WORLD競馬web

メイン画像

【エプソムカップ2021予想】実績馬vs連勝中の上昇馬?ここから飛躍するのは!?注目データ・ヒント多数



エプソムカップ2021予想
毎日3分読むだけで分かる!

  • ・週の始めは有力馬の特徴や戦績をチェック
  • ・中盤~週末は具体的な推奨馬を公開!

WORLD
北野シズカ

皆さん、こんにちは。天皇賞(春)から続いたGⅠシリーズもひと区切り。今年は変則日程となりますが、今週から北海道シリーズもスタートするなど夏競馬モードですね。

ダービージョッキー・大西直宏さんも所属するWORLD競馬WEBで、社台グループの情報を専門にしている北野シズカと申します。

今週の注目レースはエプソムC(GⅢ)です。
今年は重賞初制覇を狙う馬、復活を期す馬。実力伯仲といったメンバー構成。馬券的に予想のし甲斐のありそうですね。今週も1週間通して予習していきましょう!!




エプソムカップ2021予想
出走予定馬/枠順確定
<6/11(金)更新>


エプソムカップ(GⅢ)
6/13(日) 東京芝1800m


馬番 馬名 性齢 斤量 騎手
1プレシャスブルー牡756柴田善臣
2マイラプソディ牡456武豊
3ヴェロックス牡557浜中俊
4セダブリランテス牡756石川裕紀
5エアアルマス牡658三浦皇成
6ヒュミドールセ556吉田豊
7ファルコニア牡456川田将雅
8アルジャンナ牡456ルメール
9ヤシャマル牡456木幡巧也
10ワンダープチュック牡756田辺裕信
11ニシノデイジー牡556江田照男
12ミラアイトーン牡756菊沢一樹
13サトノフラッグ牡456戸崎圭太
14ガロアクリーク牡456野中悠太
15ザダル牡556石橋脩
16シュリ牡557Mデムーロ
17アドマイヤビルゴ牡456岩田望来
18アトミックフォース牡556武藤雅





エプソムカップ2021予想
有力馬紹介&WORLD事前チェック
<6/9(水)更新>


WORLD
北野シズカ

まず最初に、エプソムカップ2021に出走予定の馬の中から、上位人気に支持されそうな馬について詳しく見ていきましょう。

前走時に「イイ状態で出走して勝ったのか」「実は、良くない状態だったのか」「関係者は自信があったのか・なかったのか」など。スポーツ紙・専門紙ではあまり取り上げられませんが、大事なポイントになりますよ!


前走:マイラーズC2着

アルジャンナ


池江寿厩舎(栗東)
C.ルメール騎手予定
戦績:1-3-1-3

かつてはクラシック候補と言われていた存在。東スポ杯では離されたとはいえコントレイルの2着(それ以外は大したメンツではなかったが)も以降はなかなかパフォーマンスを上げられず仕舞い。結局は脚元の不安を抱えながらの調整だったことで、ダービーまでは無理筋でも使っていたということ。

ダービー後は骨片をクリーニングする手術を行い、ようやく不安を解消。術後2戦目となったマイラーズCではスムーズさを欠きながらもパフォーマンスを上げてきた。復帰後は未だに坂路でしか追い切りはやれておらず、前走の乗り役も「まだ良化の余地がありそう」と認めるほど。使いつつ上積みも期待ができそう。評判馬が初タイトルとなるか。

【WORLD分析班チェック】
梅雨時期のレースへの適性は?

ノーザンファーム生産馬を中心に適性診断が綿密になりつつある競馬界。よってこのアルジャンナのように父がディープ、母がアメリカの牝馬という配合は高速馬場への適性や完成の早さを見込んで生産されているのだろう。超高速決着だった東スポ杯、ハイペースのマイラーズCで2着といかにもスピード決着には強い。ただ、さすがに連続開催中の東京芝、少しでも雨が降ればダメージは出てくるだろう。毎日杯で道悪にも対応はしているが、レース経験の浅さからもまだ未知数な面は否めない。




前走:日経新春杯9着

ヴェロックス


中内田厩舎(栗東)
浜中騎手予定
戦績:3-3-3-4

かつてはクラシック3冠すべてに出走して上位争い。その割に未だ重賞は未勝利だが、「何とか初タイトルを」と狙った4歳初戦の小倉大賞典では突如として体調を崩したり、その後も度重なる脚部不安で思うようなレース選択ができていない。具体的な話は伝わってこないが、古馬になってから人気ほどの走りができていないのも体調面が関係していることは推測できる。

3歳時の実績からも適性の広さは窺えるだけに今回もデキが気になるところではあるが、久々のコンビとなる浜中が追い切りに乗って、乗り味の良さを再確認していたという。クラシックでしのぎを削ったライバルが不調に陥ったり、サートゥルナーリア、アドマイヤマーズらが既にターフを去ってしまったことからも彼らの分も頑張りたいところだ。

【WORLD分析班チェック】
ベストは小回りコーナー4つのコース?

前走の敗因が表には見え辛い脚元の問題として、ジョッキーの評価通りに今回は状態が持ち直したと仮定すると、GⅢの相手関係なら好勝負したい実績の持ち主である。しかしクラシックでも崩れなかった反面、決め手に欠けるタイプであったことは確か。

ベストは勝ち鞍のあるコーナー4つで直線の短いコースなのか、はたまた今年、東京新聞杯を使おうとしていたようにマイルなのか。やや方向性が見えていない感もある。成長力という面も踏まえ、ここは試金石の一戦になる。




前走:難波S1着

ファルコニア


高野厩舎(栗東)
川田騎手予定
戦績:4-3-1-2

クラシックには乗ることができなかったが、自己条件から仕切り直すと順調に出世。2走前は好時計、前走は超高速上がりの決着に対応して連勝。オープン入りを決めている。歳月を積み重ねると共に心身が成長、転厩してからはゲートも上達したことで年長馬の壁を突破した要因といえそうだ。

前走後はひと息入れられてここを目標に調整。「放牧から良い状態で戻ってきました」と高野調教師。GⅡでは3着があるが、ここでどんな競馬ができるか。条件戦では先行していたが、結果にこだわっていたものでもう少し溜める形もできそうだ。

【WORLD分析班チェック】
一連とは異なる条件が課題に

前述の通り、近2戦は時計的な見栄えの良さは目立つが、阪神が高速馬場だったことにもよる。2~3歳時の良績も平坦コースに集中しており(東京コースの坂は酷ではないが)、小柄な馬体からもパワーという面では他より劣る可能性はある。久々の長距離輸送でもあり、もともとのテンションの高さが上がらないかという心配も。特に2走前などは有観客開催でテンションが上がり気味だったというレポートも届いている。輸送・経験の浅い左回り・荒れ馬場と乗り越えるべき壁は多い。


WORLD
北野シズカ

まずは1週前段階での注目馬3頭を紹介しました。ココで紹介した以外にも、重賞勝ちのある馬など、伏兵多数のメンバー構成になりそうです。<水曜日以降は過去のデータや、週中の情報に基づいた注目馬をピックアップしていきましょう!







エプソムカップ2021予想
WORLD流!重賞的中テクニック
<6/9(水)更新>


分析班
水谷

こんにちは!データ分析担当の水谷です。水曜は過去の傾向からエプソムカップのイメージを固めていきましょう。大きな2つのポイント+αを押さえておけば大まかな流れが掴めるはずです。


エプソムカップ2021データ
最初に押さえておきたい2つのポイント!

  • ①4歳馬が優勢

  • ②逃げ&先行の一撃!展開には要注意

①4歳馬が優勢



以下は過去10年の年齢別成績。3着以内馬の半数を占めているばかりか、好走率でも約半数が馬券に絡んでいるほどです。単勝回収値でも99%、複勝回収値で206%とベタ買いでもほぼマイナスにはならず、馬券的には軽視できない存在です。

過去10年のエプソムカップの年齢別成績

枠番 着度数
(1着-2着-3着-4着以下)
勝率 連対率 複勝率
3歳 0- 0- 0- 1/ 10.0%0.0%0.0%
4歳 7- 6- 3- 17/ 3321.2%39.4%48.5%
5歳 2- 1- 2- 41/ 464.3%6.5%10.9%
6歳 1- 3- 3- 28/ 352.9%11.4%20.0%
7歳 0- 0- 2- 27/ 290.0%0.0%6.9%
8歳 0- 0- 0- 17/ 170.0%0.0%0.0%



エプソムCというと、比較的、重賞初勝利というケースが見受けられますが、この4歳世代がどうかというと、3着以内馬16頭の内、既に重賞で3着以内の実績があった馬が10頭、なかった馬が6頭。一概にそれまでの実績を囚われないことがわかります。

その4歳馬の内で目立つのがディープインパクト産駒。エプソムC=ディープ産駒という血統傾向が目立つわけではありませんが、4歳のディープ産駒は3-3-0-2と高い確率を誇ります。クラシックでは及ばなかった・間に合わなかったディープ産駒が飛躍の足がかりにする傾向もあるのでしょう。今年は該当馬が多数。この傾向は受け継がれる可能性は高そうですね。

ちなみに、エプソムCとディープ産駒の相関性は高くない、とは記しましたが、レースの性質上や開催後半の馬場ということもあって、時計の掛かる馬場に向いているディープ産駒の台頭も目立っていた印象です。血統的には母系が欧州系というタイプが目立っていました。


②逃げ&先行の一撃!展開には要注意



まだまだ東京開催ということもあり、本格的な夏競馬という感はピンとこないかもしれませんが、この時季はスプリント・マイル・2000mとサマーシリーズの施行で重賞も細分化されていきます。その影響かはわかりませんが、過去10年の出走馬163頭中、146頭の前走距離が1600~2000m戦。短距離馬が距離延長で先行してペースを見出してくるようなケースが少ないことが窺えます。スローになりやすい傾向からも先行馬の台頭が目立ちます。以下は過去10年の脚質別成績です。

過去10年のエプソムカップの脚質別成績

枠番 着度数
(1着-2着-3着-4着以下)
勝率 連対率 複勝率
逃げ 1- 1- 3- 5/ 1010.0%20.0%50.0%
※なお3角2番手以内だと5- 3- 4- 10/2222.7%36.4%54.5%
先行 6- 4- 1- 27/ 3815.8%26.3%28.9%
中団 3- 2- 5- 62/ 724.2%6.9%13.9%
後方 0- 3- 1- 39/ 430.0%7.0%9.3%



3角の時点で2番手以内にいたら、高い確率で馬券に絡んでくるということです。

この3角2番手以内の22頭の成績を見ると、前走着順が悪い方がむしろ良く、前走6~9着(3-0-1-3)、同10着以下は(1-2-2-2)というハイアベレージ。もう一点付け加えると、残り4Fからペースアップすることも多く長く脚を使えるタイプが優位です。

【プラスα】相性の良い池江泰寿厩舎

かなり限定的な条件ではありますが、このレースは今年も有力馬を送り出している池江泰寿厩舎の相性がいいことでも知られます。厩舎によっては育成スタイルであったり、番組選択の特徴が当然ながらあるため、そうした傾向が出るのも必然でしょう。
過去10年でも2-2-1-5の成績。半分は馬券に絡んでいるとなると、2頭出しの今年もどちらも有力??



エプソムカップ2021予想
『調教マル特ホース』
<6/10(木)更新>



●エプソムCの調教は“バランスの良さ”が大事

1ヶ月後にサマー2000シリーズが始まるが、距離的にもその枠組に入るわけでもなく、レースの存在としてはどこか中性的な立ち位置。千八という条件からもマイラー寄りの馬もも出走してくれば、2000m戦に矛先を向けていくような馬も見受けられる。安田記念に出走しても良いのかもしれないが、力が足りない分、自重せざるをえない。ここを勝ったところで宝塚記念に向かうわけでもない。そんな性質のレースである。と、前フリしたわけではないが……調教にもそれは言えるようだ。

過去10年の3着以内馬の最終追い切りを調べると、以下のような分布が見られる。

美浦W 5頭
美浦坂 7頭
美浦他 4頭(ポリトラック)

栗東CW 8頭
栗東坂 7頭
栗東他 1頭(ポリトラック)


若干ながらウッドコースが多いのだが、特に関西馬で見られる傾向でいえば、坂路組の7頭中4頭が中間にCWコース追いも行っており、CW組の8頭中7頭が坂路追いも取り入れていた。そこは千六からでも、二千からでも挑みやすい性質の1800mという条件が成すものなのか。この傾向は重視したい。




調教マル特ホース①

アドマイヤビルゴ

友道厩舎(栗東)
岩田望騎手
戦績:4-0-0-3

・1週前CWでハードな追い切り→当週は坂路でサラッと

公平に見て、最も動きが目についたのはこの馬。上記の通り、友道厩舎らしく1週前に強めの負荷を掛けるのはよくあることだが、水曜、坂路での最終追い切りの動きが上々。余裕残しながらも脚捌きの軽やかさ、蹴り上げたチップの多さは顕著だった。少々手前を替えるところは手こずったようにも映るが、今年2戦目、上積みはかなりあるのではないだろうか。中間、コース&坂路で共に追い切っていることもセオリーに当てはまる。



調教マル特ホース②

ヒュミドール

小手川厩舎(美浦)
吉田豊騎手
戦績:4-0-0-14

・坂路&ウッドを日曜&平日のスケジュールで交互に追い切り

水曜のウッドコースでの最終追い切りは楽な手応えであったが、馬場の外目を馬なりで上がって伸び上々。もともと攻め馬でも動くタイプではあるが、折り合いの課題もあるタイプ。その点、今回に関しては我慢も許容範囲内でラストに爆発力を開放させるようなメリハリができているように感じる。




エプソムカップ2021予想
『下馬評は低いが妙味倍増!』
ラストワン・注目穴馬

<6/11(金)更新>


分析班
水谷

一時は上位人気での決着が続いたレースですが、道悪とはいえ近2年は波乱ムード。今年は前走で重賞・リステッド好走馬が見受けられるものの、例年のエプソムCで主格を成すメイS組・新潟大賞典組の頭数は手薄。臨戦過程が相当バラついていることからもレースレベル、潜在能力の比較は重要。伏兵の激走には期待したいものです。



下馬評低めの盲点注目馬

セダブリランテス

手塚厩舎(美浦)
石橋脩騎手
戦績:5-0-1-2

【前走成績】
六甲S(6着/3番人気)

○実力馬、ひと叩きで上積み

前走は参考外、実力馬が復活の狼煙

故障により7歳ながらたった8戦のキャリア。年齢による使い減りは考えなくていい。とはいえ、これだけ休み休みだと一戦ごとに手探りな面は否めないものの、休養明けで走ることの方が多いほど。

今回、中10週で挑めるのは大いなるプラス材料であり、追い切りの強度も前走より上がっている。4歳馬が優勢のレース傾向だとしてもレースを使っていないフレッシュさはヒケをとらないもの。過去にはウインブライトやウインイクシードといった重賞好走馬を降した実績。前走も敗れはしたとはいえ、陣営は決して終わった馬とは思っていない様子。使った上積みでここは期待したい。





週末は、
コレさえ読めば新聞要らず!

WORLDでは6/11(金)夜から
『重賞出走馬・直前情報』をサイト内で公開!

今週末は
『エプソムカップ(GⅢ)』
『函館スプリントステークス(GⅢ)』


過去の傾向や好走データを分析した後は、今年の出走馬が『どのような過程で出走して』『関係者がどのような感触・本音を抱いているのか』が大事。スポーツ紙・専門紙とは一線を画する情報力を有するWORLDの真骨頂はココからです!

サイト内では、メンバー登録をしていただいている方限定で、レース前日夜から、有力馬の今回の裏話・中間の過程を網羅した『重賞有力馬事前情報』を、そして当日には『最終決断(推奨買い目)を、それぞれお送りしております。ぜひとも、馬券の参考になさってください!




PAGE TOP