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【有馬記念2024予想】ドウデュース直前取消でどうなる!?《最終更新》土曜の傾向と馬場情報から重視すべきは●●●●性能!

ドウデュース回避でどうなる?今年の有馬記念の見どころポイント

ハルカ

進行を担当するハルカです。
いよいよ年末の大一番、有馬記念ですね。競馬ファンなら誰もが楽しみにしているこのレース。中山芝2500mという独特のコース形態が、毎年ドラマを生み出します。

ダービーJ
大西直宏

大西直宏です。
そうだね。有馬記念は、その年の競馬を締めくくるだけでなく、来年の飛躍を見据える重要なレースでもある。今年のメンバーはどうしても古馬三冠が懸かるドウデュースばかりに目が行くけど、他にも多くのタイトルホルダーたちが揃っていて、例年以上に見応えのある戦いになりそうだよ。

この記事の目次

有馬記念 GⅠ

12/22(日) 中山芝2500m

出馬表

馬番 馬名 性齢 斤量 騎手
1ダノンデサイル牡356横山典弘
2ドウデュース牡558武豊
3アーバンシック牡356ルメール
4ブローザホーン牡558菅原明良
5ベラジオオペラ牡458横山和生
6ローシャムパーク牡558マーカンド
7スターズオンアース牝556川田将雅
8レガレイラ牝354戸崎圭太
9ディープボンド牡758幸英明
10プログノーシス牡658三浦皇成
11ジャスティンパレス牡558坂井瑠星
12シュトルーヴェセ558鮫島克駿
13スタニングローズ牝556ムーア
14ダノンベルーガ牡558松山弘平
15ハヤヤッコ牡858吉田豊
16シャフリヤール牡658Cデムーロ




一歩先行く!有力馬予習

ハルカ

まず最初に出走予定の馬の中から、上位人気に支持されそうな馬について詳しく見ていきましょう。

ダービーJ
大西直宏

前走時に「イイ状態で出走して勝ったのか」「実は、良くない状態だったのか」「関係者は自信があったのか・なかったのか」など。スポーツ紙・専門紙ではあまり取り上げられませんが、大事なポイントになりますよ!

ハルカ

情報競馬のプロフェッショナル、『匠』チームから注目ポイントをお伝えする【匠のウマいい話】も必見です!



直宏Eyeピックアップホース1
ドウデュース
【出走取消】
友道厩舎(栗東)
武豊騎手予定
前走:ジャパンC1着

■歴代最多得票で挑む秋古馬三冠

有馬記念のファン投票では歴代最多となる47万8415票を獲得。多くのファンがこの馬のラストランに期待を寄せているのが分かります。

前走のジャパンカップでは、筋肉の張りや馬体の艶が「これ以上ない」というレベルで仕上がり、堂々たる走りを披露しました。道中のスローペースで馬が行きたがる中、武豊騎手が巧みに手綱を操り、折り合いを保ったままの競馬はまさに熟練の技。そして直線では、大外から次元の違う末脚を発揮。上がり32秒台で突き抜ける姿は、「絶対王者」の風格そのものでした。

天皇賞(秋)に続き、古馬三冠にリーチをかけたドウデュース。有馬記念では秋3戦目による疲労を懸念する声もありますが、トレセンからは「これまでにない充実ぶり」との好感触が伝わっています。この勢いなら、他馬を寄せ付けない強さで押し切る可能性は十分です。
※右前肢跛行のため出走取消となりました。

ファン投票は歴代最多得票でラストランに臨むドゥデュース

ファン投票は歴代最多得票でラストランに臨むドゥデュース

馬主特捜班
キングダム
匠のウマいい話

「今がまさにピーク――。」友道厩舎から伝わるこの言葉には、絶対的な自信が漂います。秋3戦目ながら毛艶も輝き、調教でも動きは文句なし。「雰囲気が良すぎてオーナーにも調教を見に来るよう勧めた」というエピソードは、それだけ馬体と仕上がりに感銘を受けた証拠でしょう。ディープインパクトやオルフェーヴル、キタサンブラックといった歴代名馬のように、有終の美を飾る準備は整っています。



直宏Eyeピックアップホース1
ダノンデサイル
安田翔厩舎(栗東)
横山典騎手予定
前走:菊花賞6着

■ダービー馬、古馬との初対決へ

日本ダービーを制したダノンデサイルが、ファン投票2位となる28万2521票を獲得し、初の古馬対決となる有馬記念に挑みます。クラシックホースとしての意地と実力が問われる一戦です。

前走の菊花賞では、ぶっつけ参戦となりましたが6着に敗戦。序盤は好位の内で良いポジションを取っていましたが、外から馬が次々と動く展開に巻き込まれ、自然と位置取りが悪化。インで脚を溜める競馬が信条のこの馬にとっては不運な形となりました。それでも最後の直線ではしっかり脚を使い、完全に不完全燃焼のレースでしたが、改めてその末脚のポテンシャルを感じさせる内容でした。

今回は古馬が相手の一戦。これまでの経験を糧に、再び輝きを取り戻す競馬を期待したいところです。有馬記念は距離適性を含め課題も多いですが、前走の悔しさを跳ね返す走りで存在感を見せたいところです。

ダノンデサイルは秋2戦目で上積みは十分

ダノンデサイルは秋2戦目で上積みは十分

関西情報部
チームMK
匠のウマいい話

菊花賞をぶっつけで参戦したのは、秋2戦目で最高のパフォーマンスを見せるプランがあったことがうかがえるわ。有力馬のほとんどが秋3戦目になる中、この馬はレース間隔をしっかり空けて、調整面での万全さを保ってるのはめっちゃ大きなアドバンテージやろ。



直宏Eyeピックアップホース1
アーバンシック
武井厩舎(美浦)
ルメール騎手予定
前走:菊花賞1着

■菊花賞馬、さらなる栄光を目指して

菊花賞を制したアーバンシックは、ファン投票で234,503票を獲得し、7位にランクイン。スタミナと持久力を武器に、中山芝2500mの有馬記念でもその実力を発揮することが期待されます。

菊花賞では、ルメール騎手の冷静かつ的確な騎乗が光りました。レース中の目まぐるしい展開にも惑わされることなく、「シメシメ」と思っていたかのように冷静さを保ちながら、京都の外回りコースのセオリーに忠実な競馬を展開。下り坂で無理に動かず、脚をしっかりと溜めた結果、最後の直線で鋭く伸び、堂々の勝利を収めました。

今回の有馬記念でもルメール騎手が手綱を取ることになり、菊花賞と同様に冷静な騎乗が求められるでしょう。ルメール騎手がこの馬とのコンビを選んだ背景には、ノーザンサイドの意向か、それとも彼自身の意志があるのか定かではありませんが、いずれにしてもその期待値の高さは明白です。

ルメール騎手は多数いるお手馬の中からアーバンシックに騎乗

ルメール騎手は多数いるお手馬の中からアーバンシックに騎乗

関東情報部
チーム飯塚
匠のウマいい話

アーバンシックは3歳春の段階で「不器用なタイプで広いコース向き」という評価を受けていました。徐々にその評価を覆しつつありますが、基本的には大味な競馬を得意とするタイプであることに変わりはありません。小回りの中山芝2500mでは、鞍上のエスコートがカギを握ります。特にトリッキーなコース形態でどう立ち回るか、そのあたりは厩舎が発するコメントにも注目したいですね。





ハルカ

まずは1週前段階での注目馬3頭を紹介しました。ココで紹介した以外にも 魅力的な馬も多く、楽しみなメンバー構成になりそうです。

水曜日以降は『的中を引き寄せるマル特データ』や『匠』チームの注目情報チェック馬などを紹介しますのでさらに深くレースを分析していきましょう!

ダービーJ
大西直宏

金曜の枠順確定後にはコース徹底解説や、出走メンバーを踏まえた展開予想もお伝えしますよ!



知ってそうで知らなかったサイン馬券』

スタッフ
吉田

今回もサイン派のスタッフ吉田がデータや時事ネタにまつわるサイン馬券をご紹介します。

競馬ファンなら、これまでにもレースが終わってみたら『実はそうだったのか!』と隠れたサインやジンクスに気付いた経験はあるのでは?

そのままマル乗りするかどうかは別にしても、こんなデータやジンクスも知っておいて損はないハズです。
ぜひ最後までご覧下さい!

今週の注目サイン

2024年の大一番に登場するアノ人物には要注意!

(12月19日)
前回は「ベラジオオペラ」絡みで案内したが、さすが有馬記念だけにレースが近づくに連れて様々なレースについての記事、有馬記念のデータ、サインネタが目白押しである。特にネットでは、有馬記念となるとオカルト系のサインなど、摩訶不思議な話が続々と浮かび上がってくる。

当コラムもサインを中心に考察しているが2024年も難解な1年だったと思う。有馬記念は1年を締め括るお祭りでもあるがサイン的には今年は1番人気に味方するデータが集中しているようだ。「辰年」、「オリンピックイヤー」、「新札発行年」、「引退馬がいる」、「1年を象徴する1文字『金』」など様々な後押しがある。

やはり、今年は有馬記念ファン投票1位の「ドウデュース」がレースの核になりそうだ。大方の見方は相手探しだろうが、穴党は基本的には荒れてほしいのが心情。仮に1番人気が馬券になったとしても、相手次第では高配当を生み出すからだ。

今一度、JRAの有馬記念のCMを振り返る。マーチングバンドの中、青色を身に着けた長澤まさみ、次に赤色を身に着けた見上愛、最後は緑色を身に着けた佐々木蔵之介が映る。やはり、強調される『青(4枠)・赤(3枠)・緑(6枠)』は気になるところ。オルフェーヴルのCMの回とダブるのは『3枠』だ。

そして、今回JRAサイト内の「GIヘッドライン」も気になった。『名馬、名勝負、その歴史のすべてが永遠の輝きだ。』が今年のモノ。深読みしなければ何ら変哲もない短文。しかし、気になるのは「名馬、名勝負」の『名』の繰り返し。出走予定馬の中で気になったのは、「ジャスティンパレス」、「ダノンデサイル」、「ホウオウビスケッツ」の3頭。

それぞれ3頭の馬名の意味は「冠名+母または父名の一部」となっている。おそらく囮になる馬も潜んでいるだろうがこの中に本星が居ることを願う。この3頭をサイン馬に指名するが枠順確定後『青(4枠)・赤(3枠)・緑(6枠)』に位置した馬は特に強調したい。またレース当日は対角位置、両隣にも注意したい。

(12月15日)
それでは簡単に朝日杯FSのサイン回顧をお話しよう。勝ったのは5番人気川田騎乗の「②アドマイヤズーム」。2着は2番人気C・デムーロ騎乗の「④ミュージアムマイル」。3着は9番人気吉村騎乗の「③ランスオブカオス」と波乱の決着に…。

サイン的には、勝った②アドマイヤズームはサイン馬⑮ドラゴンブーストの対角位置。その⑮ドラゴンブーストも直線入口まではいい競馬をしていたが力尽きた。ここに来て枠連の法則も途絶えた。次週は暮れの大一番「有馬記念」だけに巻き返したい。

さて、話を戻して今年で69回目を迎える「有馬記念」。人気の中心は言うまでもなくドウデュース。おそらくフルゲートになると思われるが馬も騎手も揃い、楽しみになった。ちなみにレース当日のメモリアルホースは三冠馬「オルフェーヴル」だ。2度目のレースを使用しているので「枠連の法則」が生きれば『2・3・7枠』には注意が必要だろう。

毎年、「有馬記念」は暮れの風物詩であり、普段競馬に参加しないような人々にも注目されるビッグイベント。それだけに有馬のサインは難しい。何故かといえばネタが多すぎるため本星に辿り着けない可能性があるからだ。しかし、今年はJRA年間プロモーションキャラクターを務める3名は気になる存在。昨年に続いて、3年連続で今年も「長澤まさみ」さんが有馬のプレゼンターを務める。

そして、年内最後のJRACMになるだろうが「有馬記念」は「マーチングバンド編」。とにかく派手でお祭りムード満点であり、アノ馬の引退式にもつながる雰囲気はある。マーチングバンドにも様々な形式はあれど、発祥は16世紀のヨーロッパであり、音楽には宗教的題材をもとにしたオラトリオやオペラの楽曲をアレンジしたものを当時は使用していた。

そこで1頭、浮かび上がるのは『ベラジオオペラ』。奇しくも長澤まさみさんが今年のイベントで来場したGI「大阪杯」の3着馬でもある。ココでつながった感じがしている。やはり、メインキャラは「長澤まさみ」さんで決まりだろう。(続く)

結論
今年の気になるサイン候補

  • CMの「枠連の法則」が生きれば『2・3・7枠』には注意が必要だろう。
  • 1頭浮かび上がる『ベラジオオペラ』をサイン馬に指名し、レース当日は対角位置、特に両隣には注意したい。
  • CMから強調される『青(4枠)・赤(3枠)・緑(6枠)』は気になるところ。オルフェーヴルのCMの回とダブるのは『3枠』だ。
  • GIヘッドラインより出走予定馬の中で気になったのは、「ジャスティンパレス」、「ダノンデサイル」、「ホウオウビスケッツ」の3頭だ。この3頭ををサイン馬に指名するが枠順確定後『青(4枠)・赤(3枠)・緑(6枠)』に位置した馬は特に強調したい。またレース当日は対角位置、両隣にも注意したい。

的中テクニック3(スリー)


ハルカ

有馬記念は世界で最も馬券が売れるレースとして有名ですよね!競馬ファンはもちろん、普段競馬に触れない人も「有馬だけは」と参加する、まさに年末の国民的イベント。駅や電車に貼られたポスターやCMも、競馬の枠を超えた盛り上がりを感じさせます。

ダービーJ
大西直宏

そうだね。有馬記念は1年間の総決算であり、来年を占う意味でも重要な一戦。中山芝2500mは非常にトリッキーな舞台で、枠順、適性、そして騎手の腕が大きく問われるレース。今年の有力馬たちを、データを基に深掘りしていこう!

的中テクニック1

枠順がカギを握る「内枠有利」の真実

大西直宏

「勝負どころはイン前ポジ確保が絶対条件!」

有馬記念は“枠順が大きな比重を占めるレース。2014年に導入された『枠順ドラフト(抽選方式)』では、陣営が内枠を引くことを熱望する姿が毎年の恒例行事となっています。陣営の一喜一憂する表情からも、内外の差がいかに大きいかが見て取れます。実際にデータもそれを裏付けています。


◆有馬記念 枠番別集計(過去24年)
------------------------------------------
枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率
------------------------------------------
1枠 4- 4- 1-32/41 9.8% 19.5% 22.0%
2枠 2- 3- 5-32/42 4.8% 11.9% 23.8%
3枠 4- 5- 2-33/44 9.1% 20.5% 25.0%
4枠 4- 3- 5-35/47 8.5% 14.9% 25.5%
5枠 5- 4- 3-35/47 10.6% 19.1% 25.5%
6枠 2- 1- 3-42/48 4.2% 6.3% 12.5%
7枠 1- 2- 4-41/48 2.1% 6.3% 14.6%
8枠 2- 2- 1-43/48 4.2% 8.3% 10.4%
------------------------------------------

【ポイント】
・1~5枠の馬券圏内率が高く、特に1枠・3枠・5枠は好成績
・外枠(6~8枠)は距離ロスが大きく、複勝率の低下が顕著

中山芝2500m特有の“内枠有利”は、コース形状に起因します。スタート直後から最初のコーナーまでの距離が短く、外枠の馬は内側へ入るまでにロスを強いられます。また、コース全体で6回のターンを含むため、内をロスなく回る馬と外を大回りする馬では、エネルギー消耗に大きな差が生じます。さらに、最後の直線には急坂が待ち受け、外枠馬が巻き返すのは非常に難しいレースです。



関東情報部
チーム飯塚

「有馬記念は内枠を引けなければ厳しい戦いになる」と話すのは、このレースを知り尽くしたルメール騎手。その言葉通り、内枠から前目のポジションを取ることが好走のカギ。陣営の“内枠願望”がどの馬に叶うのか。今年も枠順抽選の結果は、勝敗を分ける最初の大きな分岐点になりそうだ。



的中テクニック2

世代間の勢力図を読む

大西直宏

「現在の序列は6歳>5歳>3歳>4歳」

世代間の力関係が問われる有馬記念。今年の世代別の重賞勝利数(芝1600m以上・世代限定戦を除く)から、勢力図を整理してみましょう。

6歳:14勝(連対率17.9%)
5歳:19勝(連対率14.1%)
4歳:12勝(連対率12.7%)
3歳:3勝(連対率20.8%)

【ポイント】
6歳世代:シャフリヤールを筆頭に、豊富な経験と安定感が際立つ。

5歳世代:イクイノックスやドウデュースが牽引する実力派揃いの世代。

3歳世代:斤量面での恩恵を受けつつ、軽快さを武器に台頭。

4歳世代:「最弱世代」と称され、苦戦傾向が続いて代表馬も不在。



馬券グループ
チーム舟木

有馬記念は各世代の力関係が浮き彫りになるレース。今年は6歳世代の経験豊富な馬、または勢いに乗る5歳世代が中心になりそう。

斤量の恩恵を受ける3歳馬も侮れないが、「実力と完成度」の面では6歳・5歳世代が一歩リードしている。一方で、4歳世代は不振が続き、「代表馬不在」の状況が続いている。今年の有馬記念では、3世代のダービー馬が顔を揃え、世代間の対決が一つの見どころ。



的中テクニック3

ノーザン系クラブ馬が主役の時代

大西直宏

「過去10年で8勝!有馬記念はノーザンFの独壇場」

有馬記念は、1着賞金5億円という超高額賞金が設定されている特別な一戦です。年間を締めくくる大舞台として、競馬ファンだけでなく競馬界全体が注目する別格のレース。そんな格式高いレースを勝つことで、馬の種牡馬・繁殖としての価値はさらに高まり、陣営の「勝ちたい本気度」も一層際立ちます。

◆過去10年
優勝馬:
10頭中8頭がノーザンF生産馬

クラブ別成績:
サンデーR2勝
キャロット2勝
シルクR2勝


【ポイント】
・ノーザンFは「勝つべきレース」に主力馬を送り込み、万全の仕上げで挑む
・繁殖価値を高めるため、クラブの本気度が際立つ



社台特捜班
マニアックス

「有馬記念はクラブの威信をかけた戦い」との見解もある通り、今年もアーバンシックやシャフリヤール、スターズオンアースなど社台系クラブ馬が複数頭出走予定です。外国人騎手やリーディング上位騎手を確保し、勝利への布陣を固めた今年も、クラブ馬が中心となる展開が予想されます。



『匠』注目の情報チェック馬


ハルカ

木曜は『匠』チームから、前走時に注目すべき情報が入っていた馬を取り上げてもらいます。

ダービーJ
大西直宏

前走時に陣営がどんな思惑で使っていたのか、そして今回はどんな話をするのか、一連の流れを「線で見る」ことは非常に大事ですね。

前走時の情報の中に、ここを使ってきた本当の意味や狙いが隠れている場合もありますよ。

匠の注目馬1

レガレイラ
エリザベス女王杯5着
木村厩舎(美浦)
戸崎騎手予定
戦績:2-0-1-4

前走について

社台特捜班
マニアックス

サンデーRの戦略により、ブレイディヴェーグをマイルCS、チェルヴィニアをジャパンCへと振り分けており、ノーザン関係者の間ではエリザベス女王杯は「レガレイラで勝てる」というムードがかなり広まっていました。ルメール騎手も「GⅠを勝てる馬」と自信をストレートに伝えていましたね。

たっぷり間隔を取れたことで中間の調整も順調で、重馬場での追い切りでも力強い動きを披露。助手も「調教を踏み込んで進められ、前走以上の状態にある。デキは申し分ない」と納得し、ルメール騎手も「スタートを決めてミドルポジションで流れに乗りたい」と、柔軟な発想で騎乗するプランも語っていました。

今回の見どころポイント

大西直宏

エリザベス女王杯では、ルメール騎手がいつもより前目のポジションを取り、事前に話していた通りの位置取りで進めました。しかし、直線での進路取りがやや強引になったことや、荒れた馬場を終始通らざるを得なかったことが影響し、持ち前の切れ味を発揮することができませんでした。枠順の不利もあり、結果的に5着と悔しい競馬となりました。

今年は春から4戦していますが、いずれも運に恵まれず、本来の能力を完全に発揮しきれていません。それだけに、この一戦では「すべての力を出し切る競馬」を期待したいところです。特に注目すべきは、今回の鞍上変更。ルメール騎手から戸崎騎手への交代が、レガレイラにとってリズムの変化をもたらす「良い刺激」になる可能性があります。



匠の注目馬2

スタニングローズ
エリザベス女王杯1着
高野厩舎(栗東)
ムーア騎手予定
戦績:6-2-1-8

前走について

関西情報部
チームMK

昨年のヴィクトリアマイル後に左前腱周囲炎を発症して、約10ヵ月の長期休養を余儀なくされたんや。それから復帰してきたけど、なかなか全盛期の走りは取り戻せてへん。ただ、2走前のクイーンSでは復調の兆しがしっかり見えてた。「57キロを背負ってこの内容なら十分や」と陣営も手応えを感じてたみたいやね。

エリ女の調整もええ感じやった。栗東の坂路では鋭い動きを何本も見せてて、「荒れた馬場でも全然力を失わんのはさすが。トモの張りも完璧」と、陣営は納得してたみたいや。いつも強気な高野先生も特に状態に自信を持ってた感じやな。最終追い切りでは、初コンビとなるCデムが跨って「グッドコンディション!」って笑顔で言うてたんはなかなか印象的やった。

今回の見どころポイント

大西直宏

前走ではスタートからポジショニングまで、Cデムーロの騎乗がとてもスムーズでした。また、復調の兆しが見える中での一戦ということもあり、「これ以上ない仕上がり」と評されるほど状態は良好でした。鞍上と馬の調子が理想的に噛み合った印象です。

エリザベス女王杯はGⅠ馬が2頭のみの出走で、レースレベルそのものには疑問が残りますが、その中でGⅠ馬がきっちりと結果を残したのはさすがの底力。スタニングローズも5歳牝馬のクラブ馬ということで、おそらくこれが引退レースとなる可能性が高い一戦。陣営としても、ここで完全燃焼を目指しているはずです。



匠の注目馬3

ジャスティンパレス
ジャパンC5着
杉山晴厩舎(栗東)
坂井瑠騎手予定
戦績:5-2-2-8

前走について

元厩務員チーム
マムシ

前走のジャパンCを振り返ると、天皇賞・秋で見せたパフォーマンスがそのまま期待された一戦でした。天皇賞秋ではスタートの遅れや直線での進路取りに苦しみながらも、最後の末脚で4着まで追い上げ、陣営からは「力をしっかり見せてくれた。ドウデュースとも差がない」と高く評価されていました。

3200mの天皇賞春を制した実績を持つ同馬にとって、距離延長は間違いなくプラス材料で、杉山晴師も「距離が延びるのは歓迎」と明言していたんですよね。当時の追い切りではCデムーロが騎乗し、「体のバランスが良く、動きも非常に良い」と褒めており、その感触通り、状態はだいぶ上向いていたはずです。少なくとも、歯切れの悪かった天皇賞・秋と比較すれば、一変した上昇度が伺える内容だったといえます。

今回の見どころポイント

大西直宏

ジャパンCでは、ゲート内でやや落ち着きを欠いていたものの、タイミング良くスタートを切れたことが幸いしました。ただ、その後に出して行かず下げる形になったことで、道中では頭を上げる場面が見られ、折り合いを欠くシーンも目立ちました。結果的に、スタート後の出たなりの位置をキープしていれば、違う結果も期待できたかもしれません。

この馬はスローからの瞬発力勝負では本来の力を発揮しづらいタイプ。理想はもっと流れる展開で、スタミナと持続力を活かせる流れの中でこそ真価を発揮するはずです。



大西直宏が乗りたい穴馬『僕ならこう乗る!』



ハルカ

金曜は大西さんが「自分で乗ってみたい穴馬」を1頭ピックアップします。元乗り役ならではの着眼点はさすがと思わされます。

ダービーJ
大西直宏

注目を集める人気馬を相手に、僕だったらどう乗って一発を狙うか?その考えや戦略をお伝えしたいと思います。


レースの見解

有馬記念は競馬ファンにとってまさに一年の総決算となる特別なレースです。今年も話題が豊富で、見逃せない一戦ですね。

ドウデュースの回避は残念ですが、同馬は不在でも3歳馬の勢い、世代間の力関係、そしてジョッキーたちの高度な駆け引きが複雑に絡み合うレースには違いなく、見応えは十分です。毎年“ドラマ”が生まれるのがこの有馬記念の醍醐味ですね。



大西直宏が乗りたい穴馬

ベラジオオペラ

今年の有馬記念で僕が乗りたいのはベラジオオペラ(牡4歳)です。本来、有馬記念は4歳馬が最も脂が乗った状態で好走しやすいレース。しかし、今年の4歳勢はこの馬1頭だけというのは少々寂しいですね。

現4歳世代は「世代レベルが低い」と言われてきましたが、ベラジオオペラは古馬になって大阪杯(3月31日/阪神・芝2000m)を制し、世代を代表する1頭に成長しました。宝塚記念(6月23日/京都・芝2200m)でも善戦した実績から、決して他世代に引けを取る存在ではありません。

この馬の強みは先行力と小回り適性。逃げ馬不在の今年のメンバー構成なら、ハナを切る可能性も十分に考えられます。さらに、今年の中山芝コースは馬場状態が非常に良好で、スピードが求められる馬場です。12月1日に行われた芝2500m(古馬2勝クラス)では、2分30秒2という歴代3位タイの好タイムが記録されました。

速い馬場に加え、スローペースの展開が予想される今年の有馬記念では、機動力を生かした先行馬が台頭しやすくなります。ベラジオオペラは2000mがベストの馬ですが、ダービーでもタイム差なしの4着と距離への適性も証明済みです。

高速馬場とスローペースの組み合わせという展開を考えれば、ベラジオオペラが残る可能性は十分にあるでしょう。横山和騎手は過去2年、有馬記念でタイトルホルダーを逃げに導き、昨年は3着に粘る結果を残しました。このレースの流れを熟知しているジョッキーだからこそ、今年もベラジオオペラを上手く先行させ、持ち味を最大限に引き出してくれることを期待したいですね。



大西直宏のコース徹底攻略[重賞版]



ハルカ

このコンテンツでは今回の舞台となるコースを騎手目線で大西さんに解説して頂きます。

ダービーJ
大西直宏

土曜の競馬終了後には、その週の傾向と最新の馬場状態分析をお届けします。お楽しみに!



有馬記念GⅠ

中山芝2500m

レースコース解説

中山芝2500mは、スタート地点がコーナー途中のような独特の場所に設けられており、「トリッキーなコース」として知られています。かつては「乗り方次第でマイラーでも対応できる」とも言われてきました。コーナーが6回もあり、小回り特有の展開を巧みに利用すれば、適性外の馬でも対応可能という点を指しています。それだけ、このコースでは展開が大きな影響を与えるということです。

一般的には「内枠有利」「先行有利」という特徴が顕著です。一方で、後方から直線一気を狙うようなタイプには厳しい舞台といえるでしょう。同じ長距離でも、東京芝2400mとは求められる適性が大きく異なるのが特徴です。

有馬記念のような大一番では、3コーナー過ぎから一気にペースが上がる展開になることが多く、瞬発力だけではなく、末脚の持続力を問われるケースがほとんどです。このコースで求められるのは、ロングスパートの合戦に耐えられるスタミナと底力を兼ね備えた末脚の持続性。単純なスピード勝負ではなく、総合的な能力が試される舞台と言えるでしょう。


中山の芝2500mは総合的な能力が要求されるコース

中山の芝2500mは総合的な能力が要求されるコース



■展開と馬場状態
今年の中山芝コースは馬場状態が非常に良好で、スピードが重視される高速馬場となっています。12月1日に行われた芝2500m(古馬2勝クラス)では、2分30秒2という歴代3位タイの好タイムが記録されました。この条件における上位の時計はほとんどが有馬記念で占められている中、2勝クラスのタイムがランクインすること自体が、今年の馬場の高速ぶりを如実に物語っています。

加えて、週中から週末にかけてほとんど雨が降らず、馬場はかなり乾燥が進んでいます。このため、今年の有馬記念は過去の中でも屈指の高速馬場で行われる可能性が高いでしょう。ペース次第ではレコードタイムの更新も十分にあり得るコンディションです。

■有馬記念の有利なポジション
今年の有馬記念のメンバー構成を見る限り、何が何でも逃げるというタイプの馬が見当たりません。そのため、ペースは自然とスローペースになる可能性が高いと予想されます。このような展開が予想される中で、「勝ちポジ」を挙げるとすれば、やはり内側で前目につけられる馬が有利と言えるでしょう。

通常のGⅠでは、逃げ馬は多くの馬から目標にされるため、有利に働くことは少ないものの、今年の有馬記念に限って言えば、逃げ馬も「勝ちポジ」の範囲に含めてもよいかもしれません。スローペースで展開が進む中、前目のポジションで無駄なエネルギーを消費せず、直線を迎えられる馬が好走する可能性が高いでしょう。



今年はこの辺りに位置取る馬が有利になりそう

勝負所の4コーナーで有利なポジションにいるのは?



土曜の傾向と馬場情報

大西直宏

■引き続き高速馬場でスピード性能を重視したい

土曜日の中山では、有馬記念と同じ芝2500mで行われるグレイトフルS(古馬3勝クラス)が行われました。このレースのタイムは【2分32秒9】。一般的に、3勝クラスのタイムに比べて「有馬記念は2秒ほど速い」というのが目安です。したがって、今年の有馬記念は【2分31秒0】前後が想定タイムとなりそうです(グレイトフルSがスローだったのあくまで参考値)。

今週だけでなく先週も、中山競馬場では速い馬場傾向が続いています。たとえば、ひいらぎ賞(芝1600m)ではレコードとなる1分32秒4が記録されました。これらの結果から、現在の中山はスタミナよりもスピードがより重視される高速馬場と考えられます。狙い目としては、スピード性能の高い馬を優先的に選ぶのが賢明でしょう。

■高速馬場で有利になる要素

・距離ロスなく運べる先行馬
 →内枠や前目につけられる馬が有利

・脚の回転が速い馬
 →軽い馬場に対応できる馬は好走の可能性が高い

・斤量が軽い3歳馬や牝馬
 →負担重量が少ないことで、速いペースに対応しやすい





ハルカ

こうやって見ると魅力的な馬が多くて迷ってしまいますね。


ダービーJ
大西直宏

多くのファンの方はそうだろうね。でも、実は今回はすでに狙いは大体決まってるんだ。それもほぼ3頭に絞り込んでいるよ。


ハルカ

本当ですか?それはぜひ教えていただきたいです!


ダービーJ
大西直宏

OK。今回は特別だよ!
ただ、あまり公にしてしまうと馬券の妙味が薄れてしまうという可能性があるので、その3頭はサイト内で限定公開にしようか。

入手している情報もしっかりとお伝えしますよ!


ハルカ

さすが大西さん!
もちろん無料ですので、まだWORLDの情報をご覧になった事がない方はぜひこの機会をお見逃しなく!

大西直弘の絞りに絞った3頭

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