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【チャンピオンズカップ2024予想】ラストランのレモンポップの評価は?《土曜更新》土曜の傾向と馬場情報

特大万馬券再び!?馬券的にも楽しみなチャンピオンズC

ハルカ

進行を担当するハルカです。
昨年の上位3頭が再び顔を揃えます。特に上位2頭はその後も安定した成績を収めており、今年も上位争いの中心となりそうですね。

ダービーJ
大西直宏

大西直宏です。
概ね顔触れは変わった感じはないですが、乗り役が変わっているコンビが多く、昨年とは違った競馬が見られそうです。190万馬券が出た昨年なので、今年も馬券的にとても楽しみです。

この記事の目次

チャンピオンズカップ GⅠ

12/1(日)中京ダート1800

出馬表

馬番 馬名 性齢 斤量 騎手
1クラウンプライド牡558横山武史
2レモンポップ牡658坂井瑠星
3ハギノアレグリアス牡758岩田望来
4ペプチドナイル牡658藤岡佑介
5ペイシャエス牡558横山和生
6ドゥラエレーデ牡458ムーア
7セラフィックコール牡458Cデムーロ
8ウィルソンテソーロ牡558川田将雅
9テーオードレフォン牡558三浦皇成
10アーテルアストレア牝556菱田裕二
11ミトノオー牡458松山弘平
12サンライズジパング牡356武豊
13ミックファイア牡458ルメール
14スレイマン牡658斎藤新
15グロリアムンディ牡658北村宏司
16ガイアフォース牡558長岡禎仁


一歩先行く!有力馬予習

ハルカ

まず最初に出走予定の馬の中から、上位人気に支持されそうな馬について詳しく見ていきましょう。

ダービーJ
大西直宏

前走時に「イイ状態で出走して勝ったのか」「実は、良くない状態だったのか」「関係者は自信があったのか・なかったのか」など。スポーツ紙・専門紙ではあまり取り上げられませんが、大事なポイントになりますよ!

ハルカ

情報競馬のプロフェッショナル、『匠』チームから注目ポイントをお伝えする【匠のウマいい話】も必見です!



直宏Eyeピックアップホース1
レモンポップ
田中博厩舎(美浦)
坂井瑠騎手予定
前走:南部杯1着

■6歳でも健在!ラストランを飾る

昨年のチャンピオンズCでは距離不安を囁かれる中、大外枠から難なく先手を奪い、鮮やかな逃げ切り勝ちを収めました。短距離向きの馬体からくる懸念を見事に払拭し、自在性を武器にコーナー4つの1800mを堂々と制覇した姿は圧巻の一言です。

今年も同条件であれば守備範囲といえるでしょう。鞍上の坂井瑠騎手も、昨年の成功体験が自信となり、リズムよく勝負に挑めるはずです。

海外遠征ではドバイ、サウジアラビアで苦杯を舐めましたが、いずれも本来の競馬ができていない印象。地元での安定感抜群の戦績を考えると、これらの敗戦はノーカウントでよいでしょう。国内に目を向ければ、圧倒的な信頼感を誇る馬。ここが引退レースとのことですが、連覇への期待は十分です。

レモンポップはチャンピオンズC連覇で有終の美を飾れるか?

レモンポップはチャンピオンズC連覇で有終の美を飾れるか?

関東情報部
チーム飯塚
匠のウマいい話

1週前のウッドの追い切りでは自己ベストを更新。これまでの鋭い動きとは異なり、若い頃のような豪快さは薄れましたが、これは6歳という年齢を考えれば自然なこと。それでも、レースでの持久力と安定感を重視した1800m仕様の仕上がりに見えます。むしろ、無駄な力みが抜けた今の方がこの距離での信頼感が増したと言えるでしょう。



直宏Eyeピックアップホース1
ウィルソンテソーロ
小手川厩舎(栗東)
川田騎手予定
前走:JBCクラシック1着

■昨年の雪辱を胸に!堂々と挑む中央GⅠの舞台

昨年のチャンピオンズCで2着に入線し、今年はさらに力をつけて挑みます。前走のJBCクラシックでは、4馬身差の圧勝劇を披露し、初の交流GⅠ制覇を成し遂げました。川田騎手がゴール後に見せた力強いガッツポーズ、さらに「川田コール」に包まれたウイニングランの後、スタンド前での馬上の一礼。その一連のシーンはとても印象的でしたね。

2着のメイショウハリオに決定的な差をつけた内容からも、この勝利は完全なる「完勝」。中央GⅠの舞台でも十分戦えるポテンシャルを証明した一戦です。管理する小手川師にとっては、これが中央初の重賞制覇が懸かる一戦。陣営の期待と意気込みは相当なものと言えるでしょう。

JBCクラシックで念願のタイトルを手にしたウィルソンテソーロ

JBCクラシックで念願のタイトルを手にしたウィルソンテソーロ

馬主特捜班
キングダム
匠のウマいい話

昨年は原優介騎手とのコンビで2着に食い込みましたが、今年は川田騎手という頼もしいパートナーを迎え、さらなる飛躍が期待されます。テソーロ軍団の中でも、この馬に対する陣営の期待は特別なものがあります。特に、川田騎手が主戦を務めてきたウシュバテソーロが菅原明良騎手にスイッチし、その分、川田騎手がウィルソンテソーロに全力を注ぐ形になったことは注目すべきポイントです。



直宏Eyeピックアップホース1
サンライズジパング
音無厩舎(栗東)
武豊騎手予定
前走:みやこS1着

■好タイムでみやこSを快勝!

今年の3歳ダート路線は全体的にレベルが高いとされています。フォーエバーヤングは別格としても、第2集団の馬たちも実力馬揃い。ラムジェットの回避は残念ですが、同じ3歳馬としてサンライズジパングも楽しみな1頭です。

春にはクラシック戦線に名を連ね、タフな戦いを経験したことが、この馬の成長を大きく後押ししました。特に精神面でのタフさが光り、底力が問われる厳しい展開でも簡単に崩れないのがこの馬の最大の魅力です。

今回の舞台となる中京ダート1800mは、4コーナーからゴールまで叩き合いになることが多く、接戦の中で勝負根性を発揮できる馬が有利。こうした条件であれば、3歳馬としての勢いを武器にこの馬が頂点に立つ可能性も十分考えられます。

古馬初対戦のみやこSを制して臨むサンライズジパング

古馬初対戦のみやこSを制して臨むサンライズジパング

関西情報部
チームMK
匠のウマいい話

音無厩舎は来年2月末で定年解散を迎えるため、テキの雄姿を見られるのも残りわずか。厩舎スタッフも「勝てる重賞は全て勝つつもり!」と気合い十分で、この一戦に懸ける強い意気込みが伝わってくる。

その中でサンライズジパングは、音無厩舎が中央GⅠ制覇を狙える数少ない存在。ここでの結果次第では、師の集大成とも言えるドラマが待っているかもしれない。再び鞍上がユタカに戻るのも大きなプラス材料や。





ハルカ

まずは1週前段階での注目馬3頭を紹介しました。ココで紹介した以外にも 魅力的な馬も多く、楽しみなメンバー構成になりそうです。

水曜日以降は『的中を引き寄せるマル特データ』や『匠』チームの注目情報チェック馬などを紹介しますのでさらに深くレースを分析していきましょう!

ダービーJ
大西直宏

金曜の枠順確定後にはコース徹底解説や、出走メンバーを踏まえた展開予想もお伝えしますよ!



知ってそうで知らなかったサイン馬券』

スタッフ
吉田

今回もサイン派のスタッフ吉田がデータや時事ネタにまつわるサイン馬券をご紹介します。

競馬ファンなら、これまでにもレースが終わってみたら『実はそうだったのか!』と隠れたサインやジンクスに気付いた経験はあるのでは?

そのままマル乗りするかどうかは別にしても、こんなデータやジンクスも知っておいて損はないハズです。
ぜひ最後までご覧下さい!

今週の注目サイン

JRAのCMにやっぱりヒントあり!?

(11月28日)
前回は「ミックファイア」絡みで案内したが今回もJRAのCMは無視できないかもしれない。使ってきたのは「クロフネ」が勝ったジャパンカップダートでのモノ。ならば引き続き枠は馬券に絡んだ当時の『1・4・5枠』には注意したい。

そして、「クロフネ」を使うからには意味があるとするならば今回出走馬の母父に「クロフネ」を持つ「ガイアフォース」をサイン馬にし、レース当日は対角位置、両隣にも注意したい。

(11月24日)
それでは簡単にジャパンカップのサイン回顧をお話しよう。勝ったのは1番人気武豊騎乗の「③ドウデュース」。2着は8番人気坂井瑠騎乗の「⑦シンエンペラー」。2着同着は7番人気騎乗の「⑩ドゥレッツァ」とやや波乱の決着に…。

サイン的には、CMの枠連の法則が生きただけ。あと外国人同士が同居した6枠が馬券に。残念ながらサイン馬は見せ場がなかった…。想像していた展開も異なったがジョッキーの機転がカギを握っていたようだ。

さて、話を戻して今年で25回目を迎える「チャンピオンズカップ」。開催は替わるがココまで「インターナショナル」の冠が付く。このレースの始まりは2000年の「ジャパンカップダート」が前身。2014年より今の「チャンピオンズカップ」に名称を変更し施行場が中京競馬場となった。

レース名が変更になってからは11年目になるが昨年と異なるのは今年2024年は全日本的にダート競走の体型整備の意味を込めて、主に地方競馬の改革が叫ばれた元年である。ダート三冠が創設され、3歳ダート路線は大きく変わった。古馬路線も日程の変更や名称変更など順次行われている。

流れが定着するには数年要するだろうが、今の日本のダート界は世界にも通用するレベルになっており、地方競馬の発展も望まれるところだ。そんな今年の「チャンピオンズC」に相応しい馬がいるはず。

それが『ラムジェット』だ。ダート改革元年の「東京ダービー」競争を制した馬。今年を象徴するには相応しいと言えそうだ。しかし、残念ながら回避になりそうだ。ならば地方から参戦予定の『ミックファイア』をサイン馬に指名し、レース当日は対角位置、特に両隣には注意したい。(続く)

結論
今年の気になるサイン候補

  • 地方から参戦予定の『ミックファイア』をサイン馬に指名し、レース当日は対角位置、特に両隣には注意したい。
  • 引き続き枠は馬券に絡んだ当時の『1・4・5枠』には注意したい。
  • 今回出走馬の母父に「クロフネ」を持つ「ガイアフォース」をサイン馬にし、レース当日は対角位置、両隣にも注意したい。

的中テクニック3(スリー)


ハルカ

絶対王者の連覇か、リベンジ達成か、あるいは新旧交代か──。
今年のチャンピオンズCは、さまざまなドラマが期待される一戦です。テーマが豊富なだけに、馬券的な妙味も十分ですね。注目の決戦に向け、徹底的に分析していきましょう。

ダービーJ
大西直宏

今回の出走馬の中には、中京ダート1800mを初めて走る馬が半数近くいます。それだけに未知数のパフォーマンスを見極める難しさがありますが、その分攻略のしがいもありますね。じっくりと見ていこう!

的中テクニック1

「目標設定が大事」

大西直宏

「ローテと目標レースをシッカリ見極めよう」

ダート路線は、地方交流戦を含めて多数の重賞が存在するため、馬たちの進路や調整過程には大きな差が生じます。特に古馬になれば、早期に賞金面をクリアしているかどうかが大きなポイントとなります。

直前に賞金を加算して滑り込み出走を果たした馬は、調整面での不安が残るケースが多いです。一方、計画的に「叩き2戦目」で仕上げられる馬は調整が万全で、勝ち負けに絡む確率が高くなります。目標レースを見極めるだけでも、好走馬の絞り込みが可能です。

たとえば、南部杯やJBCクラシックといった前哨戦を経て本番に臨む馬や、さらに後の東京大賞典や来年のフェブラリーSを視野に入れる馬など、陣営ごとの戦略はさまざまです。歴代の勝ち馬を見ると、このレースを最大目標として調整されてきた馬たちが結果を残している点は注目すべきです。



馬主特捜班
キングダム

ラムジェットやメイショウハリオがアクシデントで回避した影響で、スレイマンとテーオードレフォンが繰り上がり出走。期待されていたヤマニンウルスは賞金不足で出走叶わず、次走は名古屋大賞典へ。このように、早期から賞金面に余裕を持って調整していたかどうかが、勝負どころの仕上がりに直結していることを改めて感じます。



的中テクニック2

「中京コースを熟知した騎手が有利」

大西直宏

展開と騎手のコース理解度が勝敗を分ける

中京ダート1800mは一般的に「先行有利」とされ、距離ロスを嫌ってインを突く競馬が求められる舞台です。一方で、外からの強引な競馬では結果を出しづらい点が特徴。頂上決戦だけに、外国人騎手の起用が注目されがちですが、このコースに対する理解度次第ではマイナス要素となる可能性もあります。

勝ち負けに絡みやすいのは、実績豊富な騎手たちです。特に武豊、ルメール、川田、松山といった面々は、中京ダ1800mの連対率が高く、この舞台を熟知している騎手と言えますね。

また、人気薄からの波乱を生む「後方待機から直線インを突く戦法」も見逃せません。サンビスタ(2015年)、サウンドトゥルー(2016年)、ウェスタールンド(2018年)のような馬たちが好例です。昨年のウィルソンテソーロも同様の戦法で大波乱を巻き起こしました。虎視眈々と一発を狙う騎手の作戦にも注目したいところです。



関西情報部
チームMK

乗り方では、昨年のセラフィックコールの大敗は典型的な悪例。同じく最後方待機のウィルソンテソーロが最内を突いて台頭した一方、セラフィックコールは大外を回して100m以上の距離損。結果は歴然だったな。この2頭のレース運びを見比べるだけでも、中京ダート1800mの勝敗を分ける要因が浮き彫りになると思う。



的中テクニック3

「ラップやタイムはほぼ固定」

大西直宏

「前半の展開と走破タイムは例年通りのペースが鍵」

中京に舞台が移って以降、天候や馬場が例年ほとんど変わらないため、過去10年のチャンピオンズCは走破タイムがほぼ一定しています。

2014年 良 1.51.0(前半62.3)
2015年 良 1.50.4(前半60.2)
2016年 良 1.50.1(前半60.6)
2017年 良 1.50.1(前半61.6)
2018年 良 1.50.1(前半61.9)
2019年 良 1.48.5(前半60.8)
2020年 良 1.49.3(前半60.3)
2021年 良 1.49.7(前半61.4)
2022年 良 1.51.9(前半62.4)
2023年 良 1.50.6(前半60.9)

おおむね「前半61秒台、走破タイム1分50秒前後」が決着タイムの目安となります。これに対応できる馬を探すのが馬券の近道と言えるでしょう。

また、前半5Fが速い年は、差しや追い込みが決まりやすい傾向があります。今年は逃げ馬が揃ったことで、ペース次第では60秒を切る可能性もあり、展開次第では追い込み勢が浮上するシナリオも描けそうです。



馬券グループ
チーム舟木

前半5Fが速かった2015年、2016年、2020年を振り返ると、終盤で速い上がりを出せる馬が突っ込んできています。これらの年の決着を良く参考にするといいかもしれません。今年はハイペースの予想が立つだけに、後方からの豪脚を秘めた馬には十分注意が必要です。



『匠』注目の情報チェック馬


ハルカ

木曜は『匠』チームから、前走時に注目すべき情報が入っていた馬を取り上げてもらいます。

ダービーJ
大西直宏

前走時に陣営がどんな思惑で使っていたのか、そして今回はどんな話をするのか、一連の流れを「線で見る」ことは非常に大事ですね。

前走時の情報の中に、ここを使ってきた本当の意味や狙いが隠れている場合もありますよ。

匠の注目馬1

ペプチドナイル
南部杯2着
武英厩舎(栗東)
藤岡佑騎手予定
戦績:8-2-2-10

前走について

元厩務員チーム
マムシ

南部杯ではレモンポップとの一騎打ちに持ち込む見応えある内容。最後は差し切れなかったものの、中距離戦線で培ったスタミナを生かし、力のいる馬場を得意とする強みを発揮しました。その時の厩舎情報は「道悪が影響した前走から一転、今回は良馬場が予想されるだけに巻き返しが可能。枠順も外目を引けてスムーズに走れそう。条件は整っています」との話でした。

今回の見どころポイント

大西直宏

晩成タイプのペプチドナイルがようやく本格化の兆しを見せています。これまでは体質の弱さからレース間隔を空ける必要がありましたが、回復力の向上が顕著で、心身ともに充実した状態をキープ。厩舎も「ここに来て一戦ごとの成長が目覚ましい」と太鼓判を押しており、さらなるパフォーマンス向上が見込めます。



匠の注目馬2

ペイシャエス
武蔵野S4着
小西厩舎(美浦)
横山和騎手予定
戦績:5-1-4-9

前走について

関東情報部
チーム飯塚

前走は放牧明けながら順調に仕上がり、太め感なく臨んだ一戦。厩舎は「仕上がりは85点」とし、次走のチャンピオンズCを見据えた調整過程でしたが、それでも力強い走りを披露しました。仕上がり途上での内容としては評価に値します。

今回の見どころポイント

大西直宏

武蔵野Sでは前半3Fを「33秒8」の速い流れの中、3番手で進めながら最後まで粘り込み、4着と健闘。この結果は着順以上の評価に値します。横山和騎手とのコンビも3走前から続き、馬との呼吸が合ってきた印象。

今回も人気馬を見ながら2~3列目で流れに乗り、逆転を狙った積極策が期待されます。この馬の地力を再確認した今、一発を狙うシナリオも十分に描けます。要注意の1頭でしょう。



匠の注目馬3

ハギノアレグリアス
シリウスS1着
四位厩舎(栗東)
岩田望騎手予定
戦績:8-4-2-6

前走について

関西情報部
チームMK

前走のシリウスSでは、ハンデ59.5キロというキャリア最重量を背負いながらも見事な勝利。四位師は「1週前にジョッキーにしっかり追わせて、馬の状態は元気いっぱい」と調整に自信を見せていた。脚元を考慮した坂路中心の仕上げも、この馬に適した手法で順調に進められていたよう。

昨年は阪神2000m、今年は中京1900mでの連覇と、レース条件の変化にも柔軟に対応。年齢による衰えを感じさせない走りは、調整の巧さと馬の底力を証明しているだろう。

今回の見どころポイント

大西直宏

昨年のシリウスSを58.5キロで制した後、さらに1キロ増の59.5キロで今年も勝利した点は非常に評価できます。「限界か」と思わせながら再び蘇る姿に、この馬の非凡な底力を感じます。GⅠ戦線でも、昨年の6着以上を狙える可能性は十分あるでしょう。斤量を克服してきた実績馬として、まだまだ目が離せない存在です。



大西直宏が乗りたい穴馬『僕ならこう乗る!』



ハルカ

金曜は大西さんが「自分で乗ってみたい穴馬」を1頭ピックアップします。元乗り役ならではの着眼点はさすがと思わされます。

ダービーJ
大西直宏

注目を集める人気馬を相手に、僕だったらどう乗って一発を狙うか?その考えや戦略をお伝えしたいと思います。


レースの見解

今年のチャンピオンズカップは非常に混戦の様相を呈していますね。今回はどの馬にも勝機があると言える難解な一戦です。ダート路線はもともと地方交流戦や海外のビッグレースが絡むため、勢力図が見えにくい傾向があります。それに加えて、世代交代の波が押し寄せているタイミングということもあり、各馬の能力比較がさらに難しくなっています。

近年のダート路線を振り返ると、マイル路線はレモンポップ、中距離はウシュバテソーロが中心的な存在として確立されてきました。しかし、先日行われた米GⅠブリーダーズカップクラシック(ダ2000m)では、3歳馬フォーエバーヤングが日本のダート界のトップに躍り出たとも言える走りを見せ、世代交代を象徴するような若い馬たちの台頭が目立ちます。

一方で、レモンポップやウィルソンテソーロといったといった古馬も実力を示しており、世代間の勢力争いが焦点となるでしょう。今年のチャンピオンズCは、ダート路線の未来を占う重要な一戦です。



大西直宏が乗りたい穴馬

サンライズジパング

中京ダート1800mは「先行有利」と言われるコースですが、今回のように逃げ先行タイプが多く揃う場合、ペースが速くなる可能性が非常に高いです。もしも前半1000mが59秒台に突入するようなハイペースになれば、後方待機の差し馬が台頭する展開が十分にあり得ます。

特に「何が何でも逃げたい」というミトノオーの存在は、展開に大きな影響を与えるでしょう。昨年逃げ切ったレモンポップは、控えても競馬ができる馬ですが、ミトノオーと競り合う形になれば、ペースが速まり先行勢には厳しい流れになります。

先週のジャパンカップが極端なスローペースで流れたことからも、騎手心理から今週はその反動で速いペースが生まれやすいのではないかと考えています。


僕は3歳馬のサンライズジパングに注目しています。このレースは、鞍上の乗り方にかかるウェイトが大きくなると踏んでいますが、先行勢が忙しくなる展開こそ、武豊騎手の手綱さばきがハマりそうな予感がします。

先週のジャパンCのドウデュースもそうだったように、彼はどんなに大きな舞台になっても、勝ち急がずに我慢が出来るジョッキー。勝負所でワンテンポ仕掛けを遅らせることで、昨年のウィルソンテソーロのような脚を繰り出せます。

そのイメージを持てるのが、若駒S(1月20日)の乗り方です。先行集団には加わらず、それらをやり過ごしてから後方待機。勝負所は大外を回る形になりましたが、直線だけですべてを飲み込んで差し切りを決めました。

古馬と比べて2キロ軽い56キロの斤量は、特に直線での末脚を伸ばす上で大きなアドバンテージになるでしょう。軽斤量を生かした鋭い差し脚で、昨年のウィルソンテソーロの再現を狙いたい一頭です。



大西直宏のコース徹底攻略[重賞版]



ハルカ

このコンテンツでは今回の舞台となるコースを騎手目線で大西さんに解説して頂きます。

ダービーJ
大西直宏

土曜の競馬終了後には、その週の傾向と最新の馬場状態分析をお届けします。お楽しみに!



チャンピオンズカップGⅠ

中京ダート1800m

レースコース解説

中京ダート1800mは、ホームストレッチの中間地点からスタートし、ゴール前を一度通過してコースを一周するレイアウトです。向正面には下り坂、最後の直線には上り坂があり、高低差のあるタフなコース設計となっています。この特性から、「スタミナ豊富な先行馬」が有利とされ、加えて無駄なく運ぶためには「内枠」が基本的に優勢と考えられます。

ただし、高額条件のレースでは注意が必要です。騎手が積極的な戦法を取ることが多く、また出走馬の脚質が固まりやすいため、先行争いが激化するケースが見られます。このような展開ではペースが速まり、差しや追い込み馬が浮上する可能性が高まるため、メンバー構成に注目することが重要です。

また、中京ダート1800m特有の攻略ポイントとして、内側を器用に立ち回れる上に鋭い決め手を持つ馬が挙げられます。このコースは3~4コーナーが下り坂になっているため、直線に向かう際に馬群がばらける傾向があります。この時、内ラチ沿いにスペースが生じやすく、そこを巧みに抜け出せる馬がいれば狙い目となるでしょう。


高額条件のレースでは、先行争いが激化して、差しや追い込み馬が浮上するコース

高額条件のレースでは、先行争いが激化して、差しや追い込み馬が浮上するコース



■開幕週の馬場状態
今週から開幕する中京競馬場の馬場ですが、例年通り雨の影響がなければ大きな変化は見られないと考えられます。先週との比較ができない分、土曜のレースをしっかり観察して判断することが重要です。

水曜の公開情報にもありましたが、時計面では「前半61秒0のペースで流れ、走破タイム1分50秒0前後」で決着するケースが多い傾向にあります。馬場差によってプラスマイナス1秒程度のブレが生じることもありますが、この点は土曜の馬場状況を確認して調整することで対応可能です。

また、他の競馬場で力の要る良馬場で実績を残している馬は信頼に値します。中京独特のタフな条件にも対応できるタイプとして注目しておきたいところです。

■チャンピオンズカップの有利なポジション
チャンピオンズCにおける「勝ちポジ」(=有利なポジション)は、レースの展開によって大きく変化します。

前半5ハロンのペース別に見ると、以下の傾向が見られます。

 ① ~60.0…差し・追い込み馬が有利
 ②60~61.0…どの脚質にもチャンスあり
 ③61.0~ …逃げ・先行馬が有利


今年は、ミトノオーが果敢にハナを奪い、レモンポップらがそれを追う展開が予想されます。①と②の中間あたりのパターンが想定され、全体的に速いペースになる可能性が高いでしょう。その場合、3~4列目あたりで脚を溜められる馬が有利に働くと考えられます。



今年はこの辺りに位置取る馬が有利になりそう

勝負所の4コーナーで有利なポジションにいるのは?



土曜の傾向と馬場情報

大西直宏

■各馬力を発揮しやすい馬場状態でジョッキーの手腕がより重要

土曜日の競馬は良馬場で行われ、馬場状態は標準的なコンディションを保っています。時計の出方も極端に速くも遅くもなく、脚質的にも偏りは見られません。昨年のチャンピオンズC時とほとんど変わらない印象です。つまり、どの馬も力を発揮しやすい公平な馬場状態と言えるでしょう。

こうした状況では、レースの鍵を握るのはやはり「展開面」でしょうか。どのジョッキーがどの位置取りを選び、どのタイミングで仕掛けを行うかが結果を左右するでしょう。ジョッキーの手腕が一層問われるレースとなりそうです。





ハルカ

こうやって見ると魅力的な馬が多くて迷ってしまいますね。


ダービーJ
大西直宏

多くのファンの方はそうだろうね。でも、実は今回はすでに狙いは大体決まってるんだ。それもほぼ3頭に絞り込んでいるよ。


ハルカ

本当ですか?それはぜひ教えていただきたいです!


ダービーJ
大西直宏

OK。今回は特別だよ!
ただ、あまり公にしてしまうと馬券の妙味が薄れてしまうという可能性があるので、その3頭はサイト内で限定公開にしようか。

入手している情報もしっかりとお伝えしますよ!


ハルカ

さすが大西さん!
もちろん無料ですので、まだWORLDの情報をご覧になった事がない方はぜひこの機会をお見逃しなく!

大西直弘の絞りに絞った3頭

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プロフィール

大西直宏

1997年ダービージョッキー

1980年に騎手デビュー。1997年にはサニーブライアンで皐月賞と日本ダービーの二冠を達成したのをはじめ、2004年にはカルストンライトオ騎乗でスプリンターズS制覇。通算500勝以上をマーク。

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