【フェアリーステークス2025予想】1番人気は10連敗中!混戦を制して牝馬路線に名乗りを挙げるのは?《土曜更新》最新の馬場状態をダービーJがジャッジ
1番人気は10連敗中!混戦を制して牝馬路線に名乗りを挙げるのは?
進行を担当するハルカです。
近年のクラシックでは直前のトライアルで権利を獲るのではなく、1~2月に賞金加算をして放牧で充電して本番で結果を残すのが王道パターンになってきており、その意味でこの時期の重賞で賞金加算できるかどうかは大きな意味があります。
大西直宏です。
確かに、近年の牝馬クラシック戦線においては、早期の賞金加算が桜花賞やオークスを見据える上で重要なステップとなっています。このフェアリーSもその一翼を担う重要なレースと言えるでしょう。
土曜の傾向と馬場情報⇒
フェアリーS GⅢ
1/12(日)中山芝1600
出馬表
馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 |
---|---|---|---|---|
1 | マイスターヴェルク | 牝3 | 55 | マーカンド |
2 | キタノクニカラ | 牝3 | 55 | 丸田恭介 |
3 | ジャルディニエ | 牝3 | 55 | 斎藤新 |
4 | ネーブルオレンジ | 牝3 | 55 | 丹内祐次 |
5 | ハードワーカー | 牝3 | 55 | 佐々木大輔 |
6 | ミーントゥビー | 牝3 | 55 | 松岡正海 |
7 | ホウオウガイア | 牝3 | 55 | 田辺裕信 |
8 | レイユール | 牝3 | 55 | 嶋田純次 |
9 | モルティフレーバー | 牝3 | 55 | 北村宏司 |
10 | ルージュミレネール | 牝3 | 55 | 横山和生 |
11 | エストゥペンダ | 牝3 | 55 | 三浦皇成 |
12 | エリカエクスプレス | 牝3 | 55 | 戸崎圭太 |
13 | ティラトーレ | 牝3 | 55 | 木幡巧也 |
14 | ニシノラヴァンダ | 牝3 | 55 | 菅原明良 |
15 | ミラーダカリエンテ | 牝3 | 55 | 石川裕紀人 |
16 | レモンバーム | 牝3 | 55 | 団野大成 |
まず最初に出走予定の馬の中から、上位人気に支持されそうな馬について詳しく見ていきましょう。
前走時に「イイ状態で出走して勝ったのか」「実は、良くない状態だったのか」「関係者は自信があったのか・なかったのか」など。スポーツ紙・専門紙ではあまり取り上げられませんが、大事なポイントになりますよ!
情報競馬のプロフェッショナル、『匠』チームから注目ポイントをお伝えする【匠のウマいい話】も必見です!
- シホリーン
- 武井厩舎(美浦)
- 横山武騎手予定
- 前走:アルテミスS4着
■重賞制覇に向けた期待感が膨らむ素質馬
新馬戦ではレコード決着の2着。その走りからも、早い段階で重賞戦線に乗ってくるポテンシャルを感じさせました。続く未勝利戦では、単勝1.2倍の断然人気に応え、着差以上の楽勝。初勝利を飾るとともに、陣営の評価をさらに高めました。
前走のアルテミスSでは、道中の手応えも良く、4コーナーを回るまでは理想的な流れ。しかし、直線で進路を確保できずに脚を余す形となり、力を発揮しきれずの4着。それでも、まともな競馬ができていれば2着は十分にあった内容といえます。
ここまでの3戦を振り返ると、素質・性能ともに非常に高いものを秘めているのは明らかですね。今回の舞台は中山コース。直線の短いコース替わりは、この馬の切れ味を最大限に生かせる可能性があります。さらに、厩舎はクラシックへの布石として鞍上を横山武騎手にスイッチ。賞金加算を狙う本気度が伝わってきます。最低でも2着確保、そして重賞制覇が現実的な目標となる一戦です。
「祖母がフサイチパンドラという血統背景は特筆すべきポイント。フサイチパンドラといえば、あのアーモンドアイの近親にあたる一族です。この一族からアーモンドアイほどのスーパーホースはまだ出ていませんが、コンスタントに勝ち星を挙げる優秀な馬が多いのも特徴。同馬はセレクトセールで1億円近い評価額が付いたほど、若駒時代からその素質を高く評価されてきました。この血統から新たな大物が輩出されても何ら不思議ではありません」
- エリカエクスプレス
- 杉山晴厩舎(栗東)
- 戸崎騎手予定
- 前走:新馬1着
■優秀なラップバランスで主導権を握るか
関西の新馬戦でデビュー勝ちを飾ったばかりのエリカエクスプレス。まだキャリア1戦ながら、その優秀な走破タイムや騎乗したルメール騎手の高評価を考えれば、すでに注目に値する存在です。
新馬戦では、前半46.8-後半47.9という前傾ラップでの逃げ切り勝ち。速めの平均ペースながら、ラップバランスが非常に優れており、最後の直線でも減速することなく、ラスト400mを12.1-12.1でまとめました。逃げ馬にこの展開を作られては、後続は為す術ナシでしたね。
また、直線で物見をする余裕すら見せていましたが、これは馬にまだ余力が残っていた証拠。接戦になればさらに集中力を発揮し、タイムを縮める余地も十分にあると考えられます。
杉山晴厩舎といえば、ホープフルSでジョバンニが2着に入ったように、毎年クラシック戦線に有力馬を送り出している厩舎。エリカエクスプレスも順調に成長すれば、牝馬クラシックに名を連ねる逸材といえるでしょう。
「父はエピファネイア、さらに母系にはSadler's Wellsの4×3というインブリードが組み込まれており、明らかに生産者が狙った配合でしょう。これにより底力が備わった血統背景となり、クラシック戦線での活躍が期待されます。この配合は、まさに大舞台での勝負を見据えたもの。大物に成長する可能性も十分にある素材です」
- レイユール
- 手塚厩舎(美浦)
- 嶋田騎手予定
- 前走:赤松賞2着
■小柄ながら切れ味は重賞級!
デビュー戦となった新馬は圧巻の内容でした。2コーナーでは後方10番手に控えながら、徐々にポジションを上げ、4コーナーでは好位に取り付くと、逃げ馬が一瞬外に寄った隙を見逃さず最内を鋭く突いて抜け出し、最後は2着に0秒6差をつける完勝劇。嶋田純騎手が見せた好騎乗もさることながら、レイユールの非凡な瞬発力が際立つレースでした。
瞬発力だけでなく、馬群をものともしない勝負根性や気性の良さも光ります。410キロと小柄な牝馬ながら、しなやかなバネを備え、芯の強さを感じさせるその走りには、素質の高さがはっきりと表れています。
血統面でも注目できます。昨年の新潟記念を制したシンリョクカを半姉に持ち、父はキズナという優れた配合。この背景を踏まえると、牝馬限定の重賞戦線に顔を出して不思議ないですね。
「15年以上の騎手キャリアで未だ重賞勝ちのない嶋田純次騎手ですが、今回の継続騎乗には、師匠の思いも込められているようです。もちろん馬主サイドからすれば、より実績のある上位騎手を起用して勝利の可能性を高めたいと考えるのが普通ですが、それでも嶋田騎手が続投できたのは、馬に対する理解や手塚厩舎との信頼関係があってのこと。嶋田騎手自身も、ここで結果を残す覚悟を持って挑むでしょう。結果がどうあれ、全力を尽くす“メイチの騎乗”が期待されます」
まずは1週前段階での注目馬3頭を紹介しました。ココで紹介した以外にも 魅力的な馬も多く、楽しみなメンバー構成になりそうです。
水曜日以降は『的中を引き寄せるマル特データ』や『匠』チームの注目情報チェック馬などを紹介しますのでさらに深くレースを分析していきましょう!
金曜の枠順確定後にはコース徹底解説や、出走メンバーを踏まえた展開予想もお伝えしますよ!
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そのままマル乗りするかどうかは別にしても、こんなデータやジンクスも知っておいて損はないハズです。
ぜひ最後までご覧下さい!
今週の注目サイン
2025年の中央競馬は「Hello, Special Times.」
(1月9日)
前回は「スキーの日」絡みで案内したが、この時期はサインネタも少なく非常に難解である。こういう時にはJRA年間キャラを考えたい。
するとドンピシャな1頭がいた。それが竹内厩舎の『ハードワーカー』。鞍上に佐々木騎手を予定しているので文句なし!
ならば『ハードワーカー』をサイン馬に指名し、レース当日は対角位置、両隣にも注意したい。
(1月6日)
それでは簡単に中山金杯のサイン回顧をお話しよう。勝ったのは弊社本命◎4番人気藤岡佑騎乗の「②アルナシーム」。2着は6番人気丹内騎乗の「⑦マイネルモーント」。3着は8番人気木幡巧騎乗の「⑯ボーンディスウェイ」と波乱の決着に…。
サイン的には、1着の勝ち馬はサイン馬⑰シンリョクカの対角位置にいた馬。2着馬
は父にゴールドシップと数少ない金杯サイン絡みの馬。そして3着が極めつけ⑮⑰のダブルサイン馬に挟まれた馬が見事穴を演出した形に…。荒れる時にはサインが思わぬ結果をもたらすので今年もご期待ください。
さて、話を戻して今年で41回目を迎える「フェアリーS」。レース施行日の1月12日は何でも「スキーの日」だとか。明治44年上越市において、日本で初めて本格的なスキー指導が行われたらしい。現在、日本各地にスキー場はあるが、やはり冬といえば北海道だろう。
出走予定馬に相応しい馬が1頭いる。それが『キタノクニカラ』だ。その『キタノクニカラ』をサイン馬に指名し、レース当日は対角位置、特に両隣には注意したい。(続く)
結論
今年の気になるサイン候補
- ★『ハードワーカー』をサイン馬に指名してレース当日は対角位置、特に両隣には注意したい。
- ★『キタノクニカラ』をサイン馬に指名し、レース当日は対角位置、特に両隣には注意したい。
暮れの阪神JFも5,8,7番人気で決まる波乱決着だったように、今年の牝馬戦線はまだ傑作馬が不在という状況です。ここからニューヒロインが誕生するでしょうか。
過去のフェアリーS勝ち馬からはまだGⅠ馬が出ていないけど、2~3着に好走するケースは増えているよね。プリモシーンやファインルージュ、ライラックがGⅠでも2着に好走しているし、そろそろGⅠ勝ち馬が出てきてもおかしくはないかな。
的中テクニック1
桜花賞を狙う関東馬のための牝馬重賞
「長距離輸送の必要ない関東馬が断然有利!」
フェアリーSが現在の中山芝1600mで施行されるようになった2009年以降、関東馬が圧倒的に優勢を誇っています。初年度は関西馬のジェルミナルが勝利しましたが、それ以降の優勝馬はすべて関東馬。2着馬も大半が関東馬で占められており、「関東馬が賞金加算を狙うレース」といえる傾向が鮮明です。
しかし、昨年は関西馬イフェイオン(栗東・杉山佳厩舎)が久々に優勝。この結果は一見データを崩したようにも見えますが、関西馬がこの時期に遠征してくるケースが少ないことを考慮すれば、基本的な傾向が大きく変わったとは考えにくいでしょう。
◆過去10年のフェアリーSの東西分類
分類 着別度数
美浦 9-8-10-103
栗東 1-2- 0- 24
フェアリースSのレベルは年々向上しており、桜花賞やクラシック戦線を見据える上で重要な指標となるレースです。4年前の勝ち馬フェアリールージュはこのレースを制した後、桜花賞で3着に好走。また、3年前にはスターズオンアースがここで2着して賞金加算を果たし、春には牝馬二冠を達成しました。
このように、このレースは単なる賞金加算の場にとどまらず、関東馬の中からクラシックの舞台で輝く素質馬を見極める重要な一戦です。
「関東馬に有利な傾向があるこのレースは、賞金面だけでなく桜花賞への実力証明の場としても注目されます。特に新馬戦や1勝クラスを好内容で勝ち上がってきた馬が出走する場合は要チェックです。現時点ではキャリアが浅くて各馬のポテンシャルが読みづらいが、なるべく将来性も意識して検討したいですね」
的中テクニック2
時計の掛かるスタミナ馬場でスピードは求められない
「距離延長よりは距離短縮が優勢!」
過去の平均優勝タイムは1分34秒9。時期的に極端なスピードは要求されず、スタミナが重視されるレースです。この時期の中山芝は、年明けにコース替わりするものの、高速馬場になることは少なく、多くの場合「やや力を要する馬場状態」で行われます。
こうしたスタミナを問われる馬場では、1200~1400mから距離を延長して挑む馬よりも、同距離の経験を持つ馬や、1800~2000mから距離を短縮して臨む馬のほうが結果を残す傾向が顕著です。これは、タフな条件をクリアするスタミナを持つ馬が有利になるためです。実際のデータもこの傾向を裏付けています。
【前走距離別】
延長組:勝率1.2%・連対率6.2%
同距離:勝率9.4%・連対率15.2%
短縮組:勝率5.7%・連対率17.1%←★
「距離短縮組がこの条件で強い理由は明白。スタミナを必要とするタフな馬場を経験してきた馬たちは、距離短縮によって持ち味をさらに発揮することができるからです。この傾向は今年も大きく変わらないでしょう。距離短縮組の中から、タフな馬場適性とスタミナを備えた注目馬を見つけることがポイントになりそうです」
的中テクニック3
NF天栄で充電されていた馬の好走例が多い
「完成度の高さが好結果を呼ぶ!」
フェアリーSに限らず、関東の重賞ではノーザンF天栄を経由した馬が好走する傾向があります。特に2021年には天栄仕上げの馬が1着から3着を独占したことが記憶に新しいところです。
注目すべきは、天栄と密接な関係を持つ木村厩舎の実績。プリモシーンとファインルージュでこのレースを2度制しており、天栄仕上げの効果を象徴する例といえるでしょう。
厩舎の馬体管理能力と天栄の調整力が相まって、完成度の高い状態で送り出される点が大きなアドバンテージになっています。
■フェアリーSにおけるNF天栄馬の成績
2017年 アエロリット 2着
2018年 レッドベルローズ3着
2018年 プリモシーン 1着
2020年 ポレンティア 3着
2021年 ファインルージュ1着
2021年 ホウオウイクセル2着
2021年 ベッラノーヴァ 3着
2022年 ビジュノワール 3着
2023年 メイクアスナッチ2着
「天栄仕上げの馬が好成績を収める理由は、馬の完成度の高さにあります。中山マイルという舞台では、調整力と仕上げの質が大きな差を生むポイント。今年も天栄調整馬が出走予定であれば、厩舎コメントや追い切りの動きに特に注目すべきでしょう。 今年の天栄調整馬には、ホウオウガイア、ジョリーレーヌ、シホリーンが該当します。これらの馬がどのようなパフォーマンスを見せるか、要注目です。」
木曜は『匠』チームから、前走時に注目すべき情報が入っていた馬を取り上げてもらいます。
前走時に陣営がどんな思惑で使っていたのか、そして今回はどんな話をするのか、一連の流れを「線で見る」ことは非常に大事ですね。
前走時の情報の中に、ここを使ってきた本当の意味や狙いが隠れている場合もありますよ。
匠の注目馬1
- マイスターヴェルク
-
未勝利1着
- 勢司厩舎(美浦)
- マーカンド騎手予定
- 戦績:1-0-0-1
前走について
デビュー戦はレコード決着となるハイレベルな内容で、離された3着ではありましたが、自身のタイムも速く、勢司調教師は「良い内容だったと褒めてやりたい」と前向きに評価していました。その後は放牧を挟んで、帰厩後の動きも良好で、調整過程に不安らしい不安はありませんでした。
「テンションが上がりやすいタイプなので、鞍上にはその点を気をつけて乗ってほしい」と陣営からも自信が感じるコメントがあり、2戦目の未勝利戦では期待通りに結果を残しましたね。
今回の見どころポイント
今回のレースで注目したいのは、デビュー戦で対戦したシホリーンとの比較です。シホリーンは今回除外となりましたが、出走していれば1番人気になった可能性が高い馬。デビュー戦ではそのシホリーンに4馬身差の3着と離されたものの、自身のタイムは優秀で、能力の片鱗を十分に見せていました。
続く未勝利戦ではその実力を証明するかのように楽に押し切り、初勝利を飾りました。もしシホリーンが今回出走していれば、比較上逆転は厳しかったかもしれませんが、その馬が除外となったことで、マイスターヴェルクにも十分なチャンスが巡ってきたと言えます。
匠の注目馬2
- ティラトーレ
-
ひいらぎ賞4着
- 牧厩舎(美浦)
- 木幡巧騎手予定
- 戦績:1-0-0-1
前走について
阪神JFを除外されてひいらぎ賞に出走。デビュー戦は気の悪さを見せて返し馬でも様子が変でしたが、競馬に行ったらちゃんと走れていました。前走は新馬当時より少なからず成長も見られましたね。
「阪神JFの除外は織り込み済み。初戦は返し馬で止まらなかったりと大分若さを見せながら、あの勝ちっぷり。ここが試金石も楽しみは大きいよ」と厩舎関係者も楽しみは持っていました。
今回の見どころポイント
新馬戦は2歳戦にありがちな「スローの3F勝負」だったため時計は平凡でしたが、2戦目で真価を発揮しましたね。ひいらぎ賞は勝ち馬がレコードVを飾ったハイレベルな一戦で、これらの強敵相手に真っ向勝負を挑んで4着は価値があります。1分33秒0の走破タイムも優秀ですし、同じだけ走ればここでも勝ち負けラインと言えるでしょう。
匠の注目馬3
- ホウオウガイア
-
百日草特別2着
- 大竹厩舎(美浦)
- 丸田騎手予定
- 戦績:1-1-0-0
前走について
札幌2歳Sを使う予定が、当週に目の外傷を負って回避。その後は在厩で調整して、目標を切り替えていた。入念にケアしていたため、前走時は「順調な仕上がり」と状態に不安は感じていなかったはず。丸田もお気に入りの馬で、「これは楽しみ」って期待を持っていたのが印象的。ただ、「福島で勝った馬なので、左回りの直線が長いコースがどうかな」と気にする面もあったかな。
今回の見どころポイント
丸田クンは「オークス向き」っていう評価をしていて、脚質的にも道中ゆったり乗って終いを生かす競馬をイメージしているみたいですね。その点で、中山のマイルはもしかしたら忙しい可能性はありますが、前目にポジションさえとれればその競馬でも十分に勝機はあるでしょう。距離短縮の強みを生かした騎乗を見せて欲しいですね。
金曜は大西さんが「自分で乗ってみたい穴馬」を1頭ピックアップします。元乗り役ならではの着眼点はさすがと思わされます。
注目を集める人気馬を相手に、僕だったらどう乗って一発を狙うか?その考えや戦略をお伝えしたいと思います。
レースの見解
26頭の登録馬のうち、オープン馬(賞金900万円以上)はわずか3頭。実質的には3歳牝馬1勝クラスの特別戦と大差ないメンバー構成です。この時期の3歳重賞ではこうした状況が定番ですね。
こうした組み合わせでは、少ないキャリアをもとにした対戦比較やデータ分析はあまり効果的なアプローチにはなりません。それよりも、陣営の本気度や調整過程での動向、さらに短期間での成長度合いといった、関係者から得られる情報を重視する方が的中への近道となるでしょう。
大西直宏が乗りたい穴馬
モルティフレーバーはここまで1800m、2000m、2000mと中距離路線を歩んできましたが、今回は初めて1600mへ参戦します。3歳馬の中距離重賞としては、京成杯や共同通信杯が挙げられますが、そこはクラシックを目指す強力な牡馬が集まるのが通例。そうした中で、牝馬が賞金加算を狙うには現実的な選択肢が限られるため、マイル重賞への参戦は一般的な動きといえます。
モルティフレーバーのこれまでの走りを見る限り、スタミナ型の中距離馬というよりは軽いフットワークが特徴の馬であり、マイルへの適性も十分にあると考えられます。デビュー戦では後方から上がり最速の33秒8で差し込み、ここ2戦では先手を取る競馬を見せており、脚質に自在性がありますね。こうしたタイプであれば、マイル戦でも対応可能でしょう。
フェアリーSの過去の傾向からも、2000mから距離を短縮して臨む馬が好成績を残している点は見逃せず、2度の2000mを経験していることは、タフなスタミナ戦になった際にアドバンテージとなる可能性が高いですね。
前走の芙蓉Sでは、馬体が大きく減少した影響で本来の力を発揮できませんでしたが、今回は間隔をあけて立て直してきました。調整過程では馬体も増加が報告(帰厩前に470キロ近く)されており、理想的な460キロ台で出走できるならば、好勝負になる可能性は十分にありそうです。
このコンテンツでは今回の舞台となるコースを騎手目線で大西さんに解説して頂きます。
土曜の競馬終了後には、その週の傾向と最新の馬場状態分析をお届けします。お楽しみに!
フェアリーSGⅢ
レースコース解説
中山芝1600mは、外回りコースをぐるっと1周するようなコースです。スタートしてから緩やかなカーブに入るため外枠が不利と言われますね。自分が競馬の時にイメージしていたのは、「スタートから向正面、3コーナーまでの下りをいかに消耗なくスムーズに運ぶか」ということ。なので基本的には内枠に強力な先行馬が入ったならば信頼できるシーンは大きいと思います。
外枠が不利、内枠に有利と言われる中山の芝1600m
■展開と馬場状態
先週は久々に雨が降りましたが、その影響は軽微で、芝のコンディションに大きな変化はありませんでした。今季の中山芝コースは、高速馬場が続いており、例年より速い時計が出やすい状態が維持されています。このレースの過去平均勝ちタイムは「1分34秒9」ですが、今年の馬場ならペース次第で1分33秒台も十分可能性があります。
展開面では、スローペースが基本傾向にありますが、今年は前走で逃げた馬が多く出走することから、ハイペースになる可能性も否定できません。この場合、後続にチャンスが広がる展開になることも考えられます。
■フェアリーSの有利なポジション
フェアリーSでの「勝ちポジション」を断言するのは難しい部分があります。それは展開に大きく左右されるレースであるためです。ただし、今週からCコースに替わることで内側の芝状態が良好となり、さらに逃げ馬が多く揃う今年は平均ペース以上になる可能性が高まります。こうした状況では、中団から差し脚を使える馬に展開が向くシナリオが有力視されます。
実際、先週の中山金杯では差し馬が上位を占める決着となりました。今年のフェアリーSでも、似たような展開が想定されるため、中団待機からレースを進められる馬が有利と言えるでしょう。ペースを見極めつつ、前を射程圏に入れて進める器用さが重要となりそうです。
勝負所の4コーナーで有利なポジションにいるのは?
土曜の傾向と馬場情報
■時計の出る馬場状態。時計面の裏付けがある馬を評価したい
土曜日に行われた中山芝1600m戦の時計を振り返ってみましょう。
3歳未勝利 1.34.4
古馬2勝C 1.33.2
どちらのレースもペースが流れたこともあり、それなりに速いタイムでの決着となりました。それぞれのクラス基準タイムを約1秒ほど上回る内容であり、馬場差としては「1秒程度速い馬場」と評価できます。
今年のフェアリーSが行われる馬場は、例年に比べて速いコンディションであることは間違いなく、決着タイムは1分34秒台前半、場合によっては1分33秒台後半に突入する可能性もありそうです。
このような馬場条件では、時計面での裏付けがある馬に対する評価を一段引き上げる必要があるでしょう。特に速い流れを想定しながら、該当馬を精査することが鍵となります。
こうやって見ると魅力的な馬が多くて迷ってしまいますね。
多くのファンの方はそうだろうね。でも、実は今回はすでに狙いは大体決まってるんだ。それもほぼ3頭に絞り込んでいるよ。
本当ですか?それはぜひ教えていただきたいです!
OK。今回は特別だよ!
ただ、あまり公にしてしまうと馬券の妙味が薄れてしまうという可能性があるので、その3頭はサイト内で限定公開にしようか。
入手している情報もしっかりとお伝えしますよ!
さすが大西さん!
もちろん無料ですので、まだWORLDの情報をご覧になった事がない方はぜひこの機会をお見逃しなく!
厳選に厳選を重ねた3頭で獲りましょう!
今回、初めてご利用の方に限り!レース当日には、ダービージョッキー大西直宏が騎手目線で見抜いた【絞りに絞った厳選3頭】を特別無料でご覧いただけます!
大西直宏
1997年ダービージョッキー
1980年に騎手デビュー。1997年にはサニーブライアンで皐月賞と日本ダービーの二冠を達成したのをはじめ、2004年にはカルストンライトオ騎乗でスプリンターズS制覇。通算500勝以上をマーク。