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4/23(金)最終更新【フローラステークス2021予想】 ソダシ・サトノレイナスに待ったをかける馬は?注目データ・ヒント多数



フローラステークス2021予想
毎日3分読むだけで分かる!

  • ・週の始めは有力馬の特徴や戦績をチェック
  • ・中盤~週末は具体的な推奨馬を公開!

WORLD
北野シズカ

ダービージョッキー・大西直宏さんも所属するWORLD競馬WEBで、社台グループの情報を専門にしている北野シズカと申します。

今週は春のG1シーズンの谷間ですが、次のG1に向けて注目のトライアルが行われます。ここではオークストライアルのフローラステークス(G2)をジックリ見ていきましょう。牝馬戦線の上位2強に“待った”をかける馬がいるのか、見逃せない一戦になりそうです!




フローラステークス2021予想
出走予定馬/枠順確定
<4/23(金)更新>


フローラステークス(GⅡ)
4/25(日) 東京芝2000m


馬番 馬名 性齢 斤量 騎手
1 ウインアグライア 牝 3 54 和田竜二
2 グローリアスサルム 牝 3 54 吉田豊
3 ユーバーレーベン 牝 3 54 M.デム
4 レッジャードロ 牝 3 54 柴田善臣
5 スノークォーツ 牝 3 54 戸崎圭太
6 ルース 牝 3 54 横山典弘
7 メイサウザンアワー 牝 3 54 石橋脩
8 オヌール 牝 3 54 川田将雅
9 パープルレディー 牝 3 54 田辺裕信
10 ララサンスフル 牝 3 54 大野拓弥
11 スノーハレーション 牝 3 54 丸山元気
12 スライリー 牝 3 54 石川裕紀
13 ジェニーアムレット 牝 3 54 三浦皇成
14 オメガロマンス 牝 3 54 横山武史
15 クールキャット 牝 3 54 ルメール
16 アンフィニドール 牝 3 54 川島信二
17 エトワールマタン 牝 3 54 内田博幸





フローラステークス2021予想
有力馬紹介&WORLD事前チェック
<4/18(日)更新>


WORLD
北野シズカ

まず最初に、フローラステークス2021に出走予定の馬の中から、上位人気に支持されそうな馬について詳しく見ていきましょう。

前走時に「イイ状態で出走して勝ったのか」「実は、良くない状態だったのか」「関係者は自信があったのか・なかったのか」など。スポーツ紙・専門紙ではあまり取り上げられませんが、大事なポイントになりますよ!


前走:アルメリア賞1着

オヌール


友道厩舎(栗東)
川田騎手予定
戦績:2-0-0-0

長距離厩舎で知られる友道厩舎が満を持して送り出すのが良血馬オヌール。母アヴニールセルタンにディープインパクトと言えばデゼルの全妹にあたる。そのデゼルは未勝利→スイートピーSを連勝してオークスで2番人気に支持された馬。結果的に11着に敗れてキャリアの浅さを露呈するも、古馬になって阪神牝馬Sを制するなどここへきて本格化している。

オヌールも姉と似たような戦績を辿っていて、新馬→アルメリア賞を連勝。410キロそこそこの馬体しかないが、好位から競馬できるレースセンスがあって完成度は姉よりは高そうだ。前走からもじっくりと間隔をあけているのも好感が持て、この馬の軽さと切れが生きる舞台設定なら重賞のここでも勝ち負け必至だ。開幕週のパンパン馬場ならば好走するシーンしか浮かばない。

【WORLD分析班チェック】
重賞では「川田に逆らうな」がトレンド

主戦の武豊騎手が怪我で離脱中のため川田騎手へと乗り替わりますが、川田Jと言えば「ディープ産駒を一番勝たせているジョッキー」で有名(2位は福永騎手)。姉のデゼルを阪神牝馬Sで勝たせたのも代打の川田Jであり、最近の重賞での勝負強さは際立ちます。この乗り替わりは鬼に金棒と言えるでしょう。




前走:フラワーカップ3着

ユーバーレーベン


手塚厩舎(美浦)
デムーロ騎手予定
戦績:1-1-2-1

阪神JFの上位2着馬がそのまま桜花賞でもワンツー。その力関係を考えれば阪神JF3着のこの馬も牝馬路線でトップレベルの1頭なのが分かる。付け加えれば、ソダシとは札幌2歳Sとも同タイムの2着もある。

ただ、勿体ないのは3着続きで賞金面加算に失敗していること。よくクラシック路線では“最強の1勝馬”などと言われるような馬が出現することが多いが、この馬はまさにその典型。強敵相手でも劣らない底力がありながら、弱い相手でも取りこぼしてしまうというタイプだ。もともと「オークス向き」と亡きマイネル総帥も大きな期待を寄せていただけに、ここは何とか権利取りを取って本番に向かいたいところ。

【WORLD分析班チェック】
権利さえ獲れれば本番でも逆転候補に浮上

阪神JFの掲示板に乗った馬はこの馬以外すべて重賞で勝ち負けして賞金加算済み。この馬だけそれが出来ていないのは如何にもラフィアンの馬らしいところですが、相手比較から世代上位は明らかなので普通に走れば上位争い必至でしょう。鞍上ミルコとも手が合っており、ここを勝って2強に待ったを掛けることができるでしょうか。




前走:フラワーカップ5着

クールキャット


奥村武厩舎(美浦)
ルメール騎手予定
戦績:1-0-0-3

奥村武厩舎はこの馬とパープルレディの2頭出し。「どちらも能力は高くて権利を獲れる馬」という話が厩舎周辺から聞かれるが、より期待度が上なのはクールキャットのほう。それは鞍上にルメールを確保したことからも読み取れる。1週前の時点で「抜群のデキ。唸ってる」とのことで状態面にも不安はなさそうだ。

成績だけみると[1-0-0-3]と案外に見えるが、それは新馬を勝った後はすべて重賞を使っているため。その重賞でも掲示板2度なら内容は全然悪くない。牝馬にしては500キロを超える雄大な馬体の持ち主、距離延長も吉と出そうだ。

【WORLD分析班チェック】
鞍上強化で大幅前進が見込める

フラワーCは横山典Jらしく後方待機で脚を溜めるも、前の馬が動かずになかなか進路がなくて踏み遅れているような内容。中山千八より広い東京コースに替わるのは大幅プラスでしょう。鞍上強化で“能力1割増し”が計算できそうです。







フローラステークス2021予想
WORLD流!重賞的中テクニック
<4/21(水)更新>


分析班
水谷

こんにちは!データ分析担当の水谷です。水曜は過去の傾向からフローラSのイメージを固めていきましょう。

だいたい次の3つのポイントを押さえておけば最近のフローラSの傾向が掴めるはずです。


フローラステークス2021データ
最初に押さえておきたい2つのポイント!

  • ①高速馬場でスローの上がり勝負が基本。最速上がり馬を狙うべし

  • ②馬体重は大きすぎず小さすぎず440~480㎏の中量級が好走多い

  • ③枠は内になればなるほどベター。できれば真ん中より内が欲しい

①高速馬場でスローの上がり勝負が基本。最速上がり馬を狙うべし



5月の東京開催と言えば、NHKマイルC、ヴィクトリアマイル、オークス、ダービー、安田記念と5週続けてG1が行われます。上半期の盛り上がりが最高潮になる花形開催ゆえ、JRAとしてもこの開催のために絶好の馬場コンディションを用意します。

そんな東京の開幕週は雨さえ降らなければパンパンの絶好馬場がデフォルト。近年5年のフローラSは2分を切るのが標準になり、上り3Fも33秒台を使うような馬じゃないと台頭できないといった具合に傾向がハッキリしてきました。

先週までの阪神・中山開では毎週のように天気に泣かされてきましたが、開催替わりの今週は1週間を通じて好天続きの天気予報。緑の絨毯には凸凹ひとつ見えず、まず間違いなくパンパンの高速馬場で行われることでしょう。となれば重要視すべき要素は『持ち時計』『高速適性』『瞬発性能』ということになりますね。


 2020年 ②位(35.3)
 2019年 ①位(33.2)
 2018年 ①位(33.4)
 2017年 ①位(33.9)
 2016年 ①位(34.6)
 2015年 5位(34.3)
 2014年 ①位(34.3)
 2013年 ②位(33.8)
 2012年 ①位(33.4)
 2011年 ①位(36.2)

上がり1~2位馬が勝てなかったのは2015年の一度だけで、それ以外はすべて勝利。これは時計が高速化すればするほど傾向は顕著になっていて、展開を問わず決め手重視という考え方が通用します。

また、「決め手が問われる」ということは、逆に言えば「逃げ馬には不利」ということの裏返しであり、実際に過去20年を遡っても逃げ馬の勝利は一度もありません。過去のレース内容からとにかく脚の速い馬(=決め手が上位の馬)を積極的に狙っていきましょう。


【 まとめ 】
・徹底して上がり最速馬を狙うべし
・逃げ馬は過去20年遡っても勝ち馬ナシ
・重視する要素は『持ち時計』『高速適性』『瞬発性能』




分析班
水谷

2000mの持ちタイムでは2分切りの馬はいませんが、1800mでは経験馬相手のデビュー戦で1分46秒3(上がり33秒4)という速いタイムで勝ち上がったアンフィニドールが高速適性を見せる走り。素質馬ぞろいの矢作厩舎の所属馬でかなり素質が高そうです。キャリア1戦、初の長距離輸送と越えるべきハードルは高いですが、平常心で臨めれば有力候補として挙げられます。



②馬体重は大きすぎず小さすぎず440~480㎏の中量級が好走多い



フローラSは馬体重の範囲によって好走しやすい傾向があります。ひと言でいえば「大型すぎてもダメ、小型すぎてもダメ」ということ。『過去9年の体重別成績』を分類すると一目瞭然です。

 440kg以下 【2.1.2.38】
 440~480kg【7.7.7.75】
 480㎏以上 【0.1.0.18】


スピードもスタミナも要求される府中の2000mだけに、この時期の牝馬で体がなすぎる馬は単純に完歩の大きさで見劣りしやすく600m弱の直線を乗り切ることができず、逆に大きすぎる馬はスピード面はあっても排気量ばかり大きすぎてガス欠を起こしやすいのが特徴。馬体バランスの良い中量級の馬が圧倒的に有利という傾向が出ています。

今年は人気上位どころがこのデータに該当する馬がいるので、少し気にしておく必要があるデータかもしれません。例えば人気必至の関西馬オヌールは前走412キロ、ゆりかもめ賞勝ち馬パープルレディーも418キロとだいぶ軽量級。また、ルメール騎乗のクールキャットは508キロあって結果の出ていない大型馬に分類されてしまいます。データからは少し割引となりますね。



【 まとめ 】
・馬体重は460キロ前後の中量級が理想的
・筋肉ムキムキのパワー型よりは軽さとキレのあるタイプを優先




分析班
水谷

今回の考察でストライクに該当する馬といえばユーバーレーベン。2歳のアルテミスSでは484キロあった馬ですが、しかしその後は馬体が絞れて前走で464キロまで絞れてだいぶスッキリ見えるようになりました。
実はその484キロと計測された3走前はスタッフも「測り間違えてたんじゃないか?」なんて話も出ていて、本来のベストは460~470キロ前後のようです。



③枠は内になればなるほどベター。できれば真ん中より内が欲しい



最後の要素は枠順。開幕週の絶好馬場ということで物理的に最短距離を通ったほうが有利なのは間違いありません。それはデータにもハッキリと表れています。

フローラステークス2021データ
過去10年の【枠順別成績】

枠番 着度数
(1着-2着-3着-4着以下)
勝率 連対率 複勝率
1枠 2- 2- 1-15/20 10.0% 20.0% 25.0%
2枠 3- 0- 0-17/20 15.0% 15.0% 15.0%
3枠 2- 2- 4-12/20 10.0% 20.0% 40.0%
4枠 1- 2- 0-17/20 5.0% 15.0% 15.0%
5枠 0- 2- 1-17/20 0.0% 10.0% 15.0%
6枠 1- 1- 0-18/20 5.0% 10.0% 10.0%
7枠 0- 0- 1-25/26 0.0% 0.0% 3.8%
8枠 1- 1- 3-24/29 3.4% 6.9% 17.2%


ご覧のように、勝率、連対率いずれも内枠になればなるほどアップしているのが分かります。このデータに該当する馬は直前の枠順確定まで分からないので具体名は取り上げませんが、最後の要素として是非覚えておきましょう。

最初の項目の『上がり最速馬』と合わせて考えると、内枠から中団くらいで脚を溜めて最後の直線で好位差しを決めれるような馬が一番活躍できるレースだということがかなりクッキリとイメージ出来たのではないでしょうか。





フローラステークス2021予想
『調教マル特ホース』
<4/22(木)更新>



●複数の調教コースを経験したいフローラS

今回の出走馬でも言えるように、既に芝2000mの距離を経験している馬はいるものの、3歳牝馬にとってこの距離での重賞は初めてのこと。本命サイドの決着もあれば、波乱もある。しかも本命サイドで決まったところでオークスに直結するかといえばそうでもない。掴みどころのない面もあるレースではあるが、調教パターンにしても同じことがいえる。

過去10年の3着以内馬30頭を見ると、坂路追いよりウッド追いが優勢ともいえるが、とにかく一つのコースに特化した調教に徹した馬が少ない。30頭中、24頭が調教過程で複数の調教コースを併用していた。経験の浅い3歳牝馬であり、GⅠの王道に乗れていない馬たちと考えると、様々な調教パターンを把握することが効果的なのかもしれない。

今回は一つの調教コースに縛られていない存在から、好調教馬を探したい。とは言え、通常の重賞と比較すると、調教の動きだけでいって全体レベルが高く感じさせられるものではなかった。引っ掛かったり、走るフォームがまとまっていなかったりという馬が目立つ。素直に好評価の馬も強く推奨できるものでもない。




調教マル特ホース①

ユーバーレーベン

手塚厩舎(美浦)
M.デムーロ騎手
戦績:1-1-2-1

・ウッド&坂路を併用の調教メニュー
・前走時より良化は明らか

ご存知の方も多いだろうが、前走は軽い疝痛でチューリップ賞を回避してフラワーCへ。「使おうと思えば使えた」という程度だったようだが、いずれも坂路での最終追い切りは少し重さを感じた前走より、今回の方が上向いている。1週前、2週前はウッドでの追い切りで複数コースでの調教という観点も合格点。1週前追いはピッチ走法気味で東京コースの瞬発力勝負になった場合には疑問。とはいえ、動きそのものは良好に感じる。巻き返しムード。



調教マル特ホース②

スノークォーツ

大竹厩舎(美浦)
戸崎騎手
戦績:1-0-0-0

・こちらもウッド&坂路を使っての仕上げ

新馬勝ち以降、骨瘤が出たことで休み明け。ただ、ウッドでの最終追い切りはユッタリとしたトビで併せ馬では馬なりながら見劣らなかった。追い切りの動きを見ると、タフな流れが良いようにも感じるが、新馬戦の走りでは速い上がりにも対応できそうな感も受ける。いずれにせよ手前変換にはまだ甘さがありそうで、キャリアの浅さも感じるものの、新馬戦に続き、素質を感じさせる追い切りだった。




フローラステークス2021予想
『下馬評は低いが妙味倍増!』
ラストワン・注目穴馬

<4/23(金)更新>


分析班
水谷

先週の皐月賞では、直前で鞍上交代が嫌われたステラヴェローチェ(6人気)を取り上げさせてもらいましたが、やはり共同通信杯で1番人気に支持された実力馬。本来の走りからすればあれくらい走れて当然だったようです。フローラSからも盲点になりやすいパターンの馬から1頭伏兵馬を取り上げます。


●最大の穴馬は【賞金400万円の1勝馬】にあり!?

前走はどのレースを使ったかを見ていくと、近10年で前走が重賞を使った馬から勝ち馬は出ておらず走っても2~3着止まりというパターンが多い。それより前走が【1勝クラス以下】を使ってここが昇級の形で使うパターンが一番結果が出ている。内訳は1勝クラスが7勝、未勝利が2勝となっており、そのほとんどが勝って臨むパターン。

ただ、1勝クラスを勝って勢いそのままに臨むケースが結果が出やすいのは非常に分かりやすいが、それらは上昇ムードが伝わるため人気にはなりやすい。逆に人気の盲点になるのは賞金400万円の1勝馬。特にキャリアの少ない馬で「まだ能力の全貌が知れてない」という馬が最大の穴馬になる。



下馬評低めの盲点注目馬

スノークォーツ

大竹厩舎(美浦)
戸崎騎手騎乗
戦績:1-0-0-0

【前走成績】
新馬(1着/5番人気)

○上がり33秒3は素質の証明。兄は中距離重賞ウィナー

大竹厩舎は1勝馬を2頭出し。おそらくどちらも人気になることはなさそうだが、より一発の可能性を秘めるのがスノークォーツ。それは騎手の手配(戸崎J起用)からしても分かる。この馬は昨年の11月にこの舞台でデビューし、人気したディープ産駒たちを上がり勝負で撃破。自身の上がり33秒3で抜け出す脚は速かった。これは千直以外でゴールドシップ産駒が使った最速の上がりタイムでもある。

水曜日に考察した「速い上がり」が使えて「内枠」を引いて「460㎏前後の馬体」の馬という項目にもすべてにも該当しており、尚且つ、木曜の「調教」でもピックアップ。さらに東京芝2000mで勝った経験もある。キャリア1戦なので揉まれた時にどうかなど不安の面が多いのも確かだが、激走があっても驚けないくらいの魅力も秘めている。是非馬券圏内に加えたい。





週末は、
コレさえ読めば新聞要らず!

WORLDでは4/23(金)夜から
『重賞出走馬・直前情報』をサイト内で公開!

今週末は
『福島牝馬ステークス(GⅢ)』
『フローラステークス(GⅡ)』
『マイラーズカップ(GⅡ)』


過去の傾向や好走データを分析した後は、今年の出走馬が『どのような過程で出走して』『関係者がどのような感触・本音を抱いているのか』が大事。スポーツ紙・専門紙とは一線を画する情報力を有するWORLDの真骨頂はココからです!

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