当日のメモリアルホースは「ブエナビスタ」。かなり古い年のモノを持ってきた。意味はスペイン語で「素晴らしい景色、絶景」。出走馬にドンピシャの馬は見当たらないが近い意味合いでは1頭怪しい馬がいる。それは『ショウナンザナドゥ』。意味は「冠名+桃源郷」。桃源郷は本来は存在しないものだが現在では景色の良い場所に用いる観光地もある。

ならば『ショウナンザナドゥ』をサイン馬に指名し、レース当日は対角位置、両隣にも注意したい。

(12月01日)
それでは簡単にチャンピオンズCのサイン回顧をお話しよう。勝ったのは1番人気坂井瑠星騎乗の「②レモンポップ」。2着は2番人気川田騎乗の「⑧ウィルソンテソーロ 」。3着は9番人気ムーア騎乗の「⑥ドゥラエレーデ」の決着に…。

サイン的には、またしても枠順の法則のみに終わった。残念ながら勝ったレモンポップは引退。最後まで王座を明け渡すことはなかった。まだ世代交代には時間がかかるかもしれない。サイン馬は見せ場がなかったが次回の2歳GIで巻き返したい。

さて、話を戻して今年で76回目を迎える「阪神JF」。今年は阪神競馬場が改修工事のため京都競馬場にて行なわれる。今年は飛び抜けた馬は見当たらず、人気も割れそうな一戦。こういうときにはサイン馬券で大穴を仕留めたいものだ。

12月に入ると一気に世間はクリスマスムードを迎え、競馬界も「有馬記念」への関心が高まる時期。今年はドウデュースという主役が存在する。果たしてどんな結末を迎えるのか今から興味は尽きない。

話は「阪神JF」に戻るが例年、2歳GIはどうしても盛り上がりに欠ける面があるのはしかたない。過去10年を振り返っても断然人気の馬がいる年以外は、1番人気が苦戦し波乱含みの傾向が強い。今年は荒れる番かも…。

ふと当日の開催イベントを見渡すと「GIレース回顧トークショー」とあり、当日はサンミュージック所属のお笑い芸人「三拍子」がゲストに呼ばれている。芸歴は長いが正直個人的には馴染みがない。少々怪しさを感じたのは私だけか…。ココにヒントがあると思う。

出走馬に該当しそうなのが1頭いる。それが『テリオスララ』だ。名前の意味は「冠名+太陽(ハワイ語)」。サンミュージック(太陽+音楽)所属の芸人が登場するならばドンピシャだろう。ならば『テリオスララ』をサイン馬に指名し、レース当日は対角位置、特に両隣には注意したい。(続く)

結論
今年の気になるサイン候補

  • ならば『テリオスララ』をサイン馬に指名し、レース当日は対角位置、特に両隣には注意したい。
  • 今回は「ブエナビスタ」の阪神JFなので『1・5・7枠』には注意したい。GIヘッドラインでは特定の馬を出してないがブエナビスタと仮定すれば『7枠・⑬番』は重視したい。
  • ならば『ショウナンザナドゥ』をサイン馬に指名し、レース当日は対角位置、両隣にも注意したい。

的中テクニック3(スリー)


ハルカ

今年の阪神JFは、阪神競馬場の改修工事に伴い、京都競馬場の芝1600mコースで行われます。阪神と京都では坂の位置やコース特性が異なるため、求められる適性にも微妙な違いが出てくることが予想されますね。

ダービーJ
大西直宏

特に京都では馬群を捌くための器用さやコーナリングの巧さが求められる。その意味では、コース適性以上に現時点での「完成度」が重要になってくるかもしれない。さらに、今年は2歳戦としては初めて海外馬が参戦してくるから、その扱いも注目ポイントになりそうだね。

ハルカ

京都開催の2歳マイルGⅠでの傾向は、次週の朝日杯FSにも直結する可能性があります。しっかりと今回のレース内容を分析しておくことが重要ですね。

的中テクニック1

「別名“社台系クラブの運動会”」

大西直宏

近年はサンデーRの実績が際立っています

阪神JFにおける「社台系クラブ馬」の存在感は圧倒的です。過去10年で社台FやノーザンF生産馬が連対を逃したのは、わずか1回(2014年)だけ。また、社台系クラブ馬が連絡みしなかった年もわずか3回に過ぎません。このことから、社台系の馬がレースの中心であることは疑いようのない事実です。

特にノーザンFは、2歳の段階から桜花賞に向けたローテーションを明確に計画し、賞金加算や使い分けなど、緻密な戦略を展開しています。その成果がこのレースでの圧倒的な成績に結びついていると言えるでしょう。

注目すべきデータとして、過去17年間で13勝をノーザンF生産馬が挙げており、そのうち7勝はサンデーR所属馬が占めています。この実績は、ノーザンFとサンデーRが持つ生産・育成技術、そして阪神JFに特化したノウハウの完成度を物語っています。

■サンデーRの勝利
2023年 アスコリピチェーノ
2022年 リバティアイランド
2017年 ラッキーライラック
2015年 メジャーエンブレム
2011年 ジョワドヴィーヴル
2010年 レーヴディソール
2008年 ブエナビスタ

このような背景から、今年もサンデーR所属馬への注目は欠かせません。今年の出走馬の中では、サンデーR所属のブラウンラチェットが、重要な前哨戦であるアルテミスSを制し、阪神JFでも主役候補と目されています。



社台特捜班
マニアックス

2歳戦のGⅠでは、陣営がデビュー前からどれだけ戦略的に計画を立てていたかが大きなカギを握ります。特に注目すべきは以下のポイントです。

・デビュー前からのGⅠ狙いの有無
・賞金加算のタイミングとローテーション
・ジョッキー確保のスケジュール

これらを踏まえて、陣営の意図を「線」でつなぎ、深掘りして分析することが重要です。この情報を整理することで、勝ち馬を絞り込む大きなヒントとなるでしょう。



的中テクニック2

「京都替わりで変わる適性」

大西直宏

1800m実績をより重視して考えたい

通常、阪神芝1600mで行われる阪神JFでは、「坂&マイル実績を持つ馬」が有力とされます。特に、東京コースで行われるサウジアラビアRCやアルテミスSの上位馬が直結しやすい傾向が見られました。しかし、今年の京都替わりでは、レースの流れや求められる適性が大きく変わることが予想されます。

京都芝1600mでは、向こう正面から3コーナーにかけて長い坂を登るコース形態が特徴です。この区間でペースが緩むことで、4コーナーからのロングスパート合戦が展開されやすい傾向があります。その結果、速い上がりを求められる場面よりも、スタミナや持久力が問われることが多くなり、中距離向きの適性を持つ馬が台頭する可能性が高まります。



関東情報部
チーム飯塚

中距離型の血統や前走1800mでの実績を重視すべきです。京都のタフなコースでは、持続力のある中距離タイプの馬(=スタミナを兼ね備えたオールラウンダー)が台頭しやすくなります。以下の馬たちは前走1800mで結果を出しており、スタミナ面での不安が少ないと考えられます。

アルマヴェローチェ:札幌2歳S②着
テリオスララ:萩S①着
ビップデイジー:紫菊賞①着
ブラウンラチェット:新馬戦①着



的中テクニック3

「有力騎手の乗り替わりが発生」

大西直宏

毎年、同日に香港国際競走が行われます

阪神JFと同日に香港国際競走が開催される影響で、有力騎手が海外遠征に向かい、乗り替わりが毎年注目されています。今年も以下の騎手が香港遠征を予定しており、国内での乗り替わりが発生します。

・川田
・菅原明
・西村淳
・Cデムーロ
・ムーア
・マーカンド


これらの騎手が不在になることは事前に分かっていたため、各陣営は早い段階から代替騎手の手配を進めてきました。また、同日に中山競馬場で行われるカペラSを優先する騎手もおり、乗り替わりの動向が阪神JFの結果に与える影響は無視できません。



馬券グループ
チーム舟木

乗り替わりが発生する際、陣営がどのタイミングで代替騎手を確保したか、その準備状況を把握することが重要です。

主な乗り替わり馬
・アルマヴェローチェ(横山武→岩田望)
・テリオスララ(鮫島駿→Mデムーロ)
・クリノメイ(佐々木→荻野琢)
・コートアリシアン(菅原明→戸崎)
・ランフォーヴァウ(坂井瑠→)
・ジャルディニエ(戸崎→北村友)


特に注目すべきは、横山武騎手が阪神JFの騎乗を見送り、カペラSでインユアパレスに騎乗する点です。このようなジョッキーの選択や優先順位は、陣営の戦略を読み解く手がかりとなるはずです。



『匠』注目の情報チェック馬


ハルカ

木曜は『匠』チームから、前走時に注目すべき情報が入っていた馬を取り上げてもらいます。

ダービーJ
大西直宏

前走時に陣営がどんな思惑で使っていたのか、そして今回はどんな話をするのか、一連の流れを「線で見る」ことは非常に大事ですね。

前走時の情報の中に、ここを使ってきた本当の意味や狙いが隠れている場合もありますよ。

匠の注目馬1

テリオスララ
萩S1着
田島厩舎(美浦)
Mデムーロ騎手予定
戦績:2-1-0-0

前走について

関東情報部
チーム飯塚

テリオスララはデビューから3戦すべて1800mを使われてきたように、スタミナに自信を持つ馬です。前走時、萩Sの話では、「北海道の洋芝しか経験していないので京都の芝への対応がカギになる」とのことでしたが、「輸送が堪えるタイプではないし、デビュー戦でもレコードの2着に入り、ある程度早い時計にも対応可能。少頭数のレースで楽に競馬を運べることも好材料」と好感触でした。

実際、レースではペースを自らコントロールし、終いもしっかりした脚を使う内容での快勝。関西への輸送経験も積んでおり、レース環境の変化に対応できる強みが感じられる一頭です。

今回の見どころポイント

大西直宏

シスキンの初年度産駒です。産駒の頭数が少ないため、まだ適性が明確に掴めていませんが、これまでにデビューした5頭中3頭が勝ち上がっており、産駒全体として安定感が高いことが伺えます。

一方で、これまでの3戦で騎乗していた鞍上(菅原明)が海外遠征のため交代する点は少し気になる部分です。今回はMデムーロとのコンビ。ポテンシャルは非常に高いものを感じさせるだけに、テン乗りの鞍上が上手に能力を引き出せるか注目です。



匠の注目馬2

ビップデイジー
紫菊賞1着
松下厩舎(栗東)
幸騎手予定
戦績:2-0-0-0

前走について

関西情報部
チームMK

デビュー戦から前向きなコメントが多く、注目を集める存在。前走の紫菊賞の際も、厩舎からは高い期待が寄せられていた。

「デビュー戦は前が止まる展開に恵まれた面もありましたが、それ以上に実戦で想像以上の良さを見せました。調教では非力なところがあり動き切れないタイプですが、それは馬の特徴なので心配はいりません。一度使われたことで状態は確実に良化しています」というコメント。実際、前走では馬体を増やしての出走がプラスに働き、まだまだ成長余地を秘めた一頭。

今回の見どころポイント

大西直宏

前走の紫菊賞は、少頭数でスローペースの展開となり、レース運びのしやすさがあったのは事実です。しかし、注目すべきはラスト3Fのタイム。11.4-11.2-11.0 という加速ラップを刻み、3番手から鋭く差し切った内容は非常に優秀でした。さらに、1馬身半差をつけての快勝は、スローの中で一頭抜けた切れ味を見せた証拠です。

母はダートで2勝を挙げた馬ですが、この馬は父サトノダイヤモンド譲りの瞬発力を武器にしています。小柄な馬体ではありますが、その分、動きに無駄がなく軽さが際立っています。次走では、さらに馬体重を増やして出走できれば一層のパフォーマンス向上が期待できるでしょう。



匠の注目馬3

ミストレス
アルテミスS1着
矢作厩舎(栗東)
坂井瑠騎手予定
戦績:1-1-0-0

前走について

馬券グループ
チーム舟木

デビュー戦で強い内容で逃げ切り勝ちを収めるも、陣営からは冷静な評価でした。厩舎担当者は、「減量恩恵があったことも大きい」「最内枠で揉まれた時にどうかという不安があった」と、まだ手放しで評価するには早いという見方。

しかし、アルテミスSでのパフォーマンスは、その不安を払拭する走り。陣営はこのレース後、「これは思った以上に走る馬だ」と自信を深めており、一気に大舞台を狙える馬として評価を高めています。

今回の見どころポイント

大西直宏

前走はBコース初日のトラックバイアスが影響し、緩やかな流れに助けられた部分は否めません。ただし、その恩恵だけでは説明しきれないパフォーマンスが光りました。上がり3F33秒8でまとめた末脚は鋭く、恵まれた結果ではないことを証明しています。また、勝ち馬以外の馬にかわされることなくしっかりと踏ん張り、粘りを見せた走りは高い能力の裏付けといえるでしょう。



ハルカ

本日はここまでとなります。週末が近付いてきてワクワクしてきましたね!

明日、金曜は大西さんが騎手目線で乗ってみたい穴馬、そして実際にレースで乗っていたから分かるコース解説をお届けします。

金曜更新予定

・大西直宏が乗りたい穴馬
・大西直宏のコース徹底解説【重賞版】

大西直宏が乗りたい穴馬『僕ならこう乗る!』



ハルカ

金曜は大西さんが「自分で乗ってみたい穴馬」を1頭ピックアップします。元乗り役ならではの着眼点はさすがと思わされます。

ダービーJ
大西直宏

注目を集める人気馬を相手に、僕だったらどう乗って一発を狙うか?その考えや戦略をお伝えしたいと思います。


レースの見解

いよいよ年末の2歳GⅠシーズンが開幕します。まずは牝馬の阪神ジュベナイルF。このレースは、近年のレベル向上が顕著で、走破タイムを見ても明らかです。

また、このレースで2歳女王に輝いた馬が、ほぼ例外なく翌春のクラシック戦線で主役級の活躍を見せています。桜花賞へ直結する重要な一戦であり、“フロック勝ち”が通用しないレースとして年々その価値が高まっています。

今年のポイントは大きく2つ。まずは阪神競馬場の改修工事に伴い、京都開催で行われる点です。京都の外回りコースは、阪神とは異なり平坦なスピード勝負になりやすく、脚質や適性が問われる場面が変わってくる可能性があります。そしてもう1つは、海外馬の初参戦です。アメリカから参戦するメイデイレディがどこまで対応できるのか、大きな注目が集まります。



大西直宏が乗りたい穴馬

アルマヴェローチェ

「乗りやすさ」という観点で言えば、やはりブラウンラチェットが抜きん出ている印象です。デビュー戦ではスローな展開で折り合いを見せ、アルテミスSでは1600mの高速決着を難なくクリア。この対応力の高さは2歳牝馬として非常に優秀で、ルメール騎手との相性も抜群です。阪神JFの1番人気が予想される馬ですが、そのパフォーマンスには注目せざるを得ません。

さて、注目馬としてもう一頭挙げたいのがアルマヴェローチェです。

この馬はデビュー戦でスローの流れを逃げ切り勝ち、続く札幌2歳Sでは中団からの競馬で渋太く牡馬相手に2着と好走しました。異なるレース展開にも柔軟に対応し、結果を残している点からも、この馬のレースセンスの高さが伺えます。

さらに注目したいのは、洋芝のタフな道悪馬場で結果を出していること。特に札幌2歳Sでは、4コーナーから直線にかけて馬場が傷んでいる内側をあえて突き進み、進路をショートカットする形で勝ち馬と同タイム入線を果たしました。荒れた馬場での対応力に加え、状況を活かした走りには目を見張るものがあります。馬場状態を踏まえても、走破タイムは十分評価に値する内容です。

この経験が阪神JFでも大きなアドバンテージになると考えています。今年の京都開催では、内側の馬場がかなり傷んでおり、多くの馬が外に進路を取る展開が予想されます。こうした状況では、内側のインコースがポッカリと空きやすくなります。

荒れた馬場を苦にしないアルマヴェローチェであれば、その空いたインを突く競馬が可能です。距離ロスを最小限に抑えながら、スムーズな走りを見せることができるでしょう。僕が騎乗するなら、間違いなくこの作戦で勝負を仕掛けると思います。



大西直宏のコース徹底攻略[重賞版]



ハルカ

このコンテンツでは今回の舞台となるコースを騎手目線で大西さんに解説して頂きます。

ダービーJ
大西直宏

土曜の競馬終了後には、その週の傾向と最新の馬場状態分析をお届けします。お楽しみに!



阪神ジュベナイルフィリーズGⅠ

京都芝1600m

レースコース解説

今年の阪神JFは京都競馬場での開催となり、マイルCSと同じ舞台で争われます。このため、マイルCSのレース展開や傾向が参考になるでしょう。

京都芝1600mは、3コーナーを過ぎたあたりで登り坂が待ち受けており、この構造がペースに大きく影響を与えます。明確な逃げ馬が不在の場合、レースは平均ペースからスローペースに落ち着きやすく、坂の下りから一気にペースが上がり、最後の3ハロンでは持続力勝負となるのが特徴。これにより、長く良い脚を使える馬が結果を残しやすいコース形態だと言えます。


長く良い脚を使える馬に有利なコース

長く良い脚を使える馬に有利なコース



■展開と馬場状態
現在の京都芝コースは、7回開催に突入したことで、馬場の内側の傷みが目立ち始めています。特にラチ沿いから5頭分ほど内側は荒れ具合が顕著で、直線では多くの馬が外目を選択する傾向が見られます。

さらに、2歳馬戦特有のペースの乱れも注視すべき。短距離を経験してきた馬が多いため、スタート直後から折り合いを欠き、激しい先行争いが起きるケースが少なくありません。

今年のメンバー構成を見ても、平均からハイペースの展開になる可能性が高いと思われ、これにより消耗戦となって追い込み馬に有利な流れが生まれることも考えられます。

■阪神JFの有利なポジション
荒れたインコース、そしてハイペースが想定される今回の阪神JFにおいて、想定される「勝ちポジ」は以下の通り。

・中団より外目のポジション
⇒馬場の悪い内側を避け、外目のスムーズな位置取りで流れに乗る馬が有利

・後方待機勢も展開次第でチャンス
⇒前半ペースが想定以上に速くなれば、最後方付近から大外を一気に伸びてくる馬にも展開が向く可能性アリ



今年はこの辺りに位置取る馬が有利になりそう

勝負所の4コーナーで有利なポジションにいるのは?



土曜の傾向と馬場情報

大西直宏

■見た目は荒れていても、インでも十分戦える馬場

土曜の競馬では、予想されていた「内を避けて外に広がる競馬」という傾向が見られず、むしろ内目のコースを通った馬が好走する場面が目立ちました。

内回りコースで行われた5R、7R、9Rはペースが遅めだったことも影響し、ほぼ先行馬同士の決着。さらに、GⅠと同じ舞台で行われたメインのリゲルSでも、先行して内目を通った2頭でそのままワンツー決着。

これらの結果を踏まえると、当初考えていたような「外を意識した競馬」が必須の状況ではなく、内でも十分戦える馬場状態であるといえます。

見た目には馬場が傷んでいるようにも見えますが、時計面では全体的に速めのタイムが出ており、おそらく路面が相当硬いのではないかと思います。このため、あまり極端な戦略に頼らず、オーソドックスな競馬で実力通りの結果が出やすい流れになる可能性が高そうです。



ハルカ

こうやって見ると魅力的な馬が多くて迷ってしまいますね。


ダービーJ
大西直宏

多くのファンの方はそうだろうね。でも、実は今回はすでに狙いは大体決まってるんだ。それもほぼ3頭に絞り込んでいるよ。


ハルカ

本当ですか?それはぜひ教えていただきたいです!


ダービーJ
大西直宏

OK。今回は特別だよ!
ただ、あまり公にしてしまうと馬券の妙味が薄れてしまうという可能性があるので、その3頭はサイト内で限定公開にしようか。

入手している情報もしっかりとお伝えしますよ!


ハルカ

さすが大西さん!
もちろん無料ですので、まだWORLDの情報をご覧になった事がない方はぜひこの機会をお見逃しなく!

大西直弘の絞りに絞った3頭

厳選に厳選を重ねた3頭で獲りましょう!
今回、初めてご利用の方に限り!レース当日には、ダービージョッキー大西直宏が騎手目線で見抜いた【絞りに絞った厳選3頭】を特別無料でご覧いただけます!

プロフィール

大西直宏

1997年ダービージョッキー

1980年に騎手デビュー。1997年にはサニーブライアンで皐月賞と日本ダービーの二冠を達成したのをはじめ、2004年にはカルストンライトオ騎乗でスプリンターズS制覇。通算500勝以上をマーク。

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