【朝日杯フューチュリティステークス2024予想】アルテヴェローチェが武豊JとのコンビでG1獲りに挑む《最終更新》土曜の傾向と馬場情報『穴なら最後に浮上するのは…』
未来のマイル王に勝ち名乗りをあげるのは?朝日杯FSの見どころポイント
進行を担当するハルカです。
先週の阪神JFに続いて、今週は牡馬の朝日杯FSが開催されますね。舞台は引き続き京都の芝1600m。先週のレースで使った考え方やアプローチは、そのまま今回にも応用できそうです。
大西直宏です。
そうだね。ただ、このレースはどちらかと言えば、皐月賞よりもNHKマイルCに直結する傾向が強い。メンバーレベルは若干小粒に見えるけど、その分、馬券的には妙味が期待できる一戦だと思うよ。
土曜の傾向と馬場情報⇒
朝日杯フューチュリティS GⅠ
12/15(日)京都芝1600
出馬表
馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 |
---|---|---|---|---|
1 | ダイシンラー | 牡2 | 56 | 岩田康誠 |
2 | アドマイヤズーム | 牡2 | 56 | 川田将雅 |
3 | ランスオブカオス | 牡2 | 56 | 吉村誠之 |
4 | ミュージアムマイル | 牡2 | 56 | Cデムーロ |
5 | コスモストーム | 牡2 | 56 | 秋山稔樹 |
6 | アルレッキーノ | 牡2 | 56 | ルメール |
7 | クラスペディア | 牡2 | 56 | 小崎綾也 |
8 | アルテヴェローチェ | 牡2 | 56 | 武豊 |
9 | エルムラント | 牡2 | 56 | 藤岡佑介 |
10 | トータルクラリティ | 牡2 | 56 | 北村友一 |
11 | ニタモノドウシ | 牡2 | 56 | ムーア |
12 | パンジャタワー | 牡2 | 56 | 松山弘平 |
13 | エイシンワンド | 牡2 | 56 | 幸英明 |
14 | テイクイットオール | 牡2 | 56 | 岩田望来 |
15 | ドラゴンブースト | 牡2 | 56 | 田口貫太 |
16 | タイセイカレント | 牡2 | 56 | 坂井瑠星 |
まず最初に出走予定の馬の中から、上位人気に支持されそうな馬について詳しく見ていきましょう。
前走時に「イイ状態で出走して勝ったのか」「実は、良くない状態だったのか」「関係者は自信があったのか・なかったのか」など。スポーツ紙・専門紙ではあまり取り上げられませんが、大事なポイントになりますよ!
情報競馬のプロフェッショナル、『匠』チームから注目ポイントをお伝えする【匠のウマいい話】も必見です!
- アルテヴェローチェ
- 須貝厩舎(栗東)
- 武豊騎手予定
- 前走:サウジアラビアRC1着
■スピード対応OK、レースセンス抜群
前走のサウジアラビアRCでは、稍重の馬場ながら1分33秒0の好時計をマーク。これは、2019年の勝ち馬サリオスが記録したレコードに0.3秒差と迫るもの。良馬場でのスピード勝負でも対応できるポテンシャルを十分に示しています。
東京での2歳戦となると、スローの瞬発力勝負が定番ですが、このレースは前半4F45秒7という古馬重賞レベルのハイペースで推移。これにより、先行勢が軒並み脚を失う中、大外から豪快に差し切る内容は圧巻でした。
「展開が向いた」との見方もありますが、それでもこの時計で走り切ったパフォーマンスは、決してフロックではありません。京都のマイルで、武豊騎手とのコンビでどのような競馬を見せるのか注目が集まります。
出世レースのサウジアラビアRCを制して臨むアルテヴェローチェ
若駒の仕上げに定評がある須貝厩舎は、2022年にドルチェモアでこのレースを優勝。2020年にもステレヴェローチェで2着していて、その手腕は確か。同厩舎はホープフルSにマジックサンズをスタンバイし、2歳GⅠダブル制覇を目論んでいます。
- ミュージアムマイル
- 高柳大厩舎(栗東)
- Cデムーロ騎手予定
- 前走:黄菊賞1着
■Cデムーロとの相性がバッチリ
前走の黄菊賞では、中団で脚を温存しながら絶好の位置取り。勝負どころでジョッキーがゴーサインを出すと、直線でスムーズに加速して力強く抜け出し、完勝を収めました。デビューからの3戦で見られる成長曲線は非常に優秀で、ゲートの上達や折り合いの良さ、仕掛けへの反応の速さなど、高いレースセンスを示しています。
騎乗したCデムーロ騎手も「反応が良くてとてもいい馬」と絶賛。そのスムーズな競馬ぶりは、ジョッキー自身も満足するほどで、このタイプの馬を得意とする彼が再び手綱を取るのは大きなプラス材料ですね。今回も好勝負に持ち込む可能性が高いでしょう。
注目すべきは、サンデーRならではの「使い分け戦略」です。ミュージアムマイルは戦績や実力からホープフルSに出走しても上位人気が見込まれる素質馬。しかし、クラブは既にクロワデュノールやマジックサンズといった有力馬をホープフルSにスタンバイさせているため、ミュージアムマイルを朝日杯へ送り込む判断を下しています。このような使い分けが可能なのも、層の厚いサンデーRの強みですね。
- トータルクラリティ
- 池添学厩舎(栗東)
- 北村友騎手予定
- 前走:新潟2歳S1着
■賞金面に不安なく成長度合いが大きい
新潟2歳Sでは外目の3番手に位置取り、終始手応え良くスムーズなレース運びを披露。直線で楽に先頭に立ち、残り1F付近で内にモタれる若さを見せながらも、2着馬に並ばれた際には再び差し返す根性を発揮。最後まで力強い走りで、ポテンシャルの高さを印象づけました。
ノーザンF生産×バゴ産駒というと、かつてのお手馬クロノジェネシスを思わせますが、この馬とも北村友騎手との相性が良さそうです。道中の折り合いがスムーズなこの馬は、おそらく2000mへの距離延長にも問題なく対応できる可能性が高いですね。
メンバー中で唯一芝1600mで2勝をあげているトータルクラリティ
北村友は、ホープフルSでもクロワデュノールという有力馬を控えており、今年は朝日杯とホープフルSのダブルGⅠ制覇が狙える立場。トータルクラリティとクロワデュノールの2頭で4戦4勝という完璧な戦績を誇り、どちらのタイトルも絶対に取りこぼしたくないところだろう。来年を飛躍の年にするためにも、彼にとって大事な2戦になる。
まずは1週前段階での注目馬3頭を紹介しました。ココで紹介した以外にも 魅力的な馬も多く、楽しみなメンバー構成になりそうです。
水曜日以降は『的中を引き寄せるマル特データ』や『匠』チームの注目情報チェック馬などを紹介しますのでさらに深くレースを分析していきましょう!
金曜の枠順確定後にはコース徹底解説や、出走メンバーを踏まえた展開予想もお伝えしますよ!
今回もサイン派のスタッフ吉田がデータや時事ネタにまつわるサイン馬券をご紹介します。
競馬ファンなら、これまでにもレースが終わってみたら『実はそうだったのか!』と隠れたサインやジンクスに気付いた経験はあるのでは?
そのままマル乗りするかどうかは別にしても、こんなデータやジンクスも知っておいて損はないハズです。
ぜひ最後までご覧下さい!
今週の注目サイン
ひっそり登場するイベント絡み人物は要注目!
(12月12日)
前回はGI限定「枠連の法則」絡みで案内したが、とにかく今回サインネタが少ない。時事ネタに頼りたい気もするが…。本来なら阪神競馬場にて行われるものだっただけに当日、阪神タイガースの現役投手が来場するのは頷ける。
レース前日、土曜になるが中京では2024ヤングジョッキーシリーズ ファイナルラウンドがGI裏開催の中京競馬場で行われる。直接、阪神FSには関係ないように思うが中京と言えばプロ野球ならば「中日ドラゴンズ」だろう。阪神に対して中京ならば「竜虎対決」の形となる。
年明け、ドラゴンズネタを公開したことはあるが2024年は『辰年』。序盤好調だったドラゴンズも残念ながらリーグ6位に終わった。時事ネタになるがそのドラゴンズは現在フリーになった田中マー君こと田中将大選手に猛アピールしているとか。野球とヤングジョッキーズシリーズに絡めると1頭サイン馬が浮上する。それが『ドラゴンブースト』。
『ドラゴンブースト』は名前が今年の干支であり、鞍上にはヤングジョッキーズシリーズにも騎乗している田口貫太騎手。今週のネタ的にも合致しており、如何にもサイン馬に相応しいと言えるだろう。ならば『ドラゴンブースト』をサイン馬に指名し、レース当日は対角位置、両隣にも注意したい。
(12月08日)
それでは簡単に阪神JFのサイン回顧をお話しよう。勝ったのは5番人気岩田望騎乗の「⑫アルマヴェローチェ」。2着は8番人気幸騎乗の「①ビップデイジー」。3着は7番人気M.デムーロ騎乗の「②テリオスララ」と波乱の決着に…。
サイン的には、サイン馬に指名した②テリオスララが3着とまずは馬券圏内に来た。そして、隣に位置した①ビップデイジーが2着。勝ち馬こそズバリとは行かなかったが重要視した⑬番の隣であった。また、枠順の法則は引き続き継続中だけに次回以降も要注意だ!やはり、荒れるとサインの勢いが増すだけに年末まで頑張りたい。
さて、話を戻して今年で76回目を迎える「朝日杯FS」。阪神競馬場の改修工事のため今年は京都で行われるが久しぶりにサインネタが乏しくレース絡みのヒントが少ない。そんな中でもレース当日に来場するゲストに阪神タイガースの「石井大智」投手。ちなみに背番号『69』。ここが怪しいか…。
この数字を探ってみると今週のメモリアルホース「サリオス」が朝日杯を勝った年の馬券に絡んだ馬番が「⑥⑧⑨番」での決着。枠連の法則が生きれば『3・4・5枠』を重視だが特に馬番『⑥⑨番』には注目したい。(続く)
結論
今年の気になるサイン候補
- ★枠連の法則が生きれば『3・4・5枠』を重視だが特に馬番『⑥⑨番』には注目したい。
- ★ ならば『ドラゴンブースト』をサイン馬に指名し、レース当日は対角位置、両隣にも注意したい。
香港国際競走が終わり、いよいよ国内競馬もクライマックスへ。残り3週、GⅠシリーズもあと3戦ですね。今週の舞台も京都競馬場の芝1600m。2歳王者を決めるこの一戦、果たしてどの馬が混戦を制して頂点に立つのでしょうか?
そうだね。朝日杯FSが今年も京都で行われることで、例年とは違った適性が問われる一戦になりそうだ。先週の阪神JFの結果を参考に、走破タイムや上位馬の通った進路などのポイントを押さえておくと良いだろう。また、今週から芝コースがDコースに替わる点も見逃せないね。それでは、じっくりと3つのポイントに分けて見ていこう。
的中テクニック1
1800m以上の距離実績に注目
「馬場はかなりタフな状況が続いています」
先週の阪神JF(京都開催)では「スタミナが必要不可欠」との指摘通り、1800mで勝ち星を挙げた馬が1着から3着まで上位を独占しました。この結果からも、今の京都芝1600mは単なるスピード勝負ではなく、距離延長をこなせるスタミナや持続力が求められることが改めて証明されたと言えます。この点は非常に大きな注目ポイントですね。
■該当馬
エルムラント:未勝利(1800m)①着
ソードマスター:未勝利(1800m)①着
ミュージアムマイル:黄菊賞(2000m)①着
■経験馬(勝ち星なし)
アルレッキーノ:新馬(1800m)②着
テイクイットオール:京都2歳S(2000m)⑥着
京都外回り芝1600mは、3コーナーから上り坂を登るタフなコース形態が特徴です。中盤のペースが緩みやすいため、ラスト600mでのロングスパート合戦となるのが定石。この舞台では、中距離戦の経験がある馬が有利になりやすいでしょう。
特に、唯一の2000m勝利実績を持つミュージアムマイルは注目すべき存在です。サンデーR所属馬として、通常ならホープフルSへの参戦が予想されるところですが、クラブ内の使い分けの影響で今回の朝日杯FSに出走してきた形です。
的中テクニック2
決着タイムは1分33秒台前半か
「先週の阪神JFとの比較では時計差はまちまち」
毎年1週前に行われる阪神JF(今年は京都開催)と比較することで、朝日杯FSの傾向を掴むことができます。ただし、過去のデータを振り返ると、牡馬GⅠと牝馬GⅠで時計の優劣に明確な傾向は見られません。馬場状態や展開、メンバーレベルの影響を強く受けるため、速くも遅くもなる可能性があるんです。
朝日杯FS 阪神JF
2023年 1.33.8良 < 1.32.6良
2022年 1.33.9良 < 1.33.1良
2021年 1.33.5良 > 1.33.8良
2020年 1.32.3良 > 1.33.1良
2019年 1.33.0良 < 1.32.7良
2018年 1.33.9良 < 1.34.1良
2017年 1.33.3良 > 1.34.3良
2016年 1.35.4良 < 1.34.0良
2015年 1.34.4良 = 1.34.5良
2014年 1.35.9稍 < 1.34.4良
近年では、牝馬GⅠ(阪神JF)のほうが1週早く行われるため、比較的馬場状態が良好で速いタイムが出やすい傾向があります。今年の阪神JFは「1分33秒4」という決着でした。これを基準に考えると、朝日杯FSも1分33秒台前半の決着が濃厚と言えるでしょう。
今年の出走メンバーのなかでタイム面を掘り下げると、以下の4鞍は優秀なタイムと言えます。
■1600m
サウジアラビアRC(稍重)
タイム: 1分33秒0
稍重馬場で速めのペースだったため、タイムの価値をそのまま評価するのは難しいですが、上位2頭が速めの流れに対応した点は好感が持てます。
1着アルテヴェローチェ: 1分33秒0
2着タイセイカレント: 1分33秒1
■1800m
ミュージアムマイル: 未勝利 1分46秒8
アルレッキーノ: 新馬 1分47秒1
■2000m
ソードマスター: 未勝利 1分59秒1
特に1800mと2000mで速いタイムをマークしている馬たちは、朝日杯FSの1分33秒台前半の決着にも対応できるだけのスピードとスタミナを備えていると考えられます。
的中テクニック3
リーディング上位厩舎の勝利が目立つ
「2歳戦のノウハウの高い厩舎が結果を出しやすい」
過去10年の朝日杯FSで勝利を収めた馬の調教師を見てみると、いずれもその年の全国リーディング上位10位以内にランクインしている厩舎ばかりです。阪神芝1600mでの開催となった2014年以降、力のある厩舎がそのまま結果を出していることが分かります。
2023年・(栗)高野厩舎 ジャンタルマンタル
2022年・(栗)須貝尚介 ドルチェモア
2021年・(栗)友道康夫 ドウデュース
2020年・(栗)中内田充 グレナディアガーズ
2019年・(美)堀宣行 サリオス
2018年・(栗)友道康夫 アドマイヤマーズ
2017年・(栗)中内田充 ダノンプレミアム
2016年・(美)藤沢和雄 サトノアレス
2015年・(栗)角居勝彦 リオンディーズ
2014年・(美)国枝栄 ダノンプラチナ
かつての中山芝1600m時代は、コースのトリッキーさや展開の紛れが結果を左右することもありましたが、阪神芝1600mに舞台が移って以降は実力勝負が色濃くなり、厩舎の総合力がそのまま結果に反映される傾向が強まっています。
今年は舞台が京都に替わり、過去の傾向がそのまま当てはまるかは不透明な部分もありますが、2歳戦のノウハウを持つ厩舎が結果を出しやすいことに変わりはありません。今年もリーディング上位に名を連ねる厩舎には注目しておくべきでしょう。
もう1つ注目したいのは、無敗馬の存在です。朝日杯FSは過去10年で無敗馬が7勝を挙げています。このデータからも、実力馬が実力通りに勝利しやすいレースと言えます。今年の無敗馬は以下の通りです。
アルテヴェローチェ
トータルクラリティ
ニタモノドウシ
パンジャタワー
無敗馬が挑戦するレースでは、厩舎の計画性や仕上げの精度がそのまま結果に直結します。今年の出走馬についても、厩舎力とともに無敗馬の動向をしっかりとチェックしたいですね。
木曜は『匠』チームから、前走時に注目すべき情報が入っていた馬を取り上げてもらいます。
前走時に陣営がどんな思惑で使っていたのか、そして今回はどんな話をするのか、一連の流れを「線で見る」ことは非常に大事ですね。
前走時の情報の中に、ここを使ってきた本当の意味や狙いが隠れている場合もありますよ。
匠の注目馬1
- タイセイカレント
-
サウジアラビアRC2着
- 矢作厩舎(栗東)
- 坂井瑠騎手予定
- 戦績:1-1-0-0
前走について
新馬戦は8立ての5番人気。人気がなかったんは、「頭数少ないし急きょ出走」という経緯だったことと、追い切りの本数が足りんかったのが理由。それでもスローな展開に助けられたとはいえ、最後の2Fはなかなかの脚でまとめとるし、血統馬らしいポテンシャルを見せてくれたんちゃうかな。
それから前走のサウジアラビアRCでは、陣営のトーンもだいぶ高かったで。矢作厩舎のことやから、使われつつ良化するのはお家芸。担当の人も「叩いた分の上積みはあるわ」って自信満々やったしな。スタートで躓きながらも、最後にはあわやの2着に食い込んできた走りを見たら、これは決してフロックやないで。
今回の見どころポイント
キャリア2戦ながら、逃げて勝利、追い込んで2着。両極端な乗り方で結果を出したのは評価できます。この自在性こそが、この馬の最大のセールスポイントです。混戦になりがちなGⅠの舞台では、予測のつかない展開に対応できることが何よりの強みになりますね。
ただし、これまで少頭数のレースしか経験がない点は懸念材料の一つです。しかし、一戦ごとに目に見える良化を遂げる矢作厩舎の馬ですから、不安よりも期待のほうが勝る印象です。今回もさらに成長した姿を見せてくれるのではないでしょうか。
匠の注目馬2
- ニタモノドウシ
-
クローバー賞1着
- 高木登厩舎(美浦)
- ムーア騎手予定
- 戦績:2-0-0-0
前走について
前走時、福島で勝利を挙げた後、札幌に入って調整を進めていました。札幌の環境にもすぐに馴染み、攻め馬でも気合乗りが目立ち、力強さが増したとのこと。陣営としても「馬は状態が良い」とかなり手応えを感じていたようです。
さらに、今後を見据えた起用についても思惑があったようで、「新味を引き出したい」という理由で、あえて北海道へ運び、関西のジョッキーを起用した点は見逃せないポイント。対戦相手についても「(人気するのが)ミリオンローズあたりなら何とかなるかもしれない」と最後まで強気節が止まらずでした。
今回の見どころポイント
300mの距離延長という課題を克服し、ここでも上がり最速を叩き出してのレコード勝ち。その内容は非常に優秀で、地味なプロフィールながらも素質の高さを改めて証明しました。勝ち方のインパクトは一見の価値があります。
さらに今回はムーア騎手が騎乗予定ということで、さらなるパフォーマンスの向上が大いに期待されます。適性についてはまだ未知の部分が多い馬ですが、それが逆に可能性の広がりを感じさせます。これからの成長も含めて、楽しみな1頭ですね。
匠の注目馬3
- エイシンワンド
-
京王杯2歳S8着
- 大久保龍厩舎(栗東)
- 幸騎手予定
- 戦績:2-0-0-1
前走について
前走時、陣営はかなり自信を持っていた。唯一の重賞ウィナーとして臨み、大久保師も「先週も良い動きだったし、早くから完成度が高い馬だから、ここでも良い走りを期待している。不安があるとすれば東京までの輸送くらいだね」と。br>
実際、距離についても「折り合いがつくタイプだからマイルまで対応可能」との見立てを持っており、陣営はどこにも隙がないといった印象を受けた。
そして迎えた本番。週末の雨予報で馬場状態が悪化するも、前走の重馬場を克服して勝利を挙げた経験が大きな後押しで「馬場も問題ない」と豪語するも、結果は8着止まり。
今回の見どころポイント
前走は馬群の中での競馬となり、前半は少し頭を上げる場面が見られました。折り合いに苦労していたのが印象的でしたね。馬場適性については前走で証明済みですが、折り合いの影響だったのか、あるいは距離そのものが少し長かったのか、そのあたりはまだ断定できません。とはいえ、最後に失速してしまった点は不満が残ります。
加えて、精神面での脆さも露呈してしまい、今回のように更に混戦が予想される舞台では、その不安が完全に払拭されたとは言い難い状況です。折り合い面の改善がカギとなるでしょう。
金曜は大西さんが「自分で乗ってみたい穴馬」を1頭ピックアップします。元乗り役ならではの着眼点はさすがと思わされます。
注目を集める人気馬を相手に、僕だったらどう乗って一発を狙うか?その考えや戦略をお伝えしたいと思います。
レースの見解
先週に続いて京都芝1600mで行われる朝日杯FS。ホープフルSがGⅠに格上げされて以降、皐月賞を目指す馬はそちらに回る傾向が強まり、朝日杯はどちらかと言えばNHKマイルCを目指す馬の争いという方向性が色濃くなっています。今年もマイル戦線の主役になりそうな馬が揃い、目が離せない一戦となりそうです。
先週の阪神JFは1分33秒4で決着。馬場が悪いなかでまずまずの時計が出ました。朝日杯FSは明確な逃げ馬がいないことで展開面が読みづらいですが、まだ競馬を覚えたての2歳戦ならば超スローは考えにくく、阪神JFと同様に適度に流れるレースイメージを想定します。
大西直宏が乗りたい穴馬
新馬戦を逃げ切り楽勝した後、サウジアラビアRCではスタートで躓きながらも最後方から追い込み、上がり最速で2着に好走しました。この2戦で、逃げても差しても結果を出せる自在性を証明しており、2歳馬として非常に魅力的な特性を備えています。
さらに、この馬の血統背景も見逃せません。「サドラーズウェルズの3×4」という珍しい構成が底力を支え、傷んだ京都の馬場への対応力を保証している点は大きな強みです。一般的にサドラーズウェルズ系は欧州の力の要る馬場で強いイメージがありますが、この馬の場合、スピードとパワーのバランスが取れており、日本の馬場でも十分戦える資質があります。
「タイセイ」の冠名で知られる田中成奉オーナーは、朝日杯に特別な思い入れがあります。2019年のタイセイビジョンが同レースで2着に敗れた無念を晴らしたいという意気込みが、今回の参戦にも反映されています。この熱意が矢作厩舎のチーム全体に伝わり、準備を万全にしてきたことは間違いありません。
今回コンビを組む坂井瑠星騎手は、所属である矢作厩舎の信頼を背負いながら中間の調教にも継続して騎乗。この馬の特性を引き出すためにチームと綿密な打ち合わせを行い、最善の騎乗を目指しています。坂井騎手の冷静な判断力と実行力が、タイセイカレントの真価をレースで引き出すでしょう。
このコンテンツでは今回の舞台となるコースを騎手目線で大西さんに解説して頂きます。
土曜の競馬終了後には、その週の傾向と最新の馬場状態分析をお届けします。お楽しみに!
朝日杯フューチュリティS GⅠ
レースコース解説
今週の朝日杯も先週に引き続き、京都競馬場の芝1600m外回りで開催されます。阪神JFのレース展開や傾向が大いに参考になるでしょう。
京都芝1600mの特徴は、3コーナーを過ぎたあたりで迎える登り坂。この坂がペースに大きな影響を与え、明確な逃げ馬がいない場合、平均ペースからスローペースに落ち着きやすい傾向があります。その後、坂の下りで一気にペースが上がり、最後の3ハロンは持続力勝負となるのが常です。このため、長く良い脚を使える馬が結果を残しやすいコース形態と言えるでしょう。
長く良い脚を使える馬に有利なコース
■展開と馬場状態
現在の京都芝コースは、開催が進むにつれて馬場内側の傷みが顕著になっています。特にラチ沿いから5頭分程度の範囲は荒れが目立ち、多くの馬が直線では外目を選択する傾向があります。
今週からコース替わりでDコースが使用されるため、内ラチ沿いの荒れた部分はある程度カバーされます。しかし、それでも急激に内が有利になるとは考えにくく、直線でスムーズに外から脚を伸ばせる馬が引き続き有利でしょう。
■朝日杯FSの有利なポジション
展開としては、何が何でも逃げるという存在がいないため、スローペースになる可能性が高いと予想されます。その中で「勝ちポジ」は先週の阪神JFと同じ傾向が続くと見られます。
・中団より外目のポジション
⇒馬場の悪い内側を避け、外目のスムーズな位置取りで流れに乗る馬が有利。ペースに左右されず柔軟に動ける馬が強みを発揮。
・後方待機勢にも展開次第でチャンス
⇒前半ペースが想定以上に速くなれば、後方待機勢が大外から一気に伸びてくる場面も期待できます。先週の阪神JFも連対2頭は外から伸びた馬でした。
勝負所の4コーナーで有利なポジションにいるのは?
土曜の傾向と馬場情報
■穴なら最後に浮上する外伸びの馬
土曜の京都最終レースは古馬2勝クラスの芝1600m戦で行われ、決着タイムは1分34秒0。前後半ラップは48.0-46.0の後傾ラップで、ラスト3Fでは33秒台を記録する馬も現れました。決め手が問われる展開となり、上がりの速さが明暗を分けた一戦でした。
最後の直線では馬場の幅をフルに使った追い比べが展開され、しっかりとした末脚を持つ馬が上位に進出する傾向が顕著でした。Dコースに替わっても馬場状態は先週と大きく変わらず、似たような傾向が続いているようです。
朝日杯FSでも、先週の阪神JFと同様のタイムや決着が予想され、決め手勝負のレース展開となる可能性が高いでしょう。穴パターンがあるとすれば、前の組が勝ち急いだ時に、最後の最後で浮上する外伸びの馬。“着狙いの騎乗”がハマるシーンに要警戒です。
こうやって見ると魅力的な馬が多くて迷ってしまいますね。
多くのファンの方はそうだろうね。でも、実は今回はすでに狙いは大体決まってるんだ。それもほぼ3頭に絞り込んでいるよ。
本当ですか?それはぜひ教えていただきたいです!
OK。今回は特別だよ!
ただ、あまり公にしてしまうと馬券の妙味が薄れてしまうという可能性があるので、その3頭はサイト内で限定公開にしようか。
入手している情報もしっかりとお伝えしますよ!
さすが大西さん!
もちろん無料ですので、まだWORLDの情報をご覧になった事がない方はぜひこの機会をお見逃しなく!
厳選に厳選を重ねた3頭で獲りましょう!
今回、初めてご利用の方に限り!レース当日には、ダービージョッキー大西直宏が騎手目線で見抜いた【絞りに絞った厳選3頭】を特別無料でご覧いただけます!
大西直宏
1997年ダービージョッキー
1980年に騎手デビュー。1997年にはサニーブライアンで皐月賞と日本ダービーの二冠を達成したのをはじめ、2004年にはカルストンライトオ騎乗でスプリンターズS制覇。通算500勝以上をマーク。